その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2013/9/7 土曜日::

■[ラノベ]新井輝の復帰「俺の教室にハルヒはいない」1巻

私は「ROOM NO.1301」から新井輝ファンになったクチですので、
ROOM以外では「私の愛馬は凶悪です」くらいしか読んでなかったりします。
ですが、それだけで新井輝作品がどんな作品であるかは理解できるくらいに、
新井輝作品には独特の空気がありますので自信を持って言えます。
「俺の教室にハルヒはいない」はまごうこと無く新井輝作品だと。

「涼宮ハルヒ」10周年と角川スニーカー文庫25周年を記念しての、
谷川流公認の「ハルヒ」の名を冠した新シリーズですが、
「涼宮ハルヒ」のスピンオフだとか、同じ世界観を有したシリーズではありません。
「涼宮ハルヒの憂鬱」というアニメ作品が登場する2010年前後が舞台の、
青春学園グラフィティーのシリーズモノです。

主人公のユウは少しばかり友達が少ないだけのごく普通の男子高校生。
ある日深夜にリビングに行ったら妹が見ていた学園モノのアニメで、
「ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」

と言っていたキャラのせいで学園モノのアニメなどにアレルギーを持つことになったけど、
それ以外は至って普通。
ある日中学時代に疎遠になっていた向かいの幼馴染みの少女、練馬カスガから、
一途に夢を追いかけて努力してきた声優になれるかもしれない、と相談を持ちかけられ応援することに。
そして駅前で偶然知り合ったアニメ脚本家の上野マコト女史に気に入られ、
その友人たちとも付き合うことになるんだけど…

声優志望の巨乳幼馴染みのカスガ、女同士の派閥争いが嫌気がさしてジャージ姿を貫く清澄、
週5回も締め切りがある多忙作家なマコト、人気声優だけど友達がいないアスカ。
そんな個性的な女性陣と付き合いを深めていくユウなんですけど、
話をしやすく聞き上手なお陰で次々とフラグが立てていくのは、
会話劇とその間の取り方が上手い新井輝作品らしくて流石です。
夢や仕事や友情と悩み事が多い彼女たちを支えるのではなく寄り添う形の立ち位置が、
モテる秘訣なのかな、と思っちゃいますね。
何というかヒモの才能があるよね。(ぉ

それにしても久しぶりの新井輝作品でしたが、いつも通りの新井輝でしたね。
ユウの口から語られる聞きようによっては辛辣とも言えるしっかりとした言葉。
その言葉のキャッチボールから新井輝らしさを感じると言いましょうか。

ラノベ業界からはしばらく離れてアニメ業界でお仕事されてましたけど、
それがある意味活かされた内容と言いましょうか。
というか、シリーズ構成作家の上野マコトってどう考えても上江洲誠さんが元ネタでしょう。(笑
確かお二人はひたすらモンハンやってる仲だったので友情出演なのでしょうが、
友人を性転換させた上で自作に登場させるとかラノベ作家というのが業が深いですねー…
まぁ、ROOMみたいに初っ端から性的な関係を持たせないあたりは自重したのかも知れませんが。(笑
しかしその内エロい展開になるのではないかと心配してしまうのは、
今までの新井輝作品に毒されているのかもしれない…

:: 2013/8/5 月曜日::

■[ラノベ]激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム「東京皇帝☆北条恋歌」11巻

ツンデレの語源に深く関わる佐久間晴姫というキャラを生み出した、
元祖ツンデレ作家の竹井10日さんの古くからのシリーズが遂に本格的に再始動!
10巻の時点でアナウンスされていた通り、イラストレーターさんが要河オルカさんから、
要河さんの実兄の高階@聖人さんに変更になりました。
確かに絵柄は若干変わったけど元々雰囲気が似ているので全然許容範囲内ですね!

歴史の強制力なのか閉じた世界であろうとも来珠とゆかり子の二人はそれぞれ、
宰相と元帥に唐突に就任することになるんだけど、
多忙な来珠がたまたま政治的才覚を見せた一斗を気に入ることに。
お陰で元の世界のように来珠、恋歌、ゆかり子の第一次一斗ハーレム包囲網が再結成されて、
この作品の面白さの基盤が再度整った感じがします。

ストーリー的にはクライマックスに突入してシリアスな雰囲気が出来ているんだけど、
相変わらずぽわぽわな恋歌のお陰でしっかりとギャグを入れているのは流石です。
しかも途中から花恋ちゃんまで再登場してぽわぽわ度が更に倍に!
というかあっという間にデレ期に入った来珠の「かじゅと」はダメージでかいな!
最高に可愛いな! いや、もちろんゆかり子さんの「かじゅと卿」も良いんですが!

