その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2014/4/28 月曜日::

■[ラノベ]才無し聖女の悲恋「最新のゲームは凄すぎだろ」2巻

最新のゲームは凄すぎだろ 2 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:浮世 草子
出版社:主婦の友社( 2014-04-28 )
文庫 ( 312 ページ )
連載サイト:最新のゲームは凄すぎだろ
作者サイト:うきせくさこ
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮 (ueda_ryo)さんはTwitterを使っています

ぼっち主人公のコミュ障のせいで巻き起こるVRMMORPGと異世界転移の勘違いコメディの第2巻。
1巻では主人公ケイオスが周りに英雄と勘違いされることによる喜劇がメインでしたが、
2巻では勘違いという主軸はそのままに、更なる面白さを見せてくれます。
それが、アレクシアお嬢様の悲恋というドラマなのです。

魔法偏重のヴァイクセル帝国で魔導師の名門貴族として有名なザヴァリッシュ家。
その令嬢として生まれながら魔法の才がなくて家族に見捨てられ、
侍女のイレーヌしか味方がいない中で人一倍の努力を積み重ねてきたアレクシアお嬢様。
彼女がケイオスと出会い、ケイオスがもたらすゲーム知識とそこから示唆された彼女の成長方法から、
アレクシアの才能が開花していき、そして恋の花も徐々に開いていくことに。
しかし、そこには身分の差という壁だけでなく更なる問題が立ちはだかり…

もうね、アレクシア様が不憫でならない!
Web連載で読んでた時も切なかったけど、
書籍化で挿し絵が付いたからこそのラストの悲劇さったらないですよ!
なんでや! アレクシア様何も悪くないやん! ただ頑張ってきただけやん!
もっと報われたってええやんか…!(つД`)
でも、そういったもどかしさがこの作品の魅力なんだよなぁ…!

序盤から中盤までが1巻から引き続いての勘違いコメディな上に、
少しずつアレクシア様がケイオスへの想いが尊敬から思慕に変わっていくのが見て取れて…
これがねぇ…、本当に良いんだ…!
ラストの絶望的な防衛戦という極限状態で恋心を自覚してからの流れは、
彼女の気高い想いがビシビシと伝わってくるんですよね!
だからこそ、横暴な彼女の父親の所業には憤慨しますし、
何よりアレクシア様に心底同情してしまいます。

Web連載の頃は彼女の恋が悲恋になることがことある毎に示唆されてましたが、
書籍化の際にそこら辺はごっそり削られたみたいですね。
でも、他の部分が色々と加筆されてたり補強されていたりと、
全体的に良い改稿だったのでWeb版読んでても充分面白いです。

しかし久しぶりの発行でしたが問題はストックがもうないということですね。
序章分くらいしかないからなぁ…
早く続きが読みたいんだけど、どうなるんでしょうね、これ。
Web版、書籍版どちらが先でも良いんで早く読ませてください! お願いします!

:: 2014/4/26 土曜日::

■[ラノベ]オレたち異世界召喚組「フレイム王国興亡記」1巻

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:疎陀陽
出版社:オーバーラップ( 2014-04-24 )
文庫 ( 351 ページ )
作者サイト:疎陀 陽
絵師サイト:■□キャッスルトン□■ ~ゆーげんのサイト~
絵師twitter:ゆーげん (Yuugen_99)さんはTwitterを使っています

Kindle版:フレイム王国興亡記 1

知的好奇心で勇者召喚したら本当に召喚出来た上に、召喚されたのは銀行員でした…

そんな冒頭から始まる普通の銀行員、松代浩太の辣腕経営ストーリー

元々「小説家になろう」で連載していた作品がオーバーラップ文庫が書籍化です!
経済とライトノベルは「狼と香辛料」くらいしか前例はありませんけど、
逆に言えば前例がヒット作だった上に今回は主人公がモロに銀行員ですからね!
昨年大ヒットしたTVドラマ半沢直樹と同じ銀行員ですよ!(笑
まぁ、半沢直樹みたいに倍返しすべき悪辣な上司とかいないんですけどね。
逆に美少女たちがいる上に赤字経営の領地があるので銀行員の見せ場はたんまりあります。

