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終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2022/5/29 日曜日::

■[ラノベ]ガリオスの答え「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」4巻

ガンガルガ要塞を攻略する人類連合軍において水攻めを使ったロメリア。
しかし陥落間近の時に魔族の援軍が到着し激戦となりレーン川の対岸へと撤退する途中、
ホヴォス連邦の暴走でスート大橋が爆破されてしまい、
取り残されてしまったロメリアたちは絶体絶命の危地に陥ってしまい…?

人類軍と魔王軍、優勢と劣勢が目まぐるしく変わって混乱しそうでしたね。
ロメリアとギャミという優秀な指揮官たちの策謀もさることながら、
クーデリア皇女とイザークという一騎当千の武人に、
ヒューリオン王といった予想外な手札。
そして、ガリオスという強力すぎるラスボスと、先が全然読めなくて驚きの連続でした。

ロメリアの策が鮮やかだったのは流石の一言なんですが、
要塞攻略のための最後の一手をゼブル将軍の犠牲を伴ったのには心残りがありますね…
必要な犠牲だったとは思うのですが…
ゼファーに対する不器用な父の愛、というのを見ただけにね…
しかし、他人のことならわかるのに自分のことは分からないとは、
ロメリアは本当に自分の事に対しては鈍感ですよね。

カラー口絵でガリオスに対してアルとレイが対峙するネタバレを食らっていたので、
ラスボス決戦があるのはわかってましたが、
結局アルとレイがどのようにして国王の命令を覆したのかはまだわからないですね。
個人的にはレイのロメリア至上主義っぷりが気持ち良かったので、
そっちで振り切ったというのもアリだとは思うのですが、
何となくグラハム伯爵が手を回したような気がします。

ガリオスが遂に得た答えですが、
この答えによって為されたことが今後魔族と人類の戦いにおいてどういった意味を持つのか。
とても気になるところですが、
レーリア公女とゼファー、ヒュース王子とグーデリア皇女といった、
若き王族たちの恋愛模様の結末も気になるところです。
何とか幸せになって欲しいものなんですけどね…

:: 2022/5/28 土曜日::

■[ラノベ]傷だらけの聖女「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」3巻

英雄王アンリと聖女エリザベートを失ったザリアの乱から二年。
ロメリアはライオネル王国を率い、人類連合軍によるガンガルガ要塞攻略戦に参戦していた。
各国が功績を得るために声高に叫ぶ中、ロメリアは水面下で秘策を実行していた。
対する魔族軍では窮地に際して参謀のギャミが監獄から出されてその叡智を振るいだしていて…

各国の軍上層部が集まる中でも平然としているだけでなく、
部下を意図せずやる気を最高に出させたり、
驕慢な部下も見事に扱き使ったりと、ロメリアは相変わらず人使いが上手いですね。
そしてかつて旅して広げた知見を遺憾なく発揮して、
要塞を水攻めするというのが面白かったです。
これ、モチーフは備中高松城の水攻めですよね、多分。

対する魔族の方ですが、技術水準がやたら高いですね。
まぁ、大陸間航行が可能な魔導船を建造できるからそれは明らかなんですけどね。
それを認めようとしない人類たちは、ちょっと偏見が凝り固まってる気がします。

また、ギャミのような多様性に富んだ兵種の開発等に熱心な魔族がいるから、
人類は簡単に対策されて足下をすくわれるんでしょうね…
それにしても個の戦闘力を重視する魔族社会で、何故このような技術開発が進められてきたのは謎ですね。
案外、ギャミを拾った魔王のような上層部が昔から多かったのかもですね。

そのギャミですが、獄中にあっても色々と動く行動力と実行力が凄かったです。
ただ、そんなギャミすらもタジタジになってしまうアザレア嬢が面白かったです。
純粋な好意を向けてくる有能な異性とか、確かにギャミには天敵かもしれませんね…w
一体どんな経緯でギャミに惚れるようになったのかが気になるところです。

味方陣営のミスで窮地に陥ったロメリアたちですが、
ロメリアはやはり窮地でこそ輝いてしまうんですよね。
本人にとっては不本意でしょうが、やはりピンチに陥ってこそロメリアって感じがします。

3巻も面白かったけど、一つだけ注文をつけたいというか…
ガンガルガ要塞を含めた地形というか、陣営の図が欲しかったですね。
流石に文字から想像するだけでは難しいくらいに味方陣営とか多かったので…

