僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2016/6/5 日曜日::

■[ラノベ]決戦! 沖田畷!「織田信奈の野望 全国版」15巻

織田信奈の野望 全国版 (15) (ファンタジア文庫)
著者/訳者:春日 みかげ
出版社:KADOKAWA/富士見書房( 2016-05-20 )

絵師サイト:はうにぶー。
絵師twitter:みやま零(@miyama0)さん | Twitter
Kindle版:織田信奈の野望 全国版 15
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大友宗麟と島津姉妹との決戦をギリギリで止めた相良良晴。
しかし肥前の熊とも言われる龍造寺隆信は好機と見て軍をおこし、
それに端を発してついに龍造寺軍と島津・大友軍により沖田畷の戦いが始まることに…!
そして一方本州の織田軍団は信奈は松平元康の急な造反に遭い、
光秀は実母を人質に取られて窮地に陥って…

やっと長かった九州編が終わったー…
物語的に欠かすことは出来なかったんだろうけど、
やっぱり修羅の国での合戦&合戦はシリアス三昧で厳しいものがありましたね。
まぁ、それによって良晴が一回りも二回りも大きくなったのは良いことなんですが、
それでもやっぱり光秀ちゃんや信奈とのアレコレを見てると、
私がこの作品に求めているのはコレなんだよなぁ、と思います。(笑

何が良いって光秀ちゃんの小姑な義陽と出会って早々に痴話喧嘩というか、
嫁姑戦争の前哨戦を繰り広げるところだったり、
良晴が九州で作った何人もの現地妻にご立腹なところですよね!
同じ窮地を救ってくれたのに信奈が圧倒的なヒロイン力を発揮しているのに対して、
光秀ちゃんは喜劇のヒロインでこの扱いの差は本能寺待ったなしですわ。

それにしてもガスパールの正体(?)も意外だったけど、
歴史の修正力が発揮されたのか関ヶ原で一大決戦が開かれそうなのが凄いですね。
陣容も何となく正史に近いのも興味深いです。
毛利が大阪に入って東軍に家康がいたりしますからね。
恐らく次回の関ヶ原が物語のクライマックスになるだろうから、
楽しみではありますが、これ以上シリアスにならないか心配でもあります。
せっかく信奈と再会したんだからもっとラブコメしても良いのよ?

:: 2016/5/31 火曜日::

■[ラノベ]幸せになる方法「火輪を抱いた少女 III 二つの太陽」

グロールを破ったアミルがホルシード帝国第四代皇帝となり、
ムンドノーヴォ大陸へ遠征し輝かしい未来が見えたような気がしたリベリカ大陸。
しかし実情は悲惨で、帰還兵が持ち帰った疫病に咎草、
そして星教会による反抗で遠征も膠着状態に陥り、
遠征費を負担している南北コインブラ州は疲弊し…

「驕る平家は久しからず」の言葉通り、あっという間に凋落の気配を見せるアミルと、
アミルの甘さによって命を長らえて雌伏の時を過ごしたエドガーとノエルたちが、
コインブラを電光石火の勢いで取り戻すだけでなく、
バハール州へも攻め入る展開は痛快でしたね。
エドガーが父グロールの同じ轍を踏まないように全面的にノエルを支持することで、
イル教徒たちと反目しそうになった時はヒヤヒヤしましたが、
イルヴァンたちが勇者や死神に酷い目に合わされていた過去のお陰で何とかなった時は、
前作と前々作を知っているとニヤリとしました。

ただ前作と前々作の少女たちに比べてノエルは結構マシなんですよね。
クレイジーでサイコで敵には容赦無いんだけど、敵認定する前に猶予があったり、
何より過去の敗北から学習して成長したりしますからね。
成長の伸び代は武力というよりも人心掌握とかそっち方面がメインなんですけどねー

それにしてもWeb版と違ってドルカスが生き残ったのは意外だったけど、
ノエルという主人公像を考えるとこれはこれで有りなのかな、と思います。
そしてWeb版に比べて流刑地アンドロメダさんのお陰で、
リグレットの卑屈さと醜悪さが際立ってて最高でしたね!
実弟のロイエに対する蔑みと愉悦混じりの表情とか素晴らしかったです。(笑

:: 2016/5/27 金曜日::

