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2026年は365日僕ヤバ!
:: 2016/1/26 火曜日::

■[漫画]第四の方向「4D」1巻

4D(1) (モーニング KC)
著者/訳者:汐里
出版社:講談社( 2015-12-22 )

試し読み:4D/原作 橘尚毅 漫画 汐里 stage 1
作者サイト:●汐里● 漫画家活動はじめました。
Kindle版:4D (1)

四次元。
それは縦、横、高さ、そしてそれ以外の軸で成り立つ空間。
ドラえもんのお陰で日本人なら誰でも概念は知っているけれど詳しいことは全然知らない。
そんな四次元をテーマにした作品です。

ちょうどアニメで「ディメンションW」という作品をやっていますが、
それとは違ってもうちょっと現実寄りというか理論寄りです。
フィールズ賞に近いと言われながら私立高校の教師になった宮田秀行26歳。
退屈に苛まされる日常の中で彼が学校で出会ったのは、
縦横高さの先にある4本目の軸が見えるという御崎沙也という女子高生で…

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私はSF作品とか超能力作品とか好きなんですよね、MMR世代なので!
この漫画は四次元空間を認識できる人間=超能力者として推定して、
その謎に迫るという内容なんですが、
初っ端から命の危機に陥ったりとかなりハラハラさせる展開で、
読んでてグイグイと物語の世界に引きこまれていきます。

四次元空間を認識できるけど知識がないため漠然としか使えない御崎と、
四次元空間を認識できないけど知識があるため使い方を指南できる宮田。
この教師と女子高生の二人のタッグが上手いこと組み合わさっているんですよね。
好奇心が強すぎるために御崎と一緒に危機に陥りながら、
その知識と発想力で御崎を啓発して事態をより一層悪くしたと思ったら、
一気に解決したりと二人の今後が気になっていくんですよね。

1巻はまだまだ序盤なので、できれば1,2巻同時に続けて読んで欲しい作品です。

■[漫画]二人のベクトル「4D」2巻

4D(2) (モーニング KC)
著者/訳者:汐里
出版社:講談社( 2016-01-22 )
作者サイト:●汐里● 漫画家活動はじめました。
Kindle版:4D (2)

この漫画の魅力を端的に述べるなら”納得力”でしょう。

例えばガンダム世界でなぜ遠隔操作型ロボットが活躍しないかというと、
ミノフスキー粒子という存在があるから、という理由付けがあるように、
何かしらの理屈を用意して読者を納得させる力というのは重要だと思うんですよね。
そういう意味ではこの漫画は納得力が高いと思います。

その納得力の源泉は数学者である宮田の説明で、
透視や瞬間移動だけでなく、異質な念動力の性質に迫るだけでなく、
身体に歪みが発生した理屈を考え付き、分かりやすく説明するのが興味深いんですよね。
私が一番納得したのは超能力者が急激に老化した理由ですね。

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四次元空間で身体が左右反転したことによって、
分子レベルで左右反転し、その結果アミノ酸が光学異性体になったとか、
数学だけでなく化学も嗜んでいないと発想できないんですよ。
化学かじってた私でもそこまで思い至らなかっただけに凄いと思わされました。

それとラブコメスキーのアンテナがビンビンと反応したのが、
御崎が宮田に対して心を開いてきたところですね!

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1巻の頃はツンツンしていたのに2巻にしてこのデレデレさ。
まあ、今までずっと訳の分からない力に翻弄されて、
精神的にひとりぼっちだっただけに、
傍に居て見守って、更には自分には未知の力を解明してくれる。
うん、これは確かに惚れても仕方ないかもしれない。

ただ、四次元の世界は世界中で認知されつつあり、
宗教、科学、大企業、国家と様々な思惑が錯綜しつつありますからね。
二人の関係がどこまで続くか、どのような関係に至るのか。
そういった意味でも続きが気になります。

:: 2016/1/25 月曜日::

■[漫画]今年もやっぱりヒメなのだ「弱虫ペダル」43巻

インターハイ2日目、総北は6人全員でトップ集団を走るつもりが、
鏑木が不調で止まってしまうという異常事態に陥ってしまう。
そんな中、青八木が手嶋とのチーム二人を解散してまで鏑木を救うために合流し、
鏑木を復調させるために鏑木が信奉する神様のメモに書いたものは、
昨年、田所を復調させたヒメなのだで…

いや、うん、この時ばかりは鏑木の気持ちがわかったね!

