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夏! 海! 青春!
:: 2014/2/25 火曜日::

■[漫画]初心者アスナの絶望からの前進「ソードアート・オンライン プログレッシブ」1巻

ソードアート・オンライン プログレッシブ (1) (電撃コミックスNEXT)
著者/訳者:比村奇石
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-02-27 )
コミック ( 180 ページ )
原作者サイト:WORD GEAR
原作者twitter:川原礫 (kunori)さんはTwitterを使っています
作者サイト:日々、平穏
作者twitter:比村奇石 (Strangestone)さんはTwitterを使っています

電撃文庫の主力にして、川原礫さんの代表作である「ソードアート・オンライン」
その第0章とも言えるアインクラッド攻略編を綴った「ソードアート・オンライン プログレッシブ」を、
バトル描写に定評のある比村奇石さんが描いたのがこのコミカライズ版になります。

アニメの第2話にもなっていた、アインクラッドの第一層の攻略からスタートになるんですが、
原作やアニメとは異なり物語の中心となるのは押しも押されもしない正妻ヒロインのアスナ。

saop_comic01_01

もちろんキリトは出てきますがツン期全盛のアスナ視点で描かれているので、
ちょっぴりニヒルなヒーローっぽく見えますね。
物語も原作やアニメを基本なぞる形ではあるけど、色々と改変されています。
ですが、原作ファンからみても許容範囲というか、
むしろアスナを主人公に物語が最適化されている、という印象が強いです。

アスナが主人公になることで、アスナの内面が描かれるのが本作の魅力の一つです。
原作やアニメではサラっと流された”優等生なお嬢様”であるアスナが感じた絶望。
両親に望まれ、多少満たされない気持ちがありながらも進んできたエリート街道。
その道を進むのを当然としてきて他の生き方を知らない一人の少女が、
魔が差してちょっとやってみただけのゲームの虜囚となったが為に道を大きく踏み外してしまい、
両親に見捨てられ、ライバルや後輩たちに見下げ果てられるのではないかという焦慮。

saop_comic01_02

これは真っ当に受験戦争を経験してこないと判らないモノです。
比村さんが何故それをきっちりと描き切ることが出来るかというと、
一流大学を出て、修士も取り、有名企業に就職してエリート街道を進んでいたのに、
脱サラして漫画家に転身したからなんだと思います。
アスナと違うのは魔が差したのか、自ら望んで身を投じたかの違いでしょう。
自らの経験をここまで自然にキャラクターに反映するとは、もう正真正銘プロ作家だなぁ。

話は変わりますが、アスナ視点なのでもちろん色々と萌える要素が原作より多めになっています。
キリトの宿にお風呂に入りに来たイベントは当然ですし、
店で下着を買うイベントとか大変ニヤニヤしてしまいますね!
特に情報やのアルゴは良い仕事してくれてますよ。

ちなみにこの頃からアスナがアルゴと親しくなっていったのは予想通りでしたが、
倫理コード解除もどうやらアルゴからの情報っぽい伏線があってニヤリとしたり。

saop_comic01_03

つまり原作1巻におけるキリトさんが良い目を見たのは、
アルゴのおかげでもあるんでしょうね。
アルゴさんマジナイスプレー

他にもディアベル主催の集会でのイベントとか、フロアボスとの対決とか、
細かい所は変わってますが、それでも原作で感じたボス戦の緊迫感は遜色ないので、
原作ファンこそに読んで欲しいコミカライズとなっています。
もちろん、アニメでしかSAOを知らない人でも充分楽しめる内容となっていますので、
アスナばりに初心者の人にも読んで欲しいですね。

余談ですが特装版をAmazonで頼んでたら2週間遅れで届きましてね…

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取りあえず届いたので良かったです。
この感想も実は特装版を読んでのモノになっておりますのであしからず…

:: 2014/2/9 日曜日::

