その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2013/11/21 木曜日::

■[ラノベ]朝チュンから始まる妖怪同棲ラブコメ「妖怪青春白書 ―雪雄くんと薫子さん―」

妖怪青春白書 ―雪雄くんと薫子さん― (電撃文庫)
著者/訳者:沖田雅
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-11-09 )
文庫 ( 344 ページ )

「オオカミさん」シリーズから沈黙を経て、沖田雅さん久しぶりの新作!
と、むしろ新作が出たことよりも沖田雅さんがご健在だったことに安心しました。(笑
ブログやtwitterやってない作家さんがしばらく新刊を出さないと心配になるんですよねー
だから「先輩とぼく」の続編や「オオカミさん」シリーズのエピローグが出ないことに対して、
アレコレ言うよりも新作が出たことを喜びたいです。

とはいえ、まさか開始早々に朝チュンをやらかすとは思いませんでした。(笑
しかも「ロウきゅーぶ!」みたいな実は別の事、というオチじゃなくてマジで事後!
下ネタ度の高いピロートークを冒頭から50ページも読まされるとか衝撃的すぎですよ。(笑
「オオカミさん」シリーズでも乙姫たちがヤっててそれがコメディになってましたが、
まさか今度はそれを主軸にしてくるとはなぁ…

それと今回の登場人物は「オオカミさん」シリーズとシンクロしてます。
世界観は「実は妖怪の血を引いていた人類が思春期に妖怪化するのが一般化した現代」
というちょっと変わってますが、涼子や亮士も出てきます。
というか主人公の雪雄が亮士の従兄弟で同じアパートに住んでますからね!
出番は少なかったけど相変わらず涼子のツンデレが可愛かったです。

それにしても純度100%の下ネタラブコメというのも凄かったけど、
「いい男」を目指す元イケメンで、今は白いムックな雪男の雪雄と、
清純可憐な皮を脱ぎ捨てて清純ビッチの本性を剥き出した蛇女の薫子さん、
というカップリングが先鋭的すぎでした。
薫子さんのビジュアルがセーフかアウトかと問われると個人的にセウトなんだけど…
他の読者的にどうなんでしょうね?(笑

面白い作品だとは思いますが、かなり好みが分かれそうなので、
表紙の薫子さんで好みかどうか、まずは判断するのが良いと思います。
というか、薫子さん表紙でもローションに乗ってるよ…
ローションはそんなに大事なのか…(笑

:: 2013/11/20 水曜日::

■[ラノベ]協力者として参加しました。「このライトノベルがすごい! 2014」

このライトノベルがすごい! 2014
出版社:宝島社( 2013-11-20 )
単行本 ( 215 ページ )

以前お知らせしましたが、このラノ2014に協力者として参加しました。
で、献本も頂いたので今年のランキングに関する所管と私が何を推したのかも交えてご紹介。

今年のベスト10ですが、1位の俺ガイルこと「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」ですが、
アニメ化もやったし、時期的にも頃合いなのかな、とも思います。
ベスト10内に私が推したダンまちや東京レイヴンズ入ってる辺りは嬉しかったです。
ただ、全体的に「今、この瞬間私が(俺が)好きな作品 総合ベスト10」な感じはありました。
このラノと似た本であるこのマンガがすごい!の方では、
「ライト層に読んで欲しい、マイナーだけど面白い10作品」という雰囲気があるだけに、
そっちで馴染んでた分、ちょっぴり違和感があったかな、と。

ちなみに私が投票した作品は以下の5つになります。

1位:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
2位:東京レイヴンズ
3位:とある飛空士への誓約
4位:のうりん
5位:ナイツ&マジック

1位の「ダンまち」は”GA文庫大賞” ”Web小説出身”というキーワードばかり先行して、
ライトでメジャーな”電撃文庫しか読んでない層” ”アニメ化作品しか読まない層”
にリーチ出来てないのが本当に惜しい、少年漫画的な王道の傑作なので選出しました。
というか、ライトな層にこそ面白さが伝わりやすい作品だと思います。

