その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2014/8/2 土曜日::

■[ラノベ]蛇と魔王の欺し合い「フレイム王国興亡記」2巻

たまたま召喚された銀行員による異世界での経営改善ファンタジー

今回も基本プロットはWeb版から変わらず、大幅に加筆修正されています。
商業国家ソルバニアからの招致と狡猾な経済交渉は変わらず、
エリカが浩太に惚れるエピソードが追加されているし、
1巻と同じく面白要員のノエルが良い味を出してくれてます。

ソルバニア王カルロス一世は今回良い悪役してますよね。
中世レベルの経済基盤でテラで浩太が行った経営改革のキモである紙幣の導入を、
あっという間にその利点を把握しただけでなく、
それを用いたアレコレを画策するとかもの凄く頭が柔らかいし回転が速いです。
それだけ見ると凄いんだけど、テラに喧嘩を売ってくるからなぁ…
まぁ、商売とするなら当然なんだけど、どうしても悪役に見えてしまいます。
カラー口絵も相まって、本当に「蛇」って印象です。

浩太とカルロス一世の欺し合いは見せ場であり面白かったけど、
割りとストレスがたまるものではありましたね。
だからこそノエルは雰囲気を変える良い仕事をしていると思います。
書籍化になって良かったのはノエルが登場したことだよなぁ。
挿し絵が付いて萌え度が上がったこともそうですけどね!

そにれしても絶壁公爵と寡黙メイドの次はロリ姫ですよ。
次々とハーレムを構築していく浩太ですが、真ヒロインは未登場なので、
エリカたちは油断出来ないですよ!
あー、早く綾乃が出てこないかしら。
まぁ、次の3巻は秋発売なので出るとしても来年っぽいですが。

それはそうとあとがきに出ていたFって私ですよね、多分、きっと。
これで違ったらかなり恥ずかしいな…(笑

:: 2014/6/5 木曜日::

■[ラノベ]ハピデスを、君に!!「デスニードラウンド」ラウンド3

悪夢と絶望の国へようこそ! 幸福な死を君に――ハピデス! !

アサウラさん、ギリッギリだな!
というかここにきてオーバーラップ文庫の度量の広さに驚愕ですよ。
1,2巻も確かにギリギリでしたが今回は更にその上を行きますよ!
何がヤバイって権利元が世界一凶悪な著作権を振りかざす所っていうのもあるけれど、
信者層が分厚すぎるのがヤバイ。
アサウラさん刺されないかしら。

今回は半年も周到に準備されたユリを使った狂気のショータイムの幕開けです。
埋め立て地にある治外法権ドリームランドで繰り広げられる金持ちたちの悪夢のショーに、
ゲスツとしてハメられて招待された松倉たちが窮地に陥るも辛くも脱出!
そして報復を決意して日本どころか世界各地から応援を呼んでの同窓会に…

それにしても本当に悪役が悪趣味でゲスいことこの上なかったです。
読んでて気持ち悪くなる人がいるんじゃないかと心配になるほどのヒドさ。
下手に現実の日本に近い設定だからこそ無駄にリアリティがある上に、
アサウラさんの筆力が高いが故に読めば読むほど胸くそが悪くなってしまいます。

面白いか面白くないかで言えば面白いですが、
読む人はかなり選ぶ作品だと再確認した三部作のラストでした。
この作品を読んで単純に笑える人はちょっとおかしいと思います。
私は読んでるとヘドロと臓物のごった煮を塗りつけられるようなおぞましさを感じながら、
読むのを止められずに読み続けてました。
正直、ガガガ文庫の「ケモノガリ」よりもヒドい血と硝煙と悪意と臓物でした。
銃器オタやアサウラさんファン以外には気軽にオススメ出来ない作品です。

:: 2014/5/9 金曜日::

■[ラノベ]咲き乱れるブルマ!「IS インフィニット・ストラトス」9巻

1年ぶりの新刊ですが、中身は相変わらずすぎて安心しました。
ひたすら一夏に惚れまくっているヒロインたちと、
頭が悪くなりそうなあざとさ満点の展開に、
イラストもブルマでおっぱいでコスプレと盛り沢山と、
もうこれでもかという程にISでしたね!