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どうした青八木!
先輩なのに呼び捨てにするとか礼儀がなってないなー、
とか前巻で思ってましたが、この時ばかりは仕方ないと思わざるをえない。
しかも至極真面目な顔で言っているだけに正気を疑うのも当然と言えましょう。(笑

それもこれも田所に対する絶大な信頼があってこそなのでしょう。
もちろん青八木の性格もあったことでしょうが、
それにしたって大真面目にラブ★ヒメの歌詞を歌いながら、
鏑木と一緒に集団から抜け出す姿は一種異様な雰囲気がありました。(笑

調子を持ち直してきた青八木とは対照的に、
調子を持ち崩してきた今泉が辛い。
相変わらずメンタルが弱いよなぁ、今泉は。
その弱さを的確に攻めてくる御堂筋は相変わらずえげつないですが。

それと箱学の新開弟ですが、
一年生ながら予想以上にガッツと容赦のなさを持ってましたね。
あっという間に手嶋を篩い落としただけでなく、
坂道を相手に積極的に仕掛けていく姿は末恐ろしいものがありましたよ。
これは2日目だけでなく、3日目でも波乱がありそうだなぁ…

そしてそれ以前に総北は無事に2日目を終えることが出来るのか。
それが心配になってきましたね…

■[漫画]先輩たちの軌跡「弱虫ペダル SPARE BIKE」2巻

総北と箱学の先輩たちの軌跡を描いた「SPARE BIKE」の2冊目は、
洋南大学で一緒の自転車部になった荒北と金城の二人。
元不良の荒北と謹厳実直な金城という、
対照的な男たちのそれぞれの歩みが面白い!

荒北の方はある意味予想通りでしたね。
本編でも語られていた通りに怪我で野球部を引退してから、
やさぐれていたところを福富に触発されて自転車部に入ってからの話です。
自転車は初心者なんだけど野球部で鍛えた身体がある上に、
根性だけは据わっているため基礎を確実にこなす姿を見ていると、
スラムダンクの桜木を思い出しますね。
だからこそ、福富に指導され、支えられ、成長していき、
レースで優勝をもぎ取る瞬間は熱かった…!

そして金城の方はかなり予想外でしたね。
本編で登場した当初から頼れる先輩という姿を見せていただけに、
彼の中学生時代の子供らしい一面はかなり意外でした。

地元ショップのチームに所属している元プロの小関さんに憧れ、
厳しくも丁寧な指導を受けながら成長していく金城が可愛い。

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年齢的には10歳以上離れているのでしょうが、
兄と弟って感じがして微笑ましいんですよね。
それだけに小関さんが転勤して遠方に引っ越すことで、
離れ離れになってしまってからの金城の落ち込みは見ていて辛かった…
でも、その別れがあったからこそ金城は独り立ちできたんだと思います。
男ってのは自分の力で立つことで大人になるもんですしね。

インターハイ優勝の表彰台での金城の嬉しそうな子供のような笑顔が意外でしたが、
このエピソードを読んだあとなら、あの笑顔もまた金城らしいと思えますよね。
他にも高2の頃の落車して悔し涙を流しながらもゴールした姿とか、
今思うと感慨深いものがあるなぁ。

だからこそ、インターハイ優勝を小関さんに報告できたのは嬉しかったでしょう。

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思わずこっちまでもらい泣きしそうでしたよ。
ホント良かった…!

