僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2015/1/17 土曜日::

■[漫画]母・奏歌が狙うは息子・かずやの命!?「つぐもも」14巻

つぐもも(14) (アクションコミックス(月刊アクション))
著者/訳者:浜田 よしかづ
出版社:双葉社( 2015-01-09 )

作者サイト:浜田よしかづ『Yの食卓』
作者twitter:浜田よしかづ(@yoshikadu2010)さん | Twitter

Kindle版:つぐもも (1)
Kindle版:つぐもも (2)

Kindle版:つぐもも (13)
Kindle版:つぐもも (14)

迷い家のミウラヒの石片を不意打ちで奪って復活したかずやの母・奏歌。
二人のあざみを纏い、狙うは息子であるかずやの命!?
驚天動地な事態だけど、説明してくれる人はそんな暇はなく、
ただただ事態がジェットコースターのように動くだけで…

凄かった。
迷い家のつぐももたちを鎧袖一触で叩きのめすだけでなく、
三柱の神々+皇すなお相手にも同等以上に渡り合う圧倒的すぎる奏歌の実力!
そしてそれを濃密に描く大迫力のバトル描写といい、
本当に凄い展開であり、圧巻の一言でした。

それ故に主要ヒロインだった二人が倒された時には、
喪失感の前にただただ信じられないという気持ちの方が先に来ました。
かずやが殆ど錯乱に近い状態になってしまうのも当然だと思ったし、
記憶が混濁するのも14歳だし仕方がないと思いました。
だからこそ、そこから立ち直る所は14歳にしては凄いと感心しましたが、
そこはこの14巻に到るまでの積み重ねがあってこそ、ということでしょうね。

それにしてもあざみたちがかずやが生み出したあまそぎとか、
奏歌が死んだ状況とか、何故かずやの命を狙うのかとか、
もう本当に色々と謎が謎なままなので、
次回の過去編で色々とすっきりしたい所です。

すっきりと言えばエロ展開が殆どなかったので、
別な意味ですっきり出来ないかと思いきや、巻末描き下ろしがエロ三昧でしたね!
はたしてすっきりさせられたかずやの布団が汚れたのか否か。
汚れなかったとしたらどういった手段を取ったのか!
私、気になります!

:: 2014/9/10 水曜日::

■[漫画]恋する女の子たちはとても可愛い。「きっと可愛い女の子だから」

きっと可愛い女の子だから (アクションコミックス(月刊アクション))
著者/訳者:柳本 光晴
出版社:双葉社( 2014-09-10 )
作者サイト:TTT

Kindle版:きっと可愛い女の子だから

女の子が死ぬ話を描いたミハルさんこと柳本光晴さんの短編集が発売!
同人誌時代からミハルさんのファンの私ですから、
もちろんビッグガンガンと月刊アクションはPDFで保存しているんですが、
やはり短編集という形になって出ると感慨深いですね。
巻末にそれぞれのその後を描き下ろされているのも良かったですし、
買って満足の短編集でした。

どの短編も良かったけど、まずは表紙になっている短編「関口さん」
顔が良いわけでも、性格が良いわけでもない、ちょっと根暗で捻くれてる女の子の関口さん。
そんな関口さんにも優しくしてくれる外見も中身もイケメンの野々原くんに、
あっけなく惚れてしまう関口さんですが、自分がイケてないのは重々承知していて…
この話は丸々全部試し読みが可能ですので、まずは雰囲気を味わえば良いかと。

恋は必ずしても叶うわけではなく、むしろ失恋する方が多い訳で。
とはいえ、恋することによって女の子は可愛くなると思う訳ですよ。
次の恋は叶うと良いね!

ちなみにこの漫画に出てきた野々原くんとその彼女の日菜子さんですが、
ミハルさんの同人誌のキャラですね。
いつか日菜子さんの単行本が出ないかしら。

 
 
次の短編は「教師と生徒の正しい恋愛」
31歳女教師と卒業したばかりの18歳の男子生徒のラブコメです。
3年前、不良だった男子生徒にマジ告白される形で始まった二人の関係が、
約束を守る形で恋人という関係に昇華されたハッピーな物語です。

3年間約束を守り通すってのも良いですが、
この話のキモは一見どころかマジで堅物の女教師が恋と酒の力でにゃんにゃんになる所です。

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恋の駆け引きの機微も判らないような非モテ街道を突っ走ってきた女教師が、
こんだけメロメロになっているというだけでニヤニヤが止まりませんな!

