僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2014/11/3 月曜日::

■[ラノベ]ボーイ・ミーツ・マッチョ「生ポアニキ」

生ポアニキ (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:アサウラ
出版社:オーバーラップ( 2014-10-23 )
作者サイト:アサウラの生存観察室
作者twitter:アサウラ(@asaura_seizon)さん | Twitter
絵師サイト:てら速
絵師twitter:赤井てら(@akaitera)さん | Twitter

Kindle版:生ポアニキ

筋トレは、裏切らない!

アサウラさんの新作は「ベン・トー」の作中にあったような、
ハイテンションマッスルラブコメ! 生ポ風味仕立て!
前作「デスニードラウンド」よりも「ベン・トー」系統の、
バカでハイテンションでちょっと変態だけど良い話でもあるという、
ちょっとカオスだけど面白い作品です。

生活保護法第十一条に九項目として「恋愛扶助」が出来た日本。
まるで餓鬼のようなもやしデブで眼鏡で半ひきこもりでコミュ障な木村ユースケ。
ユースケがその恋愛扶助を申請した所、何故か好みと違う赤毛の少女だけでなく、
マッチョなアニキがやってきて一緒に生活しつつ筋トレすることに…

設定だけ読めばぶっ飛んでる内容で、実際内容も割りとぶっ飛んでるんですが、
最後まで読むときちんと主人公の成長物語として仕上がっているだけでなく、
ラブコメ要素もきちんとある上に、アニキというキャラクターが非常に魅力的になっているんですね。
あ、いや、ヒロインの鳳来寺ユリというキャラクターも負けず劣らず魅力的ですが!
やべぇ、アニキがメインヒロインだと錯覚してしまっていた…(笑

恋愛扶助の対象としてやってきたとはいえ、鳳来寺ユリはモノではなくてヒト。
個性もあればプライベートもあるし、何より過去があるので、
それが彼女を魅力的にしてくれているんですよね。
ちょっとキツイところもあるけれど、良い女の子でした。

それにしても挿し絵の使い方というか入れ方が非常に秀逸だった印象でした。
そのセレクトもさることながら、赤井てらさんの画力が非常にマッチしているというか。
ヒロインたちが魅力的ということもさることながら、
アニキの筋肉が綺麗でしたね。
まさか、ラノベのイラストでこれほどマッチョな筋肉を見せつけられることになるとは、
正直思いませんでしたが。(笑

正直、名前と表紙のアニキのインパクトがかなりでかい作品ですが、
「ベン・トー」が好きだった人にはお勧めできる作品です。
ちゃんと美味しそうな食事とかありましたからね!
筋トレがフィーチャーされてたから食事の内容も低カロリー高タンパクなモノが多かったですが、
それすらもきちんと美味しそうに描写されていたのが印象的です。(笑

巻数表記がないことから、もしかしたら単巻で終わりかもしれませんが、
割りと面白かったので出来れば続きを読みたいところです。

:: 2014/8/31 日曜日::

■[ラノベ]冷凍睡眠を抜けるとスペオペだった「銀河戦記の実弾兵器(アンティーク) 1 高校生の俺が目覚めたら宇宙船にいた件」

藤丸さん! たまに快楽天でエロ漫画を描いてる藤丸さんじゃないか!

藤丸さんは快楽天のデビュー作で知ったんですよね。

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それ以降は同人誌も読んでるんですが(→
昨年からラノベのイラスト仕事もされるようになったんですね。
しかしまさか小説家になろうの書籍化仕事をすることになるとは…
というか、流石に原画家だけでなく、エロ漫画家でもあるだけに、
表紙のエロさがパないっすね。
というかおっぱい凄い。

Web原作である僕と彼女と実弾兵器(アンティーク)は、
実を言うと導入部が無駄に長くて途中で読むの止めちゃってたんですよね。
ただ今回、藤丸さんがイラストを描いているということもあって手に取って改めて読んだんですが、
書籍化で予想以上に読みやすくなってて驚きました。
ボール状態の小梅も可愛いけど、やっぱりマールのおっぱいを早く拝みたいですからね。
冒頭はサクっと終わらせるに限るですよ!

