僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2013/3/2 土曜日::

■[漫画]マルコ商店街の事件手帖「それでも町は廻っている」11巻

それでも町は廻っている 11 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2013-02-28 )
コミック ( 184 ページ )
作者サイト:おかんの家4

帯に「恐怖それ町」とあるように11巻のそれ町は怖い話ばかり!
怖い話といっても色々ありますが、収録ジャンルは正に色々取り揃えてます。
小野寺浩二さんと組んで恐怖スポットに行く新作をやってる事から分かる通り、
オカルト的な事が好きな石黒正数さんですから、そういった超常的な話がありつつ、
歩鳥の迷探偵っぷりが拝めるミステリー仕立てな作風も収録されています。

石黒正数さんのミステリーと言えば「外天楼」ですが、
流石にああいった雰囲気の作風が集まっている訳ではありませんが、
巧みに配置された伏線が10巻までの内容とリンクしている構成は流石と言えましょう。
あとがきに書かれている通り、それ町は時系列がシャッフルされているので、
そこら辺お繋がりを含めて考えると凄く面白いと思います。
(参考:「それでも町は廻っている」心の家訓、一つ紺先輩は見た目も中身も可愛い!:ヤマカム

今までにもたまにあった超常的な話もそれはそれで良いですけど、
やはり探偵に憧れていながら、そのへっぽこさを発揮する歩鳥の事件手帖が面白いです。
歩鳥の姉貴分である静ねーちゃんはあっさりと事件を解決するんだけど…

シャフト角度

むしろ歩鳥の場合だと自分自身が事件の原因になっている場合が多いという…(笑

迷探偵嵐山歩鳥
似た台詞なのに全然違うこの貫禄たるや!(笑

それと11巻は「恐怖それ町」ということでしたけど、
紺先輩の可愛らしさがよく出ていた11巻でもあったなぁ、と思います。
というか歩鳥のことが本当に好きですよね、紺先輩。
丸子商店街にロケに来ていた俳優さんのサインを嵐山名義で手に入れた時のこの表情!

紺先輩可愛い

「歩鳥がこのサインで喜ぶこと」を心の底から喜んでいますよね!
歩鳥のことが好きな紺先輩は本当に可愛いなぁ。
歩鳥には是非とも紺先輩と卒業後も密に連絡を取ってあげて欲しいです。
まぁ、歩鳥の事だから心配いらないだろうけど。(笑

:: 2012/12/13 木曜日::

■[漫画]中学二年生、輪廻転生の旅。「スピリットサークル」1巻

スピリットサークル 01 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2012-12-10 )
コミック ( 185 ページ )
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (nekogaeru) on Twitter

水上悟志さん、待望のアワーズ長編新連載!
ギンガサンダーみたいな短編も勿論面白いのですが、
やはり水上悟志さんは伏線の巧みな使い方が活かされる長編こそが真骨頂とも言えるので、
アワーズで新連載が始まるのを首を長くして待っていましたよ!

作品の内容はタイトルから推測出来るように輪廻転生がテーマになっています。
前作「惑星のさみだれ」でも輪廻転生が一部で使われていましたし、
何より帯びのコメントにもあるように前世で霊能で主人公が中二とかワクワクせざるをえないですよ!
中学二年生だということで青春も期待できそうですしね!

物語は桶屋風太のクラスに額に傷がある少女、石神鉱子が転入する所から始まります。

石神鉱子

イケメン背後霊のイーストがいるし、何より第一印象がアレだったので、
仲良くなれるか不安だったけど、風太の人の良さが伝わって一歩前進かと思いきや、
前世の因縁を確信した鉱子に唐突に真後ろにぶっ飛ばされて階段を転げ落ちて前世の記憶を見るハメに。

まずは古代アステカっぽい所で好きな女の子と平和に暮らしていたフォンの人生。

フォンの人生

ある日恋人のレイが生け贄に選ばれて何とか救いだそうとするも一歩届かず目の前で殺され、
その殺した神官ストナが鉱子の前世みたいだけど、それと認識する前に首を刎ねられて…

もうね、目まぐるしく進む展開に翻弄されまくりです。
しかも前世がその一回だけではなくまだまだ続くといのがまた凄い。

風太と鉱子の離れがたい縁が強く感じられるんですが…
鉱子は幾つもの前世を体験しているからこその考えがあるのも分かるんですが、
そして風太は先入観がないからこそ”鉱子”と向き合おうとするのもまた青春かな、と。
プールで女子の身体を見て色々悪友と意見を述べ合って、それがバレて叩かれてと、
そういったのも貴重な経験ですよ。

でも鉱子と風太の間には前世という断ちがたきものがあるわけで。
フォンの恨みを受け継いでいるのもまた確かなんですよね。
そういった前世のしがらみを知るためにさらに追体験することになるんですが、
二度目の前世は中世ヨーロッパっぽい時代で騎士をしていたヴァンの人生。

ヴァンの人生

フォンから続くストナへの恨み、風太にまで続く魔女の呪い、
生まれ変わったレイとの再会、波瀾万丈だけど幸せだった人生。
そして現代で鉱子の口から明かされる魔女の正体とまたもや畳み掛けるかのような展開がまた凄い!