:: 2022/5/25 水曜日::

■[ラノベ]王弟ガリオスとの決戦「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」2巻

ロメリアがカシューで軍隊を組織し始めてから3年。
アンリ王子は戴冠するも軍部を掌握するザリア将軍とは対立したままな上に、
義父のファーマイン枢機卿長の強欲さに国庫が逼迫し魔王軍残党を討伐できないでいた。
そんな中、ロメリアを旗印とした軍事同盟が拡大して各地で討伐を成し遂げていて…

Web版の第二章が丸っと省略されていて驚きました。
確かにロメリア視点が少なかったし、ツラい展開もあったので仕方ないのもあるんですが…
とはいえミーチャやソネアさんの悲劇は知っておきたいというか…
無かったことにはしたくないかな…

魔族の中の英雄というか戦闘狂の王弟ガリオスですが、
竹を割ったような武力一辺倒の武人、というのは中々に魅力的だと思います。
圧倒的な個の暴力によって親衛隊が数百人単位で蹂躙されるエリザベートからすると、
溜まったもんじゃないでしょうが…

ガリオスに対して個の戦闘力が高い魔王殺しの英雄たちとロメリア二十騎士が共闘するシーンは、
呂布に対して劉備、関羽、張飛の三人で挑む虎牢関の戦いを彷彿とさせますね。
その戦いに加われない武力のないロメリアだけど、
指揮官として類い稀なる度胸と知謀を発揮しており、
やはり彼女も英雄なのだな、と思いました。

ただ、ロメリアは女子力が極端に低い合理主義の現実主義のため、
そりゃ魔王討伐メンバーの中でハブられても仕方なかったのかも?
と4人の再会&仲直りシーンで思ってしまいました…w
たとえるならJK時代の部活で3人のエースとして活躍したり恋バナしてる横で、
マネージャーとして奮闘するも女子力低く合理的なダメ出しばかりしてたら…
そりゃ仲間外れにされちゃっても仕方ない気がします。

エリザベートも結婚して子供が出来たことで現実との摺り合わせしていき、
少しずつロメリアの気持ちを分かるようになったことで和解できたんだと思うけど…
それだけに最後の悲劇はキツいものがありましたね…
アンリ王子も10代のやらかしに気付いて、罪を清算しようとするのは良かったけど、
やはりまだ自分に酔っているなぁ、とも思いました。

しかしザリア将軍は有能だったのかもしれないけれど、
王家に仕える家臣としては才覚が全くありませんでしたね。
長年軍人をやっていたとはいえ、対魔族戦の経験が余りないロートルは、
本当に有害だったんだな、と思いました。

それにしてもロメリアはロメ隊のメンバーの子供が出来たら抱っこしたいと言ってましたが、
エリザベートの子供たちを抱っこする機会がすり抜けていったのは可哀想でしたね…
自分の子供を作って抱っこしてあげたら良いと思うんだけど…
自分の女子力の過小評価っぷりを見ると、難しいんだろうなぁ…w

:: 2022/5/22 日曜日::

■[漫画]窮地での覚醒「ロメリア戦記 ~伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する~」2巻

辺境の地カシューで新人兵士たちを率いて魔物討伐をしていたロメリアは、
クマ退治のつもりで赴いた先で魔族の斥候部隊と邂逅してしまう。
歴戦の魔族に対してこちらは初陣がすんだばかりの新兵ばかり。
頼みの綱のリーダー格アルも重傷を負う中でロメリアが取った策は…

原作を読んだことでわかったんですが、
このコミカライズは脇役に深みを持たせるのがとても上手いですね。
汚職代官のセルベクすらも、彼の過去を描くことで彼のキャラクターがよくわかり、
それによってロメリアの業の深さも際立っていて面白かったです。

そして、ロメリアが王子との魔王討伐の旅路で出会った遍歴の癒し手。

原作では軽く触れられているだけの彼でしたが、
ロメリアの追想が描かれることで、
彼がどれだけロメリアに影響を与えたのがとても伝わってきたし、
彼に対してどのような想いを持っていたのかもわかり、
それ故に彼を失った時の慟哭も伝わってきてしまいましたね…

もちろんロメ隊のみんなもしっかり描かれているので、
ロメリアが慕われていることがよく伝わってきたし、
ロメリア本人が鈍感なのもとてもよくわかりましたねw
アルとレイの想いが報われる日は来るのだろうか…
来ない気がするなぁ…w

:: 2022/5/21 土曜日::

■[漫画]戦場の聖女「ロメリア戦記 ~伯爵令嬢、魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織する~」1巻

海を越えてやって来た魔族の侵略から国を護るため立ち上がったアンリ王子は、
その本懐を成し遂げたと同時に、旅を支えてくれたロメリア伯爵令嬢との婚約を破棄する。
ロメリアは魔王討伐の栄誉も受けられない中で魔王軍残党を駆逐するため、
辺境の地で軍隊を組織しようと動き出すのであった…!