楯無さんまでも本格的に一夏に惚れちゃったもんだから、
今まであった余裕がなくなり、妄想炸裂させまくりでニヤニヤしっぱなしでした。
他のヒロインたちにも見せ場がちゃんと用意されており、
これぞISっていう感じで読んでて楽しかったです。

それにしても執拗なまでのブルマの描写には、
CHOCOさんのコダワリっぷりが感じられます。
というかカラー口絵で2タイプのブルマを図示するだけでなく、
騎馬戦でのブルマとか、本文でもブルマでブルマでブルマすぎて、
もう凄くブルマでした。

そういえばラストっでしれっと鈴が1組に編入してましたね。
まさか「鈴は2組なのでいない」のネタが使えなくなる日がくるとは…
いや、まぁ、これでみんな同じスタートラインに立ったということで!
次回もバトル要素があっても良いけど、とにかくラブコメでニヤニヤ展開をしてくれたら、
私としては満足であります。

:: 2014/4/26 土曜日::

■[ラノベ]オレたち異世界召喚組「フレイム王国興亡記」1巻

フレイム王国興亡記 1 (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:疎陀陽
出版社:オーバーラップ( 2014-04-24 )
文庫 ( 351 ページ )
作者サイト:疎陀 陽
絵師サイト:■□キャッスルトン□■ ~ゆーげんのサイト~
絵師twitter:ゆーげん (Yuugen_99)さんはTwitterを使っています

Kindle版:フレイム王国興亡記 1

知的好奇心で勇者召喚したら本当に召喚出来た上に、召喚されたのは銀行員でした…

そんな冒頭から始まる普通の銀行員、松代浩太の辣腕経営ストーリー

元々「小説家になろう」で連載していた作品がオーバーラップ文庫が書籍化です!
経済とライトノベルは「狼と香辛料」くらいしか前例はありませんけど、
逆に言えば前例がヒット作だった上に今回は主人公がモロに銀行員ですからね!
昨年大ヒットしたTVドラマ半沢直樹と同じ銀行員ですよ!(笑
まぁ、半沢直樹みたいに倍返しすべき悪辣な上司とかいないんですけどね。
逆に美少女たちがいる上に赤字経営の領地があるので銀行員の見せ場はたんまりあります。

どんな内容かというとオルケナ大陸の伝統あるフレイム王国で学術院の研究の一環で勇者召喚をしたら、
日本で普通の銀行員をしている松代浩太が出勤途中の格好で本当に召喚できてしまったことから始まります。
送還手段もない上に隣国と不穏な空気なので実態はどうあれ勇者がいるという噂すらも面倒だからと、
タヌキ爺の宰相に王姉で公爵なエリカ嬢が治める赤字経営に頭を悩ませる僻地に飛ばされることに。
しかし浩太は銀行員として培った実力を用いてその経営改善に向けて大鉈を振るうことになり…

「小説家になろう」でテンプレートとも言える異世界召喚をベースにしたストーリーですが、
主人公の松代浩太は魔法も使えないしチートもない、本当に普通の人間です。
あえて特別な能力があるとすれば何故か言葉が通じて本も読めるというくらい。
オルケナ大陸も魔法なんて便利な代物はなく、都市間の移動は馬車くらいという文明程度。
そんないわゆる売れ線とは違った設定なんですが、これが実に面白いのです。

赤字経営から脱却するために塩害の酷い土地での農業と人頭税から脱却し、
タックス・ヘイヴン的な手段とコネで経営再建をしていく流れは判りやすいです。
また、地元住人との軋轢もまるで詐術のような手腕と非情すぎる手段から、
美人メイドのエミリに当初は魔王とまで言われてしまうけど、
最後には浩太の心を知り、エミリの信頼を勝ち得ていく展開は読んでいて気持ちが良かったです。

それにエミリ以外でもエリカやその妹であり女王であるリズと美馬麗しい女性が多いので、
ライトノベルらしい要素が多いのも良いですね!
Web原作と違ってエミリさんのサービスシーンもありますし!

というかWeb原作に比べて加筆しすぎというくらい加筆しまくってますね。
地元住民に向けた用地買収とか殆ど書き下ろしじゃないでしょうか。
それにエリカとアンジェリカとのエピソードや、
面白要員のノエルの追加とかかなり改稿されててWeb原作既読でもかなり新鮮でした。
基本プロットは変わってないけど、かなり良い肉付きになっていると思います。

何にしても好きな作品が書籍化された上に、かなり良い改稿されてて嬉しかったです。
いきなり経営に口出しする浩太の行動や、何故勇者召喚の儀式が伝えられているのか。
色々と疑問はあると思いますがそれらはおいおい説明されていくので、
この書籍版が初めての人も是非続きを読んでいって欲しいです。
面白いよ!

