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夏! 海! 青春!
:: 2021/5/24 月曜日::

■[漫画]あけおめと海外です。「古見さんは、コミュ症です。」21巻

「古見さんは、コミュ症です。」は元々サンデーでずっと読んでたんですが、
文化祭編で確変が起こり、DMM電子書籍半額キャッシュバックキャンペーンを機に購入し、
先週と先々週のサンデーでもう一度確変が起こってしまったため、
この度ついに新刊の感想を認めようとした次第であります。

21巻では新年イベントから修学旅行編に掛けてが収録されているのですが、
その分、ラブコメ成分はちょっと控え目ですね。
何しろ翌月はバレンタイン編であり、そこでフィーバーが起こりますので。
そこまでの凪の部分になるわけです。

ラブコメ成分控え目とはいえ、0な訳ではなく、
あけおめメールを送ろうとする只野くんと古見さんのやり取りは微笑ましかったですね。

昔は家電に掛けてお父さんが出る、というパターンでしたが、
携帯電話が出来てからはそういったドキドキが少なくなった…
と昭和の人間が寂しそうにしてましたが、
携帯電話になったらなったで、恋する男女の苦悩はそれなりに出てくるんですよ。
それが青春ってものなんですよ…

後半からは修学旅行編ですが、まさか海外に行くとは…
パスポートを自力で取得する古見さんが可愛かったですが、
海外で一人でお買い物クエスト達成する古見さんは尊かったですね。
只野くんが後ろで見ていてくれたというのも心強かったと思いますが。

澪ちゃんと早朝に合流して友達自慢をしてるところとか、
とても微笑ましかったです。
数はそんなに多くないかも知れないけれど、
自慢が出来る友達が出来てるのは得がたいと思いますよ!

:: 2021/4/20 火曜日::

■[漫画]竹取物語のその後のお話「トニカクカワイイ」15巻

トニカクカワイイ15巻トニカクカワイイ15巻
出版社:小学館
作者名:畑健二郎
作者twitter:畑健二郎さん(@hatakenjiro) / Twitter
紙書籍通販:トニカクカワイイ (15)
Kindle版まとめ買い:トニカクカワイイ
DMM電子書籍:トニカクカワイイ (15)

事態が大きく動く15巻!
前作「ハヤテのごとく!」では物語の根幹に関わる隠された設定が詳らかにされたのは終盤だったため、
少なくない数の読者はその時には既に脱落していたわけですが、
今作では15巻という丁度良いタイミングで秘められていた謎が明らかになりました。
なのでこの15巻は甘々ラブラブ成分はちょっと控え目です。
そういった所が好きな人には物足りないかもしれませんが、
甘さを引き立てるのには塩が必要と言いますし、
何よりラストではとびっきりの甘さを見せてくれるので、
そこはご安心ください。

今回の事態に至った理由ですが、
ナサくんと司さんの記憶に齟齬が発覚したからなんですよね。

なぜ、司さんがいきなりナサくんの家を突き止められたのか?
なぜ、司さんとバス停での短いやり取りだけで結婚を決意できたのか?
なぜ、司さんがナサくんが18歳になったジャストなタイミングに訪れることが出来たのか?

読者からしても疑問だったんですが、
そこにはナサくんの記憶が欠落していたからだったんですよね。
うん、そんな気はしてた。
でもまぁ、あれだけの事故と出血だもんなぁ…
記憶が欠落していても仕方ないですよ。

そして欠落していた記憶で明かされた謎ですが、
この15巻に至るまでに

・司さんの不死身さ
・司さんの圧倒的な武力
・司さんの長命さ
・竹取物語との関連性

といったこと随所に散りばめられてきましたが、
それらの謎が一気に解決します。

「司さん=かぐや姫」というミスリーディングがありましたが、
それだと辻褄が合わないところがあるんですよね。
かぐや姫は月に帰ったはずで伝承と合わないし、
かぐや姫が不老不死だったという伝承もない。
なら司さんの正体は誰なのかというと…

不老不死の薬を焼くように命じられた岩笠の娘なのだった…!

15巻序盤の授業でもちょろっと出てきますが、
確かに岩笠は伝承に残ってるし、
帝と翁以外で不老不死の薬を手に入れられる可能性があるのは岩笠だけです。
弾幕STGでお馴染みの東方シリーズの藤原妹紅は岩笠から不老不死の薬を奪って飲んでましたが、
司さんは岩笠から飲まされて不老不死になってしまったわけです。
そこから1400年を生きざるを得ないというのは考えただけでも壮絶です…
当時は倫理観なんて概念もなかったでしょうしね。

そんな司さんのことを知った当時も思い出した今も、
変わらず愛することができるナサくんがカッコイイですよね…
読者からも好感度が高くて惚れ惚れします。

それにしても15巻の構成が見事だったなぁ。
司さんの正体の伏線を張り、
最終的に和解することを明示して読者を安心させた上で、
ちょっとストレスが掛かる展開をやるも最短で終わらせ、
単行本1冊で綺麗にまとめてるあたりがとても上手かったですね。
単行本派の読者に優しいです。

