その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2011/7/9 土曜日::

■[ラノベ]近未来魔法世界でのお兄様絶対主義「魔法科高校の劣等生」1巻

魔法科高校の劣等生 1 入学編 上 (電撃文庫 さ 14-1)
著者/訳者:佐島 勤
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-07-08 )
文庫 ( 286 ページ )
作者サイト:佐島勤

二十世紀末に起こった事件を契機に世に知られることになった「超能力」
その「超能力」の研究の果てに「魔法」が技能となり国家により育成されることになった世界。
その世界の日本に設立されたエリート思想の魔法育成機関の一つである通称「魔法科高校」に、
西暦2095年、優秀とされる一科生に一人の妹が、劣等とされる二科生に一人の兄が入学したことで、
一大スペクタクルの物語の幕が開けます。

この作品は小説家になろうで歴代一位を長期間獲得しているWEB小説が下敷きとなっており、
「ソードアート・オンライン」等、WEB発のライトノベルの先駆者である川原礫さんの推薦文にあるように、
最初から商業レーベルとして売り出すにはあり得ない程の緻密な世界観の設定に、
商業では難しい紙幅を考えない長大な構成がこの作品の根幹をなしています。

それ故にWEBでの第一章の前半部分しか1巻には収録されていないので少々尻切れ蜻蛉になっています。
ですので、初めて読む人は来月に発売される2巻まで待ち、一気に読む方が良いかもしれません。
1巻では我慢できなくなって、WEB版に手を出すのもアリだとは思いますが、
電撃文庫版だと約一名がリストラされて3巻以降に登場が延期されていたりと、
少々リメイクされているので違和感があるかもしれません。

良い場面で「つづく」になっているとはいえこの作品の魅力の端緒は1巻でも散見されます。
そう、この作品の魅力の一つは何と言ってもヒロインの深雪さんと言えるでしょう!
度を超した実兄への愛情という、深雪さんの超絶ブラコンっぷりが随所で折り込まれているのです!
また、その愛情を向けられる兄の達也の最強っぷりも魅力の一つなんですが、
1巻では学内で五本の指に入る生徒を秒殺、という程度にしか見せていないので、
まだまだこれから、という所でしょう。
技術面の凄さは第二章、電撃文庫版だと恐らく4巻くらいで判明し、
戦闘面での凄まじさは第三章、電撃文庫版だと恐らく7巻あたりで判明すると思いますので、
それまで小出しで出てくる俺TUEEEっぷりを堪能すれば良いかと。

ちなみにWEB版既読組にとっての魅力はやはり石田可奈さんのイラストでしょうか。
本業はアニメーターだけにあってカラーイラストは非常に映えますし、
作監をやっていた「コードギアス」に近い印象を与えるキャラクターは世界観にマッチしているかと。
カラーピンナップで生徒会の面々の身長が分かるのは想像力を補完してくれて、
なるほどと納得させられましたしね。
また、調整の為に下着姿になった深雪さんをイラスト化したのは流石だな、と思った次第です。(笑

そう言えば石田可奈さんは俺妹でも総作画監督をされたそうですが…
その内、帯や巻末コメントで伏見つかささんor桐乃あたりが出てきそうな気がします。(笑
俺妹も実の兄妹モノだし、伏見さんも元はWEBで小説を発表していたし、
案外繋がりがあるんじゃないかなー、と。
まぁ、そこら辺も含めて2巻に期待です。

:: 2011/6/11 土曜日::

■[ラノベ]エンドレスコンティニュー「アクセル・ワールド 8 ―運命の連星―」

アクセル・ワールド〈8〉運命の連星 (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:アスキーメディアワークス( 2011-06-10 )
文庫 ( 331 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:天才卓球少女
絵師twitter:HIMA (himapo) on Twitter

まさかとは思っていたけど、本当にまさか「つづく」で終わるとは思ってませんでした…
アレですかね、「オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな。このはてしなく遠いAWをよ…」
とでも言えば良いのでしょうか…!
いや、まぁ、面白いんですけどね!

