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:: 2016/1/31 日曜日::

■[ラノベ]初めての本、初めての巫女仕事「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」第二部 神殿の巫女見習いII

原作はストックが大量にあるのでハイペースすぎる刊行には納得できるんですが、
イラストレーターの椎名優さんは本当に大変だろうな、と思います。
ハイペースでありながらクオリティが全く落ちないどころか、
ファンタジーらしい美しいフリュートレーネの杖だったり、
念願の本をやっと作ることができて感涙するマインだったり、
服選びで目を輝かせる姉のトゥーリの可愛さだったりと、
読者が見たかったイラストを最高のクオリティで見せ続けてくれますからね。
私がこの書籍化で一番嬉しいのはイラストレーターが椎名優さんであることですね!

さて、前述した通り第二部の2巻にしてやっと本が出来上がります。
第一部のパピルスもどきや粘土板から始まって、ないない尽くしのところから紙を作り。
今回もインク作りに始まり版画での失敗に、ステンシルの発想からデザインカッター作りと、
0から作ることの難しさが丁寧に描いているんですよね。
だからこそ、完成した時の喜びもひとしおでした!

マインは何度も失敗するんだけど、そこから学び取って成長していってるんですよね。
側仕えにしたロジーナに問題があっても神官長から学んだことを実践したり、
木版画に失敗しても諦めずに次の手を打ったりと、
マインなりに頑張っているところが微笑ましく頼りがいがあります。

そういったマインという主人公がこの作品の魅力の一つですが、
それ以外にもこの作品が描く「家族」の肖像も魅力だと思います。
神官長がマイン(麗乃)の記憶を探った夢の世界での母との邂逅。
夢の中で一方通行とはいえ、麗乃が母に謝っている姿を見てると涙腺が刺激されるんですよ。
うーん、この時点でこれだとすると第二部のラストはマジで号泣しそうだわ…

それと巻末の短編ですが、一つはロジーナでもう一つは料理人のフーゴとエラの話です。
ロジーナの方はWeb版のヴィルマの話を膨らませていたものですが、
フーゴとエラの話は完全な新規ですね。
こちらもエラという女の子がしっかりとキャラが立ってて面白かったです。
なるほどなー、フーゴのことはこの頃から…
Web版で先の展開を知っているとそれはそれでの面白さがあって素晴らしかったです。

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