僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2007/12/20 木曜日::

■[漫画]多種多様な雑誌での短編を集めた「石黒正数短編集 探偵綺譚」

石黒正数短編集探偵綺譚~石黒正数短編集 (リュウコミックス)
著者/訳者:石黒 正数
出版社:徳間書店( 2007-12 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4199500669
ISBN-13 : 9784199500664

古巣のフラッパーから果てはパチスロ777まで。
OURsで「それ町」を好評連載中の石黒正数さんですが、
結構な放浪読み切り作家でもあるので追いかけるのも大変だったのですが、
こうしてかなりの作品を回収、出版されたのはファンとして嬉しい限りです。

「それ町」の原型となるキャラが登場する「探偵綺譚」から始まり、
モーニング2に載ったハードボイルドをテーマに描いた「気の抜けたビールで…」まで、
シリアスなようでいて下敷きにあるのはコメディという作品が多いです。
石黒正数さんらしい、という言葉が一番しっくりきますね。

個人的にお勧めというかお気に入りなのが「14歳 性の相談室」
チャンピオンREDいちごでこの作品が載った時は異色でしたねー
面白さは飛び抜けたものがありましたけど。(笑
中学生男子の思考と行動を嘘偽りなく再現した話が最高でした。

パチスロはやったことがないのですが「南国ピクシー」「南国番長」は面白かったです。
というか作者本人が素人なので関連した話がほとんどないというのが功を奏したのかも。
JOJOネタと北斗の拳ネタで強引に押し切っていく上に作者本人が登場するエッセイ風。
何もかもが新鮮だっただけに、それがまた面白かったです。

概ね満足したこの短編集ですが、一つ気になった事があります。
それはGファンタジーの担当編集はどれほどナイスバディで美人なのだろうか、ということです。
…男ってのはいつだって心は14歳なのです。

:: 2007/12/19 水曜日::

■[漫画]続編タイトル頭文字が何ともらしい「さよなら絶望先生 11巻」

さよなら絶望先生 第11集 (11) (少年マガジンコミックス)
著者/訳者:久米田 康治
出版社:講談社( 2007-12-17 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4063639290
ISBN-13 : 9784063639292

さよなら絶望先生が好きな皆さんごきげんよう。
意外にも面白かったアニメでしたが、2期放映も楽しみですね!
ネギま!の黒歴史三昧なメディアミックスを尻目に伸びていく絶望先生。
絶望先生役の神谷さんと日塔奈美役の新谷さんがパーソナリティーのWebラジオ、
さよなら絶望放送」も面白いので必聴ですよー

で、アニメ化ネタを自虐的に踏まえつつも少しずつ媚びが増えてきましたよ。
晴美の”にょんたか”なポーズはまだまだ序の口です。
水面下では壮絶なラブコメ化計画が始まっているのですよ!
今はまだ僅かな香りしか見せてないですが、それがまた良いのです。

久米田先生のラブコメは香りは良いけど味が悪いバニラエッセンスじゃないですからね!
事実今までにもラブコメ作品を描いてきましたから!(例:育ってダーリン!! – Wikipedia
そう…、ネギま!や涼風が同誌に連載していたからわざわざデチューンしていたのですよ!
それが涼風が終わったから徐々にラブコメエッセンスを入れてきたのですね!
今まででも十分面白かったのに更に面白くなって参りました!