ハルユキとタクムの幼馴染み対決も良いトコで終わってたんだけど、
まだまだ美味しいトコは見せてくれない展開が続いてフラストレーションが溜まって溜まって…!
夢の中で辿り着いた中央サーバーでの話とか、伏線が張られまくりなのに、
中々回収されないっていうのはホントもどかしいです。
その分、ハルユキの第二段階の心意が顕現したりと爽快感があるにはあるのですが…

もどかしいと言えば、リードことトリリードテトラオキサイドもそうですね。
現実世界の皇居が存在する帝城のみに出現するという時点でピンときましたが、
心意技の名前が「天叢雲」とか、どう見ても皇族じゃないっすか!
良いのかな-、大丈夫なのかなー
変な団体に難癖つけられないことを祈ります。(ぉ

アッシュの本体も出るかと思ったけど肩すかしで、その上ウワァアアアな展開だし、
本当にフラストレーションが溜まりまくってるので是非9巻こそはお願いしたいです!
それはそうと、アッシュの中の人ですが実は女の子じゃないのかと疑っています。
親がフーコさんだし、バイクに入れ込んでるから脚に障害がある繋がりじゃないかとか、
みんなが「彼」と呼んでるのにフーコさんはそう名言してないだとか、
スカルフェイスのメットの下が繊細だとか色々と揃ってますからね!
次回はそこら辺も判明してくれると嬉しいのですが…(笑

:: 2011/5/11 水曜日::

■[ラノベ]クライマックスに突入!「れでぃ×ばと!」12巻

れでぃ×ばと! 12 (電撃文庫 こ 8-19)
著者/訳者:上月 司
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-05-10 )
文庫 ( 272 ページ )
作者サイト:こーづきさんち
作者twitter:上月司 (tukakou) on Twitter
絵師サイト:ひとりでできるもんっ
絵師twitter:むにゅう (munyu_) on Twitter

1年以上待たされましたが、執事ラブコメも次巻でラストということらしく、
各ヒロインが自分の気持ちをやっと自覚するに到りまして大変盛り上がって参りました!
まぁ、お嬢様学校ということでそういった恋愛方面に疎いという理由付けがあるとはいえ、
秋晴への気持ちを1年近く掛けてやっと自覚するというのは遅かった気もしますが、
「You! 早く自分の気持ちを自覚しちゃいなよ!」なヤキモキ感はそれそれで楽しかったので、
少々寂しかったりするのも確かだったりします。

まぁ、それはそれとしてカラーピンナップがぼかしアリて!
朋美さん、本編でセルニアの後手に回りまくってるだけあって無茶しますな!
というかコレ、本編はセルニアルートに一直線なのでは…
最近は「ぎゃるかん」でも前島さんエンドがあっただけに油断できないっすね…

とはいえ、セルニアさんもヒドイというか、作者もあとがきで言ってますが、
折角合法ロリのみみな先輩が遠回しとはいえ秋晴に求婚したというのに(当然秋晴は気付きませんが)、
その印象を掻っ攫う引くに引かれぬツンデレ告白とか卑怯ですよ!(笑
流石はドリル。あざとい。

という訳で現在セルニアさんが一歩リードしてる訳ですがどうなることやら。
秋晴も満更でも無さそうだし… ぐぬぬ…
秋晴の鈍感っぷりを考えると真っ先にストレートに告白するのが一番効果的だろうからなぁ。
現在最終コーナーを抜けた時点でセルニアが2馬身ほど馬群から抜けた印象があるけど、
次回ラストでどういった決着がつくのか楽しみであります。

…ただ、13巻はせめて半年後には出て欲しいな!(笑

:: 2011/5/10 火曜日::

■[ラノベ]京介のキモさが有頂天でとどまる事を知らない「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」8巻

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8 (電撃文庫 ふ 8-13)
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-05-10 )
文庫 ( 305 ページ )
作者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog
絵師twitter:鼻 (kanzakihiro) on Twitter