■[漫画]ゲームを楽しもう!「アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン」3巻

アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン 03 (電撃コミックス)
著者/訳者:笹倉綾人
出版社:アスキー・メディアワークス( 2014-01-27 )
コミック ( 194 ページ )
作者サイト:イミ毛
作者twitter:笹倉綾人 (sasa_ayato)さんはTwitterを使っています

AWスピンオフ マギサ・ガーデンの3巻は中高生が買いにくい表紙ですね!
クラスメイトに買うところ見付かったらからかわれること必至ですよ。
この表紙を普通にレジの若い女性に出せるようになったら、
大人になったということなんだぜ、ボーイ…

AWは膨大な設定がありながら消化しきれてないものが幾つもあり、
その一つにバーストポイントを消費してアイテムを買う「ショップ」があります。
その「ショップ」がこのマギサ・ガーデンでは描かれているんですが、
想像以上に「ショップ」がお店っぽくて驚きました。
まさか試着まで出来る上に普通にファッション雑貨を扱ってるとはなぁ…
ラプターがそういった「ショップ」を選んだのかもしれないけど。
あ、スカイ・レイカーの帽子とかはこの「ブルローネ」で買ったんでしょうね。
女性バーストリンカー御用達なのかな「ブルローネ」…

今回はBBがゲームであり、ゲームの楽しさを前面に出してきた感じがしましたね。
最近の本編は重い話が多かっただけに、初心を思い出させてくれます。
そうだよなー、ゲームでは性能よりも見た目で色々装備選んだりしますよ。
モンハンでもスキルが少なくてもコスプレ衣装を作ったりとか当たり前だったし。(笑
それにレベルアップでスキルを何にするかとか本当にあるあるだわー
ラグナロクオンラインでどの方向性に育てるかとかシミュレータ回して悩みまくったっけなぁ…
でも、それが楽しかったというのを思い出させてくれますね。

リーリャのいじめ問題は意外な展開から終息したけど、
新しい面子が増えるような増えないような微妙な展開に。
それとは別に演武研でレギオンクエストを目指すみたいだけど、
これも本編ではすっ飛ばされた設定なので気になる所であります。

しかし、レギオン名称を決める際の胡桃さんマジヒドイ。
ちあきは本気で考えたのに自分の感性と合わなかったからって静かに激怒するとか…
まぁ、ラプターこと優子はお仕置きされても仕方ないと思うけどね!
でも案外「PUNCH☆LOVE」は有りな名前だと思うんだ…!
私も昔、ラグナロクオンラインで「ブルーレット奥田家」とかいうギルド名見掛けたし…(笑

何にしても次の4巻でのレギオンクエストも楽しみです。
本編以上にゲームを楽しくプレイしているのが伝わってきて面白いよ!

:: 2014/2/8 土曜日::

■[ラノベ]メタトロンさんマジ天使「アクセル・ワールド 16 ―白雪姫の微睡―」

アクセル・ワールド (16) ―白雪姫の微睡― (電撃文庫)
著者/訳者:川原礫
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-02-08 )
文庫 ( 296 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:天才卓球少女
絵師twitter:HIMA (himapo) on Twitter

遂に…、遂にISSキット編が終わったぞー!

長かったなぁ…
あとがきで川原さんは1年半とか言ってるけど、1年10ヶ月だから実質2年弱だよね…
まぁ、作中では加速世界という特性もあって殆ど時間が進行していないんですけどね!
1巻当たりの時間進行速度はアカギよりも遅くなる時があるからなぁ…(笑

15巻に続いてメタトロンが表紙になっていますが、
表紙になるのも納得な大活躍でしたね。
ハルユキの親である黒雪姫を差し置いて、
ハルユキのご主人様になったメタトロンの献身っぷりが作中で輝いてましたよ。
下僕と呼び「無礼者!」と叱りながら、ハルユキが窮地に陥ったら我が身を挺してかばい、
ハルユキのことを侶伴と呼ぶとかトンだツンデレさんですね、メタトロン。
しかしまさかハルユキのたらしスキルが神獣級エネミーにまで通じるとは思わなかったよ…
ハルユキさんマジスゲー