しかし進化の塔の攻略と明らかになっていく真実というのは、
それはそれで衝撃的ではあるんですが、相変わらず把握しづらい世界観の広がりっぷりが…
エロゲを含めた既存の竹井10日作品を全て網羅していても把握が難しいんだよなぁ…(笑
まぁ、そういった細かい所は目をつぶっても充分面白いんですけどね。
それが竹井10日さんの魅力だと思います。

巻末の短編では来珠が人気投票一位になった記念のモノと、
ザスニに掲載されていた元の世界で来珠が宰相に就任した時の一幕が語られています。
しかしこんだけ一気に仲良くなった来珠、恋歌、ゆかり子の三人を修羅場に落とすとは…
基本流されてばかりなんだけど一斗ってやっぱり凄いのね…(笑

:: 2013/5/9 木曜日::

■[ラノベ]螺旋階段のその向こうに「ここから脱出たければ恋しあえっ」4巻

ここから脱出たければ恋しあえっ4 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店( 2013-04-27 )
文庫 ( 285 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
絵師サイト:雑記
絵師twitter:カレー (flat_fish_) on Twitter

竹井10日のラノベ作品として初の完結作となった「ここから脱出たければ恋しあえっ」ですが、
案外ちゃんと綺麗に完結しちゃったことにまず驚き、
次に1巻の頃から変らずずっと変態だったことに安心し、
そして最後に東京皇帝北条恋歌の完結はいつなのだろうと思いました。

孤島からの脱出してハーレムな日常になったと思ったら、
今度は名無しさんの中の人だった愛依と一緒にまた監禁されるという事態に!
他に新たな二人のヒロインが出てきた上に、
美羽たちハーレム要員は名無しさんとして登場し、
物語は意外な真実をもって収束に向かう…

1巻から割りと変態でしたけど、最後まで本当に変態でしたね。
これ、全年齢向けのラノベなの? と冒頭から疑問に思いましたよ。
なんだよ! 美少女におむつして放尿させることによっておむつに書かれた暗号文を浮かび上がらせるとか!
竹井10日さんってエロゲ書いてた時から思ってたけど最高にバカじゃないの!?
ありがとうございます!

まぁ、何にしても最後の展開はかなりぶっ飛んでて意外性が高かったですが、
それでもちゃんと曲がりなりにも整合性も取れてたしハーレムものとしてハーレムとして終わったし、
何だかんだでこれがハッピーエンドじゃないでしょうか。
願わくば他の竹井10日さんの他作品もこのようにハッピーエンドで終わって欲しいんだけど…
まずは東京皇帝北条恋歌からかなぁ…

:: 2013/1/5 土曜日::

■[ラノベ]真打ちは最後に登場ですよ!「ここから脱出たければ恋しあえっ」3巻

ここから脱出たければ恋しあえっ3 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2012-12-28 )
文庫 ( 295 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
絵師サイト:雑記
絵師twitter:カレー (flat_fish_) on Twitter

2巻の感想で上限は30巻とか書いていましたが、
あとがきによると実は次巻完結で全4巻ということになるみたいですよ!
竹井10日作品としては後発の部類なのに初めての完結作品になるとは…(単発作品除く)
エロゲのシナリオは結構綺麗にまとめていたので、
風呂敷の畳み方にも期待しております。

まぁ、そんなことは次の4巻が出てからの話でして、
この3巻では豪華客船内で再現された9年前の廃病院の中で思い出される、
恋心ちゃんというキャラクターと名無しさんの暗躍と、
ハチャメチャで修羅場な展開と、怒濤のネタバラシ展開の連続であります。

みんなとのキス展開やら、嬉し恥ずかしな各自の部屋探検だとか、
割りと楽しい展開がありつつ、恋心ちゃんが恋というモノの素晴らしさを知り、
そして悠真がハーレム主人公体質的な志を持つキッカケを持つに至った9年前の話だとか、
色々と興味深い話が多かったです。

しかし千早の正体がまだ謎だったりHSCという組織が謎だったりと、
色々とバックボーンが気になりつつ、最後のヒキが姉妹丼的なアレなのかと期待させたりと、
良い所で最終巻である次の4巻に続く訳なんですが、
多産な竹井10日さんですのでそれほど待たせずに出てくると期待しております。
まぁ、がをられアニメ化が控えてるから難しいかもしれませんが…1

