僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2012/6/7 木曜日::

■[漫画]見事完結!(挿入的な意味で「こみっく☆すたじお」4巻

こみっく☆すたじお(4) (ヤンマガKCスペシャル)
著者/訳者:此ノ木 よしる
出版社:講談社( 2012-06-06 )
コミック ( ページ )
作者サイト:此ノ木よしる公式HP
作者twitter:此ノ木よしる (y_konogi) on Twitter

ウエディングな表紙から見て分かるようにこの4巻で「こみっく☆すたじお」は完結であります。
好きな作品なので終わるのは残念なのですが、きっちりと終わってますし、
その終わり方も充分以上満足できるものでしたので嬉しさもあるんですよね。
いちこも相原も良かった良かった。

今回はひたすらネーム作業をしてるなー、というくらい相原たちはネーム三昧でしたが、
実際漫画家の友人知人とかに聞いてもネーム作業が仕事の大半を占める人が多いので、
ある意味事実に即した内容なんだとは思いますが…
まぁ、普通はネームに詰まったからと萌えポーズでパンツ履き替えたり
ネーム合宿の温泉に行ったら、こっそりヒロインが貸し切り混浴風呂予約したりしませんよね!
あぁ、げにすばらしきフィクション…

しかしヒロインのいちこは積極的をちょっと速度超過してますよね。(笑
正直、思春期の中学生男子なみに突っ走ってると思うんだけど、それもまた愛らしいと言いますか!
それでいて案外知識面では初心なとこを見せるギャップが合法ロリという説得力を持たせている気がします。
くそぅ、相原ってばマジ爆発しろ…

漫画家漫画としてはたまに良い台詞とか言ったりしてて、それはそれで良かったけど、
やっぱりこの漫画はイチャラブ漫画だよなぁ、と最後まで読み切って改めて感じさせられました。
まぁ、同人誌の頃からイチャラブ三昧でしたのでむしろそれでこそ!
って感じでしたので全然OKだったりするのですが。(笑

しかしカバー下の脱童貞相原さんの解脱っぷりには笑ったなぁ。(笑
秋乃ちゃんも桜塚先生と早く結ばれるとイイネ…(ホロリ

:: 2012/6/6 水曜日::

■[漫画]沈黙のファン隊「O/A」6巻

O/A (6) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:渡会 けいじ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2012-06-01 )
コミック ( 174 ページ )
作者サイト:Upper Ground
作者twitter:渡会けいじ (watarai) on Twitter

あやせや事後で有名なわたらいさんの商業漫画「O/A」の新刊であります。

この6巻では物語、というかアイドルゆたかが大きくステップアップする、
その転換点が終盤に描かれていて今後の物語がどうなるのか大いに気になることになるのですが…
実は個人的にはそれよりも、前半に描かれていたコメディ回の方が、
何というか笑いのツボにクリティカルヒットしちゃいました。(笑

前半に描かれているのはCD発売記念のイベントで当選者にCDを走って届けに行く回と、
ラジオ局対抗の野球大会で海江田ミホたちと競い合う回と、
ゆたかたちのラジオのファン層の広さというか深さに驚かされる回という、
まぁ、明らかにコメディなノリがあったわけですが、今回は最後のがツボりまして。

というか米軍関係者にファンがいる、というのはともかくとして、
それが潜水艦艦長とかね! ラジオ聞くために浮上するとかね! 職権濫用すぎだろ!(笑
潜水艦と言えば便秘持ちなゆたかさんのブツが以前ネタにされてましたが、
まさか今回もそのネタを持ってくるとは… なんでこんなに下ネタが好きなんだろう…(笑
あ、ちなみに「沈黙の艦隊」の主人公の名前はゆたかのライバルと同じ海江田でしたっけね。

後半からはNi-1という新人アイドル王者決定戦的なモノの話になり、
設定も忘れがちだったC○A的な人も暗躍しだしたりしてますが、
やはり重要なのはアイドルとしてゆたかが返り咲くイベントだったという所かな、と。
野球の回でもさり気にはるみの心に刺さってましたが、
ここからはるみも色々と考える必要が出てくるので、
果たして今後この二人がどういった関係になっていくのか気になりますね。

:: 2012/6/3 日曜日::

■[漫画]カメラいろ撮り録り「しかくいシカク」1巻

しかくいシカク (1) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:ざら
出版社:芳文社( 2012-05-26 )
コミック ( 120 ページ )
作者サイト:コランダム
作者twitter:zarabu (zarabu01)

