僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2009/3/9 月曜日::

■[ラノベ]フレイムヘイズ捲土重来「灼眼のシャナ」XVIII

灼眼のシャナ〈18〉 (電撃文庫)
著者/訳者:高橋 弥七郎
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4048675214
ISBN-13 : 9784048675215
絵師サイト:□■BENJA-MING TOP■□

シャナが仮装舞踏会に捕らえられて幾数日。
代行体・坂井悠二と三柱臣たち一行が久遠の陥穽に旅立ち、
その間に仮装舞踏会の面々は世界中に侵攻を開始する。
事前にフレイムヘイズの重要拠点を陥落せしめていただけに、
序盤は侵攻が順調に進んでいくが…

正直序盤はフレイムヘイズ側のジリ貧っぷりと、
圧倒的な仮装舞踏会の戦力と簡単にやられるフレイムヘイズ軍に心配したりしたのですが、
ゾフィー率いる本命とヴィルヘルミナたち独立愚連隊がその戦力もさることながら、
敵方の意表を突く見事な戦略で一気呵成に攻め立てるのは痛快でした。

シャナも囚われているだけでなく、心は真っ直ぐに。
そして史上最凶のミステス、天目一個の復活という敵味方双方に意外な展開で事態が動き、
神算鬼謀なベルペオルの策を悉く蹂躙するのはスカっとしますね。

シャナのフレイムヘイズとしてのレベルアップも図られ、
久遠の陥穽にて仮装舞踏会の中枢と戦おうとするのには心強くなりますが、
以前は3人掛かりで手玉に取られたのに更に今回はザブラクまで待ち構えているので、
次巻の展開には本当に目が離せませんね。
うーん、どうなるのかなぁ。

:: 2009/3/1 日曜日::

■[ラノベ]面白さが加速していく「アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還」

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4048675176
ISBN-13 : 9784048675178
作者サイト:WORD GEAR
絵師サイト:天才卓球少女

改題改稿されたネットで話題の小説が電撃文庫で大賞受賞!
ということで読みたかったんですがどこも完売してて手に入らなかったのですが、
週末に日本橋に行く用事があったのでメロンで再版分が買えたので早速読んでみました。
読んでみたらなるほど、これは確かに大賞に相応しい面白さ!
魅力的なヒロインに、ぐいぐい読者を引き込んでいくストーリー展開。
過度すぎないSFに底辺から這い上がる主人公と最高に盛り上がりますよ。

「さすがの猿飛」の肉丸みたいなビジュアルの主人公のハルユキは見た目通りいじめられっ子。
ゲームに関しては筋金入りのゲーマーなんだけど、自分に対して極端に自信が持てない内向的性格で、
学内ローカルネットでも人目に付かない地味なゲームで驚異的なスコアを叩き出すのみの日々。
しかしある日、そのスコアが他人によって更新されてしまう。
しかもその犯人は「黒雪姫」と呼ばれる美貌を持つ生徒会副会長で、
更に先輩はあるソフトウェアをハルユキに転送し、加速世界へ誘うのであった―…

学内カースト最底辺の主人公が見せるサクセスストーリーにしてボーイミーツガール。
加速世界でゲーマーとしての機転を見せるハルユキ。
ハルユキと幼馴染みのチユとタクの本音をぶつけ合って作られる本当の友情。
黒雪姫のクールビューティーな見た目と年相応の女の子らしさが垣間見える瞬間。
今まで後ろ向きに全力疾走だったのがベクトルが逆方向にすることで魅せる最高のカタルシス。
どれ一つとっても本当に素晴らしいです。

川上稔が惚れ込むのも当然なラノベらしいラノベでした。
1巻表記があることから、続刊が出るのは確定みたいですがそれも当然の面白さですよ。
加速世界でのドラマもまだまだこれから伸びしろがありますし、
黒雪姫とのラブコメっぷりにも今から期待をせずにはいられません。
今から2巻の発売が待ち遠しいですよ。
今年の電撃小説大賞はホント大当たりだなぁ。

:: 2009/2/23 月曜日::

■[ラノベ]アンリエッタの魔性の女っぷりが凄い「ゼロの使い魔」16巻

ゼロの使い魔 16 (16) (MF文庫 J や 1-19)
著者/訳者:ヤマグチ ノボル
出版社:メディアファクトリー( 2009-02 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 484012664X
ISBN-13 : 9784840126649
作者サイト:hexagon
絵師サイト:DO-RAKU7

いやっほぅ、「ゼロの使い魔」最っ高ー!!!