 
 
3本目は付き合い始めたばかりのカップルを描く「保健室にて」
3本目にしてやっと王道の可愛い女の子が出てきたよ!
ちょっと嫉妬しやすいトコがあるけど、そこがまた可愛いんですよね。
しかしこの短編で一番のキーパーソンは彼氏の潤太くんですよ。
何ですかあのイケメン。
これはもえちゃんが惚れるのも仕方ない。

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それにしても意図せず、フラれる形になった恵子ちゃんですが、
彼女は彼女で良い味出してると思います。

 
 
4本目は文学少女の恋を描いた「図書館LOVER」
恋は本の中でしか知らなかった少女がする初めての恋。
後輩の女の子にレクチャーして貰って一歩前に進むんだけど、
そこに待ち受ける失恋は切ないものがありましたが、
最後の最後でやられました。
あかん… 可愛すぎやろ… 反則やで…

 
 
そして最後が優等生とギャルのラブコメ「ギャル子さん」

親から卒業後プーはダメと言われたギャルの島田さんが、
優等生のリョータに勉強を一年間見て貰いながら、
恋の駆け引きをしちゃう話なんですが…

今までまともに恋をしたことがなさそうなリョータから、
如何にして告白させるかという島田さんの涙ぐましい努力も良かったけど、
最後に見せたリョータの男気がグッときたなぁ。
こういったキャラを立てた上での見せ方が上手いんだよね、ミハルさんは。

ホント良いラブコメ漫画でした。
この勢いでやっぱり日菜子さんの単行本をですね。(しつこい

次はビッグコミックスペリオールでの連載らしいですが、
まさかスペリオールとはなぁ…
そっちはそっちで楽しみです。

:: 2014/6/11 水曜日::

■[漫画]やっぱりすなおはエロ要員「つぐもも」13巻

人に裏切られた付喪神たちが集う迷い家が、
くくりが持つ石片を奪いに来るため、助っ人として皇すなおが参戦!
ラブコメ要員としてはもちろん、エロコメ要員として実績のあるすなおさんですから、
12巻の頃から期待していましたが、その期待以上の魅力を見せてくれましたよ!

ラブコメ要員としては典型的な素直になれないツンデレ(ただしデレ9割)として。
エロコメ要員としては早速一緒にお風呂に入ってパイ揉みさせるToLOVEるヒロイン!
それでいてちゃんと修行してきたすそはらいとしてかずやと実力が伯仲するという、
良いポジションを占めていると思いますよ!
ちなみに、6巻でかずやと約束しながら放置プレイだったという所には、
ドラゴンボールのチチと同じ属性を感じます。(笑

そんなほのぼのエロとした展開だった前半とは打って変わって、
遂に迷い家の勢力がミウラヒを目覚めさせて進軍開始!
ついにくくりちゃんとのバトルとなってしまう訳ですが、
弱ったとはいえくくりちゃんが本気出したらどれだけ強いのかが判ります。
この圧巻なバトル展開、見応えありまくりですよ!

しかしそんなバトルに水を差すあざみの乱入に驚きです。
落ち着きっぷりからして計画通りなんだろうけど、
最後に出てきたかずやのお母さんっぽい人といい、
これはついに物語の核心に触れてきた感じがしますよ…!
これはマジでクライマックスの予感…!