どんな内容かというとオルケナ大陸の伝統あるフレイム王国で学術院の研究の一環で勇者召喚をしたら、
日本で普通の銀行員をしている松代浩太が出勤途中の格好で本当に召喚できてしまったことから始まります。
送還手段もない上に隣国と不穏な空気なので実態はどうあれ勇者がいるという噂すらも面倒だからと、
タヌキ爺の宰相に王姉で公爵なエリカ嬢が治める赤字経営に頭を悩ませる僻地に飛ばされることに。
しかし浩太は銀行員として培った実力を用いてその経営改善に向けて大鉈を振るうことになり…

「小説家になろう」でテンプレートとも言える異世界召喚をベースにしたストーリーですが、
主人公の松代浩太は魔法も使えないしチートもない、本当に普通の人間です。
あえて特別な能力があるとすれば何故か言葉が通じて本も読めるというくらい。
オルケナ大陸も魔法なんて便利な代物はなく、都市間の移動は馬車くらいという文明程度。
そんないわゆる売れ線とは違った設定なんですが、これが実に面白いのです。

赤字経営から脱却するために塩害の酷い土地での農業と人頭税から脱却し、
タックス・ヘイヴン的な手段とコネで経営再建をしていく流れは判りやすいです。
また、地元住人との軋轢もまるで詐術のような手腕と非情すぎる手段から、
美人メイドのエミリに当初は魔王とまで言われてしまうけど、
最後には浩太の心を知り、エミリの信頼を勝ち得ていく展開は読んでいて気持ちが良かったです。

それにエミリ以外でもエリカやその妹であり女王であるリズと美馬麗しい女性が多いので、
ライトノベルらしい要素が多いのも良いですね!
Web原作と違ってエミリさんのサービスシーンもありますし!

というかWeb原作に比べて加筆しすぎというくらい加筆しまくってますね。
地元住民に向けた用地買収とか殆ど書き下ろしじゃないでしょうか。
それにエリカとアンジェリカとのエピソードや、
面白要員のノエルの追加とかかなり改稿されててWeb原作既読でもかなり新鮮でした。
基本プロットは変わってないけど、かなり良い肉付きになっていると思います。

何にしても好きな作品が書籍化された上に、かなり良い改稿されてて嬉しかったです。
いきなり経営に口出しする浩太の行動や、何故勇者召喚の儀式が伝えられているのか。
色々と疑問はあると思いますがそれらはおいおい説明されていくので、
この書籍版が初めての人も是非続きを読んでいって欲しいです。
面白いよ!

:: 2014/4/23 水曜日::

■[ラノベ]帰ってきた相良良晴「織田信奈の野望 全国版」11巻

織田信奈の野望 全国版11 (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:春日 みかげ
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2014-04-19 )
文庫 ( 357 ページ )
絵師サイト:はうにぶー。
絵師twitter:みやま零 (miyama0)さんはTwitterを使っています

Kindle版1巻:織田信奈の野望 1
Kindle版2巻:織田信奈の野望 2

Kindle版10巻:織田信奈の野望 10
Kindle版11巻:織田信奈の野望 全国版 11

長らく新刊が出ないと思ったらGA文庫から富士見ファンタジア文庫に移籍して再開という、
予想出来なかった帰還を果たした「織田信奈の野望」ですが、
レーベルが変わっても面白さは変わりがなくて安心しました。
というか何でレーベル変えたんだろ。
背表紙が変わるのは微妙にモニョるな…

まぁ、それはともかくあの続きですよ!
全国ネットで中継された信奈と良晴のキスシーンのお陰と、
近衛前久の機転で休戦状態になった織田軍と本猫寺だけど、
信奈をかばった良晴が矢に倒れ行方不明に…
と思ったら村上水軍に救助された上に小早川隆景に見初められ、
更に戦国時代に来てからの記憶を良晴は失っていて…

長期連載に付きものと言われる記憶喪失ネタ来ましたよ!
お陰で隆景と言い雰囲気になって、
冷静沈着な隆景がツンデレデレデレくらいになっちゃってますよ!
ブラコンだったのがうまい具合に作用しててニヤニヤでござる。
お陰で光秀ちゃんのヤンデレ化が進行しまくってましたが。(笑

というか光秀ちゃんは色々と殊勲賞でしたね!
記憶喪失の良晴の記憶を思い出させるという功績だけでなく、
良晴の毛利軍からの奪還と空気を読まない発言の数々!
お陰でハレの論功行賞の場が一気に修羅場になってて、
修羅場展開バッチコイな私としては大変ニヤニヤしてしまいました。

