その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2016/7/2 土曜日::

■[ラノベ]愛する家族との別れ「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」第二部 神殿の巫女見習いIV

金属活字を完成させて活版印刷への道筋をほぼ立て終わったマイン。
しかし貴族の既得権益とぶつかることから一時立ち止まることになるんだけど、
生まれたばかりの弟、カミルのために絵本作りに邁進しまくり。
インク工房のハイディと一緒に色インク作りに精を出したりしている中、
神殿長は他領の貴族とマイン排除のために悪巧みをして…

もうね、何度読んでもボロ泣きしちゃいますよ。
Web版を読んだ時も泣いたけど、書籍版だと椎名優さんのイラストのお陰で更に泣きましたよ!
いい歳して何を泣いてるんだと思いますが、泣いちゃうもんは仕方ないんです。
だってあんなに愛し合っている家族同士が離ればなれにならざるをえないんですよ!?
これが泣かずにいられますか!

本当にトゥーリが可愛くて可愛くて、だからこそ泣けてきて…
昔はちょっと邪魔に思っていたマインが今は大事で大切で大好きな妹になっているのに、
そんなマインと別れざるを得ないとかもう本当に悲しくてですね。
家族との別れの中だとトゥーリとの別れが一番泣いたなぁ。

そんな家族と別れる元凶となった神殿長とビンデバルト伯爵には憎しみしかないですね!
独善的で自己愛の塊のような横暴さを見てると反吐が出そうですよ!
そんな神殿長たちを成敗するフェルディナント様と断罪するジルヴェスターは格好良かったですね!
まぁ、もうちょっと早く来てくれればと思うのも確かなんですが、
駆けつけることが出来なかった原因にアルノーの妄執があるのも辛いなぁ。
まぁ、そんなアルノーも次の悪事の前に取り除かれたのがせめてもの救いか…

これで第二部が完結ですが、そのためか字数の問題か書き下ろしが多かったですね。
Web版で先の展開を知っているとニヤリとできるプロローグだったり、
色々と読み応えのある内容でしたのでWeb版読者の人も是非お楽しみ下さい。

そういえばコミカライズ版の紙書籍版が先日発売されましたね!

本好きの下剋上 第一部「本がないなら作ればいい! 1」

Kindle版半年以上前に出てレビューしてますが、
せっかく紙書籍版が出たということで買って読んでみたんですが、
紙らしいギミックがあってニヤリとしましたね。
未読の人は是非カバーをめくってみると良いですよ!
裏表紙のコミカルなマインの可愛さともども必見です!

:: 2016/6/24 金曜日::

■[ラノベ]明日へ向かってえくそだすっ「甘城ブリリアントパーク」8巻

甘城ブリリアントパーク (8) (ファンタジア文庫)
著者/訳者:賀東 招二
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2016-06-18 )

作者サイト:gatoh.com | 賀東招二オフィシャルサイト
作者twitter:賀東招二(@gatosyoji)さん | Twitter
絵師サイト:DigitalLover–WebSite
絵師twitter:なかじまゆか(@yuka_nakajima)さん | Twitter
Kindle版:甘城ブリリアントパーク 8
Kindle版まとめ買い:甘城ブリリアントパーク

EXODUS

動員数300万人という途方も無い数字を達成する必要があるか西也が出した結論は、
ブリリアントパークを甘城市から別の場所へ移転することだった。
そのせいか緊迫感がなくなり弛緩した雰囲気を出すようになった西也が、
いすずと移転候補地を視察に行ったら不可思議な体験をして…

カラーピンナップでバスローブ姿のいすずをラブホで押し倒していて、
「やれやれ、またカラーピンナップ詐欺か」とか思ってたらマジだった。
ちゃんと作中で押し倒している上にしっかりとキスまでしていた。
「おいおい、これは夏コミで頒布されるデジラバの同人誌ですか?」
とか読んでてツッコミを入れそうになったけど、
デジラバは本家だけあって甘ブリのエロ同人誌を出してないんだった。
…えーと、つまり無限軌道みたいな?(混乱

しかし… バクが見せてくれた確度の高い未来の西也の姿が絶望的すぎてツラい…
というか、西也のために人に言えない仕事でお金を稼ぐいすずとか、
陵辱しすぎでしょう! あのエロ同人みたいに! あのエロ同人みたいに!
というかラティファ様の姿が可哀想過ぎて未来のことだというのに悲しくて…

そんな未来を見たことで逃げではなくリスクを負った攻勢に出ることで、
西也がどんな未来を掴むことができるのか。
あの絶望的なバッドエンドにはならないことを願っています。

まぁ、それはそうといすずとあんな雰囲気になったんだから、
この先の展開では更なる展開が待っている可能性も無きにしもあらずですね!
大丈夫、富士見はミステリー時代に新井輝さんが前例をたくさん作ってるから!
きっと大丈夫だよ!