物語は腹痛で検査入院したはずの一条太朗が、目を醒ましたら宇宙船の中で、
更に幽霊船になってて、時代はなんと地球なんて伝説の中にしか存在しない遠未来。
幽霊船で出会ったAIの小梅に、ジャンプ先で出会った初めての人類のマール。
次々と人々と出会いながら幾度のピンチを乗り越えて、
いつか地球に帰る日を夢見て太朗ことミスター・テイローが、
会社を興して冒険するスペースオペラです。

小説家になろうは異世界転生がメジャーですが、
案外それ以外も濃い作品があるんですよね。
これもそうで、結構しっかりとSFしているから面白いです。
脳内で電脳プログラムをするBISHOPというシステムに、
脳の記憶領域を文字通り上書きするオーバーライドという技術だけでなく、
マールたち宇宙ステーション育ちにとっての贅沢の価値観とか、
そういった文化風習まで含めてラノベらしいSFしていると思う訳ですよ。

主人公であるテイローのキャラもちょっとノリが軽いトコはあるけど、
ヘタレなわけでもなく、ピンチの中でもしっかりしている所はあるし、
何より小梅とマールというヒロインたちが魅力的ですからね!
これからの活躍にも期待ですよ。

それにしてもマールはおっぱいがでかいよなぁ…
無重量状態であのおっぱいがどういう風に揺れるのか、私、気になります!

:: 2014/8/2 土曜日::

■[ラノベ]蛇と魔王の欺し合い「フレイム王国興亡記」2巻

たまたま召喚された銀行員による異世界での経営改善ファンタジー

今回も基本プロットはWeb版から変わらず、大幅に加筆修正されています。
商業国家ソルバニアからの招致と狡猾な経済交渉は変わらず、
エリカが浩太に惚れるエピソードが追加されているし、
1巻と同じく面白要員のノエルが良い味を出してくれてます。

ソルバニア王カルロス一世は今回良い悪役してますよね。
中世レベルの経済基盤でテラで浩太が行った経営改革のキモである紙幣の導入を、
あっという間にその利点を把握しただけでなく、
それを用いたアレコレを画策するとかもの凄く頭が柔らかいし回転が速いです。
それだけ見ると凄いんだけど、テラに喧嘩を売ってくるからなぁ…
まぁ、商売とするなら当然なんだけど、どうしても悪役に見えてしまいます。
カラー口絵も相まって、本当に「蛇」って印象です。

浩太とカルロス一世の欺し合いは見せ場であり面白かったけど、
割りとストレスがたまるものではありましたね。
だからこそノエルは雰囲気を変える良い仕事をしていると思います。
書籍化になって良かったのはノエルが登場したことだよなぁ。
挿し絵が付いて萌え度が上がったこともそうですけどね!

そにれしても絶壁公爵と寡黙メイドの次はロリ姫ですよ。
次々とハーレムを構築していく浩太ですが、真ヒロインは未登場なので、
エリカたちは油断出来ないですよ!
あー、早く綾乃が出てこないかしら。
まぁ、次の3巻は秋発売なので出るとしても来年っぽいですが。

それはそうとあとがきに出ていたFって私ですよね、多分、きっと。
これで違ったらかなり恥ずかしいな…(笑

:: 2014/6/5 木曜日::

■[ラノベ]ハピデスを、君に!!「デスニードラウンド」ラウンド3

悪夢と絶望の国へようこそ! 幸福な死を君に――ハピデス! !

アサウラさん、ギリッギリだな!
というかここにきてオーバーラップ文庫の度量の広さに驚愕ですよ。
1,2巻も確かにギリギリでしたが今回は更にその上を行きますよ!
何がヤバイって権利元が世界一凶悪な著作権を振りかざす所っていうのもあるけれど、
信者層が分厚すぎるのがヤバイ。
アサウラさん刺されないかしら。

今回は半年も周到に準備されたユリを使った狂気のショータイムの幕開けです。
埋め立て地にある治外法権ドリームランドで繰り広げられる金持ちたちの悪夢のショーに、
ゲスツとしてハメられて招待された松倉たちが窮地に陥るも辛くも脱出!
そして報復を決意して日本どころか世界各地から応援を呼んでの同窓会に…

それにしても本当に悪役が悪趣味でゲスいことこの上なかったです。
読んでて気持ち悪くなる人がいるんじゃないかと心配になるほどのヒドさ。
下手に現実の日本に近い設定だからこそ無駄にリアリティがある上に、
アサウラさんの筆力が高いが故に読めば読むほど胸くそが悪くなってしまいます。

面白いか面白くないかで言えば面白いですが、
読む人はかなり選ぶ作品だと再確認した三部作のラストでした。
この作品を読んで単純に笑える人はちょっとおかしいと思います。
私は読んでるとヘドロと臓物のごった煮を塗りつけられるようなおぞましさを感じながら、
読むのを止められずに読み続けてました。
正直、ガガガ文庫の「ケモノガリ」よりもヒドい血と硝煙と悪意と臓物でした。
銃器オタやアサウラさんファン以外には気軽にオススメ出来ない作品です。

:: 2014/5/9 金曜日::

■[ラノベ]咲き乱れるブルマ!「IS インフィニット・ストラトス」9巻

1年ぶりの新刊ですが、中身は相変わらずすぎて安心しました。
ひたすら一夏に惚れまくっているヒロインたちと、
頭が悪くなりそうなあざとさ満点の展開に、
イラストもブルマでおっぱいでコスプレと盛り沢山と、
もうこれでもかという程にISでしたね!