あれれー? 凄く見たことある背景だぞー?(cv高山みなみ)

劇中に見られる背景の殆どが大阪府、その中でも特に箕面市関連ばかりで、
大学時代に隣の池田市に住んでいた私からすると地名だとか路線バスが坂急バスになってたりと、
色々とデジャヴってる箇所が多々見受けられるざらさんの新作「しかくいシカク」は、
カメラをテーマに、マニアックさを控え目にして受け入れやすい濃度にしながら、
それでいてマニアからするとニヤニヤさせる描写が多い作品になっています。
まぁ、そこら辺はいつも通りと言えましょう。(笑

今回のメイン登場人物は女の子三人で、
エロい身体を持っているのに残念なカメラ好き少女の渡来十子。
朝寝坊がデフォで可愛い顔と裏腹に黒い発想がナチュラル仁出来る新阪魚。
そしてロリツインテな帰国子女な内富良茜。
この3人娘の学校生活を中心に色々とカメラで撮ったり撮られたりする日々が綴られています。

しかし相変わらずパロネタとか本当に凝ってますよね。
カバー下は見た瞬間に噴いたし、
第11話の朝起こす為のセリフなんか川澄綾子ボイスで脳内再生されましたよ。
そんな15年前のネタがありながら登場人物紹介は某シンデレラガールズ風で、
新旧ネタが入れられててホント凄いです。
大きなトコから細かいトコまでネタが仕込まれてるから読んでて飽きないですしね。

カメラもただハイスペックなモノを取り扱うだけでなく、
用途にそって、携帯カメラもアリにしてるとこは素晴らしいと思います。
そういったマニア心をくすぐる設定も安心して読んでられる魅力ですよね。

ちなみに終盤に出てきていた滝ですが、間違いなく箕面の滝ですね。(笑
あの名探偵コナンにも事件現場として出てきましたし、
名作4コマ「バーバーハーバー」でもデートスポットとしても出てきた名勝ですが、
一番正確に実情を描いているのは「しかくいシカク」でしょうね!(笑
猿とか昆虫とか多いんだよね、ホント。
そしてソフトクリームとか紅葉関連のお土産が多いんだよなぁ…

たぶん、夏になると猪名川の花火大会が出そうな気がするので、
2巻も色々な意味で楽しみです。

:: 2012/6/2 土曜日::

■[漫画]ゆかい? 痛快 レバレッジ「ひろなex.」4巻

ひろなex. (4) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:すか
出版社:芳文社( 2012-05-26 )
コミック ( 120 ページ )
作者サイト:すか(仮)
作者twitter:すか (skysuka) on Twitter

何というかもう、これ以上もないくらいいつも通りなんだけど、
この漫画はそれでこそ、と思うんですよね。
やってることは変わらない、キャラクターも全然ブレない、
毎日を楽しく過ごすひろなを中心とした女子中学生の女の子たちは、
ただそれだけで良いのだ。

登場人物紹介でメインがヒドイ扱い受けてたり、
描き下ろし巻頭カラー漫画は凄く昭和テイストだったり、
表紙カバー下の漫画「体感☆フレーク」は引き続き無駄に頑張って続いてたり、
細かいトコまで面白いです。

美緒の体重ネタとか、かっこつけて人前では珈琲だったり、
アルパカのぬいぐるみに心奪われてたりと今回は美緒がやたら可愛かった印象があります。
そしてめぐみちゃんは相変わらず恋する女の子なんだけど、
ひろな兄が居ないトコでは現実的で割りとSなのもブレないですよね。
一番ブレないのは未だにノーブラで小学生っぽいひろなだと思いますけど。(笑

それはそうと、うららか先生は相変わらず良いですね。
3Lのプリンを食べるという大人の浪漫を追求してるトコも良いですが、
ひろなに高速道路から見える大人のお城について尋ねられた時の表情とか、
巻末描き下ろしの濡れたうららか先生は大人の魅力があると思う訳ですよ!
うーむ、ヤス先生が羨ましいな…

:: 2012/5/31 木曜日::

■[漫画]今の水上悟志の総決算「宇宙大帝ギンガサンダーの冒険」水上悟志短編集(3)

宇宙大帝ギンガサンダーの冒険―水上悟志短編集Vol.3 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2012-05-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (nekogaeru) on Twitter

げこげこ」「ぴよぴよ」と来たからまた擬音2連続かと思ったら、
「宇宙大帝ギンガサンダーの冒険」というまさかのタイトル!
まぁ、今回はアワーズに隔月掲載された実は連作だった読み切りがメインなので、
読み終わったらこのタイトルが順当だと思えるかと思います。

