僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2012/3/29 木曜日::

■[漫画]あの夏が始まる…「あの夏で待ってる」1巻

あの夏で待ってる 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:I*Chi*Ka
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-03-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:dctpeblog
作者twitter:毒田ペパ子 (pepperco) は Twitter を利用しています

今期アニメで一番好きな作品は何かと問われれば「なつまち」こと「あの夏で待ってる」と答える私です。
という訳でおねがいシリーズ10周年ということで「とらドラ!」スタッフと「おねがい」スタッフが集結し、
宇宙と青春のラブコメ作品を送り届けてくれた訳なんですが、
「おねがい」シリーズと同様、コミカライズも電撃大王でされています。

この1巻では3話の中盤チョイ過ぎまで収録されていますが、実質たった3ヶ月分というハイペースな作りで、
事前に書きためてたんでしょうが、正直ペース配分大丈夫かと心配してしまいます。(笑
しかもこの漫画版1話が載った時、アニメの3話放映直前だったのですが、
漫画版1話がアニメ3話の内容と掛かった話になっているんですよね。
いやー、メディアミックスとして上手い手法だと当時は感心したものです。

作者の毒田ペパ子さんは女性の方らしいのでラブコメっぷりに俄然期待が高まるのですが、
既に3話の時点で不憫な青い子こと柑菜が中学生の頃に海人に惚れ直しているエピソードを挟み、
そのアニメにはない演出で更に読者に柑菜の可愛さを見せつけるわけですよ。
いやー、アニメで結末を知っているだけに残酷ですね! 萌えなんだけども!

まぁ、後書きで黒田さんが仰ってる通り、どんな展開もOKということなので、
ここで意表をついて柑菜ルートに入るという手もあるにはあるのですが…
うーん、個人的にはやっぱりイチカ先輩が好きなのでこのままアニメ通りの展開もアリだとは思うのですが、
今回のようにより柑菜の可愛さや哲朗の切なさといったエピソードを散りばめていくことで、
より青春の盛り上がりに深みを与えてくれる分には大歓迎ですので、
そっち方面に期待していきたいと思います。

■[ラノベ]羽音たらくさんのイラストに惹かれる「あの夏で待ってる」1巻

あの夏で待ってる1 (MF文庫J)
著者/訳者:豊川一夏
出版社:メディアファクトリー( 2012-03-22 )
文庫 ( 291 ページ )

スタジオオルフェ(なつまち脚本の黒田洋介さんの会社)のスタッフ、豊川一夏さんが執筆し、
イラストレーターはもちろん、キャラデザにしておねがいシリーズを手掛けた羽音たらくさんという、
「あの夏で待ってる」公式ノベライズの第1巻。
この1巻には沖縄旅行の中盤までが収録されているので、全2巻か全3巻になるんだと思います。

奇しくもコミカライズと同様に女性が書き手となった「あの夏で待ってる」ですが、
女性らしい心情描写でイチカ先輩や柑菜の心の動きを描写されています。
あ、ちなみにこのノベライズは昨今のラノベとはちょっと方式が違っていて、
場面場面で視点を切り替えていく方式なんですよね。
そのお陰でアニメを見ていただけでは気付かなかった事に色々と気付けるんですが、
黒田洋介さんが後書きに書かれている通り、90年代のラノベに近いので、
最近のラノベに慣れている人だとちょっと戸惑うかもしれません。

視点を変えることで軽井沢で海人とデートしていた時のイチカ先輩が、
どんな風に思っていたか、どういった経緯で海人のことを意識していくようになったかとか、
つぶさに感じることができるんですが、
それは同時に柑菜がどういった気持ちを海人に向けていたか、
どんどん距離が縮まっていく海人とイチカ先輩の間にどれほど心を痛めていたかという、
そういった切なさも感じることができるだけに柑菜萌えな人にはちょっと辛いかもしれません。

アニメだけでは分からなかった細かな設定やニヤっとする事実など、
そういったものが分かったりするのは「なつまち」ファンとしては嬉しい一冊ですね。
そして何と言っても羽音たらくさんのイラストというだけでも充分惹かれるので、
「なつまち」ファンにとっては嬉しいノベライズなのではないでしょうか。

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