巻末の久米田先生からの質問ですが、時間があったら応えたいと思います。
誰か纏めたりアンケートサイト作ってくれないかな。(笑

:: 2007/12/9 日曜日::

■[漫画]ベル・エポックのパリで頑張る日本人少女「異国迷路のクロワーゼ」

異国迷路のクロワーゼ 1 (1) (角川コミックス ドラゴンJr. 111-2)
著者/訳者:武田 日向
出版社:富士見書房( 2007-12-08 )
定価:¥ 609
コミック
ISBN-10 : 4047125229
ISBN-13 : 9784047125223

19世紀末、日本文化がまだ浸透しておらず未知の部分が多かった時代のパリ。その下町の看板工芸店に”奉公”にやってきた少女、湯音(ゆね)を主人公にしたハートフルな作品。

フランス人から見た日本文化の特殊性、日本人から見たフランス文化の特異性、それぞれを丹念に描きつつもそれを排除せず受け入れていこうとする、異文化交流を主軸に置いた内容。小さいのに滅私奉公という言葉通り健気に働くユネと頑固なところはあるけど根は優しいクロードが次第に打ち解けていく様は読んでいてとても心温まり、微笑ましいです。

この作品を語る上で欠かせないのが武田日向さんの美麗な絵。今までの武田日向さんの作品や、GOSHICKのイラストを見れば判るように、非常に精緻に、そして丁寧に描かれたフランスの建造物に日本の情景。人物もそうですが、背景に至るまで手を抜かずに描ききっているのには惚れ惚れします。

それとドラゴンエイジPureの方もこの作品をプッシュしていく方向のようで、何とI’veのKOTOKOさんによるイメージソングの提供ということを企画。12月20日発売のドラゴンエイジPure Vol.8にイメージソングのフルVer.CDが付録として収録されるとのことで、こちらも要チェックだと思います。ちなみにサンプル版はこちら→(ドラゴンエイジピュア: 『La clef ~迷宮の鍵~』サンプル版試聴開始です!!

Amazon.co.jp: DRAGON AGE Pure (ドラゴンエイジピュア) 2008年 02月号 [雑誌]: 本

:: 2007/12/7 金曜日::

■[漫画]不幸萌えまっしぐら「かりん」13巻

かりん 13 (13) (角川コミックス ドラゴンJr. 67-14)
著者/訳者:影崎 由那
出版社:富士見書房( 2007-12-08 )
定価:¥ 588
コミック
ISBN-10 : 4047125199
ISBN-13 : 9784047125193

雨水と念願のファーストキスも果たし、麻紀とか周りの人たちにもモロ判りなくらい幸せ絶頂な果林。思い出し赤面でモジモジする所とか初心な女の子そのままで、可愛いことこの上ないですよ。気絶した雨水にすりすりしちゃったりと愛情が溢れまくってるのも良いですよねー

でもそんな果林に襲いかかる不幸。気分は急転直下で一気にどん底に。ブラウンリック家と繋がっていた橘さんに罠に嵌められ「プシュケー」として攫われる果林。命の灯が尽きるまで他のヴァンパイアに命とも言える血を分け与えるという運命が突きつけられ、雨水ともう二度と会えないということに絶望する果林は果たしてどうなるのか?

とかなり続きが気になる所で終わっているのですが… 何というか、ホントに果林って不幸だよなぁ、と。幸せと不幸の振幅がでかすぎるお嬢さんですよ、ホント。プシュケーとして歓待される果林だけど、他のヴァンパイアは果林を一人の果林という吸血鬼として見てないですからね。手厚く扱われたからと言って幸せなはずがないですよね。

そして次の14巻ですが、どうやら14巻で完結らしいです。まぁ、キリが良いところかなぁ、とは思いますがどうか果林が幸せな最終回を描いて欲しいものです。裸エプロンで雨水に耳掃除をしてあげるというのは… 幸せの一つの形なんでしょうね。(笑

:: 2007/12/6 木曜日::

■[漫画]ヤンデレヒロインの宝庫になりつつある機工魔術師15巻

機工魔術士 -enchanter- 15 (ガンガンWINGコミックス)
著者/訳者:河内 和泉
出版社:スクウェア・エニックス( 2007-11-27 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4757521650
ISBN-13 : 9784757521650

