僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2013/12/27 金曜日::

■[漫画]まだまだ廻るよ、それ町は。「それでも町は廻っている」12巻

それでも町は廻っている 12 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2013-12-26 )
コミック ( 195 ページ )
作者サイト:おかんの家4
作者twitter:石黒正数 (masakazuishi)さんはTwitterを使っています

第17回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞受賞!

いやはや本当にめでたいですね。
どうやら石黒正数さんご本人にも受賞が発表されるまで知らされなかったみたいですが。(笑

もうTVアニメ化もやって12巻という単行本2桁の大台にもとっくに乗ってる作品だけど、
それでもこうやって盛り上がることが出来るイベントがあるってのは喜ばしいことだと思います。
もうちょっと「それ町」が流行っても良いと思うんだよね。
面白いよ!

さて、この12巻ですけど結構面白い構成になってます。
具体的にはこの1冊で1巻完結モノっぽい構成なんですよね。
巻頭カラーは歩鳥が入学して、シーサイドでメイドになるエピソードで、
巻末に収録されているのはなんちゃって最終回っぽいお話なのです。
色々なギミックを埋め込むのが得意な石黒正数さんですから、
これは全部狙ってやっているんでしょうね。

今回収録されてる話は相変わらずどれも面白いんですけど、
個人的に共感を呼んだのは第92話「ナイトストーカー」ですね。
タッツンが弟にストーキングされてるっぽいという話なんですけど、
この話における、タッツンの弟への理不尽さが身に染みるというか…
兄や姉というのは「弟妹のモノは自分のモノ、私のモノに勝手に触れるとぶっ殺す」
という遺伝子でも埋め込まれているのでしょうか…
兄のジャンプを勝手に読んで何度鉄拳制裁を食らって泣かされたことか…(´Д`)

それにしてもさり気なくやってますけど、
キャラクター造形がリアルでありながら個性的って凄いよなぁ。
商店街のおっちゃんとか、年末年始の酔っ払い方とか妙にリアルだし、
妹のユキコの奇抜すぎる発想とルールがよく判ってないけど元気が有り余ってるとことか、
何とも子供らしくてとても好きです。

ちなみにあとがきでも書かれている通り、最終回っぽいラストですが終わってません。
もうちょっとだけ続くんじゃ。
あ、それとあとがきにCDのデータ化云々とありましたが、漫画もデータ化の波が来てますね。
既にKindle版も発売中です。
それでも町は廻っている(12) (ヤングキングコミックス)

うーん、時代がどんどん電子書籍化に流れていってる気がする…

:: 2013/8/2 金曜日::

■[漫画]過去生への旅「スピリットサークル」2巻

スピリットサークル 02―魂環 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2013-07-30 )
コミック ( 185 ページ )
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (nekogaeru) on Twitter

小原愼司さんが居なければ今の石黒正数さんは居なかったと思いますが、
石黒正数さんが居なければ今の水上悟志さんも居なかったのではないかと思います。
そこら辺はアワーズで1ページ連載している「おれのまんが道」を読めば判ると思うので、
是非ともそちらも読んで欲しいです。

人の輪廻転生をテーマにした水上悟志さんの「スピリットサークル」2巻ですが、
風太が過去生を次々と見ていく中で人と人の縁も繋がっていることを実感しつつ、
自我が曖昧になっていくようになって…

輪廻転生モノと言えば「ぼくたま」ですが、あの作品でも一番幼かった輪くんが、
強い自我を持つ紫苑に引きずられて自我が曖昧になっていく内容でしたが、
風太の場合は過去生を一回だけでなく何度も見ることになるから、
そちらに引っ張られるのも致し方ないよなぁ、と。

しかし騎士ヴァンは呪いを受けたとは言え、その後の人生は友人もでき、
最期は愛娘に看取られた幸せなモノだったけど、
今回のフロウは長く生きたし、他人からしたら社会的成功を収めながらも、
納得ができない仕事だったからこそいつまでも後悔しつづけ、
その結果家族に恵まれない孤独の中での終焉と、物悲しいものがありましたねー

対して鉱子ちゃんの方は必ず非業の死を遂げてしまう、
輪廻転生が呪われているとしか思えないモノで、
それこそが風太を付け狙う理由になってるんだろうけど…
うーん、鉱子ちゃんも過去生の影響を多大に受けているのかなぁ。
とはいえ、パンツを見られて泣いちゃうとか普通の女の子らしいトコもあるし、
鉱子ちゃんらしさもちゃんと持っているのは確かなんですけどね。

まだ過去生は3人目とはいえ、謎の人物が記憶の中で登場したりと、
更に面白くなっていきそうな要素が出てきたので今後も楽しみです!

