僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2009/8/4 火曜日::

■[漫画]ジャコモの影とクローチェ事件「GUNSLINGER GIRL」11巻

GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)
著者/訳者:相田 裕
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 578
コミック
ISBN-10 : 4048679775
ISBN-13 : 9784048679770
作者サイト:JEWEL BOX

イタリアで数多くの重要なテロ事件の首謀者となってきたジャコモ=ダンテ。
その男が再びイタリアの地に舞い戻ったということで、
公社は俄然浮き足立ち、特にクローチェ事件で直接被害に遭ったジョゼとジョンは、
仇敵が目前にいるということで冷静さを欠いているのが一目瞭然でした。

ジャコモが主導するベテツィアでの鐘楼籠城事件の発生。
威信と意地を掛けた公社の突入作戦は義体の損耗を前提とした無茶なもので…
それでも義体の少女たちは恐怖を感じず臆せず突入し、
そして散って行くのは儚いという言葉だけでは表せないものがあります。

ジョゼなんかは普段はヘンリエッタを可愛がっているのに、
そんな仮面を被る余裕を無くしている辺りに憎しみの大きさが感じられるようでした。
だからこそ、トリエラとヒルシャーのお互いを想い合う姿は愛しかったし、
ペトラとアレッサンドロの情緒の豊かさが上手く対比されていたように思えたんですよね。

そして終盤では今まで断片的にしか語られなかったクローチェ事件が、
ジャンの回想で遂に全貌が現れていきます。
かつての祖父と両親、そして妹という家族。
堅物になったジョンの半生と、それを柔らかくした奔放な恋人との出会い。
結末を知っているからこそ切なさが半端なく、読んでて辛くなるのですが、
それでも読み進めてしまう面白さがあるんですよね。

あー、それにしてもヘンリエッタはどうなるんだろう…

:: 2009/7/31 金曜日::

■[漫画]フェチの塊「高校球児ザワさん」2巻

高校球児 ザワさん 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者/訳者:三島 衛里子
出版社:小学館( 2009-07-30 )
定価:¥ 550
コミック
ISBN-10 : 4091826695
ISBN-13 : 9784091826695
作者サイト:日刊ザワ

現在の規定では女子選手はマネージャー以外公式戦に出られないのに、
それでも強豪の硬式野球部で日々練習に励むザワさんこと都澤理紗。
そういった環境なのに悲壮な覚悟やら、公式戦に出られない悔しさはなく、
ただ淡々と野球漬けの毎日をフェチ魂溢れる描写で綴ったのがこの作品です。

ザワさんは顔も良いし、スタイルも普通より筋肉が多めなの以外は理想的。
なのに、レーパン(ユニフォームの下に着るスパッツ風下着)で男性コーチの前に出たり、
放課後が近付いてくるとスカートの下にユニフォームを着たりと、
普段は女の子らしさが薄いように見えるんだけど、
だからこそたまに見せる女性らしさの描写にドキドキしてしまうんですよね。

それに自分が好きなプロテインのことをクラスメイトの女子にまずいと言われ、
どんどんと目つきが剣呑になっていく所とか妙に愛嬌があるんですよねぇ。
そんなザワさんを見る、タメの楠本と守口のもやぁっとした想いとかも、
この作品の魅力だと思います。

この2巻で個人的にこの作品の魅力を端的に表していると思うのは、
守口と先輩の長谷さんがボソボソと会話してたあの回ですね。
ザワさんがノーブラかどうかの議論とザワさんの胸元描写。
ユニフォーム越しにどうなっているのか注視して妄想を膨らませてしまいますよ。
ザワさんなら有り得そうなだけに、ホント色々想像してしまいます。
うーん、描き方上手いなぁ…

:: 2009/7/30 木曜日::

■[漫画]ノーラが想像以上に可愛い「狼と香辛料」3巻

狼と香辛料 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅 けいと 支倉 凍砂
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 599
コミック
ISBN-10 : 4048679635
ISBN-13 : 9784048679633
作者サイト:小梅けいとの原典皆既

原作の面白さを十二分に引き出し、丁寧に書き綴る小梅けいと版「狼と香辛料」
この3巻では原作1巻のクライマックスを見事に描ききり、
更に次のエピソードに入る前に重要な役割を狙うノーラの日常を描くことによって、
違和感なく、そして期待値を高めてくれる原作補完の美麗さを見せてくれて惚れ惚れします。

メディオ商会に追われ、地下道を逃げまどうホロとロレンス。
ホロが雄叫びを上げ、犬を追い払う場面での表情は凛々しいものがあったけど、
窮地でヤレイがロレンスを魅力的な条件で買収しようとした際は、
諦観と不安が入り交じった切なそうな表情をしていてそのギャップが魅力的なんですよね。

その後のロレンスの契約を大事にする言葉で歓喜に震える表情や、
ミローネ商会で再会した時の照れが入った表情には身悶えしてしまいます。
原作やアニメ版で散々ホロの魅力に充分参ったつもりだったけど、
小梅けいとさんがホロの表情を描くことで別の側面に気付かされてもうメロメロですよ。
それに桃の蜂蜜漬けの事を聞いてる時の涎を垂らしてしまう程に陶然としている表情とか、
もう最高の一言ですよね。

そして原作では重要な役割を担うのに少々影が薄かったノーラですが、
リュビンハイゲンで辛い目に遭い、涙を流しながらも慎ましく日々を生き、
時には街で機織りをして生活する同年代の女性に憧れを抱くという、
原作になかった描写をすることで、ぐっと感情移入をすることが出来て、
予想以上の可憐さに気付かされて心が鷲掴みされてしまいましたよ。

うーん、私もやっぱり馬鹿な雄だなぁ。(笑

:: 2009/7/29 水曜日::