:: 2016/6/22 水曜日::

■[ラノベ]姉妹の絆「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア」6巻

祝! アニメ化決定!

本編のアニメ化につづいてこの外伝までアニメ化とか凄いなぁ。
名実ともにGA文庫の主力級の作品ですよね、ダンまちって。
このままの勢いで今後も突き進んでいって欲しいですね。

大規模遠征から帰還したロキ・ファミリア。
アイズたちも多少はゆっくりするかと思いきや、
ロキがいきなり慰安旅行という名目でオラリオ近郊の汽水湖に湖水浴に行くことに。
しかし単なるバカンスではなく食人花の調査の目的もある上に、
港にはアマゾネスの国からやってきたカーリー・ファミリアがやってきて…

今回は表紙にもなっているティオナとティオネのアマゾネス姉妹の物語です。
二人が過ごしたアマゾネスの国における蠱毒な儀式とか、
結構殺伐というか退廃的なものには驚かされますが、
前半はかなり楽しい内容なのでコメディ好きも安心です。

というかアイズたんが可愛すぎるだろう…(笑
弱点が全くないと思っていたアイズがまさかカナヅチだとは…
カラーピンナップで怯えているアイズたんが萌えに萌えますよ。
それとロキが用意した際どい水着を手に石化しているリヴェリアも可愛かったです。(笑
はいむらきよたかさんはいい仕事をするなぁ…!

それにしてもあの脳天気なティオナにあんな凄惨な過去があったとは…
童話が好きなだけのアホの子かと思ったら、
傷ついた姉のために自ら血腥い傷を負おうことも厭わないとか…
何というか、こう、愛しさが生まれてきますね…!

しかし… フィンってば罪作りな勇者だなぁ…
今度からアマゾネスキラーと呼ぼうかな…(笑

:: 2016/6/20 月曜日::

■[ラノベ]トライアングラー「銀河連合日本」2巻

銀河連合日本 2 (星海社FICTIONS)
著者/訳者:松本 保羽 bob
出版社:講談社( 2016-06-16 )

Web連載版:小説家になろう
作者サイト:柗本保羽
作者twitter:柗本保羽(@YasuhaMatsumoto)さん | Twitter
絵師サイト:びよんびよん堂
絵師twitter:bob(@biyonbiyon)さん | Twitter

突如外宇宙から地球に飛来した異星人のものと思われる巨大構造物”ギガヘキサ”
交信してくるわけでもなく相模湾の空中にて静止する物体を前に、
日本政府に雇われたファーストコンタクターの交渉人・柏木真人(37)は、
交信不良の原因を解消するために歓迎セレモニーを開催し、見事成功する。
そして人類初となる異星人と交渉することになった日本政府だが…

この2巻ではティエルクマスカ銀河連合の探査船ヤルバーンでの交渉がメインです。
そのため多分に政治的な問題が俎上に上がってくるので、
そういったことに忌避感がない人向けですね。
特に中国相手には辛辣ことが多々書かれているのでそこら辺はご注意を。(笑

でもやっぱり星の海を隔てて出会った異文化&異文明とのコミュニケーションは面白いです。
フェルさん相手に求婚にも等しい行為を知らずにやっちゃってハートを射止める柏木とか、
国会議事堂の食堂でカレーを食べてあまりの美味しさに驚くフェルさんとかね。
SF的なことでいったらティエルクマスカ銀河が5000万光年離れたNGC4565銀河のことだったり、
高度に発達した文明のお陰で完全共和制ともいうべき政体をなしていたりと、
大きなことから小さなことまでとても面白いんですよね。

また、柏木をめぐってフェルさんとシエさんの異星人三角関係っぽいのが出来て、
ラブコメ好きとしては嬉しかったですね。(笑
まぁ、あっという間に寄せてきたフェルさんの圧勝でしたけど、
そこらへんは流石は調査局局長だな、と。(笑

ちなみにWeb版から書き下ろしがちょっとありましたね。
bobさんのイラストも良いけど、原作側からのおまけ要素が増えるのは嬉しかったです。
Web版を読んで先の展開を知っているとニヤリとできる内容だっただけに嬉しさもひとしおでしたよ。
これは3巻も楽しみです。