既にこの1巻の中でも前世の因縁という名の伏線が巧みに配置されていて、
服に歌に前世の靴の贈り物と、読めば読むほど気付いていきハッとさせられます。
これが更に2巻以降でどんな展開を見せてくれるのかと思うと今から期待が高まります。
「スピリットサークル」はこれから要チェックな作品ですよ!

:: 2012/9/8 土曜日::

■[漫画]私に友達は出来ない。「僕らはみんな河合荘」3巻

僕らはみんな河合荘 3 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宮原 るり
出版社:少年画報社( 2012-08-30 )
コミック ( 168 ページ )
作者サイト:ヘッポコロジー

あらやだ奥さん! ちょっと見て下さいよ!
1巻から2巻、そしてこの3巻での律先輩を見て何か思いませんか!
そう! なんとどんどん律先輩に近付いて行ってるんですよ!
読書中なのはずっと同じですけど、すぐに竹刀がなくなって、
この3巻では息づかいが聞こえてきそうな距離感ですよ!
もうそれだけで大・興・奮!

さてそんな律先輩の可愛さが相変わらず素晴らしい「僕らはみんな河合荘」ですが、
今回はどちらかというとお友達に関する話が多いです。
2巻で出てきた高校デビューした元霊感少女で宇佐くんに世話を焼かれていた林さんが、
謝罪と感謝のために来たのは良いアフターフォローでした。
そして一番同性の友だちが居なさそうな彩花さんに中学時代からのお友達が訪ねて来ましたよ!

二人はナベツネ

うん…、田舎の友達って過去の恥部を思う存分握っているよね…
特に高校やら大学でデビューをした人にとっては正に恐怖。
しかし、そんな相手でも縁を切りがたい関係が続いているからこそ友達な訳で。

それに対して友達運に恵まれないのが律先輩な訳で。
前村さんという同じ本が好きな仲間が出来たと思ったら、友達依存が激しいタイプで、
彼女が良かれと思ってやったことが次々と裏目って律先輩には重荷になってという悪循環。
でもそういったアレコレを吐き出せる場があって、
それを受け止めることが出来る面子が揃っている河合荘は本当に良い所だと思います。

そして今回もラブコメ方面が徐々に進行していて大変よろしかったです!
いつも不憫な宇佐くんが深夜のムカデ騒動で割りと報われる幸せ展開も良かったですし、
また、宇佐くん不在時に小学生の千夏ちゃんが訪ねて来ることによって起こる、
女子小学生による恋バナ根掘り葉掘りで嫉妬心を指摘された律先輩の赤面顔!

赤面律先輩

ごっつぁんでーす!

素直じゃないけどちゃんと宇佐くんの事が気になってきてるのが節々で分かる律先輩が、
今後どのようにラブでコメるのか楽しみで仕方ありません。
一筋縄じゃいかないだろうけど、頑張れ宇佐くん! 律先輩のデレはきっと最高に可愛いぞ!

:: 2012/8/3 金曜日::

■[漫画]それ町でございます「それでも町は廻っている」10巻

それでも町は廻っている 10 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:少年画報社( 2012-07-30 )
コミック ( 180 ページ )
作者サイト:おかんの家4

10巻という節目に入った「それ町」ですが今回もいつも通りの歩鳥です。
母の代わりに家事をやったり、女子高生探偵っぽく推理したり、
MMOのせいで引き篭もりになったタッツンの弟のためにオンラインゲームやったり、
等々、割りとどこにでもある日常を過ごす歩鳥が妙に面白いのです。

ご存知の通り「それ町」は時系列がシャッフルされている作品ですので、
紺先輩が卒業した後、つまり歩鳥が3年生になった時の話もあるのですが、
その話だと妙に歩鳥が年上っぽい表情をしてるんですよねー

特に第81話「ファーストキス」だとそれが顕著と言えましょう。
扉絵の歩鳥が何か3年生としての「年上のお姉さん」的な雰囲気が出てるんですよね。
いや、実際は歩鳥は私より随分年下なんですけど、雰囲気ですよ雰囲気。

この話だと真田と二人で早朝デートなんてしてますしね!(朝釣りなだけですが)
しかし真田相手に恋の相談をするとかモリアーキに恋してタッツンに相談してた頃からすると、
何か歩鳥も日々変わっていってるんだなぁ、という得も言われぬ感慨が…

恋の相談

まぁ、真田は相変わらず告白もできないチキンなんですけどね!(笑

また、体育祭で紺先輩と歩鳥の二人がお互いをちゃんと思い合っている友情とか、
非常にほっこりさせながらもコメディとして笑える話で面白かったですね。
それにしても紺先輩は綺麗系美人なんだけど可愛い所がギャップ萌えキャラだよなぁ。
第75話「フタバ デッドエンド」のラストで怯えている紺先輩とか特に良いですよ!

