僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!

:: 2009/9/30 水曜日::

■[漫画]本気と嘘が紙一重の恋「うそつきパラドクス」1巻

うそつきパラドクス 1 (ジェッツコミックス)
著者/訳者:きづき あきら サトウ ナンキ
出版社:白泉社( 2009-09-29 )
定価:¥ 580
Amazon価格:¥ 580
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4592145747
ISBN-13 : 9784592145745
作者サイト:GRAIL WabSite[Od]

ヤングアニマルに載る恋愛作品は面白いモノが多いんですが、
心を浸食してくるタイプばかりで、しかも今回はサトウ&きづきコンビですから、
ただのオフィスラブなのに大人の恋愛の形容しがたいドロドロな部分を、
じわじわと伝えてきてたまらないのです。
それとカバー下漫画で語られてるように担当編集さんがおっぱい星人なので、
おっぱい分に不足することのない漫画で別な意味でもたまらないのです。

入社数年目、同期の栖佑さんの残業に付き合った八日堂くんが、
話の流れで栖佑さんに迫ったんだけど、栖佑さんは遠恋の彼氏持ち。
好きだけどその気持ちを打ち明けて本気になれば相手に逃げられる恋愛。
そんな恋愛に八日堂くんが持ち出したのがお互い寂しい時に利用する代用品、
一緒に食事をしたり映画を観たりするけど、エッチはしないという嘘つきの恋。

もうねー、栖佑さんが魔性の女というか、八日堂くんがハマるのも納得な女性なのです。
キスしたりおっぱい揉ませてくれるけど、最後まではさせてくれない…
彼氏持ちだからこそ、自分に気持ちがどの程度向いてくれるのかが判らないもどかしさ!
嫉妬して欲しい、でも嫉妬するのはいつもこちら。
でも代用品としての自分の立場では嫉妬しているのを見せたら本気だと思われて逃げられそう…
横恋慕のもどかしさとみじめさが良い感じに表現されててゾクゾクするんですよね。
特に名古屋の彼氏の家に行く予定をキャンセルして看病にしてきてくれた上に、
病気なのを見抜いてくれてたのには正直私は惚れましたね! 栖佑さんラブ!

それとずるい男な八日堂くんは栖佑さんのことを知りたいだけなのに、
その言動に勘違いして運悪く惚れてしまった丸悦さんが良い味だしてるんですよ。
丸悦さんが絡んでくることで更に複雑な恋模様になってきて、
どんどん目を離せなくなってきてるんですよね!
今一番注目している作品で、かなりのオススメですので是非読んで欲しいです!

ちなみに登場人物はスーパーの名前から取っているみたいですが、
私の予想では名古屋の彼氏は伊藤くんだと思います。(笑

関連エントリー


うそつきパラドクス 3 (ジェッツコミックス)著者/訳者:きづき あきら サトウ ナンキ 出版社:白泉社( 2010-…

うそつきパラドクス 2 (ジェッツコミックス)著者/訳者:きづき あきら サトウ ナンキ 出版社:白泉社( 2010-…

うそつきパラドクス 5 (ジェッツコミックス)著者/訳者:きづき あきら サトウ ナンキ 出版社:白泉社( 2010-…

うそつきパラドクス 4 (ジェッツコミックス)著者/訳者:きづき あきら サトウ ナンキ 出版社:白泉社( 2010-…

描くなるうえは1巻 出版社:白泉社 原作者名:高畑弓 原作者twitter:高畑弓さん(@Q_takahata_21)…


 Comments (1)

