■[ラノベ]騒々しくも楽しい、愛溢れる家族「フルメタル・パニック! Family」
フルメタル・パニック!Family
出版社:KADOKAWA
作者名:賀東招二
作者サイト:gatoh.com | 賀東招二オフィシャルサイト
作者twitter:賀東招二さん(@gatosyoji) / Twitter
絵師名:四季童子
絵師twitter:四季童子さん(@shikidoji) / Twitter
紙書籍通販:フルメタル・パニック! Family
DMM電子書籍:フルメタル・パニック! Family
富士見ファンタジア文庫35周年記念でフルメタが帰ってきた!
賀東招二さんが書くフルメタとしては13年前の短編集以来です。
しかも今回はアナザーと違って宗介とかなめが主人公だし、
成長してアラフォー夫婦になった二人が相変わらずだし、
子供たちもいるしで、懐かしさと面白さが詰まっていました。
かなめを狙う組織や企業を相手にすることは本編でも示唆されてましたけど、
別に悲壮感たっぷりの逃避行ではなかったというのがよく分かりますね!w
宗介は多少大人しくなったとはいえ戦場経験が身体に染みついているし、
その娘の夏美も影響を受けているしで、常識のずれっぷりが楽しいんですよね。
息子の安斗は比較的普通の男の子っぽいと思ったけど、
かなめに似たのかコミュ力が高いわ、スキルがあるわと、二人の子供らしさがあります。
第一話で想像通りの相良家のドタバタ事情が見せられて笑った後、
第二話でかつての旧友のお蓮さんと林水会長と会ったのは嬉しかったなぁ。
特に林水会長と宗介の語らいは、実に良かったです。
お互いにやりたい仕事と自分の才能のミスマッチに悩みがあり、
林水会長は先輩として少しだけ宗介よりも一歩先に進んでいる感じが良いですよね。
宗介にとって数少ない平和な同性の友人ですから、大事にしたいでしょう。
第三話ではかなめがかつての級友とプチ同窓会みたいなことをしてますが、
仲が良かったとはいえ、成長すると経済格差と時間の制約がどうしても出来て、
しかもかなめは以前重い病気に罹っていた過去を隠しているという負い目が有って、
恭子との距離感が取りづらくなっているの、とてもわかるんですよ…!
でも、勇気を出して一歩踏み込めば大丈夫だとは思うので、
何とかまた落ち着いた頃に勇気を出して欲しいな、と思います。
しかしあの宗介が性欲が抑えきれなくなるとかなぁ~、と感慨深いです。
まぁ、確かに高校時代の制服は破壊力ありますからね…
宗介の気持ちもわからんではないですよ。
これは安斗がお兄ちゃんになる日も近いのではないでしょうか?
個人的に惜しいと思ったのはテッサの出番がほぼなかったことですね。
できれば彼女の今も知りたいな、と思った久々のフルメタでした。
面白かったです。
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