優香姉を助けるためにカリオストロの工房に向かったハルヒコとユウカナリアだったが、パラケルススやフルカネルリと並ぶ実力のカリオストロはその性格、もとい性質のため当然一筋縄でいかず、いきなり二人は分断されてしまっただけでなく、ユウカナリアはカリオストロの罠に嵌りフルカネルリが本当に死んでしまったことを知ってしまう…

もうね、ユウカナリアが可哀想で仕方ないですよ。文字通り自分の身を削ってまで尽くしてきた相手が本当に居なくなってしまったことを突きつけられただけではなく、更にその思い人の幻影を見せられて壊れてしまったユウカナリアが本当に不憫で。普段は強い女の子なんだけど、一番強いフルカネルリへの思いの部分が同時に一番弱いとこでもあったんですね。ハルヒコも優香姉のために既に精一杯なのにユウカナリアのことも身体を張って止めないといけない訳で、ホント苦労性の主人公です。

その問題のカリオストロの一番厄介なところは明確な悪意をもってやっているように感じられないんですよね。確かにある種の悪意はあるんだけど、それは単にイタズラ心的なものであって、憎悪とかそういったものはない。ユウカナリアへの非道な罠にしたって知的好奇心がその行動原理なのが困りモノというか。それにしても彼が”本物”を超える”偽物”というテーマにそこまで興味を持つことになった理由が何なのか気になる所です。

しかしユウカナリアの壊れっぷりが今流行りのヤンデレを地で行ってるというか。ハルヒコの身体を狙うというのは1話の頃からそうだったけど、壊れてからは見事にヤンデレやなぁ、と。そしてカリオストロのため、というかカリオストロが全てとも言えるナナエラの行動も相変わらず病んでますよね。いやはや、いつの間にこんな凄い漫画になったんだろう。(笑

:: 2007/12/5 水曜日::

■[漫画]見事な恋愛漫画もとい変態漫画でありました!「ククルカン~史上最大の作戦~」7巻

ククルカン~史上最大の作戦~ 7 (Gファンタジーコミックス)
著者/訳者:高田 慎一郎
出版社:スクウェア・エニックス( 2007-11-27 )
定価:¥ 580
コミック
ISBN-10 : 4757521561
ISBN-13 : 9784757521568

お馬鹿な軍隊の物語も残念だけどこれにて完結。

6巻でウルトラCでペジャを助けたは良いけど、敵地ど真ん中で迷子になってしまったリプトンたち。結構真面目に危険な目に遭っていてそれなりに緊迫感はあるんだけど悲壮感がないのはリプトンが主人公だからというか。まぁ、リプトンだからなぁ。(笑

しかしリプトンだけではなくこの軍の連中は全員馬鹿であった。仲が悪かったジャッカルとも手を取り合い、清廉潔白っぽい蒼天までも巻き込んでの史上最大ののぞき作戦。軍として最も重要な作戦を敢行する時にも忘れないエロの心。その情熱をもう少し本業に活かせば良いのにと思わざるを得ない”のぞき”に対する飽くなき欲望と行動力。その艱難辛苦の果てにある桃源郷の為に彼らは全力で突き進むのだ!

そんな傍から見てたら馬鹿以外何者でもないことをやりながらもきっちり作戦を遂行しているわけですよ。最後の展開は少々性急すぎた感は否めませんけど、リプトンもヒロインの窮地を助けたり、射撃のスキルを活かして盛り上げたりと主人公らしい活躍もしましたね。恋愛関連もエピローグだけじゃ物足りなかったけど、恒例の表紙カバーを外した下のオマケ漫画で補完できたので一応満足です。

ただやはりもっと読み続けたかったなぁ、という気持ちも強くあるんですよ。高田慎一郎先生のファンだからってのもあるんですけどねー ただGファンタジーだと雑誌の色が違ってきている感もあるのがちょっと。ヤングガンガンとかに移籍しても良いのでこれからも高田慎一郎先生のこういったお馬鹿な漫画を初め色んな漫画を読み続けていきたいです。

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