僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2015/4/8 水曜日::

■[漫画]客も喜び、演者も利を得る「大斬─オオギリ─」

大斬─オオギリ─ (ジャンプコミックス)
著者/訳者:暁月 あきら 小畑 健 池田 晃久 福島 鉄平 山川 あいじ 中山 敦支 中村 光 河下 水希 金田一 蓮十郎
出版社:集英社( 2015-04-03 )
公式サイト:となりのヤングジャンプ : 西尾維新原作短編シリーズ 大斬-オオギリ-
Kindle版:大斬―オオギリ― 西尾維新原作読切集

西尾維新と複数の漫画家のコラボーレション作品集「大斬─オオギリ─」
その漫画家というのがこれまた錚々たる面子でして、
暁月あきら,小畑健,池田晃久,福島鉄平,山川あいじ,中山敦支,中村光,河下水希,金田一蓮十郎と、
ジャンプ系列だけでなく、そこを飛び出し少女漫画家まで連れてきて、
実際掲載誌も週刊少年ジャンプ,ジャンプSQ,ヤングジャンプ,別冊マーガレットと4誌にまたがり、
それはもう凄いものでした。
そういった企画に至った経緯はこの単行本のあとがきに収録されているので是非ご覧下さい。

それぞれの短編は何かしらのお題に沿って描かれているんですが、
何故かどれも面白いほどに作家さんの個性にピッタリとした内容になっているんですよね。
特に小畑健さん作画で「天国」をテーマに描かれた「RKD-EK9」は正に小畑健さんだな! と思わされます。
それでいて山川あいじさんの「指輪」をテーマに描かれた「恋ある道具屋」は、
きちんと少女漫画しているあたりホント凄いです。

それでいてちゃんと作家さんも個性出しているんですよね。
例えば「いちご100%」の河下水希さんはしっかりパンチラ出してきてるし!(笑

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それぞれの作家さんが西尾維新の個性とぶつかり合いながらも、
自分の個性を出し切って一つの漫画作品として昇華しているので、
どれも読んでて面白いです。

ちなみに本作はKindle版も出ているんですが、
金田一蓮十郎さんの「友達いない同盟」で出てきた電子書籍の話のオチに使われていたこの話題。

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ちゃんとこのKindle版にもカバー下の表紙だけじゃなく、カバー折り返しも収録されてましたよ。
そこらへんはちゃんと判ってるなぁ、と思いました。(笑

:: 2014/4/5 土曜日::

■[漫画]神々の競演「カツラアキラ 桂正和×鳥山明 共作短編集」

カツラアキラ (桂正和×鳥山明 共作短編集) (ジャンプコミックス)
著者/訳者:鳥山 明 桂 正和
出版社:集英社( 2014-04-04 )
コミック ( 202 ページ )

鳥山明と桂正和の二人が親友だというのは割りと有名でして、
別にマニアじゃなくても知っているんじゃないでしょうか。
どちらも少年ジャンプで活躍し、時代を作った巨匠ですから、
その二人の力を合わせた共作短編集も勿論面白いに決まっているのです。

この単行本には2つのエピソードが収録されています。
一つはジャンプSQ.で掲載された「さちえちゃんグー!!」で、
もう一つはヤングジャンプで短期連載された「JIYA-ジヤ-」です。
そして両方とも鳥山明がネームを切って桂正和が作画しています。

鳥山明がネームを描いているので両方とも宇宙を股に掛ける銀河パトロールが存在する世界観ですし、
判りやすいバトル展開もあるし、奇抜な設定もあるんですよ。
桂正和が作画しているから奇抜なファッションの女の子が出てくるし、
ヒーローの姿が格好いいし、女の子の尻がエロいのです。

