その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2009/6/13 土曜日::

■[ラノベ]VRMMOの世界とロリ妹キャラ「アクセル・ワールド」(2) 紅の暴風姫

アクセル・ワールド〈2〉紅の暴風姫 (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-06-10 )
定価:¥ 620
文庫
ISBN-10 : 4048678434
ISBN-13 : 9784048678438
作者サイト:WORD GEAR
絵師サイト:天才卓球少女

1巻を読んだ時から続きが楽しみで仕方なかった「アクセル・ワールド」!
待望の2巻が出たということで寝不足になりながら読み耽ったのですが、
期待に充分に応えた読み応え満点の面白さでしたよ!
電撃文庫はまた一つ傑作シリーズを生み出してくれたなぁ。

サブタイトルに「紅の暴風姫」とあるように今回は2代目赤の王「スカーレット・レイン」が登場!
しかもハトコな妹のフリをしてお風呂場まで裸で体当たりで! すげぇ!
勿論そんなソーシャル・ハッキングを王自らがやるのには理由があり、
それは唯一の飛行アビリティを持つシルバー・クロウことハルユキに、
超長距離ジャンプと軌道制御アビリティを持つ「災禍の鎧」の討伐協力を依頼する為で…

「災禍の鎧」を巡る攻防でのアクションや、
対戦格闘ゲームの更に上位、真の加速世界、VRMMOのような無制限中立フィールドと、
かなり盛り上がるシチュエーションが盛り沢山なのですが、
個人的に一番盛り上がったのは直結ケーブルを巡りいつもは冷静な黒雪姫先輩が嫉妬したり、
赤の王がハルユキの家に泊まると知って、嫉妬して一緒に泊まったり!
まぁ、そういったラブコメ展開全開なトコが最高だった訳ですよ。(笑

コンプレックスの塊であるハルユキはそう簡単に今までの人生を払拭できる訳でなく、
あるいは読者の嫌な思い出を強制的に思い出させるトコもあるんだけど、
だからこそ、そこから立ち上がり向かい合って行く姿にカタルシスを感じるんですよね。
いやー、ホント面白い作品ですよ。
こりゃ今から3巻が楽しみで仕方ないっす。

:: 2009/6/10 水曜日::

■[ラノベ]作者はヤス!「とらドラ!ピクチャーズ」

とらドラ・ピクチャーズ!―ヤス画集
著者/訳者:ヤス
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-06 )
定価:¥ 2,415
大型本
ISBN-10 : 4048678876
ISBN-13 : 9784048678872
作者サイト:Σぎゃあ

「わたしたちの田村くん」「とらドラ!」と、竹宮ゆゆこ先生のライトノベルのイラスト担当にして、
他レーベルでも多いに活躍中のヤスさんの「とらドラ!」をメインとした画集が発売。
以前に他レーベルの作品は同人誌を含めて画集が出ているのですが、電撃文庫関連は出ておらず、
今回初めて画集としてまとまった次第です。

文庫の表紙から挿し絵に電撃MAGAZINEの表紙や、
電撃コミックガオ!が存続していた時代に書かれた「わたしたちの田村くん」番外編のイラスト等、
電撃文庫での仕事をほぼ網羅した一冊となっています。
ちなみに描き下ろしは表紙ともう一枚、それと4コマ漫画4本です。

また、竹宮ゆゆこ先生による「とらドラ!」の番外編も収録され、
担当、ゆゆこ先生、ヤスさんの3人による対談という形のインタビューも収録されています。
内容的には私が2年前にかーずさんの同人誌でインタビューした内容と少々被ってますが、
ほとんどの人は初見だろうし、ゆゆこ先生オススメの一枚とかも判るので買って損はないかと思います。
ゆゆこ先生も仰ってましたがやっぱり亜美ちゃんのおっぱいは大きくてこそですよね!