2位の「東京レイヴンズ」はラノベ玄人でも読んでない人が多いという残念な現実と、
それに反比例する面白さ、そしてアニメ放映の時期等々から選出。
アニメ放映を機に読み始める人が居るので、来年どうなっているのかが気になる所。
面白さという点においてダンまちと僅差でしたが、
ダンまちは3巻で面白さの最高潮を体感出来るのに、
東京レイヴンズは8,9巻まで掛かる点で2位にしました。
ライトな読者層はそこまで持たないだろうなぁ、と。

3位の「とある飛空士への誓約」は血と油と硝煙の匂いが充満する恋と空戦と人間ドラマなので、
正直ちょっと玄人好みはするんだけど、恋歌のアニメ化も決まってるし有りかなー、と。
2巻ラストのヒキが凄かっただけにインパクトが強かった、という所も否めませんが。

4位の「のうりん」は来期TVアニメ化という時期的なモノもありますし、
TPPとか銀の匙とかで農業への関心が高まっている今だからこそ、的な。
まぁ、純粋に5巻のラストに感動したからライト層にも読んで欲しいというのが一番です。
コメディが基本なので取っ付き易いでしょうし。

5位の「ナイツ&マジック」は昨今の「小説家になろう」の書籍化の一例として、
そして最近少ないロボットモノ復古の為の一例として取り上げました。
「小説家になろう」出身として「ダンまち」も「このラノ2014」で扱われてましたけど、
厳密に言うと「ダンまち」は理想郷出身ですからね。
魔法科高校の書籍化を受けてなろうにも同時投稿しだしただけで、基本は理想郷です。
詳しくない人には同じだと思われるんですけど、ココらへんの違いはマニアはうるさいのです。(笑
で、「小説家になろう」の遺伝子を色濃く受け継いでいるのはこの「ナイツ&マジック」でしょう。
ライトな読者層とラノベ読みの両方に受け入れやすく「小説家になろう」出身らしい作品は、
この「ナイツ&マジック」だろうな、と思い選びました。

各作品の解説に私のコメントが幾つか採用されているのが嬉しかったです。
イラストレーターやキャラ投票の結果とかも興味深いので、
まずは手にとって見て頂ければと思います。(宣伝)

:: 2013/11/19 火曜日::

■[ラノベ]阿良々木暦の出来るまで「終物語 (上)」

終物語 (上) (講談社BOX)
著者/訳者:西尾 維新 VOFAN
出版社:講談社( 2013-10-22 )
単行本(ソフトカバー) ( 396 ページ )

忍野扇ちゃんの不思議で不可解で不条理な終わらせ方が半端ない。
恐らくラスボスであり、物語の死神であり、羽川翼の敵。
本当に忍野メメの姪であるのかどうかも疑問視せざるを得ない、
そんな忍野扇ちゃんによって阿良々木暦の過去が暴かれるのがこの「終物語 (上)」です。

扇ちゃんというキャラクターには色々と言いたいことは多々あるんだけど、
まぁ、それは下の方で一気に、一気呵成に語るとして、
まずはこの上巻における阿良々木暦について言いたい。
お前、いくらなんでも忘れ過ぎだろう、と。

確かに子供の頃の事だとは理解できるし、理由も把握しているんだけど、
それにしたって忘れ過ぎだろう、と。
老倉があんだけひねくれるのも仕方ないし、確かに責任もあるだろう、と。
でもそういう察しの悪さと間抜けなトコと、決めるトコは決めるのが阿良々木暦という人なんだよね。

それにしてもやはり全盛期を過ぎたと自他ともに認めていようとも、
羽川翼は羽川翼でありました。
正直、惚れ直しました。
おっぱい触りたくなりました。
やはり、化物語の中で最高に魅力的なヒロインだと再認識させられました。

確かに、老倉というキャラクターは今までのヒロインたちの特徴を内包してましたが、
老倉は老倉であったように、羽川は羽川であり、だからこそ魅力があるんだと思います。
このまま下巻でもきちんと出番がありますように…