:: 2013/6/2 日曜日::

■[漫画]下ネタが多いという概念が存在しない作者の脳内「僕らはみんな河合荘」4巻

僕らはみんな河合荘 4巻 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宮原 るり
出版社:少年画報社( 2013-05-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:ヘッポコロジー

1巻の表紙は出会い、2巻の表紙は近づき、3巻の表紙は近くで眺め、
そしてこの4巻では物理的だけではなく、心理的にも律先輩に近付いてますよ!
宇佐の言動を気にし、無自覚な嫉妬もしたりとどんどん近付いていく二人の距離!
そして邪魔する麻弓さんと彩花の二人!
くっつきそうでくっつかない、そんな河合荘での青春ラブコメ第4巻!

今回は割りとバラエティに富んだストーリー展開でして、
彩花がフラれたり、麻弓さんが同窓会行ったり、
河合荘の壁に落書きされたり、秋のゲーム大会やったり、
文化祭があったり、河合荘を卒業した住人が羽を休めに来たりと、
もうホント色々と盛り沢山でした。

そんな色んなイベントの随所で下ネタが色々と炸裂しつつ、
無自覚な律先輩の言葉に色々と反応しちゃう宇佐くんを笑い飛ばす訳ですよ。
まぁね、憧れの先輩の何気ない言葉に(下半身が)反応しちゃうのは仕方ないですよ。
だって、童貞高校生男子なんだもんっ…!

しかしそんな宇佐だけど、その一途さが徐々に伝わってきたのか、
本を通した青春コミュニケーションは麻弓さんと彩花の二人に邪魔されつつも、
少しずつ二人の距離が近付いてきているのがラブコメ的に良いですよね!
特に文化祭でピンチになった律先輩の所に駆けつけた宇佐と、
本のことについておしゃべりしてる時の律先輩の表情がこの4巻で一番素晴らしかったです!

律先輩

好きな女の子のこんな表情を見たら、そりゃ宇佐じゃなくても悶絶しちゃうよなぁ。(笑
わかるわ。

それにしても麻弓さんが多用したりする下ネタがよく出てくるよなぁ、
と思ってたらどうやら素でポンポン出てきて作中に入れてるみたいでした。
すげぇ、どんだけ変態なんだ宮原るりさんって。

また、今回も麻弓さんの元カレ初カレのアキラの無神経さとか、
宇佐の元同級生二人とか、ダメでクズな男どもが出てきてイラっとさせられます。
まぁ、この元同級生の二人には先日発売したアワーズで天誅が下ってるんですけどね。

因果応報でダメ人間にはそれ相応の報いがあってこそスッキリするもんですよねー

ただ、そもそも描写がコメディ調なのと女性だからスルーしがちになってるけど、
純情な少年少女の恋心を弄びまくりの麻弓さんと彩花も大概クズですよね。(笑
下ネタ連発なのも麻弓さんじゃなかったら普通に訴訟沙汰ですし、
彩花の元カレへの誹謗中傷情報操作も元カレ側から見たら最悪だしなぁ。
…麻弓さんが結婚できない理由がよく分かった気がする。(笑

:: 2013/5/3 金曜日::

■[漫画]二転三転大団円!「朝霧の巫女」9巻

朝霧の巫女 9 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:少年画報社( 2013-04-30 )
コミック ( 213 ページ )
作者サイト:【 蛸 グ ラ フ 】
作者twitter:宇河弘樹 (HIROKI UGAWA) (ugawa)さんはTwitterを使っています

長期にわたる単行本化作業で、終わりが見えてこなかった「朝霧の巫女」ですが、
この9巻で遂に…、遂に完結を迎えることになりました!
アニメ化がコケちゃったり、それで作者が自分で作ったりと、
クオリティを追求しまくった作者なだけに今回も描き下ろし量が84ページ越えという、
度重なる延期も納得ってなもんでありますよ。

こまさんを犠牲にしてまで柚子に取り憑いたスサノオを祓うため、
最終決戦と相成る訳なんですが…
この戦いがもう筆舌に尽くしがたいというか、
生中な読解力では難しいモノがありますね。

良い感じに進んでいたのに菊理の妄執の果ての凶行や、
終盤に入ってからの日瑠子陛下のご様子に圧倒と言うか。
いやはや兎に角凄い展開ばかりでした。

後書きのスペースもなく、描きたいモノだけを凝縮した、
最終巻に相応しい、集大成というべき9巻だったように思えます。
しかし最後までカバー下の漫画はいつも通りのノリだったなぁ…
ある意味凄いと思います。(笑

:: 2013/4/19 金曜日::

■[漫画]成長を実感するコンクール「天にひびき」7巻

天にひびき 7 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:やまむら はじめ
出版社:少年画報社( 2013-03-30 )
コミック ( 203 ページ )