ヤスさんと、そして「とらドラ!」「わたしたちの田村くん」のファンなので、
買って非常に満足したのですが、同時に文庫未収録の絵を見るに付け、
文庫未収録のゆゆこ先生の番外編をもう一度読みたい欲が高まりつつある訳で…
全て読んでいる訳ではないので、やっぱり一度纏めて読みたいなぁ…

:: 2009/6/3 水曜日::

■[ラノベ]一斗の初恋争奪戦!?「東京皇帝☆北条恋歌」2巻

東京皇帝☆北条恋歌 2 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2009-06-01 )
定価:¥ 620
文庫
ISBN-10 : 4044712077
ISBN-13 : 9784044712075
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院
絵師サイト:el2

面白い、これは本当に面白いハーレムラブコメですよ!
買って一週間も経ってないですが、既に5回は読み返す程の面白さ!
竹井10日さんらしく会話のテンポが軽快で、ギャグも相変わらず凄く笑えるんですけど。
竹井10日さんのテイストが上手くラノベ風に薄まってまろやか風味になってて、
さっくり読めてしまうが為に非常に中毒性が高い内容になっています。

現在の日本とはちょっぴり違う、東京帝国が舞台のお話で、
東京皇帝、宰相、元帥という超VIPな少女たちにモテモテの普通の高校生、西園寺一斗。
宰相で婚約者の来珠のツンデレが初っ端から可愛さ全開で、
ユルユル皇帝の恋歌は朝っぱらからローションまみれになり、
恋愛に疎い元帥のゆかり子は初恋の思い出でほわほわしたり、
危ないブラコンの夕鶴は今日も虎視眈々と兄の貞操を奪おうとするのです。

しかも新たに一斗と夕鶴の幼馴染みである年上の万能メイドのフミさんと再会し、
天才パイロット兼アイドルの元気娘な四菜が一斗の才能に惚れ込み言い寄ってきたりと、
ヒロイン数が1.5倍になり更にハーレムラブコメとして充実してきてもうたまりません!
お陰で来珠のツンデレっぷりも磨きが掛かってきて、ニヤニヤ度も倍増ですよ!
しかもラストの引きが凄まじく今から3巻が待ち遠しくて待ち遠しくて!

2巻では来珠が一斗と婚約したエピソードという名の来珠の一目惚れ話と、
ゆかり子の思い出話を発端とした一斗の初恋の人を巡ってのトラブル道中記がメイン。
最後の最後で一斗の初恋の人が判明した時の来珠のリアクションが良いんですよねー
正直、たまりません。

キャラの個性が軽妙で、テンポよく進む会話が笑えるのは勿論のこと、
要河オルカさんが描くキャラクターが凄くツボで可愛さ抜群なんですよね!
もう、ホント魅力的な内容なので是非とも読んで欲しいです。
最近の角川スニーカー文庫の作品の中では勿論、ラノベ全体から見ても一押しの作品です。

:: 2009/6/2 火曜日::

■[ラノベ]大神涼子と書いてツンデレと読む「オオカミさんととっても乙女な分福茶釜」

オオカミさんととっても乙女な分福茶釜 (電撃文庫)
著者/訳者:沖田 雅
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-05-10 )
定価:¥ 557
文庫
ISBN-10 : 4048678221
ISBN-13 : 9784048678223
絵師サイト:unaji-mir

おおかみさんシリーズの新作は文化祭編。
巨大な学園だけあって、一冊丸々が文化祭!
「あの人は今」的な内容の短編を収録した一冊ですが、
全編に渡って大神さんがツンデレです。

最近の大神さんは亮士くんのせいで化けの皮がはがれまくりで、
クラスメイトにはその純真な女の子っぷりが暴露されまくりで、
クラスの女子からは可愛がられ、赤面しまくりだったのが、
今回のイベントで全校にそのツンデレっぷりが知られることに。
大神さんのこれからが心配ですね!

で、タイトルにもなっている分福茶釜ですが、
前作がTS作品だった作者が釜と名が付く童謡をモチーフにしたら、
当然のように女装ヒロインが登場するに決まってます!
という訳で乙女な田貫さんが恋の為に色々頑張っちゃう短編が収録。
ミスコンでの田貫さんの口上とか格好良かったし女らしかったですよ?

それにしても大神さんのツンデレっぷりは凄いですね。
例の件で引っ掛かってるだけなので、それさえクリアしたら完全にデレ期になると思うのですが、
デレ期に入った途端にシリーズが終了というのだけは止めて欲しいかな。
デレ期でイチャイチャしまくりの大神さんが見てみたい!

:: 2009/5/22 金曜日::

■[ラノベ]完結、感動、感涙…!「BLACK BLOOD BROTHERS 11 賢者転生」

BLACK BLOOD BROTHERS11 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生― (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2009-05-20 )
定価:¥ 840
文庫
ISBN-10 : 4829134038
ISBN-13 : 9784829134030
作者サイト:あざログ

素晴らしかった…! 兎に角素晴らしかった…!

