■[漫画]京の闇「修羅の刻」21巻
京の都に蔓延る疫病と、それを省みない関白。
そのような世の中で台頭するのが酒呑童子。
それを良しとしない源頼光が動き出すんだけれど、
意外と鬼たちは賢くて…
酒呑童子編だけど、今回も酒呑童子の出番はほぼありません。
それに伝説上では酒呑童子との戦いよりも前に、
一条戻橋での茨木童子と渡辺綱の決闘がありますからね。
この修羅の刻でもそれをモチーフにした戦いがあるのが嬉しいですね。
茨木童子のエピソードとして有名なのが腕を切られる、というものですから、
どうするのかと思ったら、手甲を装備しているという設定にするのが面白いです。
人外の力を持つから金属製の手甲を使いこなせるし、
綱の叔母に化けるというエピソードから女性という設定にするのも納得です。
そしてその腕を取り戻しに来るという話もちゃんと描かれてるんですけど、
そこで頼光の意外な強さに驚かされましたけど、
それ以上に庚の再登場には「待ってました!」という気持ちが大きいですね。
綱にはない修羅の餓えが庚にはあるので、
俄然、酒呑童子との戦いも楽しみです。
酒呑童子編は次の22巻で終わりですけれど、
庚の母の血筋があやかしということから、
安倍晴明の母との関係が匂う気がするので、
そこら辺も知りたいところですね。
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