■[ラノベ]理想の婚約者生活「キミもまた、偽恋だとしても。1 (上)」

滑り止めで受けた岩下学園に越境入学をした平凡な少年の村上政樹と、
地元では知らぬものはない名家のお嬢様で容姿も端麗な長島薫子。
ある日、薫子から偽装彼氏のお願いをされた政樹は下心から引き受けると、
実は政樹は江戸時代から続く長島家の主家の直系だったことが判明し、
薫子の祖父の豪蔵をはじめとした一族の長老衆から大歓迎される事態に!
更に政樹と薫子はお互いにオタクであることを隠している上に、
豪蔵が大のオタク嫌いなことから事態をややこしくして…

「理想のヒモ生活」作者の渡辺恒彦さんがオーバーラップ文庫で手掛ける新作!
今度は舞台が異世界ではなく現代学園モノだし、
主人公もサラリーマンではなくオタクな高校生という、
いかにもラノベっぽい題材なんですが、これが面白いのです。

政樹も薫子も特別キャラが立つような言動ではないんですがキャラが立ってるんですよね。
政樹は普通の高校生男子っぽい思考回路だしオタクとしてもスタンダードなので、
読者としても共感を持ちやすいところが多々あるんですが、だからこそキャラが立っているというか。
薫子も美人でスタイルが良いんだけど家柄もあって高嶺の花すぎて告白されたことがないから、
チョロインの資質を持っているのが可愛い上に、
隠れ腐女子として生活しているところが魅力的というか。
自宅でスカートもはかずパンツだけというラフな格好をしているのも良いですよね。(笑

ラブコメ的には流れで大胆な告白をすることになった政樹は良い仕事したと思いますし、
それにあっさりと絆される薫子にもニヤニヤさせられますよね。
それにお互いがオタクだとバレないようにしながら、
綱渡りのような生活を続けていながら、
ネット上ではお互いの趣味が被ってニアミスどころか交流まで始まってて、
読んでて最高にニヤニヤ出来ちゃいますよ。(笑

凄く面白いので続きが気になりますが、
「理想のヒモ生活」も大好きなのでそちらの刊行も是非お願いしたいところです。
7巻を何度も読み返してるけれど続きが早く読みたいことこの上ないので!

:: 2016/5/26 木曜日::

■[ラノベ]内政マシマシ「現実主義勇者の王国再建記」1巻

「おお勇者よ! よくぞ我が呼びかけに応えてくれた」
その宣言から始まるお決まりの流れで召喚されたのは大学進学を決めたばかりの相馬一也。
超大陸ランディアの北方に出現した魔界から溢れ出る魔族たちに侵攻された世界。
魔族領から離れたエルフリーデン王国がある事情で行った勇者召喚の儀式で召喚された相馬は、
魔王を倒す冒険の旅には出ることはせず、
目の前の食糧難と財政難に苦しむ王国の富国強兵策を献策したところ王位を譲られて…

WEB小説界隈では「俺TUEEE」と並んで人気なのが「俺SUGEEE」な内政チートモノです。
ドラマ化もされた「JIN-仁-」なんかも医療をテーマにした内政チートの一種だし、
「ドリフターズ」で信長や豊久が鉄砲を生産して運用しているのもそうだと言えましょう。
そんな中でもこの「現実主義者の王国再建記」は本当に内政そのものなんですけどね。

元々この作品は小説家になろうで連載して人気を博していた作品なんですが、
オーバーラップ文庫で書籍化決定してからしばらく経った頃に、
感想欄で替え歌で歌詞を書いてしまったがために規約違反で垢バンされ、
現在はpixivで連載中という奇抜すぎる経緯を辿っている作品です。
まぁ、それでも小説家になろうで人気の上位を占めていたことからわかるように、
面白い作品であることは間違いないです。

ただこの1巻は物語の序盤なので、面白くなるのはまだまだこれからなんですけどね。
とはいえ相馬が曹操に習って行った「唯才有らば、是れを挙げよ」な人材集めだったり、
王女にして相馬の婚約者になったリーシアや歌姫のジュナさんといったヒロインの可愛さだったり、
ラノベ的な面白さや盛り上がりはきちんとあるんですよね。

王位を継いで内政チート三昧とかご都合主義にもほどがある一巻でしたが、
次の二巻ではそのしわ寄せというか裏側が暴かれる戦記回です。
相馬が好きなマキャベッリが言う「残酷」が体現される回でもあります。
戦記モノが好きな人は乞うご期待ですね!