それにしても絶望的な状況から立ち向かい、それを乗り越える展開ってホント熱いですよね。
一つミスをしたら終わるような綱渡りをしながらチャンスを手繰り寄せ、
みんなの全力を結集して乗り越えるというのは王道だけど、だからこそ最高に面白いんだと思います。
それを為すのが仲間との信頼という名の絆っていうのも良いですよね。

さて、この16巻で一区切りがついたのと同時に加速世界の謎も多く明かされましたね。
他2つの加速世界の勃興と、3つの加速世界に共通した目的。
そして加速研究会の会長の正体と目白押しでしたが、
まだまだ加速世界の謎は残っているので、むしろ考察する材料が大量に出てきたがために、
これからもっと先が気になりそうです。

そうそう、簡単な説明がサラっとされてて危うく読み流す所でしたが、
加速中のアバターの思考はメイン・ビジュアライザー内部の量子回路を用いるということは、
やはりSAOで出てきたライトキューブを使っているといことなんでしょうか。
まぁ、光回線使っても通信速度の関係で物理的に1000倍のデータ通信なんか無理ですし、
そうじゃないかなー、とは思ってましたけども。
しかしそうなると七の神器の「揺光(ザ・フラクチュエーティング・ライト)」の謎が更に深まるなぁ。
フラクトライトとの関連性とか色々と気になる所です。

次は新しい章で明るい話みたいだけど、ラブコメ展開とかあるのでしょうか。
今回は綸が最後の方で軽い嫉妬イベントを起こしてくれましたけど、
17巻ではこんな感じの展開がもっと読めることを期待しております!
メタトロンと黒雪姫の二人がハルユキのご主人様がどちらか揉める展開はよ!

それと巻末で予告されてましたけど絶対ナル孤独が今年から書籍化されるみたいですね。

いつかするとは思ってたけど、このタイミングでかー
「寄生獣」と「アライブ-最終進化的少年-」に似た設定の作品なので、
映画版「寄生獣」が放映される今年から刊行するのは良いかもしれませんね。(笑

問題はこのせいでAWの刊行ペースが落ちるかもしれないことかな…
SAO、SAOP、AW、絶孤の4シリーズを2ヶ月刊行ペースで回したらAWは年に1,2冊かー
まぁ、それでも一般的なラノベとしては充分なペースなんですけどね。
あとは今回みたいな超長編シリーズにならないように願うだけかな!(笑
出来れば2,3巻で1シリーズ終わってくれると嬉しいですね…!

:: 2013/12/11 水曜日::

■[ラノベ]AI協奏曲「ソードアート・オンライン プログレッシブ」2巻

ソードアート・オンライン プログレッシブ (2) (電撃文庫)
著者/訳者:川原礫
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-12-10 )
文庫 ( 392 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:-アベシバ- abecのイラストブログ
絵師twitter:BUNBUN (BUNBUN922) on Twitter

1巻から1年少々経っての2巻発売となりましたが、やっぱり面白いですね!
まだまだ低レベルのキリトさんですが、コミュスキルもカリスマスキルも育ちきっていないながらも、
それでも14歳とは思えない度量と行動力でもって突き進むのカッコイイです。
まだデレ期に入ってないアスナも新鮮で魅力的ですしね!

この2巻では3層攻略と、それに付随するキャンペーン・クエストがメインです。
1巻ではMMOではお馴染みの強化詐欺でしたが、今回は長期クエストがコンセプト。
MMO特有の繰り返されるクエストとNPCとのコミュニケーションという命題に対して、
キリトすらも予想外な展開のオンパレードで目が離せません。

元々川原さんのWebサイトの年末年始更新と同人誌で前半部分までは読んでたので、
待ちに待った発売だったんですが、やはり長期クエストだけあってまだまだ続くんですねー
いや、まぁ、ちゃんと区切りが良い所で終わってくれてるので文句はないんですが、
それにしたって続きが読めるのが約一年後かと思うと、今から待ち遠しくなると言いましょうか…(笑

しっかし、キリトさんってばまさかNPC相手にToLOVEるとは…
これは名前にリトという名前が入っているが故の運命(さだめ)なのでしょうか。
そこにキッチリと挿し絵を入れてくるあたり流石ですが。(笑
読者のニーズというものを判ってらっしゃる!