:: 2013/10/28 月曜日::

■[ラノベ]史上最強の初心者流派の師範代「エデン」1巻

エデン
著者/訳者:川津 流一
出版社:アルファポリス( 2013-10 )
単行本 ( 279 ページ )
作者サイト:川津 流一

この「エデン」は元々「アクセル・ワールド」や「ダンまち」と同じくArcadia出身です。
途中から小説家になろうにも活動の場を広げて同時連載を開始したので、
「小説家になろうから書籍化」とも言えますが、個人的には「Arcadiaから書籍化」と言いたいトコです。
しかし出版元がアルファポリスとはなぁ…
いや、フリーダムなあそこに比べて普通に有りだとは思うのですが…
まぁ、何はともあれ長期休載がデフォなエデンが書籍化という契機を得たことで、
ちゃんと完結まで突き進んでくれるのでは、と期待し始めています。

物語はVRMMO「エデン」にログインしたプレイヤーが脱出不能になるという、
SAO等でお馴染みな割りとテンプレ的な展開から3年後の世界。
3年経っても脱出の見込みは立たないけど安定しはじめた始まりの町の中で、
初心者用の流派と馬鹿にされているバルド流剣術を一途に師事する通称”師範代”が、
その修練の果てに英雄となっていくストーリーです。

勿体無いなぁ…、本当に勿体ない。
いや、内容はWeb版での不備を幾つか修正されていたりと完成度が上がってるし、
何より馬鹿にされながらも自分の信念に従い地道な研鑽を積んだ結果として、
遙かな高みに到達し、自分を雑魚だと馬鹿にしていたゲスな野郎を一蹴したのは最高に爽快だったし、
戦闘描写もよく出来ていて情景が脳裏にありありと思い浮かべる事が出来る素晴らしいものでしたよ!
それにヒロインたちも魅力的だし、VRMMORPGなのにループ物な伏線が散りばめられてたりと、
本当に面白いんですよ!

でも、だからこそイラストがそれに全然追いつくことが出来てないのが残念でならないです。
元々アルファポリスはイラストに関しては重点を置いてきてなかったですけど、
それにしたってこれほど相性が真逆のイラストレーターを選出するのはなぁ…
特にWeb版で戦闘描写を読んだ時は脳内でダイの大冒険の稲田浩司先生の絵柄で再生されていただけに、
ギャップがハンパなくて脳内補完が追いつきませんでした…

Arcadiaの頃から好きな作品なので是非とも読んで欲しいのですが、
アルファポリスは書籍化されたらWeb版はダイジェスト化されるので、
結局この書籍版を読んで貰うしかないのですが、
表紙が全体的に暗めなのでホラー系と勘違いされるのか非常に心配です。
ダークファンタジーではなく、むしろ少年漫画的な内容なので表紙に騙されないようにして欲しいです。

いや、もう、本当になんでこんなことになったんだろう…

:: 2013/10/25 金曜日::

■[ラノベ]実妹ルートまっしぐら!「天使の3P!×2」

天使の3P!×2 (電撃文庫)
著者/訳者:蒼山 サグ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-10-10 )
文庫 ( 248 ページ )
作者サイト:さぐちきん。-蒼山サグ 個人ページ-
作者twitter:蒼山サグ (SagAoyama) on Twitter
絵師サイト:てぃんくる 公式サイト Piece Gardien

一年四ヶ月ぶりとなる刊行なので1巻の記憶が怪しくなってきたかと思いますが、
蒼山サグ&てぃんくる作品は犯罪スレスレのロリコメだというのは間違いないので、
大体そんな感じだったなぁ、という感触だけでOKだと思います。
というか、「ロウきゅーぶ!」よりもギリギリ感が凄いです。

元ひきこもりのボカロPが孤児院住まいの小五ロリ3人組バンドによって更正し、
再び学校に通うになり、社交性も出てきたのが前巻までの大体のあらすじ。
2巻では孤児院存続の為にバンドの収益性を上げるために、
PVを撮って世界に公開した所、希美の祖父だというイギリス紳士が訪ねてきて…

物語なので話の起伏が必要なのである程度の山と谷が必要なんですけど、
この作品の良い所はみんなが善人で優しく、それ故の問題に留めている所だと思います。
小学生の可愛さを前面に押し出すためには鬱展開なんていらんかったんや!
そしてその可愛さを感じるにはどこまでもハートフルな展開が一番なんや!

