僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2008/6/12 木曜日::

■[ラノベ]どう見ても正ヒロインは五和です「とある魔術の禁書目録」16巻

とある魔術の禁書目録 16 (16) (電撃文庫 か 12-17)
著者/訳者:鎌池 和馬
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-06-10 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4048670867
ISBN-13 : 9784048670869 絵師サイト;rainbow spectrum

遂に「神の右席」にして「聖人」である後方のアックアが動いた…!
その報はイギリス清教と学園都市に正面から挑戦状の如く届けられ、
狙われた上条当麻を守る為、イギリス清教からは天草式十字凄教が派遣される訳ですが、
上条の身辺警護には恋する乙女の五和が選ばれたので、
ラブコメ的な意味でも非常に読み応えのある一冊になっております。

五和がね、可愛いんですよ!
確かに天草式に所属する魔術師なんですが、女の子としては普通なんですよ。
押し掛け護衛で居候するからせめて料理は、と甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる…
そういった家庭的な側面と女の子らしい素直な一挙手一投足が新鮮で実に可愛らしい!
恋する女の子の恐ろしさも見せてくれて、今回は五和が特に光ってたなぁ。
隠れ巨乳なのも見逃せませんしね!

しかし今回のアックアは本当に強かった。
16巻続いて屈指の長丁場のバトルでしたが、それも仕方ないと思える強さでした。
上条の記憶を失ってもブレない生き方、上条の言葉で成長する神裂。
そして強い想いを持ち続けた天草式のどれが欠けてもダメだったと思います。
そのアックアをすら凌ぐフィアンマって一体どんな敵なんだ…

17巻では右方のフィアンマが遂に行動を開始したり、五和の今後も気になりますが、
やはり自分の気持ちを自覚した御坂美琴にこそ注目したいです。
しかしインデックスはメインヒロインなはずなのに全然出番ないよね…
まぁ、あまりのスルーっぷりに追悼祭が開かれる姫神ほどじゃないけど…

:: 2008/6/3 火曜日::

■[ラノベ]極上のボーイミーツガール短編集「ある日、爆弾が落ちてきて」

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)
著者/訳者:古橋 秀之 緋賀 ゆかり
出版社:メディアワークス( 2005-10 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4840231826
ISBN-13 : 9784840231824

古橋秀之先生と言えば後世の電撃作家に多大な影響を与えた作家として有名ですが、
私がそれを知った頃には既にほぼ絶版で入手が困難で手に取ってなかったんですよね。
ただ、秋山瑞人先生との共作「龍盤七朝シリーズ」に手を出した以上、
事前に氏の作品を読んでおくべきだろう、と思い本屋を駆けめぐり手に入れた次第。

古橋作品の中でこれを選んだ理由は私が好きな「ボーイミーツガール」作品だからです。
「時間」をテーマにしたボーイミーツガールの珠玉の短編集。
話題になる作品だけあって、どれも傑作と言って差し支えのない物語ばかりで、
今までこれを手に取らなかった自分を罵ってやりたいくらいです。

どの短編も面白かったですが特に印象に残ったのは、
切なくもどこか爽やかな読後感のある「ある日、爆弾がおちてきて」
面映ゆく不思議な出会いを描いた「三時間目のまどか」
この2作品でしょうか。

この短編集を読んでて感じたのは「物語」が強く印象に残るということでした。
大抵のライトノベルは立っているキャラクターが分かりやすく、面白いのですが、
収録されている短編、どれを取ってもキャラクターは確かにしっかりしているのですが、
何よりその物語の美しさに目を奪われました。
古橋秀之先生が尊敬される一端を垣間見た次第です。

:: 2008/5/31 土曜日::

■[ラノベ]ペッタンコでも揺れるんです「バカとテストと召喚獣」4巻

バカとテストと召喚獣4 (ファミ通文庫 い 3-1-5)
著者/訳者:井上 堅二
出版社:エンターブレイン( 2008-05-30 )
定価:¥ 588
文庫
ISBN-10 : 4757742363
ISBN-13 : 9784757742369
絵師サイト:FOX_TALE

テストと召喚獣はオマケです。
偉い人にはそれが分からんのですよ!