中身については詳しく語るのは無粋なので、
もう買って読めとしか言えないですね。
この二人の作品に世話になった世代にとって買って読むのは当たり前でしょう。

ちなみに巻末には桂正和の設定画集と二人の対談記事が載ってるんですが、
DNA2でのスーパーサイヤ人的なアレについての顛末がちゃんと描かれていたのには笑いました。(笑
そして二人の当時の連載作を綺麗に引用するのは流石ジャンプだなぁ、変なトコに感心しました。

いやー、それにしても…
二人が合作を出すとか小学生の頃は思いもよらなかったなぁ…
長生きはするもんだ。(笑

:: 2012/8/8 水曜日::

■[漫画]決戦、そして騒がしくも楽しい日常へ「紅 kure-nai」10巻

紅 kure-nai 10 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:山本 ヤマト
出版社:集英社( 2012-08-03 )
コミック ( 196 ページ )
作者サイト:SOYBEAN

ギロチン編では原作から改変した所も多く、京都編のエピソード追加もあったことだし、
未完で止まったままの原作と違ってこのコミカライズ版「紅 kure-nai」は、
もう少し続くかと思ってたのですが…
原作エピソードを全て消化し、この10巻で惜しむらくも完結となりました。

原作3巻の醜悪祭編の内容を大筋はなぞっていますが、瀬川姉妹が出て来なかったり、
リンさんが生きてるし、切彦ちゃんが話に絡んできたりと原作から割りと変更されています。
とはいえ、原作の魅力である瀕死な真紅郎も紫によって元気100倍的なロリパワーは健在ですし、
悪宇商会トップの星噛絶奈とのバトルも豪快で、迫力はむしろコミカライズ版の方があったかと。

銀子、夕乃さん、紫、それに切彦ちゃんと多くのヒロインとフラグを立てながら、
結局誰を選んだか明確にしていないのは少々ヤキモキしたりしますが、
可能性を残していると考えると、やはりこれで良かったのかも、と思います。
ちなみに私はどのヒロインも好きですが、あえて選ぶなら銀子かな、と。

原作は人気があったのに残念なことになってしまいましたが、
コミカライズ版は作者側的にも読者的にも幸せなモノだったのではないでしょうか。
山本ヤマトさんの画力を活かしながら、漫画としても面白い見せ方でしたし、
何より紫が可愛いくて素晴らしかったです。
お疲れ様です、ありがとうございました。

:: 2012/3/5 月曜日::

■[漫画]京都編の終わり、そして原作3巻のエピソードへ…「紅 kure-nai」9巻

紅 kure-nai 9 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:山本 ヤマト
出版社:集英社( 2012-03-02 )
コミック ( 188 ページ )
作者サイト:SOYBEAN

やっぱり何度見ても「山本ヤマトさんのイラストって本当に美麗だなぁ」と思う紅9巻。
その絵の美麗さだけでも圧巻の一言なのに、
集英社の手厚い漫画態勢のお陰で漫画としてもしっかりと読める内容になっているので、
本当に良いコミカライズ作品だと思うのですが…
その…、原作の続きが出ないのが… うん…

その原作の合間を縫う形で作りあげられたのが京都編。
銀子の頼みで京都に来たら行方知れずになっていた切彦の影が見え、
友だちとして捨て置けない紫だけど、京都を守護する一柱である朱雀神の当主である碓氷と似ていることから、
トラブルに巻き込まれて…

という訳で京都編な訳なんですけど、今回は原作にないエピソードなだけに新鮮さがありましたね。
切彦ちゃんもヒロインとして復帰することが出来たし、銀子も可愛い所を見せてくれたし良い話でした。
銀子といえば醜悪祭導入部の話で見事なまでの全裸を見せてくれてましたが、
やはりそこは山本ヤマトさんの絵だけあって最高の全裸でしたね!
夕乃さんも良いけど銀子も捨てがたいんだよなぁ、ホント。
これで切彦ちゃんも加わるんだから困ったもんです。(にやけた笑顔