総北は巻島も田所も良い先輩をしてましたが、
金城はキャプテンとしての重責も背負ってましたからね。
それをこなす原動力とも言えるエピソードが読めて本当に良かったです。

それにしてもこの漫画は格好良い先輩を見せてくれるなぁ。
私もこんな背中を後進に見せることができているのだろうか…

:: 2016/1/24 日曜日::

■[漫画]偉大なる母の言葉「HaHa」

HaHa (モーニング KC)
著者/訳者:押切 蓮介
出版社:講談社( 2016-01-22 )

作者サイト:カイキドロップ
作者twitter:押切蓮介(@rereibara)さん | Twitter
試し読み:HaHa/押切蓮介 第1話

父は厳格な性格の警察署長。
母は割烹旅館の女将。
しかしその二人の娘はスケバンで…
関門海峡を望む下関で生まれ育った少女の名はのぶえ。
押切蓮介こと神崎良太の母となる女性である。

「ピコピコ少年」シリーズ等で自伝的なエピソードを漫画にしてきた押切蓮介さんですが、
今回は実母の青春を漫画にしてきましたよ!
しかもそのお母さんが前述のとおりにエキセントリックな方で、
第一話からかっ飛ばしてます。

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気に入らなければヤクザとも喧嘩してしまい、
昼間から家の旅館からビールを盗んで飲みまくる。
フリーダムにもほどがある生き方だなぁ。

でも読んでいくと気付くんですが、
母・のぶえは決して自由なわけではなかったんですね。
厳格というよりも頑迷な父への反発と、
自立、望郷、出戻り、そして偉大な母の死去と、
「母」ではなく一人の人間としての苦悩を重ねた人生がそこにはありました。

それにしても親子揃って不運に見舞われてるんですね…
交通事故に遭われるのもかなり不幸な部類だと思いますが、
女将である母が倒れてからの旅館の親族乗っ取りが辛すぎる。
でも、こんな苦難を乗り越えてきたからこそ、
押切蓮介さんが例の事件で糞袋になった時も支えることができたのでしょう。

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息子の窮地には駆けつけて発破をかけてくれる母。
そんな母親の半生を漫画にして残すのは良い親孝行だと思いますよ。
例の事件も昨年無事解決したことだし、
今年は親孝行しつつ「ハイスコアガール」の続きを頑張っていただきたいです。

それとあとがきがお母さまの直筆でしたが、結構な達筆でしたね。
高校時代はスケバンだったということですが、
幼い頃にきちんとした教育をされたのだなぁ、と思いました。

:: 2016/1/23 土曜日::

■[漫画]抑えきれない本能の発露「実は私は」15巻

実は私は(15)(少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:増田英二
出版社:秋田書店( 2016-01-08 )

痴女の獅穂が友を作り、恋を知り、奈落の底へ転げ落ちる「実は私は」15巻!
前半は獅穂の魅力が詰まった内容なんですが、
後半からは本来のヒロインである白神さんがちゃんとヒロインしてますよ。
もっとも作品の性質上ギャグ要員としても活躍しているんですけどね!

正直ね、私の中では獅穂は痴女だからヒロイン枠ではなかったんですよ。
14巻で急に恋する乙女の表情を見せてからヒロインとしての魅力が開花し始め、
花火大会で黒峰くんに告白する流れはもう最高にヒロインしてましたね!

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そう、好きな人に告白するのってそれくらい緊張しちゃうんだよ!
あぁー、正に青春だわー…
まぁ、こんなに良い話の次に容赦なくギャグ回を持ってくるあたり、
「実は私は」らしいなぁ、と思ってしまうのですが。(笑

そして後半からの白神さんのターン!
恋人二人が海にデートとかいかにも青春じゃないですか!
二人きりの浜辺で花火とか最高のシチュエーションじゃないですか!

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くそぅ、こいつらイチャラブしやがって! 羨ましいぞコンチクショウ!
ギャグだけじゃなくてこういった話もやっちゃうから「実は私は」は油断できない!

しかし、白神さんの想いが高まりすぎてまさかの吸血。
校長の迫力ある登場でこの漫画にもついにシリアス要素が…!?
はたして吸血鬼にとっての吸血にはどんな意味があるのか…!?
白神さんの父、源二郎が隠してきた事実がいま詳らかに…!?

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性行為だ(ぶっちゃけ)

な、なんだってー!

チャンピオンではかつて「バキ」が性行為シーンだけヤングチャンピオンで連載するという、
ウルトラCを繰り広げてましたが、
吸血で代替することで堂々と少年誌でやっちゃってるじゃん 性行為…!
「実は私は」はある意味「バキ」を超えたのかもしれない…

アニメ放映が終わって大人しくなるかと思えばこれですよ。
「実は私は」からはまだまだ目を離せませんね!

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