ちなみに単行本化に伴い全体的にトーン貼ったりコマが増えたりと修正されているのですが、
怯えている紺先輩も修正されて綺麗なワキが見えなくなっています。
雑誌バージョンの紺先輩の素敵なワキが拝めないのは残念ですので貼っておきますね。

紺先輩のワキッ☆

やはり紺先輩は可愛いなぁ!

:: 2012/5/31 木曜日::

■[漫画]今の水上悟志の総決算「宇宙大帝ギンガサンダーの冒険」水上悟志短編集(3)

宇宙大帝ギンガサンダーの冒険―水上悟志短編集Vol.3 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2012-05-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (nekogaeru) on Twitter

げこげこ」「ぴよぴよ」と来たからまた擬音2連続かと思ったら、
「宇宙大帝ギンガサンダーの冒険」というまさかのタイトル!
まぁ、今回はアワーズに隔月掲載された実は連作だった読み切りがメインなので、
読み終わったらこのタイトルが順当だと思えるかと思います。

今回はそのアワーズ掲載の読み切りだけではなく、
ブラコンアンソロの「Liqueur」に収録された「わにあに」
トライガン・マルチプルバレッツに寄稿した「砂の惑星の民」
「惑星のさみだれ」完結小冊子に収録された「太陽の世界」
と、多岐に渡った作品が収録されているコンプリートっぷりですので、
多くのファンにとっては福音となる短編集かと思います。
私も「砂の惑星の民」は手元に残ってなかったりしますしね…

アワーズの連作読み切りは水上悟志さんが自分の殻を破ろうと、
熱血ギャグ、SFファンシー、ホラー、と試行錯誤している感じがビシバシと伝わってきました。
それはやはり事実その通りだったみたいで、色々な葛藤が感じられるんですが、
結局どの作品も水上悟志スピリッツを持っているんですよね。
うーん、なんだろうな、こういった芯となるモノが感じられて、
どの作品にも中毒性の高い魅力があるのは長谷川裕一作品に近い気がする…

「己の拳!!」なんてまっすぐ行ってぶっ飛ばす、右ストレートでぶっ飛ばす、
というどこぞの霊界探偵みたいなコンセプトだけで描かれてますけど無駄に熱くてグッと来たし、
「彼の旅が終わる」は最後に全部繋がっているのが分かってビビっと来て、
それでいてラストが綺麗に終わってそこでもビビビっと来ちゃいましたしね。(擬音使いすぎ
また、既存の水上悟志作品との作者自らによる相関関係図はファン垂涎のモノでした。

それはそうと今回も百鬼町シリーズがあった訳ですが…
ラブコメ好きとしてはやはり今回の「恋の鈴鳴る百鬼町」は見逃せない訳ですよ!
夜明を巡って涼音さんときららちゃんがどう動くのか気になるので、
今から次の短編に期待せざるをえないな…!(←気が早い

:: 2012/5/18 金曜日::

■[漫画]こまさんの願い「朝霧の巫女」8巻

朝霧の巫女 8 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:宇河 弘樹
出版社:少年画報社( 2012-05-17 )
コミック ( 230 ページ )
作者サイト:【 蛸 グ ラ フ 】
作者twitter:宇河弘樹 (Hiroki UGAWA) (ugawa) on Twitter

7巻発売から実に1年と4ヶ月、16ヶ月ぶりの新刊です。
大幅に描き直しているので最早単行本を描き下ろしている状態なので、
これだけ時間が掛かるのも致し方ないでしょう。

楠木兄妹の話から現代に時間が舞い戻り、世は正に世紀末。
神々に見捨てられた世界を何とか救おうとする為政者の手によって、
定められていたかのように現世の穢れを背負う贄として選ばれたこまさんが、
八岐大蛇顕現の為に忠尋の願い虚しく果てて…

と、何とも1巻の頃のほのぼの展開とは裏腹の怒濤のシリアス展開で、
何だかエヴァを見てるような気分になりますね。
それでも忠尋と柚子、出来れば菊里も救おうと倉子さんwith巫女委員会が奮闘しているのは、
日常を僅かながら感じられて微笑ましい限りなんですが…

後半からは日瑠子陛下率いる伊弉冉を封じた黄泉の岩戸を封印しようとする勢力と、
素戔嗚(柚子)率いる母である伊弉冉と会うために岩戸を開けようとする勢力の一大決戦。
岩戸を開閉する能力がある審神者の忠尋の動向が気になるトコロとですが、
果たして柚子を助けることが出来るのか…
次巻はまた来年以降かと思いますが完結まで追い続けたいと思います。

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