と思わず叫んでしまいたくなるほどに素晴らしい出来でしたよ。
いやもう、ホント最高ですね。
ルイズ可愛いし、シエスタはいけないメイドだし、アンリエッタは魔性の女だし!
そしてラストでの唐突な別れが!!!
やっぱり最高だよこのラノベ!

ガリアでの戦いが終わり、やっと平和に暮らせるようになったルイズたちだけど、
才人は数々の伝説級の武勲でトリステイン市民の間で圧倒的な人気を誇る時の人に。
本人は全然気にしてないんだけど、ルイズは「私は才人に相応しいんだろうか…」と思い悩む訳ですよ。
もうね! いじらしくてね! 才人のアホな要望にも応える健気さもあるしね!
デレ期真っ盛りのルイズの可愛さったらもう超絶凄まじい破壊力ですよ!
照れ隠しで才人を蹴りまくるのもあばたもえくぼってやつですよ!

そして久しぶりに登場したいけないメイドのシエスタも負けてはおらずに、
一緒に住む屋敷探しに参加してルイズをヤキモキさせたり、
アンリエッタに下賜された屋敷で相変わらず一緒のベッドで寝たりと良い仕事してくれますよ。
スカートたくし上げとかエロメイドとして磨きが掛かってきましたね!

そしてそして、今回一番のダークホースはアンリエッタですよ!
以前、才人の前では女王としての姿しか見せないと言ったのに…!
自身に政治の為の結婚の話が持ち上がったら心に思い浮かべるのは才人の事ばかり。
安宿での情熱的なキスを思い出して想いが燃え上がり、
偶然見付かった秘密通路での才人との逢瀬で見せる魔性の女っぷりはたまらんです!
いやー、やっぱりアンリエッタはエロかった!!!

で、才人はアンリエッタにも気持ちが向いてるのを知ってしまったルイズがいじらしくて悲しい行動を…
しかもルイズを追う才人に折り悪くその庶民の人気から古い貴族から刺客が送り込まれ…

あー、もう! 凄く続きが気になって色々なことが手に付かないですよ!
ちくしょー、やっぱり「ゼロの使い魔」は面白いなぁ!

:: 2009/2/20 金曜日::

■[ラノベ]スポコン? ロリコン? いいえ、努力友情勝利です「ロウきゅーぶ!」

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)
著者/訳者:蒼山 サグ
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4048675206
ISBN-13 : 9784048675208
絵師サイト:Piece Gardien

         ,. -‐””'””¨¨¨ヽ
         (.___,,,… -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはバスケ部に入ったと思ったら
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        翌週には部長のロリコン騒動で1年間の休部になっていた』
        |リ u’ }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ’eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /’   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |< ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…     ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉      |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…     // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ    /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    1ヶ月だとか3ヶ月だとか    / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ   ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ} _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...    イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… そんな感じでスポーツ推薦枠で入学したのにいきなりやることが無くなった主人公の長谷川昴。 中学時代に憧れた選手である部長が退学したため目標も同時に無くして腐ってた所に、 年若く童顔な叔母のミホ姉が脅迫という名のお願いで持ちかけてきたのは女バスの臨時コーチ。 しかしミホ姉が勤めるのは私立の小学校なのであった…! 帯で時雨沢恵一さんも書いてるけど、このご時世にロリヒロイン×5って凄いなホント。 それでいて中身は少年ジャンプ並に努力、友情、勝利の熱血スポコンなのがもっと凄い。 てぃんくるさんのロリきゅーとな絵柄と初登場でいきなり小学生メイドとかあざとすぎるけど、 それも含めてある意味ジャンプっぽいな、と。 序盤は乗り気じゃなかったけど、夢にまで見てしまうほど芸術的な智花のシュート。 そして智花のバスケへの想いとそれ以上に真帆たちへの友情。 そこに感化されて自らのバスケへの情熱を取り戻す昴、と正に熱血スポコンですよ。 そして抜群のチームプレイの司令塔として活躍した昴が見せる付け焼き刃での戦術。 ラストを飾る智花たちの友情という名の絆も感動的でしたよ。 いやー、これは面白かった。 内容からして確かにこれは銀賞にせざるを得ないとは思うけど(児ポ法的な意味で) その面白さは大賞級と言っても過言ではないと思います。 智花の昔のチームメイトや退学せいた部長とかまだまだ話を広げることが出来るだろうから、 続刊にも期待したいです。