しかし相変わらずキワドイというか色々とアウトな内容ですね!
実妹と一緒にお風呂だとか遊園地デートだとかもそうですけど、
実妹をホテルに誘うとか電撃文庫の伝統なんでしょうかね、これ…(笑
一番フラグが立ってるのは小五ロリ3人組でも同級生の桜花でもなく、
実妹のくるみちゃんだと思うのが怖い。

そしてもう一人フラグを立ててるっぽいチャット仲間の霧夢ちゃんですが…
十中八九、小学生なんだろうなぁ…
次回もキワドイロリコメをやってくれると思いますので期待です。

:: 2013/10/23 水曜日::

■[ラノベ]春が去り、夏が来て、秋と出会う。「東京レイヴンズ10 BEGINS/TEMPLE」

東京レイヴンズ10 BEGINS/TEMPLE (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2013-10-19 )
文庫 ( 361 ページ )
作者サイト:あざログ
作者twitter:あざの耕平 (k_aza) on Twitter
絵師サイト:—マッチョリ—
絵師twitter:すみ兵 (suminiku) on Twitter

衝撃の第一部完で圧倒的な面白さを見せつけてくれた「東京レイヴンズ」
現在放映中のアニメ版も期待以上に出来が良くてホッと一安心しています。
なんでも2クールという話もあるので、もしかしたら第一部完まで行くかもですね。
だとするとあざの耕平作品の魅力が遂にラノベファン以外にも伝わるかも…?

第二部の物語はあれから一年経ち、春虎がテロリストして指名手配された所から始まります。
それに伴い主人公も春虎から夏目に。
夏目が行方をくらませた春虎を追い、呪術界の暗部である闇寺を訪れた先で、
ウサギの生成りという珍しい少女・秋乃と出会い、友達になるというほのぼのした展開から一転、
寺内部の派閥争いと、「十二神将」と遭遇戦とバイオレンスな展開に。
そして満を持して、転生した夜光こと春虎たちが来山し…

秋乃が登場したことで遂に「春」虎、「夏」目、「秋」乃、「冬」児と、
四季の全員が揃うことになりましたね。
まぁ、冬児はまだ再登場していないというか、そもそもどこに居るのかも不明ですが…
冬児以外の仲間たちが今現在どういった状況にいるのかも不透明だし、
そもそも無事なのかも判らないのでハラハラしちゃいますが、
そういった所もあざの耕平作品の面白さの一つだから困ったものです。(笑

それにしても新キャラの秋乃は可愛いですね!
ドジっ子で眼鏡っこでウサミミのロリとかどんだけ属性盛ってるんですか!
土御門家じゃなくてうちで飼いたい、もとい匿いたい!

秋乃だけじゃなく、もちろん夏目も可愛いです。
というより第一部から魅力が増していますよね。
「泰山府君祭」が失敗し、北斗に憑いて貰うことで辛うじて現世に留まっているという、
「これはゾンビですか?」的な、ある意味富士見ファンタジア文庫らしい属性もゲットしたし。(ぉ
というか、春虎を追う理由が自分を中途半端に生き返らせた云々なんて微塵もなく、
ただ単に好きだから会いたいし、傍に居たいという所が最高に可愛いと思うのですよ。

夜光の遺志に春虎の目的とまだまだ謎の部分が多いです。
ですが、それらが解き明かされていく中での面白さが光るのがあざの構成作品の醍醐味なので、
今から期待が高まって仕方がないです。
それに今回は良い根性したおっさんだった三善さんがメインでしたが、
大人たちの魅力を引き出すのもあざの耕平作品らしさでもあるので、
次回以降も楽しみです。

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