:: 2013/10/6 日曜日::

■[ラノベ]ごめんね、ありがとう。「よろず屋退魔士の返済計画」2巻

「よろず屋退魔士の返済計画」の2巻が出たので買いましたよ。
ええ、もちろんKindle版で!
オーバーラップ文庫はKindle版を発売後すぐに出してくれるから助かります!
流石はオーバーラップ文庫! ヒュー! 流石は平和さんが勤める出版社だけはあるぜぇ!

あんまりステマると平和さんが激おこなので、肝心の本編ですが…
みぎりに並ぶヒロインであるはずの葛がこれでもかというほどにダメっ子どうぶつになってて、
なんというか涙がチョチョ切れそうです…(笑
それにしても古今東西、作中で料理下手なキャラは居ましたけど、
ここまで具体的にどう下手かを描写されるキャラは居なかったと思いますよ!
不憫だけどそんな仕打ちも仕方がないほどに壊滅的ですね、葛の家事能力…(笑

そんなちょっとほのぼのな前半とは打って変わって後半からは追儺の術士編ですが、
1巻の時以上に外道なキャラを出してきましたねー
ただ、そんな外道なキャラを容赦なく打ち砕くからこそ、
みぎりと狗朗の二人に爽快感が出てくるんでしょうね。
そこら辺は見事にエンターテインメントしてると思います。

七人ミサキを行った金村に対する因果応報な笑いと、
「死者相手の何でも屋」というスタンスが崩されないまま、
追儺事件を解決して少女を救うという物語構成と、
「謝罪」と「感謝」というテーマを綺麗に織り込むやり方と、
読んでて楽しく、かつ上手いと思わせる面白さでしたね。

3巻も楽しみですが…
狗朗の鈍感さが治るのかはかなり未知数だとは思いますが、
取り敢えず葛にももっとヒロイン力を付けてもらいたいモノです。
おっぱい的な意味ではなく。(笑

:: 2013/9/13 金曜日::

■[ラノベ]彼女たちの友情「デスニードラウンド」ラウンド2

デスニードラウンド ラウンド2 (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:アサウラ
出版社:オーバーラップ( 2013-08-22 )
文庫 ( 320 ページ )
作者サイト:アサウラの生存観察室
作者twitter:アサウラ (asaura_seizon)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:てら速
絵師twitter:赤井てら (akaitera)さんはTwitterを使っています

1巻ではどう見てもマクドのドナルドな人体改造超能力者との銃撃戦でしたが、
2巻では生体強化スーツを着たどう見てもピーポ君なP君との銃撃戦だ!
というかどこまで危険なネタに突っ込む気なんだアサウラさん!
こんなのを許可するとかオーバーラップ文庫の度量は半端ないな!

台湾からやってきた美少女は松倉さんたちの元同僚の娘の美鳳。
ユリの数少ない友人である宇佐美先輩にも気に入られて3人が楽しく遊ぶ日々を送っていたら、
ある日いきなり宇佐美先輩がP君に狙われる事件が!?
どうやらかつての親友がいじめを苦に主犯を殺そうとするも返り討ちにされ殺された件で、
被害者の誤解と逆恨みの日記を元にP君が惨劇を繰り広げようとしている!?
P君が犯人ということで警察はアテに出来ないのでユリを頼った宇佐美だけど、
ユリはユリでタダ働きはしない松倉たちの態度の前に途方に暮れて…

友情と仕事の板挟みになるユリが可哀想ではあるんだけど、
そこは大人になりきれない女子高生だから持つことが出来るジレンマなんだろうなぁ、
などと思ってしまう大人になってしまったワタクシ。
そして何だかんだで松倉も自分で決めたルールを遵守しながらも、
動くことが出来るように辻褄を合わせようとしている所が微笑ましかったです。

そして宇佐美先輩、殆ど罪がないのに執拗に追い回されて不憫すぎる…
どこまでも友達思いな良い子なだけに、理不尽さに腹が立つなぁ。
理不尽な目に合わせるP君も日本社会と米国資本の歪な社会構造による理不尽な目にあった犠牲者なだけに、
なんともやるせない気持ちになります。

クレイジーすぎる設定な割に迫力満載の銃撃戦というギャップが面白い作品ですが、
流石にメディアミックス展開が難しすぎると思うんですよね…(笑
もしコミカライズするとしたら高遠るいさんくらいしか出来ないんじゃないかなぁ…
あ、あと松本ドリル研究所?(参考:Jコミ | 勤務中異状なし

ちなみに今回はKindle版で読みました。
本棚が一杯やねん…

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