今回は良晴の両親が回想シーンとはいえ出てきたりと、
記憶喪失だったからこそのイベントが幾つか出てきて面白かったですね。
ラストの良晴の偽装結婚相手には驚かされましたが、
アレは漁夫の利というやつなのかなんというのか…

良晴をめぐる女の戦いはまだまだこれからっぽいですが、
天下布武をめぐる姫武将たちの戦いもついに軍神上杉謙信が出てきたことで、
更に過酷になりそうです。
次は早めに続刊が出てくることを願っております。

:: 2014/4/21 月曜日::

■[ラノベ]塾生たちの臥薪嘗胆「東京レイヴンズ 11 change:unchange」

第二部の1冊目がちょっと変則的だったせいでその後が不明だった冬児たち塾生の、
それぞれがどう動いて、今どう変わってどう変わらなかったのかが判る11巻!
そういった意味ではやっと第二部が始まったとも言える一冊でしたね。

冒頭から秋乃の元気すぎる食欲でほんわかしましたけど、
第一部終了時から一年半後の現在までの状況は割りとシビアです。
蘇生直後の夏目と父である泰純との会話とか割りとしっとりしてて好きでしたけど、
夏目以外の面子はしっとりでは済まされないものが有りましたね。

特に大友先生は「白の八咫烏」と呼ばれ陰陽庁から狙われ、
親友の木暮さんと夜の都内で本気バトルをするという展開はしっとりどころじゃないですよ。
冬児の修行も限界ギリギリを綱渡りするもので、
命を削りすぎだろ、と思わざるをえないですし。
というかいくら後見役に天海が居るとはいえ教師役を鏡がするとかもう無茶苦茶すぎる!
でもドラゴンボールにおけるピッコロもそうだけど、
教師役は悪役がやると妙にハマるんだよなぁ。

京子、鈴鹿、天馬もそれぞれで頑張ってるけど、
それでもかつての仲間たちとコミュニケーションを取れないのが辛い…
そんな中でやってくれたのはやはり天馬でしたね!
いやー、9巻でも最高の活躍をしてくれましたけど、
またまたやってくれて嬉しかった!

エヴァでも加持さんが言ってましたけど、
自分が今何をすべきなのか自分で考え自分で決められてこそ一人前なんですよね。
普通でも良い、いや、普通だからこそ警戒されずにイレギュラーを起こしてくれる、
そんな天馬が超カッコイイです。

恐らくあのメッセージを春虎も受け取ったことでしょう。
そして何より倉橋長官が何をするかを春虎も判っているはずなので、
ここから一気に巻き返すターンに入るのではないかと思います。
BBBでもそうだったけど、そうなったら面白さは天井知らずになっていくので、
今から楽しみでならないです。
早く! 続きを!! 読みたい!!!

:: 2014/4/19 土曜日::

■[ラノベ]天然ジゴロと努力型ジゴロ「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝 参 黄昏の竜騎士伝説編」

ゲート 外伝 3(黄昏の竜騎士伝説編)―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
著者/訳者:柳内 たくみ
出版社:アルファポリス( 2014-04 )
単行本 ( 508 ページ )

テュカの父親が生きている!?

亜神グランハムからもたらされた情報の真偽を確かめる為にテュカはジゼルから借り受けた飛竜に乗り、
伊丹とともに蛮地と呼ばれるバーレントに居る放牧民パルミア系ルルドを訪れることに。
ただ、バーレントの地では3つの種族が寄り集まった建国間もないヤルン・ヴィエット王国が、
パルミアときな臭い雰囲気になっており、更にそこにケンタウロス種のアカバ族も絡んできて…

外伝1巻がピニャ編、2巻がロゥリィ編で、今回の3巻がテュカ編ですね!
このペースだと次がレレイ編なのですが、実際そうなるっぽいです。
というかまさかメタネタで示唆されるとは思いませんでした。(笑

元々パロネタはそこそこありましたけど、今回はガンダムネタが多かったなぁ。
しかもファースト世代向けのパロが多めだったあたりに作者の年代が判りますね。(笑
それにレレイがナチュラルにデスラー総統のネタをやったのには噴きましたが、
割りと似合ってる気がしないでもないです。
レレイって結構潔癖というか、下ネタNGな子なんですね。
うむ、可愛い。

