その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2021/12/14 火曜日::

■[ラノベ]メスティオノーラの英知とフェルディナンドの危機「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身VII」」

傲慢で怠惰で独善的な王族の要請で養女となることが決定しているローゼマイン。
聖地である貴族院で数々の神事を行ってきたため、グルトリスハイトへと至る道が整備され、
クラッセンブルクとの共同研究で奉納式を行ったことで最後のピースをはめてしまい、
始まりの庭へと転移し、メスティオノーラの英知を授かることになるんだけど…

今回はかなり物語が動きますよ!
Web版で何度も繰り返し読んだシーンが目白押しなのです。

表紙にあるようにエアヴェルミーンに頼まれた育成の神の能力で、
強制的に成長したローゼマインの姿を見られるんですね。
こうして絵として表現されると、その成長具合には本当に驚かされます。
あんなにちっちゃかったのに…
育ったなぁ、マイン…

エアヴェルミーンも想定外だったローゼマインとフェルディナンド様の魔力が同質な件ですが、
まさか第二部のシーンが伏線になっているとは本当に思いませんでしたね。
四年生の授業でもう一度伏線を掘り起こしたからわかりやすかったです。
こういった物語の構成の上手さにはとても感動します。

ゲオルギーネの深慮遠謀と容赦の無さには腹立たしさと恐ろしさを感じますが、
そのどれもがローゼマインの想定外と規格外に翻弄されているのにはちょっとスカッとしましたw
まさか王の養女となるためにアダルジーザの離宮が整備されているのが邪魔になっていたとは…
それにグルトリスハイトを得るという規格外の手段を使われたことで策が看破されるわ、
フェルディナンドに渡していた強力なお守りで即死毒が効かないとかね…
ローゼマインは本当に良い仕事をしてくれるなぁ。

かつてのマインにとってのルッツのように、
今のフェルディナンドにとってローゼマインは全幅の信頼を寄せられる相手なんだな、
というのがわかるのはほっこりするけれど、
事態はそんな悠長なことを言ってられないのでハラハラします。

焦るローゼマインを後押しするヴィルフリートは良い兄をしてると思うんですよ。
成長したローゼマインの姿に気後れすることなく話しかけてるところとかは、
ジルヴェスターの美点を受け継いでいるとは思うんです。
とはいえシャルロッテ視点から伺える無神経な発言の数々は、本当にどうかと思うんですよね…
指摘して矯正してくれる側近が居なかった、というのが一番駄目なんだろうなぁ…
リヒャルダに叱られて育ってさえいればね…

フェルディナンドの救出という絶対的な目標を持ち邁進するローゼマインは頼りがいがありますよね。
ダンケルフェルガーを煽って協力を取り付ける交渉の上手さと、
グルトリスハイトを得ていることを暗に示すところとか、
読んでいてとても面白かったです。

それにしてもレティーツィア様は可哀想でしたね…
あの年齢だと甘えたいざかりだろうに、唯一安心できる存在が行方不明で、
心が乱れまくってるところにフェルディナンド様に冷静に却下されましたからね…
フェルディナンド様もローゼマイン相手だとあれだけ親身になってくれるのになぁ。
もちろん操られたレティーツィア様にも非はあるけれど、
フェルディナンド様もローゼマインに言われた通りに優しく接してあげてたら、
もう少し違ったんじゃないかな、と思います。

さて、次巻ではローゼマインによるフェルディナンド様救出作戦ですよ。
クライマックスは近付いてきてますが、完結まではもう少し掛かると思います。
このペースだと本編は2023年くらいに完結するんじゃないかな…?

:: 2021/12/5 日曜日::

■[ラノベ]仇敵&怨敵と楽しむ世界救済作戦!「ナイツ&マジック」11巻

ナイツ&マジック11巻ナイツ&マジック11巻
出版社:主婦の友社
作者名:天酒之瓢
作者サイト:絵師空域 — Index
作者twitter:天酒之瓢さん(@amazake_write) / Twitter
絵師名:黒銀
絵師サイト:D.S.B.
絵師twitter:黒銀さん(@kkkkurogin) / Twitter
Web版:Knight’s & Magic
紙書籍通販:ナイツ&マジック 11
Kindle版まとめ買い:ナイツ&マジック
DMM電子書籍:ナイツ&マジック 11

空飛ぶ大地で相まみえた飛竜戦艦と魔王。
痛み分けとなっている合間にイレブンフラッグスは禁じの地で巨大源素晶石を採掘するも、
それによって大地の中で眠っていた魔法生物を起こしてしまった。
前代未聞の生命を相手に翻弄される人間たちの中にあって、
エルネスティだけが楽しそうにしているのだった…!