:: 2009/2/18 水曜日::

■[ラノベ]恋と空戦の物語、再び「とある飛空士への恋歌」

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫 い 2-6)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2009-02-19 )
定価:¥ 620
文庫
ISBN-10 : 4094511210
ISBN-13 : 9784094511215
絵師サイト:ALL GREEN

昨年、その切ない恋物語の素晴らしさで一世を風靡した「とある飛空士への追憶」
本作はその世界観のみ踏襲し、新たな舞台、新たな人物で描かれています。

まず初めに断っておきますが「とある飛空士への恋歌」は1巻完結ではありません。
この「恋歌」では主人公であるカルエルこと「風の革命」で両親も家も身分も失った、
元皇子カール・ラ・イールの生い立ちとミハエルに引き取られた先でのアルバス一家との出会い、
そして文字通り島流し先の空飛ぶ島・イスラでのクレアとの邂逅。
そんな物語の序盤とも言えるべき所までしか書かれていません。

それでも充分に面白かったです。
カルエルはヘタレでマザコンでナルシストで、冒頭の陰鬱な雰囲気から復讐劇かと思ったけど、
中盤からは剛胆で快活な義父ミハエルといつも優しく甘えさせてくれる義姉のマヌエルとノエル、
そしていつも厳しく容赦なく叱る義妹のアリエルとの出会いは心温まるものがあったし、
終盤でのクレアと出会い、雲海を自転車で二人乗りをするシーンはグッとくるものがありました。

全てを奪った「風の革命」の旗印であるニナ・ヴィエントへの憎しみは尽きないけど、
アルバス一家と過ごした6年間のお陰で元皇子としてのプライドと意地が多少残っているものの、
義妹のアリエルに騒がしくも支えられ、母の最期の言葉を理解できる程に健やかに育ち、
空を飛ぶことに魅了されているカルエルがイスラで出会った仄かな恋心。
カルエル、アリエル、クレアの恋が今後どのような彩りを魅せてくれるのか興味が尽きません。

しかし1巻完結だとばかり思ってただけにこの焦らしプレイにはヤキモキするなぁ。(笑
正直まだまだ序盤なのでこの作品に対する評価を下すことはできないけど、
「とある飛空士」で重要な手に汗握る空戦のシーンもまだまだこれからだし、
これからの展開に期待を抱かないわけにはいかないです。
あー、早く続きが出ないかなー

:: 2009/2/16 月曜日::

■[ラノベ]夜の街の群像劇「東京ヴァンパイア・ファイナンス」

東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫)
著者/訳者:真藤 順丈
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-02 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4048675192
ISBN-13 : 9784048675192
絵師サイト:sumicco 佐々木少年HP

万城小夜が営む東京ヴァンパイア・ファイナンスは所謂「090金融」
ただし、その利息はトレイチという10日で0.1割という異常な低金利。
その不可解な低金利で貸し付ける条件は金の使い道が面白いか否かということ。
送り狼になりたい男、振り込み詐欺に復讐を誓う老人たち、
愛する女の為に性転換を望む人、ドラッグデザイナーの少女といった奇々怪々な面々に、
東京ヴァンパイア・ファイナンスが出向いていく。

4組とも別々のストーリーとして平行に進行し、
その平行な事件を万城小夜が縦横無尽に駆け巡ることでその行動力を遺憾なく伝えてきます。
また、それぞれのストーリーの起承転結の承で読者を呆れさせ、転で驚かせてくれ、
起伏に富んだ面白さがあります。

そしてこの作品で一番特徴的な点はそのイラストの使い方。
イラストは表紙とカラーピンナップの一部くらいで、
挿し絵は各章の冒頭で重要なシーンを漫画にして見せるという異色っぷりで、
しかしこれがまた「真月譚月姫」を描く佐々木少年さんの持ち味を100%活かしてるんですよね。
しかも、おっぱいにバトルにと佐々木少年さんの魅力がよく判ったシーンばかりで、
ファンとしてはたまらなかったです。(笑

懸念点があるとすれば、これは10代の少年少女より20代以上推奨な気がする点でしょうか。
090金融やドラッグデザイナーといったアングラな部分が多すぎて倫理的に問題、
という以前にその言葉の意味と恐ろしさを正しく認識出来るのかなー、と。
それを考えるとこの作品を銀賞に持ってきた電撃文庫は面白いです。

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