それにしても2層の時点で影が見えていたPoHですけど、
今回もそれの手先っぽいキャラが出てきて、根が深くなりそうですねー、ホント。
キバオウに関しても確執が感じられましたが、こういった過去があったからこそ、
未来でああいった無茶やってたのかと妙に納得したりもしてました。

それはそうとここまでずっとコンビ組んでたアスナがいずれはギルドに所属して離れるかと思うと、
寝取られじゃないけど、そういった展開が予想出来ちゃうので今からちょっとアンニュイかも。
あー、でもだからこそそのショックでキリトは「月夜の黒猫団」に加わろうと思ったのかなー
そう考えると妙にしっくりくるかも。

まぁ、何にしても期待通り面白かったです。
続きも期待したいとこですが、巻末のAW予告のイラストが衝撃的でちょっとそっちの方が気になってます。
シリアス全開のあらすじに対して、何なんだろうあのエロいイラストは…(笑

:: 2013/10/16 水曜日::

■[ラノベ]音速を超えて…!「アクセル・ワールド 15 ―終わりと始まり―」

アクセル・ワールド (15) ―終わりと始まり― (電撃文庫)
著者/訳者:川原礫
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-10-10 )
文庫 ( 296 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:天才卓球少女
絵師twitter:HIMA (himapo) on Twitter

色々とアレなのでネタバレ格納。

(more…)

:: 2013/8/14 水曜日::

■[ラノベ]青薔薇の悲劇「ソードアート・オンライン 13 アリシゼーション・ディバイディング」

ソードアート・オンライン (13) アリシゼーション・ディバイディング (電撃文庫)
著者/訳者:川原礫
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-08-10 )
文庫 ( 296 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:-アベシバ- abecのイラストブログ
絵師twitter:BUNBUN (BUNBUN922) on Twitter

また凄い所で「次回に続く」状態になったなぁ…
川原礫さんに欠点があるとすれば、一区切りまでが果てしなく長いことでしょうね。
しかも次回はSAOPの2巻になるので通常の刊行サイクルだと、
続きが読めるのは何と8ヶ月後ということに…!
こ、これは苦行やでぇ…

塔の外壁に放り出されることになったキリトとアリス。
生き延びる為に休戦して、苦心しながら95階の望楼を目指す二人と、
二人が生きて上を目指していることを信じ、
一人で最強の整合騎士と対決することを決意するユージオ。
しかしそんな3人の思惑を嘲笑うかのように元老長チュデルキンの魔の手が迫っていて…

剣技で及ばなかったとしても、一級フラグ建築士のスキルで乗り切るキリトさんパネェっす!
本人無自覚なんだろうけどあのクールビューティーなアリスさんを、
まさか説得した上で翻意させるとかどんだけ凄いスキルなんだよ!
本人は自分の能力に色々とコンプレックスを抱えているみたいだけど、
このフラグ立てスキルだけはピカイチだと思うんだ!

そしてユージオですが、圧倒的実力を持つ英雄の過去を持つ騎士に対して、
あらゆる点で及ばない中、たった一つの利点を見いだして仕掛けるとかカッコイイですよね!
だからこそ、そんな男と男の戦いに無粋にも介入して、
更にはユージオをあんな風にさせるチュデルキンの外道っぷりが冴え渡っていて、
何とも川原礫作品らしいなぁ、と思わされます。

現実世界の方でも何かしら事態が動き始めたみたいですし、
キリトが勘付いたアンダーワールドに仕掛けられた仕組みもあるし、
何よりあの二人の対決がどうなるのか気になりますので、
是非とも続きを早く読みたい所です。
まぁ、しばらく無理なんでしょうけどねー…

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