そういえば切彦ちゃんのヒロイン復帰と共に原作と違って生きているリンさんですが、
リンさんもまさかハプニングスケベなイベントを見せることになるとは…
普段からクールで武人なリンさんなだけにギャップ萌えがありましたね!
いやはや、これからも生き延びて欲しい所なんですが…
醜悪祭は色々とアレな展開のオンパレードだからなぁ。
大丈夫なのかしら。

:: 2011/11/13 日曜日::

■[漫画]京の守護者たち「紅 kure-nai」8巻

紅 kure-nai 8 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:山本 ヤマト
出版社:集英社( 2011-11-04 )
コミック ( 188 ページ )
作者サイト:SOYBEAN

紅の8巻に突入、ということなのですがここから原作から完全に分岐。
そもそも切彦ちゃんとの戦いに紫が介入してきたというのもそうですが、
リンさんが首チョンパされてないというのも大きな変化かと。
原作だとサックリ死んだからこその原作の持ち味というのがありましたが、
漫画版だとそれとは違った面白さを追求しているみたいですね。

という訳でこの8巻からは京都に舞台を移しての話。
失踪した切彦ちゃんにも興味がありますが、まずは久しぶりの銀子がメイン。
伝説的な情報屋の祖父の足跡を訪ねて表御三家と裏十三家の影響を遮断する、
西四門家が支配する地、京都での真九郎一行が出会ったのは切彦ちゃんの消息を知る、
朱雀神家の跡取り、碓氷ちゃんで…

いやー、まさか紫のそっくりさんが出てくるとは思いませんでしたよ!
しかも性格と性別が正反対ときたもんだ!
紫のif的な展開を擬似的に楽しむと言いましょうかね。
碓氷ちゃん可愛いよペロペロ。(ぉ

しかし今回一番可愛かったのはさりげに銀子ではないでしょうか。
山本ヤマトさんが描く銀子は制服の立ち姿だけで十分可愛いですけど、
真九郎に手を握られてドキドキしている顔は更に可愛いんですよね!
鈍感なロリコン相手に大変でしょうけど、頑張れ銀子!
夕乃さんと紫は強敵だ!

:: 2011/6/12 日曜日::

■[漫画]斬島切彦編クライマックス!「紅 kure-nai」7巻

紅 kure-nai 7 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:山本 ヤマト
出版社:集英社( 2011-06-03 )
コミック ( 188 ページ )
作者サイト:SOYBEAN

原作では2冊目だった「ギロチン」編が漫画版では7冊目にしてやっとクライマックス!
話の大筋自体は原作と変わってないのですが、細部で色々と変わっているし、
何より終わり方がより綺麗に、そして感動的になっているのが一番の違いと言って良いでしょう。
具体的に言うと切彦ちゃんマジ良い子。

真九郎と同じ空港爆破テロに巻き込まれ両親を失っただけでなく、
自分のエゴにまみれた本心を痛感してしまった理津が辿り着いた悲しい結末。
そこで巻き起こる紫と切彦ちゃん、二人の友だちの間での葛藤。
そして紫からの助けを求める声で覚醒する真九郎はやはり主人公でありロリコンでした。

刃物を向けられても怒声をあびせられても頑なに切彦ちゃんを信じ続け、
揺るぐことのない純粋で苛烈な瞳を持つ紫は小さくてもカリスマの塊でしたね。
また、切彦ちゃんの殺害シーンを全面カットすることでヒロイン性を高めた上に、
ラストでの泣き顔と笑顔は反則級でした。

そういえばリンさんも切彦ちゃんと切り結ぶ理由も剣士のソレとしてではなく、
あくまで主である紫の為、という所も変わってましたね。
真九郎ハーレムフラグを維持したまま、何とか生き残ったみたいだし、
切彦ちゃんともども今後の再登場に期待したいトコですね。

何しろ原作では両腕切断の上、首チョンパだもんなぁ…
いやー、ホント生き残ってくれて良かったよ…

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