先月末に発売された「天にひびき」の7巻ですが、
今回は秋央たちがコンテストに出る話がメインとなっております。

如月先生の計らいでコンクールに出ることになった秋央、南条、波多野さんの3人だけど、
マイナーなコンクールで自信を付けさせようという如月先生の思惑とは裏腹に、
その賞金の高さから実直と奔放という対称的ながら実力派な2人も参加してきて、
秋央と南条の2人は飲まれそうになるんだけど…

南条くんは残念でしたねぇ…
でもまぁ、性格に根ざしている所があるからよほど頑張らないと根治は無理かも。
逆に秋央は美月とひびき、二人のヒロインから励まされることで、
度胸を持って演奏に臨み、コンクールを楽しんだことで実力を100%発揮出来て、
見事な結果を残せたのには、成長が感じられて良かったです。

楽しむ

ただまあ、本人は自分の実力に無自覚っぽいですが。(笑
というか、生徒の結果に大きく一喜一憂する如月先生が可愛い。

また、コンクールの上位者ということで秋央と波多野さんが、
病院に慰問演奏会に行き、そこに美月が引っ付いてきたのはラブコメ的に面白かったですね!

ラノベ主人公

まぁ、秋央本人はどこのラノベ主人公だよ、ってなぐらい鈍感なので全く気付いてませんが。
ライバルに同情される波多野さんが不憫でなりませんよ。
しかし面倒見良いなぁ、美月って。
秋央は美月に尻にしかれるのが一番幸せな気がしますよ。
でも美月も油断してたらひびきという名の鳶に油揚げもとい秋央を攫われる予感も…

秋央もそうですが、ひびきも一歩ずつだけど着実に前進しているのが判りますね。
地道で一足飛びではないですけど、それもまた面白いと思いますので、
今後もじっくりと描いていって欲しいものです。

ちなみにやまむらはじめさんのもう一つの作品である「神様ドォルズ」ですが、
完結巻の12巻が本日発売です。

神様ドォルズ 12 (サンデーGXコミックス)
やまむら はじめ
小学館 (2013-04-19)

完結ということで限定版もありますので検討するのもアリかと思います。

:: 2013/3/18 月曜日::

■[漫画]Let’s Cook Gunpowder!「ドリフターズ」3巻

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:平野 耕太
出版社:少年画報社( 2013-03-18 )
コミック ( ページ )
作者サイト:平野耕太ブログ 派遣村にもっと土粥を/ウェブリブログ
作者twitter:平野耕太 (hiranokohta)さんはTwitterを使っています

2巻から1年5ヶ月とかどんだけ休載してるんだと怒られる方もいらっしゃるかと思いますが、
これでも3回に1回くらいしか休載してないんですよ。マジでマジで。
ならなんでこんなに掛かったかというと一話当たりのページ数が極端に少ないからですな!
いやはや納得!

えー、拝啓ヒラコー様へ。
月産ページ数を増やしてください…

さて、ジャンヌとジルドレという異能持ちの廃棄物たちが攻めてきた所から始まる3巻ですが、
特に異能を持たず、ガチンコの肉体性能とクレイジーな精神構造で吶喊する豊久さんマジ最強。
オッパイーヌの符術を即座に使いこなす脳筋直結戦闘思考回路な薩摩のバカはマジヤバイっすわー

というかですね、本当に厨二マインド脳汁ドバドバな展開のオンパレードな訳ですよ!
ガトリング砲を知った信長が即座に戦争の形態がどうなるか看破しちゃう頭のキレだとか、

信長絶好調

そんな信長を小僧呼ばわりする呆け老人なハンニバルの鬼才っぷりだとか、
こう、男の浪漫だとか妄想が分かってくれてるよな! と思ってしまう訳ですよ。
しかも台詞回しが超絶格好良くて痺れてしまうんだよなぁ。

そして男の浪漫だけではなく、女の腐道も心得ちゃってるのがドリフという作品です。
安倍晴明が若作りのジジイでイケメンとか狙い撃つぜ! ってな感じだし、
酔っ払った与一がはだけてるのはどう考えてもサービス過剰だろ! と。

はだけ与一

というかこの与一の妖艶さの前には男であろうとも新たな扉が開けそうだからヤヴァイ。

火薬も作ってドワーフも解放して銃の量産体制も整った豊久たちの一行の前には、
サンジェルマン伯爵が合流して戦闘は火力! な未来が見えてきた感じですが、
戦闘バカに第六天魔王に弓バカに呆け老人にオカマな不老不死と面子がカオスすぎですな!
廃棄物の方も順調な上に桔梗紋持ちが合流しそうな気配で信長さんまた本能寺フラグですか?

何にしろ良いとこで終わりつつ次巻に持ち越しな訳でして、
単行本派の人は1年から1年半お待ち下さい!

それはとうとこの単行本の表紙は是非ともカバーを外して中身を見るべきだと思います。
クソくだらない時事ネタだけど私はクソ笑ってしまったので。(笑

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