と誰が言ったか分かりませんが、やっとこさ「バカとテストと召喚獣」が発売!
長編はレイニー止めから半年以上待たされましたからねー
バカテスのラブコメ分を渇望していた私はホント首を長くして待ちましたよ。
ただ4巻を読んだらもっともっとバカテスのラブコメ分を欲しくなってしまいました。
ヤバイ! このラノベは中毒性がある!(今更

ペッタンコこと島田美波からの突然のキスで始まりトキメキ展開を予想するも、
いきなり2-Fのモテない男子生徒一同からの異端審問会こと公開処刑が始まり、
何ともこのラノベらしいなぁ、と安心させてくれます。
ですが、美波のポニテを巡って読んでて恥ずかしくなるトキメキ展開もあったりで、
独り者には辛く、でも渇望してやまないラブコメっぷりを見せてくれるので油断できません。

またもや試召戦争とかがあったりしますが、そんなのは所詮話を転がす為のものです。
姫路さんや秀吉も非常に攻撃力の高いラブコメ攻勢をしてくれますが、
やはり4巻の見所は美波がヒロインの怒濤のラブコメ展開でしょう。
途中のイチャイチャっぷりも良かったですが、ラストの美波の可愛さはヤバイ!
こりゃー、姫路さんも秀吉もうかうかしてられませんよ。

そしてこのラノベで重要なのは葉賀ユイさんの最強のイラストです。
随所に見せてくれるハイクオリティなイラストで萌えさせてくれて、もう大満足!
巻末の後書きではナチュラルに秀吉がスク水を着てて全く違和感がありませんでした。(笑
カバー折り返しの挨拶文も面白いし、作者の井上堅二さんともども頑張って頂きたいです。
特に井上堅二さんは痴漢にめげず、頑張れ…!(笑

:: 2008/5/22 木曜日::

■[ラノベ]幻想殺しでシスター服脱げないかな?「ゼロの使い魔 水都市の聖女」

ゼロの使い魔 14巻ゼロの使い魔14 (MF文庫 J や)
著者/訳者:ヤマグチノボル
出版社:メディアファクトリー( 2008-05-21 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840123195
ISBN-13 : 9784840123198
絵師サイト:DO-RAKU7 ~道楽っぽいブログ的な何か~:So-net blog

13巻で中々強烈な引きを見せたゼロの使い魔ですが、
予定調和というか大枠では予想通りの展開だったのですが、
それこそが読者の期待だったので、大変満足しました。
やはりヤマグチノボルは最高だな!

ロマリアの記念式典を狙ったガリアの陰謀は「暗殺」ではなく「進軍」という形で取られ、
アンリエッタの甘い幻想を打ち破り、教皇ヴィットーリオの予想通りとなる。
遂に戦端が開かれ、始まった”聖戦”
そして聖女として投入されるルイズだが、実はティファニアの魔法で…

いやー、もう兎に角ルイズの可愛さはたまらんですね!
才人が死んだかも知れないと思った時に自殺を考えたくらいですから、
当然会いたいけど会えない、生きているけど会えない、という状況に耐えられるはずもなく、
そこで取った選択は誉められたものじゃないけど、だからこそその愛の深さが判るってもんで。
特に終盤の展開はイラストの多さもあり非常にニヤニヤしました。
もうベタ惚れにも程がある。

物語としては伏線が投下されたりとこれからの展開が楽しみに。
しかしそれにしても才人の登場とか「地球なめんな。ファンタジー」とかカッコイイね。
良い主人公してるし、ルイズも赤面しまくりで良いヒロインしてます。
それにしても恐るべきは釘宮理恵。
ラストの才人とのやり取りは完全に脳内で釘宮ボイスで再生されました。
うーん、中毒かなぁ…?

