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:: 2009/2/11 水曜日::

■[漫画]人の強さと人の業「戦国妖狐」2巻

戦国妖狐 2 (2) (BLADE COMICS)
著者/訳者:水上 悟志
出版社:マッグガーデン( 2009-02-10 )
定価:¥ 600
コミック
ISBN-10 : 4861275903
ISBN-13 : 9784861275906
作者サイト:続・みずかみ小屋

若き仙道の迅火と妖狐のたまの世直し姉弟二人旅もいつしか仲間が増え、
人間の武士である真介と霊力改造人間である灼岩を加えた4人に。
4人での生活、たまとの世直しの旅、断怪衆の刺客との戦いなどを経て、
人間嫌いな迅火の人間に対する印象が徐々に変わっていくのが見て取れます。

そして断怪衆の刺客としてやってきたのは魔剣を使う雷堂斬蔵。
魔剣を持つとはいえただの人間相手だからと驕っていたら、
魔剣ではなくただの脇差一本を使った純粋な剣術に敗北する迅火。
リターンマッチでギリギリまで追い詰められながらも何とか勝利するも、
人間の技というものが迅火の脳裏に焼き付いたかと思います。

そして次の刺客というのが雷堂斬蔵の妹である氷乃。
人間が闇を弄んだその結果として霊力改造人間・氷岩となった氷乃。
灼岩のように人間の芍薬と闇の火岩が融合したのではなく、
闇の蒼岩の意識を喰らい、政府要人呪殺という断怪衆の掟すら破り、
最期は粛正され散っていった氷乃の姿には人間の業が感じられます。

ラストに出てきて圧倒的な力を見せつけた龍の霊力改造人間の神雲の登場といい、
この漫画は読んでいると読者を圧倒する迫力を見せつけてくれるんですよね。
雷堂斬蔵とのリターンマッチは短いながらもギリギリの恐怖と、
そこから繰り出される形振り構わぬ一撃は圧巻ものでした。
うーむ、カッコイイなぁ…

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