空飛ぶ大地編もこの11巻でやっとラストです。
怨敵や仇敵と協力してラスボスを倒すとか最高に盛り上がるんですけど、
これで完結、ということにはなりませんでしたね。
肩透かし1割、安堵9割って感じでしょうか。

それにしても表紙のオベロンを見てると、悲哀しか感じないですね…w
オラシオの方はまだ同じ技術者としてわかり合える部分もあるけれど、
オベロンは恨み骨髄に徹っしているのにね…
状況的に協力しないといけない上に、エルくんは過去のわだかまりを全く気にせず、
実に楽しそうに作業している、というのがストレスがマッハでしょうね…w

フリーデグント王女もエルくんに振り回されて大変そうでしたが、
グスタフさんは怒鳴ってばかりで血管が大丈夫か心配になりますね。
というか、グスタフさんって怒鳴ることしかできないとか、わりと無能ではなかろうか…w

それはそうとキッドはとても女泣かせですね。
ホーガラちゃんが可哀想でしたが、
一番可哀想なのは出番が全くなかったヘレナ女王かもしれないなぁ…
早くキッドと結婚して、鎖に繋いでおいた方が良いかもしれない。

しかし、凄い新婚旅行になったもんですが、
エルくんとしても得るものが多くて良かったかもしれません。
まぁ、本国からすれば損耗が激しくてとんでもないかも知れませんが、
未然に防げた事態から考えればかなりお得だとは思います。

さて、次はどんな展開になるのかさっぱりわからないというか、
Web版もまだ更新されてないので予想もできませんね。
これ以上の事態となると、何があるんだろう…
真空へ行ったりするのかな…?

:: 2021/11/28 日曜日::

■[ラノベ]シン・タコドラゴン「佐々木とピーちゃん 4 異能力者と魔法少女がデスゲーム勢を巻き込んで喧嘩を始めました ~並びに巨大怪獣が日本来訪のお知らせ~」

佐々木に関係する女性たちが一堂に会してしまって一触即発!
そんな修羅場から始まる4巻ですが、佐々木の修羅場は待ってくれません。
異世界では王家の勢力争いに巻き込まれるわ、
日本では異世界から堕ちてきた亜竜を相手にするわと大わらわ。
佐々木は今日もスローライフを目指して日々奮闘するのだ…!

5人のヒロインたちの修羅場とかどう収めるのかと思いきや、
絶様なタイミングで駆けつけた上に、
絡まった紐を一つずつ丁寧にほぐすように、
大きな破綻を見せることなく、平和裏にコトを収める佐々木の交渉力が凄かったです。
けっして嘘は言わず、それでいて秘匿すべき情報はきちんと隠しながら、
相手を納得させるという手腕が上手いんですよね。

太平洋に落着した亜竜に対しても、
魔法少女からの願いと自衛隊からの依頼を同時に叶えつつ、
ピンチの時にも必要最低限の能力開示だけで乗り切るとか、
機転も利いてかなり有能なところを見せてくれるんですよね。
まぁ、肝心なところは二人静に助けられてはいるんですが…

というか二人静のポジションがどんどん上がってきていますね。
異世界のミュラー伯爵のように、佐々木とピーちゃんのバディみたいというか。
まぁ、ミュラー伯爵とはピーちゃんに対する態度が真逆ではあるんですけどね。
二人静以外の女性陣たちにも徐々に佐々木の情報が漏れ始めているけれど、
お隣さんJCは業腹だろうけど、今のところ二人静が一番佐々木のパートナーっぽいんだよなぁ…
まぁ、佐々木は二人静に性欲は催さないっぽいけれど。

しかしアラフォーの佐々木に丁度良い年齢もとい身体のヒロインが本当に居ませんね。
はたして佐々木の性欲はこのまま枯れてしまうのか…!?
それとも新たなヒロインが現れたりすするのか?
5巻にも期待です。

:: 2021/11/26 金曜日::

■[ラノベ]護衛依頼と暗殺教団「水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編III」

水属性の魔法使い第一部 中央諸国編III水属性の魔法使い第一部 中央諸国編III
出版社:TOブックス
作者名:久宝忠
作者サイト:久宝 忠
絵師名:ノキト
絵師サイト:RHr|Nokito
絵師twitter:ノキトさん(@nokito27) / Twitter
Web版:水属性の魔法使い
紙書籍通販:水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編III
Kindle版まとめ買い:水属性の魔法使い
DMM電子書籍:水属性の魔法使い 第一部 中央諸国編III

涼が趣味の錬金術とセーラとの模擬戦という充実した日々を送っていると、
遠くデブヒ帝国では勇者が修行のために爆炎の魔法使いを訪ねていた。
そして帝国、連合、王国の主要国家間では様々な策謀が動き始め、
涼もそれに巻き込まれて行くことになるけれど…?