1 Comment »

  1.  あい、スミマセン。「水が溶けて血に変わるまで」からきづきあきら先生の作品は存じているのですが、作品を重ねる度に一貫して同じ杭を打ち付けるが如く、どんどん物語の内容が心に刺さってくるので私には「嘘つきパラドックス」はグロッキーです。悲恋系で現在進行形の連載について行けるのは「ファムファタル(シギワサカヤ先生)」が限界のラインですよぅ。読んでいて胸が息苦しくなる作品です……。
     同じ方向性でアニマル連載なら、まずは完結している「ナイーヴ(二宮ひかる先生)」を読んでみて、心に痛みを感じない方ならお奨めできます。個人的感想では絶賛連載中だからかも知れませんが、「ナイーヴ」より更に心が痛みます。そして主人公に感情移入しすぎると、心が壊れます……。私は「ナイーヴ」ですら心が挫けたので、完成版が出てくれたときは買って改めて読んで、本気でほっとしましたよ(←余りに心が痛みすぎて途中で読み続けることを放棄したものの、二宮ひかる先生の作品は好きなものが多いので気になり続けて、結局は完成版として完結してから改めて買い直した人間です。「この地獄が一体、いつまで続くの?」と思ってしまう方には絶対にお奨めできません!)。
     「嘘つきパラドクス」は悲哀ものでもなく失恋ものとも言い難く、「失恋が怖いので一歩引いて、お互いが都合の良いベターで踏みとどまっている錯覚関係」を延々と続けていくための物語といえば解りがよいものかと思います。いつかは終わる関係ではありますが、せめてそれまではぬるま湯の中でという感じ。その辺りの矛盾を指して「パラドクス」と称しているのが所以でしょうか? 現状を維持する事に必死になる余り、未来から目を逸らしているのがこの作品ですが、えーっと、恋愛に限らず「中毒症」って大体がそんな感じですよね。「人にハマって抜けられない」のが「ナイーヴ」であり「嘘つきパラドクス」の物語の根幹なのです。見ていて心が痛みすぎるので私は耐えられないのですが、フランさんは耐えられるんですね……。凄いなぁ……。虚構の物語とはいえ、これを漫画で見せられると私には耐えられないです! 「逆めぞん一刻」ですよこれって! このままの道を歩いて最大公約数の範囲で幸せになれるルートが一本も見あたらないんですよね……。どういう結果になっても何処かで必ず傷つく人間が出る関係ですし、現状ですらアレは、本人達が勝手に「此処までセーフ」とボーダーラインを引いてますが、遠距離側の彼氏からしますと充分に裏切りですよ? 彼氏側が信じて待っていた場合、余りにも彼氏がかわいそすぎます。私、完全版を見て「ナイーヴ」が想像に反してのハッピーエンド(?)に納まったのが信じられないですもの。逆に「ハッピーエンドに納まる」と分かっていればその途中式も楽しめるのですが、常に物事の最悪を想定して、常にそれを回避すべく手を打っていなければ怖くて怖くて仕様がない臆病な私には「何もかもが悪しくして最悪の結果に繋がるかも」と自分の埒外でありながらさも自分のことのように感情移入させるさせる作品は駄目なんですー! 「嘘つきパラドクス」もどうか、ハッピーエンド(?)で終わりますように……。本気で合掌(ついでにハイ君の幸せも祈ろう……)。

     えー、此処で経験者よりアドバイスです。彼氏とか彼女とか恋人とか、そういう表現に絶対を求めるのははっきり申し上げて甘えです。上記の関係は裏を返せばいつでも破綻させられることが前提ですから(「自由恋愛」は「別れる権利」を容認した恋愛方式です)。「心に決めた相手」がいるなら裏切られても裏切るなー! 他人のためでなく自分のために愛しなさい! ……勿論、他者の愛し方など人により千差万別とは思うのですけれどね。中途半端にくっついてべたべたとお互いに手垢を残して挙げ句、勝手にハイさようならというのは余り好きではない人間ですので、人間性を見極めるまでは絶対に一定距離を保つ性格です(その為、離縁率百%ですが、それくらいで離れるならその先の何処かで離れますよね、と考える思考の人間。兎角「自分の決定に後悔したくない」ので、「決めたならやり通せ」が合い言葉。恋愛でやり通した場合は結婚してますから、結果的に成功率は百%になりますよ)。今までそこまで信用した上で特別な関係になりたいと思った異性はおりませんが、だからこそ裏切られた場合は「裏切られてもそれはその人間を信じた自分の責任」で通したいですね。異性間だろうが同性間だろうが、最後にものをいうのはお互いの信頼性です。
     あと、恋人ですとか恋愛関係ですとか、そういった曖昧なものは「明文化されたペナルティが無いので信用に値しない」というのが私の信条です。一方通行の信頼でないと双方が証を立てられるなら、そこに一筆添えても問題ないでしょう? 逆にそれくらいの関係になるまでは、お互いの呼称には気を遣うべきでしょう。
     以上があくまで個人的な恋愛観ですが、そんなこんなで西欧人の恋愛思考が全く分からない私。彼らは貞淑を旨とする宗教観では無いのですかなー?

     あい、つまり私の信念に真っ向から反するのが「嘘つきパラドクス」という漫画なのですが、フランさんが仰るとおり「面白いのは間違いない」です。はっきり申し上げて面白いです。……だからこそ! 私は見るに堪えないわけで……。要は面白くなければ最初から、耐えられなくなるまで見てないですという訳です……(涙)。物語はきちんと収まるのでしょうか……? 最初は読み切りで終わると思っていた、絶賛連載中である向かい合わせの青信号恋愛漫画代名詞「ささめきこと(いけだたかし先生)」で心を癒そう……。
     この度は目出度くアニメ化される「ささめきこと」ですが、「嘘つきパラドクス」や「ナイーヴ」に比べれば、いけだ先生が仰るような深刻な状況にはとても見えないですよ。「胃が痛い恋愛」ってこんなものじゃなくてもっとどろどろです! 良くも悪くも学生のバイアスがかけられた恋愛漫画なので本気で有り難い限り……。このまま悶着を抱えて三年生まで行くのでしょうかねー? 私としましては寧ろ、すみちゃんの可愛くないところを教えていただきたく候。肩で颯爽と歩いて背が高くて胡座をかく女の子って、個人的には大好きですけれど……。

    Comment by Mya — 2009/10/1 木曜日 @ 22:53:03

RSS feed for comments on this post. TrackBack URL

Leave a comment

HTML convert time: 0.503 sec. Powered by WordPress