■[ラノベ]歪なバランスで成り立つ友情と国際情勢「みつばものがたり 呪いの少女と死の輪舞」3巻
みつばものがたり 呪いの少女と死の輪舞 3巻
出版社:KADOKAWA
作者名:七沢またり
絵師名:EURA
Web版:みつばものがたり
紙書籍通販:みつばものがたり 3 呪いの少女と死の輪舞(ロンド)
DMM電子書籍:みつばものがたり 3 呪いの少女と死の輪舞(ロンド)
革命を乗っ取り、ローゼリア共和国大統領となったミツバ・クローブ。
根っからの共和主義のサンドラを目的のために妥協を引きずり出し、
野心が隠しきれないクローネとは20年後に禅譲することを約束し、
士官学校での友人二人と歪なバランスを取りながら、更に他国からの干渉を撥ね除けて…
2年ちょっとぶりの新刊です。
コミカライズ版はこの3巻の中盤までで完結になってしまいましたので、
続きを知りたい方は是非この書籍版か、Web版を読まれるとよろしいかと思います。
クレイジーすぎる展開の目白押しで楽しいよ!
ミツバが参加した戦争の相手であったプルメリア帝国だけど、
皇帝ルドルフは臆病だけど、だからこそミツバのおぞましさを正確に看破したのに、
宰相と参謀が甘く見たせいで条約破りをしてしまったがために、
盛大なしっぺ返しをされてるのは「ざまぁ」感が凄くて爽快でしたね!
頑張って止めたのに巻き込まれた皇帝はちょっと可哀想でしたけど…w
外患もプルメリアだけでなく、怨敵リリーアの他にもカサブランカやヘザーランドと、
干渉してくる他国は数あるんだけど、
内憂もまだまだあるんですよね。
ギロチン送りで粛正の嵐にしても、元王のルロイさんが大人しくしても、
王弟フェリクスを討伐しても、一番の内憂が野心を止められないクローネなんだよねぇ…
クローネもミツバの本質の一端は理解しているし、
ミツバのことを得がたい友人で戦友だと思っているんだけど、
それでも野心が止められないのが、狂ってますね。
そりゃミツバの友人をやれているわけです。
狂っているといえばミツバ政府の閣僚もアルストロくんを筆頭に狂ってますが、
その狂奔の中で自分の理想のために現実の中で足掻き続けるサンドラは、
とても苦労人だな、と思いました。
まだまだ苦労が加速すると思うけど、潰れないようにしてほしいですね。
次は今まで交渉で何とかしてたせいで軍事力が低いカサブランカですね。
彼等がどのような報いを受けるのか…
とても楽しみですね!


































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