で、肝心のテュカですが…
今までの苦労が偲ばれます…!
というかテュカのお父さんであるホドリューさん! あんたちょっと予想外すぎるキャラなんですが!?
自らの身を囮にしてでもテュカを助けた姿から誤解してたよ!
まさか女性を口説くことこそ生き甲斐と言わんばかりのジゴロとは思わなかった!
というかそれを力説するとかアホすぎる! あんた本当に不老長命の妖精種エルフかよ!?
もうね、読んでてツッコミを入れまくりでしたね!(笑

ヤルン・ヴィエットの王女シルヴィアも伊丹に惚れたと思ったらあっさりホドリューに懐柔されてて、
結構尻軽やなー、とか思ってたんですけどシルヴィアが惚れたのって魔法で精神が落ち着いた伊丹だし、
ある意味仕方が無いのかも、と思わなくも…
というか今回は伊丹が結構憐れすぎる気がしないでもない。
高所恐怖症の実験させられるわ、幼少期のトラウマを暴かれるわ、
飛竜に乗るためにテュカに精神を操る魔法を掛けられて躁鬱みたいな状態になるわ、
ロゥリィの眷属ということで神々の試練とばかりに色んなトラブルに巻き込まれるわ、
これはもう悲惨以外の何者でもないでぇ…!

それにしてもアカバのスマグラーですが、馬並みのアレで性豪で奴隷に対する扱いとか、
もう色々と”蛮族”って感じが全力でした。
ヤルン・ヴィエットの女王もまだまだ洗練されたとは言えない性格で、
ピニャたち帝国貴族がまだ文明的だと思わせられるバーレントでの出来事でしたね。

取りあえず伊丹は最後の最後で彼らしい所を見せてくれたし、
テュカもそんな伊丹こそ伊丹だと受け入れてるし、ホドリューのことも父離れ出来たみたいだし、
結果だけ見ると良いものだったんではないでしょうか。
テュカも何だかんだで騒動に巻き込まれる前の道中は色々と楽しかったみたいですしね!

そして次はレレイの話かー
次はどの神の思惑で伊丹が苦しむのかな…?(笑

:: 2014/4/16 水曜日::

■[ラノベ]物語ダークネス「終物語 (下)」

終物語 (下) (講談社BOX)
著者/訳者:西尾 維新 VOFAN
出版社:講談社( 2014-04-02 )
単行本(ソフトカバー) ( 396 ページ )

この後に集大成の「続・終物語」が出ることは決定していますが、
物語シリーズとしてはこの「終物語 (下)」ラストであり大団円です。
今まで謎のままだった忍野扇の正体が暴かれて、
阿良々木くんの高校生活も卒業を迎える完結巻になります。

それにしても初っ端から地獄始まりというのは予想外というか想定外というか。
でもそのお陰で八九寺にまた出会えたというのは僥倖以外の何者でもない訳ですよ。
5ページに及ぶ前フリを入れた上での八九寺への抱きつきをした阿良々木くんの気持ちも、
判らんではないというか、大変よく判る!
八九寺は物語シリーズの良心と言える心のオアシスというかロリでしたからね!
彼女と出会えるなら、たとえそこが地獄であっても問題はないのです。

戦場ヶ原とのデートも章の間に挟まれているだけあってオアシス的な位置付けだったのかな?
という気もするけど、相手が戦場ヶ原だからなぁ。(←失礼
まぁ、戦場ヶ原は負けず嫌いな所とか色々と困った所や重い所もあるけれど、
最後には可愛い所を見せてくれるのでこれはこれで有りだな、と。
そんな風に思ってしまうあたり私もチョロいです。

そしてラストのおうぎダークでしたけど…
正直言って扇ちゃんの正体を臥煙さんに看破されるまで気付きませんでした。
うーん、私も阿良々木くんの鈍さを笑えませんな…
でも最後のオチというか阿良々木くんがとった行動に関しては、
ページを捲るまでもなく予想が付きましたよ!
だって阿良々木くんだもの。

何にしてもこれで終わりかー
実を言うと八九寺が「くらやみ」に飲まれたり千石が祀られたり、
化物語第一期の余韻が悉く破られていって精神的にキツいものがありましたが、
最後はきちんと締めてくれてすっきりしたかな、と思う次第であります。

しかしこの後に続く「続・終物語」ってどんな風になるんだろう…
ちっとも予想が付かないな…

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