麻奈実ってばラスボスの風格が出てきたな…

あやせ曰く「お人好しすぎる」麻奈実ですが、只の幼馴染みじゃなかったですよ!
京介のことを誰よりもその家庭環境も含めたヘタレな所を理解していて、
面と向かってにこやかに「甲斐性無し」と本人に言うとか麻奈実さんマジ容赦ない。
縁側のおばあちゃんだと思っていたら、いつの間にか大魔王バーン様だったでござる。
そのうち「今のはメラゾーマではない。メラだ」とか言うのではないでしょうか。
いやー、やっぱり麻奈実エンドが一番現実的なのではなかろうか…

以下今回もネタバレ上等なので格納。

(more…)

:: 2011/4/17 日曜日::

■[ラノベ]小さく気高き最強の剣士「ソードアート・オンライン」7巻 マザーズ・ロザリオ

ソードアート・オンライン〈7〉マザーズ・ロザリオ (電撃文庫)
著者/訳者:川原 礫
出版社:アスキーメディアワークス( 2011-04-08 )
文庫 ( 305 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:-アベシバ- abecのイラストブログ
絵師twitter:BUNBUN (BUNBUN922) on Twitter

死銃事件より数週間、平和なALOで起こったちょっとした事件。
PvPで数々のプレイヤーを圧倒し、あのキリトをすら退けた「絶剣」
その噂を耳にしたアスナは興味を持ちその対戦場に赴くと、
そこには黒曜石のような細い直剣を持つ、小さな少女剣士ユウキが居た…

今回はキリトではなく、アスナが主人公の物語。
ギルド「スリーピング・ナイツ」のリーダーであるユウキを軸に、
彼女が何を思い、何を志し、ALOを駆け抜けたのか綴られています。
その小さくも気高い生き様にアスナが感化され、成長していき、
ユウキが残した掛け替えのないものが確かに存在するのだと思わされます。

キリトは表紙でもそうだけど裏方役で、目立った所はないんだけど、
見せる所は魅せてくれて、シリーズ通しての主人公っぷりは流石でした。
アスナもその大規模ギルドの元幹部の実績を活かしながら、
その内面のもろさも同時に見せてくれて更に魅力的になったような気がします。

VRMMOとしてのバトル要素は少なめになったけど、
主役交代で、また違った側面の面白さを見せてくれた7巻でした。
死銃編の終盤もそうだったけどVRMMOを中核としながらも、
それだけに留まらないのは凄いと思わされます。

余談ですが、アスナとキリトの初デュエルは作者の同人誌で発表されています。(しかも漫画で)
2月のティアで総集編が出たので読んでる人も多少はいるのではないでしょうか。
更に余談ですが、キリトの2本目の剣である聖剣を手に入れたエピソードに関しては、
昨年末から今年の上旬までの年末限定企画であった「キャリバー」で書かれてました。
これはその内、短編集にでも収録されたりするのかな?

:: 2011/4/16 土曜日::

■[ラノベ]新劇場版?「電波女と青春男」SF(すこしふしぎ)版

電波女と青春男 SF(すこしふしぎ)版 (電撃文庫)
著者/訳者:入間 人間
出版社:アスキーメディアワークス( 2011-04-08 )
文庫 ( 257 ページ )
絵師サイト:ブリキの砦

1巻表紙と同じ構図で8巻表紙とすこしリンクしている表紙のSF版。
内容も8巻とすこしだけリンクしてますが基本は1巻のリメイクで、
新劇場版電波女と青春男序的な何かと言ったところ。
まぁ、入間人間さんはエヴァのTV版見たことないらしいんですが。

真の一人称から三人称に。
ちなみにこの人称の変化もラストで意味が分かります。
他にも真の転校の設定や初っ端から星中と連絡取り合ったり、
1巻と異なる設定は多々あるんですけど、大まかな話の流れは変わらず、
そこら辺も新劇場版かな、と言った感じです。

1巻の頃の挿し絵+αで描かれてるので挿し絵が多めになってるのは、
何となくお得感があったりしたりなかったり。
バスケ少女リューシさんは可愛いですよ。
リュウコやっちゅーに。

これはこれで面白いんですけど、これで終わりってのがちょっと残念かも。
まぁ、こういうのも良いかもですけど。

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