全世界を舞台にした吸血鬼と人間の時空を超越した壮大なドラマ。
最初から最後まで緻密に配置された伏線を巧みに操りながら、見事に回収し、
その圧倒的なスケールで繰り広げられた物語が見事に完結し、
その感動の余韻にただただ翻弄されるばかりです。
本当に面白く、そして素晴らしい作品でした…

特区奪還作戦の機先を制されてまたもや「九龍の血統」に主導権が奪われるかと思いきや、
ジローの呼びかけにミミコが一心不乱に特区を目指し、朱姫の協力で縮地で到着し、
サユカが合流し、バウワウ卿が立ちはだかり、ジローが遅参し、ケインが駆けつけ、
レジスタンスもジャネットなど、誰一人の頑張りが欠けても成り立たない綱渡りの総力戦が展開され、
戦いの優劣は目まぐるしく入れ替わり、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。

「九龍の血統」も全力を出し、知謀の粋を尽くして「生きる」為に戦い、
挑み、破り、破られ、一進一退の戦いを見せてくれる姿に敵ながら感動させられました。
”宿命的に弱者”である「導主」の血族が世界に抗い、「生きる」為に最後まで全力で戦い、
そして散っていったその様は儚くも熱いものがありました。

勿論、吸血鬼同士の戦いだけでなく、人間だからこその戦い方も素晴らしかった。
ミミコの起死回生の策とそれを実行に移すカンパニーと十字軍の仲間たちが起こす奇跡。
そしてその起こった奇跡を希望の光とする為に奮闘するレジスタンスの人間たち。
また、倒れそうになるジローを立たせ、最後まで生き残らせた人間ミミコの血。
どれ一つとっても掛け替えのない輝きを放ってました。

バトルも素晴らしかったけど、エピローグも感動させられました。
ミミコの「調停屋」としての凄みというのを最後に再確認させられたし、
特別な能力は無くとも本当に素晴らしいヒロインであり、主人公だったと思います。

前作「Dクラッカーズ」を読み終わった時、地方都市一つを舞台で完結するには勿体ない、
もっと壮大なスケールで書いたら更に凄い作品が出来るのではないか…、と思ったものですが、
「BBB」はその時に思ったことが間違いではなかったことが証明された傑作でした。

この作品は富士見ファンタジア文庫を代表する傑作と言って良い出来だと思いますし、
もっと読まれて、もっと評価されて欲しい作品だと思います。
出来るなら、より多くの人に読まれ、より多くの人に感動が得られますように…

:: 2009/5/21 木曜日::

■[ラノベ]もうひとつの“文学少女”の物語「“文学少女”見習いの、初戀。」

“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)
著者/訳者:野村 美月
出版社:エンターブレイン( 2009-04-30 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4757748299
ISBN-13 : 9784757748293
絵師サイト:nezicaplant

“文学少女”シリーズは素晴らしい完結を見せてくれただけに、
番外編の短編集ならともかく外伝を書くというのはどうだろうなぁ…
と、正直穿った見方をしてたし蛇足にならないかと訝しんでたのですが、
口惜しいけど面白かったです。

心葉くんが遠子先輩と別れ、3年生に進級したばかりの続編と言って良い頃が舞台。
遠子先輩との別れのシーンを偶然見てしまい、心葉くんに恋に落ちてしまった新入生の日坂菜乃。
文学作品にほとんど触れたことのない菜乃が心葉くん恋しで文芸部に入部し、
真っ直ぐに想いを伝えていく様はちょっと眩しいくらいでした。

心葉くん的には遠子先輩一筋な訳で、鬱陶しいだけなんだけど、
遠子先輩との大切な日々を通して
「気づかないふりも、目をそらすことも、もうしないって誓ったんだ」
という思いをそのままに菜乃が関わることになった事件を解決に導いていきます。

物語的には相変わらずミスリードを誘う巧妙な展開と、
文学作品に絡めたストーリーは面白く、菜乃が主人公ということで新鮮味もありました。
菜乃のキャラクターが凄く真っ直ぐなヒヨコみたいなのも好感を持てたのですが、
最後には振られるのがほぼ決定しているだけに、
今後どういった結末に向かっていくのか気になるトコロです。

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