今回はそのアワーズ掲載の読み切りだけではなく、
ブラコンアンソロの「Liqueur」に収録された「わにあに」
トライガン・マルチプルバレッツに寄稿した「砂の惑星の民」
「惑星のさみだれ」完結小冊子に収録された「太陽の世界」
と、多岐に渡った作品が収録されているコンプリートっぷりですので、
多くのファンにとっては福音となる短編集かと思います。
私も「砂の惑星の民」は手元に残ってなかったりしますしね…

アワーズの連作読み切りは水上悟志さんが自分の殻を破ろうと、
熱血ギャグ、SFファンシー、ホラー、と試行錯誤している感じがビシバシと伝わってきました。
それはやはり事実その通りだったみたいで、色々な葛藤が感じられるんですが、
結局どの作品も水上悟志スピリッツを持っているんですよね。
うーん、なんだろうな、こういった芯となるモノが感じられて、
どの作品にも中毒性の高い魅力があるのは長谷川裕一作品に近い気がする…

「己の拳!!」なんてまっすぐ行ってぶっ飛ばす、右ストレートでぶっ飛ばす、
というどこぞの霊界探偵みたいなコンセプトだけで描かれてますけど無駄に熱くてグッと来たし、
「彼の旅が終わる」は最後に全部繋がっているのが分かってビビっと来て、
それでいてラストが綺麗に終わってそこでもビビビっと来ちゃいましたしね。(擬音使いすぎ
また、既存の水上悟志作品との作者自らによる相関関係図はファン垂涎のモノでした。

それはそうと今回も百鬼町シリーズがあった訳ですが…
ラブコメ好きとしてはやはり今回の「恋の鈴鳴る百鬼町」は見逃せない訳ですよ!
夜明を巡って涼音さんときららちゃんがどう動くのか気になるので、
今から次の短編に期待せざるをえないな…!(←気が早い

■[漫画]お帰りなさい「エンジェルお悩み相談所」新装版

エンジェルお悩み相談所 新装版 (ヤングキングコミックス)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:少年画報社( 2012-05-30 )
コミック ( ページ )
作者サイト:続・みずかみ小屋
作者twitter:水上悟志 (nekogaeru) on Twitter

短編集と同日で似たデザインで発売されたこの「エンジェルお悩み相談所」ですが、
元はまんがタイム系列で読み切り→連載されて芳文社から出ていた単行本です。
ただ、初版のみで絶版状態だった上に芳文社は契約で数年間他社で再版できない縛りがあったので、
「惑星のさみだれ」から水上悟志ファンになった人は中古で探すしかなくて、
一部ではプレミアも付いていたとか。

そんなファンの声に応えて少年画報社から新装版として出たのがこの単行本です。
当時のカバー表紙も新装版カバーの下にカラーで印刷されていますし、
当時のカバー下の漫画も巻末に収録されているので旧版持ってない人へのフォローも完璧かと思います。
むしろ当時のカラー原稿も新装版ではしっかりとカラーで印刷しているので、
旧版を持っている人でも新装版を買う価値は充分あると思います。

物語は1話完結のストーリーなんですけど、ある公園のベンチで「天使さまお助け下さい」
と3回願うと剣とラッパを持った白い衣を着たムキムキのおっさん天使が助けてくれるという、
インパクトが抜群な展開で、流石は水上作品だなぁ、と思わされます。

連載からは表紙にあるように美少女だけど割りと毒舌なロリ天使も出てきたり、
途中から悪魔タッグも出てきたりしますが、話の流れ的には、
天使がするのは人の後押しをするだけで、前に進むのは常に人だという所は終始一貫しています。
脱サラしてラーメン屋開きたいおっさんや、馬に金注ぎ込みすぎて飢え死にしそうな女と、
色んな人の背中を押して前に進ませてるんですよね。

水上悟志作品の特長として、読者にサクっと心に刺さる事を描写するというのがあると思うんですが、
この作品では2話の「女同士は困る」で人生は恥の連続というフレーズで、
それをロリ天使に諭されて「恥の連続…ね 苦いぜ」のシーンでしょうか。
うーん、今読み返してもやっぱりサクっと心に来るなぁ。

水上悟志ファンなら是非とも持っておきたい一冊だと思いますし、
カラー原稿の収録の件でも旧版持っている人にとってもお得だと思います。
うーん、この調子で「サイコスタッフ」も再版して欲しい所だけど…
契約的に考えて発売されるとしても来年かなぁ…?

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