:: 2016/5/25 水曜日::

■[ラノベ]ロリクール「大陸英雄戦記」3巻

大陸英雄戦記 3 (アース・スターノベル)
著者/訳者:悪一
出版社:泰文堂( 2016-04-15 )

作者サイト:悪一
作者twitter:悪一(@waru_ichi)さん | Twitter
絵師サイト:ニリツハイハン
絵師twitter:ニリツ(@Ann_NH)さん | Twitter
Kindle版:大陸英雄戦記 3
Kindle版まとめ買い:大陸英雄戦記

エミリア王女の頼みでオストマルク帝国のシレジア大使館に駐在武官として赴いたユゼフ。
大公派の巣窟である大使館内で孤立気味のユゼフだけど、
ラスキノ戦で知己を得たリンツ伯爵の娘、フィーネさんと情報交換することに。
しかし時代の流れはユゼフの地盤固めを待ってくれるほど緩やかではなく、
東大陸帝国の皇帝イヴァンVII世は曾孫に帝位を継がせるために外征を企てて…

銀髪ロングでクール系美少女でしかも14歳!
属性を盛りすぎじゃないかと心配になるほどに魅力的なフィーネさんの登場です!
暴力ツンデレ系のサラさんとは対極をなすヒロインのフィーネさんですが、
登場したばかりのこの3巻ではデレがほとんどありません。
ですが、これはこれで有りだと思うんですよね。
普段からポーカーフェイスというか鉄面皮だからこそデレた時の破壊力が上がるものですし。
巻末の短編では相手が猫とはいえデレが見えた時の萌え度は非常に高かったですしね!

そんなヒロインの可愛さも重要ですが、今回もまた「大陸英雄戦記」の名の通り戦争です。
保有戦力に圧倒的な開きがある東大陸帝国を相手に戦略と戦術を練るんですが、
今回はユゼフがオストマルク帝国に行っているのでその役は教え子のエミリア王女に。
そしてユゼフはどうしてるかというと、駐在武官という立場を利用して、
お偉いさんとの交渉と情報収集をすることでエミリア王女を援護しているんですが、
その手段が中々に上手いというか悪辣でニヤリとさせられるんですよね。
ユゼフは軍師としてだけではなく、こういった方面でも活躍できちゃうんだなぁ。

それにしてもラデックの惚気話がまさかこんな風に役立つとはなぁ…
持つべきものは友と言うけれど…
これは予想できなかったなぁ…(笑
でもまぁ、ユゼフもラデックのことをアレコレ言える立場じゃないですよね。
むしろラデック以上に爆発すべき立場になりますよね。
ユゼフの今後の爆発すべき展開も楽しみです。

:: 2016/5/24 火曜日::

■[ラノベ]ああっ 女神さまっ「この素晴らしい世界に祝福を! 8 アクシズ教団VSエリス教団」

盗賊クリスの正体が女神エリスだった…!
初対面で女神のパンツをスティールしていた事実が判明したカズマ。
めぐみんたちとイチャつきながら退廃的な生活をしたいんだけど、
女神オーラで頼まれたら嫌とは言えず神器集めを手伝うことに。
更にアクセルの街で執り行われるエリス祭りに合わせて、
アクア祭りも開催されることになりそれのアドバイザーを務めるハメになって…

ダクネスは薄着になった!
だがカズマには伝わらなかった!

何だかんだでダクネスとめぐみんのフラグがニョキニョキと立ちながら、
お互いの残念さが見事なまでに噛み合っているせいで、
最後の一線を超えられない展開がもどかしいけど、
まぁ、「このすば」だしなぁ。(笑
とはいえ二人のラブコメ展開は大変に美味しかったです。

今回はダクネスとめぐみんのラブコメエピソードも良かったけれど、
表紙になっているようにエリス様がメインヒロインでしたね。
頑張り屋でいろんな人に信仰されているんだけど評価はされない女神様を、
カズマがふざけながらも奔走して報われるエンディングはほっこりしましたね。
今回のカズマは良い仕事してると思いますよ。
まぁ、アドバイザーとしていろいろ暗躍してるのも読者的には良い仕事でしたし。(笑

個人的に今回一番注目したのはエピローグでのダクネスとめぐみんの修羅場バトルですね。(2回目
いやー、ラブコメってのは本当に良いですねぇ。

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