今回も涼は長期出張というか、お出掛けですね。
護衛依頼なので当然ではあるんですが、
これにはセーラも鬱憤が溜まっているだろうと思っていましたが、
Web版からの書き下ろしでその解消方法が書かれていたのにはちょっと笑っちゃいました。
ギルマス、頑張れ…w

護衛依頼でインベリー公国に行くだけなのに、
暗殺教団に狙われるわ、隣国の問題に首を突っ込むわ、
涼ってばトラブルに愛されてますよね…
しかし、どれも涼じゃなければお手上げな事態ばかりなのが凄いというか…
涼を指名したギルマスは慧眼でしたね…

そしてラストで繰り広げられた涼と首領の戦いは魔法と近接戦の複合で興味深かったです。
これ、首領ならレオノール相手でも善戦出来るんじゃないでしょうか。
涼とも結構趣味が合いそうだっただけに残念な最期でしたね…
やはり人徳ってのは大事ですよ。

ただ、涼のアベルに対してのボケとツッコミを見てると、
パワハラの素質はありそうだな、とも思う訳で…
首領みたいにならないように気を付けて欲しいものですね。

:: 2021/11/13 土曜日::

■[ラノベ]魔法師の自由とラブコメ「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー」3巻

FEHRとの提携のため、渡米することになった真由美と遼介。
暗黙の了解であった優秀な魔法師の海外渡航の自粛に正面から喧嘩を売ることになり、
面子が大事な国防軍の情報部が元老院の力を借りて、達也への脅しを画策する。
しかし、達也がそんな脅しを甘んじて受けるはずがなく…

今回は本編が半分、残り半分は一条とほのか、それぞれの短編という構成でしたね。
あとがきにもありましたが、高校時代の友人が全員出てくるわけではないので、
こういった構成はありがたいです。
特にレオとか、全く絡まなくなったしなぁ…
私の好きなキャラだし、いつか出てきて欲しいです。

達也のデモンストレーションですが、国防軍も衝撃的でしたでしょうね。
確かにマテリアル・バーストの強すぎる破壊力が有効に使えるやり方はこれくらいでしょうね…
力の桁が違いすぎるから、宇宙規模の話になっちゃうというか。
他に使えるとしたら軌道上のデブリ除去とかかなぁ…

一条の短編はラブコメでしたね。
相変わらず吉祥寺という親友が頼もしいですが、
まさか恋の鞘当てにまでその頼もしさを発揮するとは…
もう一条は吉祥寺と結ばれた方が良いんじゃないかな…

そしてほのかはちょっと切なかったですね。
報われない恋をずっと続けるのはツラいとは思うけれど、
ほのかならずっと想い続けそうかな、と思っていたのでちょっと意外ではありました。
ほのかも幸せになって欲しくはあるけれど…
七宝はまだ貫目が足らない気がするかな…w

そして真由美さんの渡米の話はまさかの次巻ですか。
ちょっと肩透かしでしたが、わりとボリュームがありそうですし仕方ないですね。
それほど刊行ペースは悪くないのでゆっくり待とうと思います。

:: 2021/11/6 土曜日::

■[ラノベ]クロウ・レコード アフター「インフィニット・デンドログラム 17.白猫クレイドル」

インフィニット・デンドログラム17巻インフィニット・デンドログラム17巻
出版社:ホビージャパン
作者名:海道左近
作者サイト:海道 左近
絵師名:タイキ
絵師サイト:LUSTER
絵師twitter:タイキさん(@taiki99) / Twitter
紙書籍通販:インフィニット・デンドログラム 17
Kindle版まとめ買い:インフィニット・デンドログラム
DMM電子書籍:インフィニット・デンドログラム 17

デンドロのアニバーサリーイベントの参加チケットをたまたまゲットしたレイとジュリエットたちが、
普段直接絡むことがない王国外のプレイヤーたちと一堂に会してのバトルロイヤルに!
基本的に第六形態に到達しているプレイヤーが居る中でレイが格上を相手にする中で、
ジュリエットは親友のチェルシーと全力対決をすることに…

以前アライブで連載していた外伝クロウ・レコードの直系とも言える話ですね。
web版にはない完全書き下ろしの中編とも言うべきものでしたが面白かったです。
特に王国とは距離があって普段会うことがない天地のプレイヤーと共闘したり殺し合いしたりと、
濃密なバトルをしたのが新鮮みがあって良かったです。

レイの大学の友人であるアルトですが、
非戦闘員のようなジョブ構成だけどエンブリオの相性差によって、
まさかのモンスターをテイムしちゃってたのには笑っちゃいましたね。
ラノベのスローライフを望みながら巻き込まれる主人公みたいな設定というか…w
強く生きてください。

そしてジュリエットとチェルシーの戦いですが、これもまた興味深かったです。
海というフィールドを十全に使って全力を出し切ることができたチェルシーと、
それに全力でぶつかり、賭けに出て、打ち破るというのは爽快感がありましたね。
最後に家庭教師というリアルでのハードルをご都合主義で乗り切ったのにはちょっと笑いましたw

しかし、死音さんのお馬鹿っぷりは嫌いじゃないな…
本編での出番がもっとあることを願うばかりです…w

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