:: 2008/5/20 火曜日::

■[ラノベ]秋山瑞人、久々の新作!「龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01」

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)
著者/訳者:秋山 瑞人
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-05-10 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4048670271
ISBN-13 : 9784048670272

秋山瑞人先生は漫画家で言えば冬目景先生に近いものがあって、、
「遅筆で完結しない、中短編がメインの作家」という印象が…
普通はそんな作家に人気が集まるはずないんですが、
その作品の途方もない面白さが読者を魅了して止まないんですよね。

この龍盤七朝は中華ファンタジーです。
しかし予備知識0な上に説明とかほとんど一切無く物語は始まり、
更に怒濤の如く設定が押し寄せてきて普通だと不親切としか思えないのですが、
秋山先生の技量は並ではないのでぐいぐいと物語の世界へ引き込まれていきます。

虐げられる民、言愚の青い目を持つ涼孤は似顔絵描きと道場の下男として働く。
卯王朝、第十八皇女の月華は屋敷を抜け出し市井を探検するお転婆姫。
夜が深い、闇に包まれたどぶ川で涼孤が双剣を持ち”龍を呑む”姿を見た月華が、
その龍に魅せられたことから物語は始まります。

古橋秀之さんとの共同企画の作品なので、完結するとは思います。
しかも次巻で完結するっぽいので期待したいトコロですが、
「猫の地球儀」もそうだけど、簡単なハッピーエンドになるとは思えないんだよなぁ。
間違いなく面白いし、色んな人に読んで貰いたい作品だけど、
最後がどんな終わり方になるのか、そもそも完結できるのかといった不安から、
勧めるのが難しい作品だったりします。

:: 2008/5/19 月曜日::

■[ラノベ]面白い、だがお勧めできない「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」4,5巻

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4巻嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 4 (4) (電撃文庫 い 9-4)
著者/訳者:入間 人間
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-04-10 )
定価:¥ 536
文庫
ISBN-10 : 4048670123
ISBN-13 : 9784048670128
絵師サイト:Left side

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 5 (5) (電撃文庫 い 9-5)
著者/訳者:入間 人間
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-05-10 )
定価:¥ 536
文庫
ISBN-10 : 404867059X
ISBN-13 : 9784048670593
絵師サイト:Left side

作者の入間人間さんのセンスは非凡なものがあるし、
美麗な左さんのイラストを特定のベクトルに向けて前面に出し、、
変に媚びず、作品の面白さの特異性を保つだけでなく、
更にディープに、いよいよ狂った作品に仕上げる編集部はクレイジーすぎる。
はっきりいって人に勧めるのが非常に難しい作品です。
でも面白い。

ふとした拍子で歯車が狂って壊れたまーちゃん。
そしてみーくんはまーちゃんを直す為、かつての実家、誘拐監禁の舞台へ赴く。
何故か同行してきた伏見と共に訪れた、現・大江家となった屋敷で待ち受けていたのは、
歪なパーツが捻れて組み合わさった狂った家族とその在り方。
あぁ、本当にどこまでも狂っているなぁ。

ド田舎の監獄屋敷を舞台にしたクローズドサークル。
次々と起こる殺人事件と襲い来る恐怖、という骨組みだけはミステリー作品なんですが、
登場人物と真相がまともじゃなく、語弊なしに狂っています。
そして主人公のみーくん自体が狂っているので虚数の二乗が-1なように、
確かに存在するけど後ろ向きな、そんな面白さが感じられます。

この作品は間違いなく面白いです。
ただし間違いなく一般受けはしませんし、バカ売れする作品でもありません。
才能、という意味ではイラストの左さんを含め突出したものがあるでしょう。
それでも人にお勧めするのは難しい、そんな難解な作品です。
そのことを痛感した2冊の上下巻でした。

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