■[漫画]高卒自堕落無気力ニート症候群「空の下屋根の中」1巻

空の下屋根の中 (1) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:双見 酔
出版社:芳文社( 2009-07-27 )
定価:¥ 860
コミック
ISBN-10 : 4832278282
ISBN-13 : 9784832278288
作者サイト:とどかない そら

作者の双見酔さんと言えば、うちのサイト的にはコミティア等で面白い同人誌を出す人であり、
うちのサイトのイラスト描いてくれたガンジス川さんとペアでサークル参加する人であり、
何より伺かのデフォルトシェルに関わった一人である訳です。
つまりは古くからのファンが多い訳で、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。

笹川香奈絵は高校卒業したら何になるかと言えば…
やりたいことも何もないのでニート街道まっしぐらなのでした…
資格もないし、やる気も…、あるのかないのか微妙…
そんな彼女が金がないという現状を痛感し、
一念発起して社会復帰に励む作品…、な訳ないんだよなぁ。

起きたら15時、お金がないからやることがない…
今日は履歴書を買ったから一日の仕事は終了なハードルな低さ…
ハローワークの使い方から勉強しないと判らない…
社会人の一日の生活を想像してみて絶望感を味わう…
そんなニートの共感したくないけど理解ができてしまう生活を、
暗くなりすぎない程度に淡々と透明感のある内容に描ききっている訳ですよ。
無職なだけに透明感…(ぉ

無職という正に0からの出発であり、
でもいきなり正社員は責任が怖いのでまずは母の勧めに従いバイトから…
と、多少なりとも勤労意欲を持ちニートから脱出していくという、
一応ながらも成長物語なのです。
…多分。

ニートの少女が主人公で、やけにニート生活とかがリアルだけど、
暗い雰囲気ではない、双見さんらしい漫画なので双見さんの漫画を読んだことがないなら、
一度手にとって欲しいかなー

:: 2009/7/27 月曜日::

■[漫画]表紙じゃなかったのかよ、池田ァ!「咲-Saki-」6巻

咲-Saki- 6 (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:小林 立
出版社:スクウェア・エニックス( 2009-07-25 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4757526237
ISBN-13 : 9784757526235
作者サイト:– Ritz Kobayashi’s dreamscape

表紙はタコスに奪われたものの、この6巻の主役は間違いなく池田だろうと!
怪物2人と鉄人と同じ卓に着かされる悪夢を味わってこそ池田ァ!
デカイ手を張ることが多いんだけど上がることができないからこそ池田ァ!
威勢の良いコト言った直後に涙目な展開が続いてこそ池田ァ!
ホント愛されてるよな池田ァ!

後半戦初っ端から0点出発の池田が槍槓で上がって喜び、
更に数え役満で上がり「そろそろまぜろよ」と格好良く決めたのも束の間、
加治木の鉄人的な上がりで出鼻を挫かれたのに始まり、
咲の嶺上開花のジャブ連打でひたすら涙目な池田は読者の期待に応えすぎだろうと。

咲が本領を発揮してたった一巡で2000点を槓3連続で親の倍満にしたりと、
凄くカタルシスを感じる展開で面白かったんだけど、
それよりもその後の池田の死んだ目が凄く印象的だったというか。(笑
それでも挫けずポジティブに勝つ可能性を諦めないんだけど、
全然上がれない状況で涙目になるのは流石だよ池田ァ…!

他にも咲の「脱いでいいですか?」発言やら、
タコスのアヘ顔で割れ目発言とか色々と美味しい見所満載で、
何とも満足感溢れる6巻でした。
しかしアニメが既に6巻収録分まで入ってきてる上に、
本誌の方がこの直後分までしか載ってないのがちょっと心配。
アニメが追い抜いたりはしないよね…?

■[漫画]カミングアウト前にもまだまだ問題山積み「ニコイチ」6巻

ニコイチ 6 (ヤングガンガンコミックス)
著者/訳者:金田一 蓮十郎
出版社:スクウェア・エニックス( 2009-07-25 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4757526245
ISBN-13 : 9784757526242

前回ませた愛耶ちゃんのお陰で同性愛疑惑が浮上してしまった真琴ですが、
こじれにこじれた環境だけにカミングアウトする訳にもいかず、
結局ただでさえ女装して母親になっているという倒錯的な状況なのに、
更に藤本さんと同性愛者として付き合っているという更に倒錯した状況に。
理解がありすぎる良い子に育った崇くんの純朴な表情は最強の武器ですね!

しかしまぁ、お陰で藤本さんが半同棲状態になったことで、
高校の同窓会に行く余裕が出来たんだけど、そこでの元カノに流されて、
良い雰囲気になっちゃう辺りは流石は真琴だよな、と。
メンタルの弱さと状況に流される軽さは伊達じゃないよね!
真琴が困れば困るほど面白いんだよなぁ、この漫画。

そしてこの漫画のもう一つの面白さは藤本さんですよね。
崇くんに信じて貰う為とはいえ、男バージョンの真琴に必要以上の罵詈雑言浴びせたり、
高校のアルバムで真琴を見付けようと女子生徒のトコを探したり、
何より一番笑ったのは夜中に甘いモノを食べる事を禁止された時のリアクション。
食い物の恨みってのは大変だね!

で、ラストにはその藤本さんの妊娠疑惑が出てきちゃったりと、
崇くんへの女装カミングアウトどころじゃない展開が巻き起こり、
相変わらず飽きさせないというか笑わせすぎだろうというか。
しかし産婦人科での内容は作者が女性だからこそだよなぁ、と思ったりも。
十月十日の実際のトコとか初めて知ったですよ…

真琴のカミングアウトまでの道のりは未だ遠いのであった…

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