:: 2012/10/3 水曜日::

■[ラノベ]おっぱいヒロインたちの競演「東京皇帝☆北条恋歌」10巻

東京皇帝☆北条恋歌 10 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2012-09-29 )
文庫 ( 295 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
絵師サイト:el2

筆が早い竹井10日さんにしては珍しく刊行ペースが落ちているなぁ、
とは思っていましたが、まさか要河オルカさんの体調が悪かったとは…
次巻からは要河オルカさんの実兄の高階@聖人さんに交代とのことですが、
お二人はコミケでも合体スペースで参加されてたりと、絵柄も似てらっしゃいますので、
それほど違和感なく楽しめるとは思いますが、
それはそれとして要河オルカさんの体調のご回復をお祈りしています。
数多い竹井10日作品の中でも、「東京皇帝☆北条恋歌」に物凄くハマったのは、
ひとえに要河オルカさんのお陰ですので…

という訳で1年と少しぶりな続刊ですがノリは相変わらず。
一斗の事を想う花恋によって、過去から帰還することになった一斗と恋歌が、
色々と元いた時代と変わっている世界に漂着することになり、
そこで怪蟲になったはずの雪絵と再会したトコで終わった9巻からの続きです。

世界が閉じられているっぽかったり、何故かゆかり子さんと恋人同士になってたり、
進化の塔を攻略することになったりと、一斗は相変わらず流されております。
ゆかり子さんとの嬉し恥ずかしなデート模様にニヤニヤしたり、
雪絵に対してだけ辛辣な一斗を見てもニヤニヤしたりと、終始ニヤニヤできます。
こわっ!

しかし今回はゆかり子さん大躍進だな!
雪絵も何だかんだでセリフ多いし、おっぱい大きいし良いね!
そして恋歌は人の幸せを踏みにじるのに躊躇いがないよね!
雫がやたら可愛くなってたりもしますが、
出番とデレが極端に少ない来珠と四菜は少々可哀想でした…
大丈夫! きっと次巻以降で活躍するよ!

取り敢えず、続刊が出たことが喜ばしいのでこのまま完結まで頑張って頂きたいです。
しかし…、4作品並列刊行とか割りと無茶しますよね、ホント…
竹井10日さんってばぱないの。

:: 2012/8/7 火曜日::

■[ラノベ]二股の次は四股だ!「ここから脱出たければ恋しあえっ」2巻

ここから脱出たければ恋しあえっ2 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2012-07-31 )
文庫 ( 317 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
絵師twitter:カレー (flat_fish_) on Twitter

(2*巻数)股と考えると次は6股なのですが、
(2^巻数)股と考えると次は8股になり、32巻あたりで40億股を突破するので、
相手が地球人限定だと30巻あたりがどう頑張っても精一杯だと考察できます。
Q.E.D.(ぉ

同作者の「がをられ」が主人公を譲りあう逆修羅場なのに対して、
本作は主人公を奪い合うリアル修羅場な展開目白押しなので、
修羅場スキーな人にとっては大変満足の出来る内容だと言えましょう。

前回、校舎を脱出する際に悠真が素直クールの紫苑とツンデレな美羽と恋仲になったけど、
校舎の外は無人島でサバイバルに!
そして今回は親友ポジションの湊に紫苑のカタブツな友人である葵子が新キャラとして登場するのですが、
無人島と言えばお約束の水着展開でお色気イベントもあるのですよ!
割りとマニアックですが!

悠真と紫苑と美羽のシチュエーションを問わず勃発する修羅場なイチャラブも濃いですが、
友人の好きな人を好きになってしまった葵子さんの懊悩やら、
まさかのハーレム要員追加なあのキャラやらで、恋模様もかなり錯綜してまいりましたですよ。
それにしても葵子さんが巨乳キャラでカタブツだけど恋を隠さないといけなくて…、
なシチュが非常に背徳感を刺激してヤバイですね。(笑

葵子さんと言えば悠真を意識しだしたぢたま某的な展開がアブノーマルでしたが、
そういえば「秋桜の空に」のヒロインにしてツンデレの語源にも出てきたはるぴーのエロシーンが、
似たようなものだったなぁ、と思い出しました。
…というか竹井10日さんが描くエロシーンは9割くらい変態だから今更か。(笑

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