楯無さんまでも本格的に一夏に惚れちゃったもんだから、
今まであった余裕がなくなり、妄想炸裂させまくりでニヤニヤしっぱなしでした。
他のヒロインたちにも見せ場がちゃんと用意されており、
これぞISっていう感じで読んでて楽しかったです。

それにしても執拗なまでのブルマの描写には、
CHOCOさんのコダワリっぷりが感じられます。
というかカラー口絵で2タイプのブルマを図示するだけでなく、
騎馬戦でのブルマとか、本文でもブルマでブルマでブルマすぎて、
もう凄くブルマでした。

そういえばラストっでしれっと鈴が1組に編入してましたね。
まさか「鈴は2組なのでいない」のネタが使えなくなる日がくるとは…
いや、まぁ、これでみんな同じスタートラインに立ったということで!
次回もバトル要素があっても良いけど、とにかくラブコメでニヤニヤ展開をしてくれたら、
私としては満足であります。

:: 2014/4/26 土曜日::

■[ラノベ]オレたち異世界召喚組「フレイム王国興亡記」1巻

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:疎陀陽
出版社:オーバーラップ( 2014-04-24 )
文庫 ( 351 ページ )
作者サイト:疎陀 陽
絵師サイト:■□キャッスルトン□■ ~ゆーげんのサイト~
絵師twitter:ゆーげん (Yuugen_99)さんはTwitterを使っています

Kindle版:フレイム王国興亡記 1

知的好奇心で勇者召喚したら本当に召喚出来た上に、召喚されたのは銀行員でした…

そんな冒頭から始まる普通の銀行員、松代浩太の辣腕経営ストーリー

元々「小説家になろう」で連載していた作品がオーバーラップ文庫が書籍化です!
経済とライトノベルは「狼と香辛料」くらいしか前例はありませんけど、
逆に言えば前例がヒット作だった上に今回は主人公がモロに銀行員ですからね!
昨年大ヒットしたTVドラマ半沢直樹と同じ銀行員ですよ!(笑
まぁ、半沢直樹みたいに倍返しすべき悪辣な上司とかいないんですけどね。
逆に美少女たちがいる上に赤字経営の領地があるので銀行員の見せ場はたんまりあります。

どんな内容かというとオルケナ大陸の伝統あるフレイム王国で学術院の研究の一環で勇者召喚をしたら、
日本で普通の銀行員をしている松代浩太が出勤途中の格好で本当に召喚できてしまったことから始まります。
送還手段もない上に隣国と不穏な空気なので実態はどうあれ勇者がいるという噂すらも面倒だからと、
タヌキ爺の宰相に王姉で公爵なエリカ嬢が治める赤字経営に頭を悩ませる僻地に飛ばされることに。
しかし浩太は銀行員として培った実力を用いてその経営改善に向けて大鉈を振るうことになり…

「小説家になろう」でテンプレートとも言える異世界召喚をベースにしたストーリーですが、
主人公の松代浩太は魔法も使えないしチートもない、本当に普通の人間です。
あえて特別な能力があるとすれば何故か言葉が通じて本も読めるというくらい。
オルケナ大陸も魔法なんて便利な代物はなく、都市間の移動は馬車くらいという文明程度。
そんないわゆる売れ線とは違った設定なんですが、これが実に面白いのです。

赤字経営から脱却するために塩害の酷い土地での農業と人頭税から脱却し、
タックス・ヘイヴン的な手段とコネで経営再建をしていく流れは判りやすいです。
また、地元住人との軋轢もまるで詐術のような手腕と非情すぎる手段から、
美人メイドのエミリに当初は魔王とまで言われてしまうけど、
最後には浩太の心を知り、エミリの信頼を勝ち得ていく展開は読んでいて気持ちが良かったです。

それにエミリ以外でもエリカやその妹であり女王であるリズと美馬麗しい女性が多いので、
ライトノベルらしい要素が多いのも良いですね!
Web原作と違ってエミリさんのサービスシーンもありますし!

というかWeb原作に比べて加筆しすぎというくらい加筆しまくってますね。
地元住民に向けた用地買収とか殆ど書き下ろしじゃないでしょうか。
それにエリカとアンジェリカとのエピソードや、
面白要員のノエルの追加とかかなり改稿されててWeb原作既読でもかなり新鮮でした。
基本プロットは変わってないけど、かなり良い肉付きになっていると思います。

何にしても好きな作品が書籍化された上に、かなり良い改稿されてて嬉しかったです。
いきなり経営に口出しする浩太の行動や、何故勇者召喚の儀式が伝えられているのか。
色々と疑問はあると思いますがそれらはおいおい説明されていくので、
この書籍版が初めての人も是非続きを読んでいって欲しいです。
面白いよ!

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