まぁ、そんな緊迫したラストでしたが、巻末描き下ろしのくくりちゃんの妄想見てたら、
良い意味で脱力しちゃいましたけどね!
見た目は変わったけど中身は全然変わらないんだなぁ…(笑

:: 2014/5/22 木曜日::

■[漫画]ひとりみカザマさんのなきむしステップな「恋愛3次元デビュー」

恋愛3次元デビュー ~30歳オタク漫画家、結婚への道。~
著者/訳者:カザマ アヤミ
出版社:双葉社( 2014-05-21 )
単行本(ソフトカバー) ( 161 ページ )
作者サイト:ザマログ
作者twitter:カザマアヤミ (aya_zamalog)さんはTwitterを使っています

清純恋愛漫画家のカザマアヤミさんが、
アナルエロ漫画や女子高生がエロゲ声優をする変態漫画を描く紺野あずれさんと、
如何にして付き合い、結婚するに至ったかの軌跡を描いたエッセイ漫画が発売!
本屋ではエッセイ本売り場とかにあったりして中々見付からないので、
Amazonでポチりました。

お二人は麻雀で知り合い、Skypeで仲を深めて付き合うようになった、
というエピソードしか知らなかったんですが、まさかこんな内容だったとは…!
ちなみに私はお二人別々にリアルで麻雀をしたことがあるんですが、(参考:カザマさん紺野さん
お二人にお付き合いがあったとは全く気付きませんでした。
この察しの悪さが非モテの理由ですね…!

清純恋愛漫画家のカザマアヤミさんは中高大と女子校育ちという箱入り娘。
しかも男性とのお付き合い経験0のはつきあい状態!

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どこの少女漫画のヒロインだというスペックの高さですけど、
実は赤面症&同性の目が怖いトラウマ持ちという悲しい原因があるので、
その半生を見ていると同情というか憐憫の眼差しで見詰めていたんですが、
そこからの言動の数々が奇抜すぎて度肝を抜かれました!(笑

彼氏が欲しいと発声練習とかはまだ可愛い方ですよ!
ネットで知り合った男性に二人で会おうとメールしたとかもう凄すぎて、
少女漫画じゃなくて別の漫画のヒロインに見えてくる始末!
これでよく悪い男に引っかからなかったもんだと思います。

何だかんだで知り合ったのが同業の紺野あずれさんというのも凄いです。
作中で編集のS尾さんが頭がおかしいと表現していましたが、
紺野あずれさんは作品は変態としか言い様がないクレイジーっぷりに反して、
ご本人は至ってまともな方ですからね!
わざわざ新幹線に乗って麻雀しに来たのにフルボッコにされても笑顔を絶やさない人でしたから!

そんな心が広いというか度量がある紺野あずれさんだからこそ、
初デートで抱きついてくるピュア痴女なカザマアヤミさんを受け入れることが出来たんだなぁ…
しかし女子校で純粋培養されてエロ知識がエロゲーとエロ漫画だけ与えられたら、
こんな女性が育つんですね…
事実は漫画より奇なりだなぁ…(しみじみ

とはいえ、紺野あずれさんのことを好きになるエピソードくらいは、
漫画家的なアレコレとかはあるかもだけど、まともだと思ったらコレがキッカケですよ!

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どうやったらこのキッカケから好きになる流れになるんだよ!
正直、紺野あずれさんが単行本でコメントしていたようにエロ漫画の導入にしか思えないよ!
いやー、ホント凄いよ… ご友人が頭がおかしいと評したのも納得だよ…
初体験で心配することが「自分がアヘ顔になるかも…?」とかもおかしいけど、
流石にこれほどじゃないかな…!

それにしても…
カザマアヤミさんの漫画家とは思えない掻い摘まみすぎな説明を受けたご両親にも同情しますが、
一番同情したのはやっぱり紺野あずれさんだなぁ…
あのプロポーズのドタバタにおけるカザマアヤミさんの言動を受け止めて、
怒るだけに留まるとか紺野あずれさんはマジで心が広いと思います。
いや、ホント良い人見付けましたね! おめでとうございます!

ちなみに作中で描かれていた結婚式で配られた同人誌ですが、
この本と紺野あずれさんの「私立はかない学園 (2)」の帯で応募すると全プレされるらしいです。
一体どんな漫画が描かれているのか気になるので是非ともゲットしたいですね!