:: 2016/6/16 木曜日::

■[ラノベ]竹宮ゆゆこ最新作!「砕け散るところを見せてあげる」

砕け散るところを見せてあげる (新潮文庫nex)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:新潮社( 2016-05-28 )

大学受験を間近に控えた濱田清澄がたまたま見かけた1年生のいじめ現場。
しかし正義感から助けた蔵本玻璃からは奇声を上げられてしまう。
それでも気になった清澄が1年生のクラスを伺うとやはりいじめが行われており、
ある日校外で洒落にならないいじめを助けたことで二人の距離は縮まっていき…

竹宮ゆゆこさんが新潮文庫nexで書く第二弾にして最新作ですが、
やはり竹宮ゆゆこさんは竹宮ゆゆこさんだと感じさせる内容でした。
しかし取り扱うテーマはライトノベルの枠組みでないのは間違いなく、
これは新潮文庫nexで出すのが正しいだろうな、と思いました。

全部わかってからはスッキリするんですが、それでももどかしい思いもありましたね。
クラスメイトは玻璃がずっと濃い黒ストと長袖を着ていた理由を何故気付けなかったのか。
清澄は玻璃の将来のことを考えておきながら何故身近な危険を心配しなかったのか。
それもこれもまだ彼ら、彼女らが若いからという一言に収束するんだろうけど、
それにしたってツラいなぁ。

いじめをしていたクラスメイトは報道で真実を知って自責の念にかられたりしないのかなぁ…
とかそんな益体もないことを考えている間に物語が急転直下で終わって驚きましたね。
そして終わったあとに冒頭の意味がわかって見事に引っかかっていたと気付かされました。
確かに半ドンという制度があったり、
誰も携帯電話を持っていないのはおかしいと思ってたんですが、
なるほど、そういうことだったのかと。

竹宮ゆゆこ作品ファンなら買って読んで損はないと思いますが、
ゆゆこ節のおかげで読みやすくはなっているとはいえ、
癖が強くて重いテーマも扱っているので注意が必要です。
でも、面白いよ!

:: 2016/6/14 火曜日::

■[ラノベ]いざ港区へ…!「アクセル・ワールド 20 ―白と黒の相剋―」

アクセル・ワールド (20) ―白と黒の相剋― (電撃文庫)
著者/訳者:川原礫
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2016-06-10 )

作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫(@kunori)さん | Twitter
絵師サイト:天才卓球少女
絵師twitter:HIMA(@himapo)さん | Twitter

白のレギオン”オシラトリ・ユニヴァース”を隠れ蓑に暗躍する加速研究会の正体を暴くため、
”グレート・ウォール”と交渉してエリアを割譲してもらう確約を得るだけでなく、
”プロミネンス”と合併することになった”ネガ・ネビュラス”
そのために中野でお互いのレギオンが一堂に会することになったんだけど…

久しぶりのアクセル・ワールド新刊ですが、今回もいいところで終わってますね!
とはいえシリアスパートは少なく、笑いながら読める内容になっており気持よく読めました。
特に合併する時にシルバー・クロウと戦ったアイオダイン・ステライザーが特に良かったですね!
クリキンとストロンゲスト・ネームの座を奪い合ったのもわかるコミカルさですよ。
良いですよね、こういうキャラ。(笑

そして普段はクールなのにコミカルさが出ていたコバマガ双子姉妹も良かったです。
そのコミカルさの源泉となっているシルバー・クロウも良いキャラしてると思いますが、
あのコミュ障気味だったハルユキがそんな風に振る舞えるのも、
コバマガの二人と友達になったからだと思うと微笑ましく思えますね。

そんなコバマガの二人とリアル割れしたリードですが…
護衛官がいることといい、どう考えてもガチの皇族ですよね…
川原礫さんってば中々際どいところを攻めるなぁ…(笑
高潔な好青年って感じがするので大丈夫だとは思うのですが。
ちなみにリードのリアルの姿ですが、
私はビジュアル的に「ヒカルの碁」の塔矢アキラっぽいのを想像しています。

さて、”オシラトリ・ユニヴァース”との領土戦が始まって早々から凄い展開になりましたが、
はたしてこの戦いの決着はどうなるのか。
映画版のシナリオはこの戦いの後らしいので無事に終わるとは思うのですが、
いろいろと気になるので早く続きが読みたいであります。

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