マッグガーデンのマンガドアというアプリで連載しているので知名度はかなり低いのですが、
かなり良い出来のコミカライズで面白いです。
原作を読んだ後に読むと、良いアレンジをしていることがよく分かって感心します。

例えば魔王討伐してから帰国するまでのアンリ王子たちのやらかしを最小限にし、
読者が読んでてストレスを感じないようにしていたり、
セッラ商会のミネボーの心情を見せることでクズっぷりを見せたり、
ロメリアが組織する軍の中核を担うことになるアル視点を見せることで、
彼のこの時点の気持ちが分かるようにしてたりと、とても良い感じなのです。

それでもロメリアの父親の気持ちは敢えて見せないようにしているのでしょうね。
でも、彼の気持ちは何となく伝わってくるような気がします。

原作でも不器用な優しさを感じてましたが、
コミカライズで顔が見られることで、それがより分かりやすくなったような気がします。

ロメリアはおそらく父親似だと思うんですよね。
心の中では感情が荒れ狂ってても表情に出ないところと、
偽悪的に振る舞ってでも目的を達しようとするところとか。

娘のために悪意に晒されようとも宴に出るところとか、
戦場で兵士を鼓舞するために戦えないのに飛び込むロメリアとよく似ていると思うんですよ。

この漫画は戦記モノなので戦闘が多いのですが、
これだけの画力でここまでしっかり描くのは大変だろうな、と思います。
とても面白いので続きも是非読んでいきたいところです。
まぁ、原作読んでるとこれからのバトルはどんどん人数も装備も大変になっていきそうなので、
大変だろうな、とは思うんですけどね…w

:: 2022/5/20 金曜日::

■[ラノベ]泥まみれの聖女「ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~」1巻

海を渡ってきた爬虫類を祖にする別種の生物、魔族。
圧倒的な暴力による人類国家への侵略と奴隷化を憂慮したアンリ王子は、
魔王討伐の旅を経て、見事本懐を成し遂げるが、
旅を影ながら支えた婚約者の伯爵令嬢ロメリアの努力を蔑ろにして婚約破棄をする。
そして婚約破棄されたロメリアは婚約破棄されて意気消沈もせず、
まだ人類vs魔族の戦いは終わっていないため、魔族掃討、人類救済のため、
伯爵領の辺境を拠点として僅か20人から軍隊を組織し始めて…

コミカライズ→Web版→書籍版、という最近の流れに沿ってハマったクチです。
婚約破棄された悪役令嬢と似たギミックがありながら、
中身はわりとガチ目の戦記モノですね。
ロメリアの逆ハー的な要素もあるんだけど、ロメリア本人が全く気付いてないのが面白かったです。

婚約破棄したアンリ王子とその取り巻き三人だけど、
実力はあるんだけど頭がスッカラカンのノーテンキなアホなため、
どんどんと窮地や悲劇を作り出すのはとてもストレスが溜まりますね…
そちら側だったエリザベートも子供が出来たことで、
アンリ王子の無邪気さに気付いて焦り始めるあたりに因果の巡りを感じます。

人類がこれ以上の悲劇を被らないために、
冷徹に思えるほどに合理的かつ効率的に物事を進めるロメリアだけど、
かつては恋に恋してアンリ王子の一人旅に付いて行ったんだよなぁ…
と思うと、その旅路の苛酷さが今のロメリアを作ったんだな、とも思います。

苛酷な旅路で培った見識の広さをロメリアは活用しているけれど、
アンリ王子は全然活かせてないというか、見識が広がって無さそうなのがわりと絶望的ですね。
実力はあるけれど頭の中身が残念とか為政者として最低の部類ですからね。
ライオネル王国はこれからが地獄だぜ…!

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