それと第一話がニコニコ静画で読むことが出来ます。

未読の人はまず読んでみてください。
色々とおかしいですから!(笑

★おまけ

:: 2014/2/16 日曜日::

■[漫画]バトル成分多め「つぐもも」12巻

つぐもも(12) (アクションコミックス(月刊アクション))
著者/訳者:浜田 よしかづ
出版社:双葉社( 2014-02-10 )
コミック ( 157 ページ )
作者サイト:浜田よしかづ『Yの食卓』
作者twitter:浜田よしかづ (yoshikadu2010)さんはTwitterを使っています

「つぐもも」12巻はいつもよりもバトル成分が増しております。
これは月刊アクションに移籍したからというよりも、
話の展開的にクライマックスが近付いてきたからだと思うんですよね。
まぁ、それでも最後にサービスシーンを持ってきてるのは流石だと思いますが。(笑

黒耀さんが大怪我をしてきたことで判明した迷い家勢力。
あきとたち迷い家の穏健派とも言える一派はあざみの言葉を信じ、
今は動くべきではないとして、正体を隠したままくくりの側に付いて、
迷い家急進派vsくくり一派with迷い家穏健派という対立になり…

いやー、くくり強いですね!
今まで弱体化しておマヌケな部分ばかり描かれていましたが、
ここにきてその腐っても鯛というか、弱体化しても神な凄みを見せてくれて、
流石だと感じ入りました。
実力派のあきとが苦戦し、一也もかみがかりを使うつぐももを複数相手に、
無双とも言える実力を見せてくれただけに圧倒されましたよ。
というか、浜田よしかづさんはエロだけじゃなくてバトルが上手いですよね、ホント。
くくりの活躍シーンはもう別の漫画みたいでした。(笑

くくりと黒耀を殺しに来ている相手に激怒しながらも、
最後の一線は超えないようにしている一也も良かったけど、
やっぱり今回のエピソードで一番の見所はくくりの活躍かなぁ。
バトルはもちろんだけど、エロ的な意味でも。(笑

そしてラストでは助っ人として久しぶりにすなおが出てきましたね!
あのツンデレさんは結構美味しいのに近頃出番が全然無かったので、
再登場は嬉しい限りですよ。
実力もそうですが、エロ要員としても期待したいですね!

:: 2014/2/14 金曜日::

■[漫画]綺麗で残酷な青春を生きた少女の物語「女の子が死ぬ話」

女の子が死ぬ話 (アクションコミックス(月刊アクション))
著者/訳者:柳本 光晴
出版社:双葉社( 2014-02-10 )
コミック ( ページ )
作者サイト:TTT

Kindle版:女の子が死ぬ話

ミハルさんもとい柳本光晴さん、初の単行本が発売です。
初めての単行本なのに超分厚いです。
普通の単行本の2冊分くらいの厚さなので値段も高くなってますが、
それでもこれは1冊にまとめるべき作品だと、読後に強く感じます。
単行本として、これは正しい形だと思います。

物語の内容はタイトルから推察される通り、表紙になっている少女が死ぬ話です。
こういっては失礼ですが、昔からよくある短命な薄幸の美少女の物語です。
ですが、それを真っ正面から逃げることなく描ききっているという点と、
得も言われぬ読後感を与える最終回がこの作品を特別なものにしています。

少女漫画のヒロインに憧れる体育会系の千穂、
千穂が入学の日に出会った薄幸の美少女、遥、
遥の幼馴染みで千穂が淡い恋心を抱く、和哉。
主にこの3人が織り成す物語なんですが、この3人のキャラが立ってて生き生きしているんですよね。

千穂は和哉に「かわいい」と言われただけで感極まって泣いてしまうくらいなのに、
遥のことを悪く言う相手には躊躇なく殴りかかる面も持ってたり、
遥も薄幸の美少女だけど、性格は大人しくなくて攻撃的な面も持ってたりと、
たった単行本1冊の中でキャラクターが個性を主張しまくりなんですよ。
場面場面の台詞が、仕草が、瞳からキャラクターの息遣いを感じさせるんですよ。
だからこそ、遥の死がとても重く感じられるんだと思います。
いや、ホントにこの読後感はヤバイ。

ちなみにカバー下にも描き下ろし漫画あるんですが、
それを読むとまた違った余韻が楽しめるのでそちらも是非読んでみて欲しいです。
心にこびりつくような作品で、オススメです。

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