そう言えば折返しに単行本派と雑誌派の話がありましたが、
普通に続きが気になるなら雑誌を買えば良いと思います。
私はサンデーうぇぶりのアプリで定期購読にしてるので読んでます。
まぁ、ジャンプより高いし、ジャンプみたいにPCブラウザで読めない、
という細かい不満はありますけども。
バックナンバーの保存を気にせず購読できるのは電子の利点ですね。
月1000程度の課金を気軽にできる大人になれて良かったです。

:: 2021/4/19 月曜日::

■[漫画]平成オタクヴァンパイア「よふかしのうた」7巻

よふかしのうた7巻よふかしのうた7巻
出版社:小学館
作者名:コトヤマ
作者twitter:コトヤマさん(@cot_510) / Twitter
紙書籍通販:よふかしのうた (7)
Kindle版まとめ買い:よふかしのうた
DMM電子書籍:よふかしのうた (7)

吸血鬼の弱点は人間だった頃の私物。
弱点を把握するために自分の過去を探るナズナは、
何故かカブラが看護士をしている病院に突入し、
そこで意外な過去を知ることになり…

わりとシリアスなシーンになるかと思いきやちょいちょいギャグを入れてくるのが面白いですね。
自信満々で推理を披露して外れる恥ずかしい奴が2連発とか、
流石にちょっと初っ端から飛ばしすぎだぜぇ…!

しかしカブラが人間の頃は病弱な女の子だったとか、
確かにそれは「らしい」っちゃらしいんだけど…
意外だったのはナズナとの関係ですね。
入院中のカブラを担当していたのが後のカブラの吸血鬼の親にして、
ナズナの産みの親だったとは…!

かつて愛した女性だけど、自分ではなく人間の男を選んだ女性。
そしてそんな女性に瓜二つな娘とか内心複雑だったろうなぁ…
とか思ってたらナズナにナース服着せてイメクラみたいなことをするとか、
もう本当に吸血鬼の感性ってわかんないよ!

そして今回一番の見所と言えばこの人!
ミドリちゃんの眷属にしてキモオタのエルジー君です!

令和の今だとこんなステロタイプなオタクいねーわ!
と読んでてツッコミを入れたら20年前に眷属化されてて、
「確かに… 20年前なら普通に居たわ…」となりましたね。

それにしてもこのエルジーくん、とても良いキャラなんですよ!
見た目も格好も言動も部屋の様子も全てが典型的オタクなんだけど、
ミドリちゃん一筋なところがとても好感が持てますし、
その溢れる愛を表現するために努力して漫画を描いて同人誌にしてるし、
何より「トニカクカワイイ」のナサくん並みの即答で眷属化を希望してるしで、
もう、完璧なんですよ!

ちゃんとミドリちゃんからも好かれてるあたりが最高ですね!
オタクの理想の形と言えるのではないでしょうか。
正直、ここまで好感度が高いキャラがこの作品で出てくるとは思いませんでしたよ。
うーん、エルジー君には是非とも再登場していただきたい…!

あ、あと巻末には何故か「だがしかし」の番外編が収録されています。
とっくに完結している作品ですが、
ちょいちょい読めるならファンとしては嬉しい限りですので、
こち亀みたいにたまに復帰してくれないかなー、と思う次第であります。

:: 2021/3/18 木曜日::

■[漫画]言葉を交わしてわかり合える相手「葬送のフリーレン」4巻

葬送のフリーレン4巻葬送のフリーレン4巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者twitter:アベツカサさん(@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
紙書籍通販:葬送のフリーレン (4)
Kindle版まとめ買い:葬送のフリーレン
DMM電子書籍:葬送のフリーレン (4)

マンガ大賞受賞おめでとうございます。
この作品が1位になるのはマンガ大賞の選考傾向からすると納得ですね。
とても面白い作品だけど、サンデー連載ということで知名度低いからなぁ…
かつてはサンデー連載というだけで知名度はあったんだけど、寂しい限りです…

立ち寄った村で毒で死にかけたところを助けてくれた僧侶ザイン。
かつて勇者ヒンメルに誘われた時の自分を見ているようで、
今度は背中を押す側になってみようと行動したフリーレンは、
ザインを仲間へと勧誘するんだけど…?

しかしフリーレンの奥の手がこんなにエッチだったとは…!

「お前はピラフ大王か!」

とツッコミを入れてしまうドラゴンボール世代のワタクシ。
もうこれだけでこの漫画がどれほど健全かが伝わってくるかのようですね。

実際ラブコメ描写もかなり控え目なんですよね…
いや、ラブコメ描写の頻度自体はちゃんとそれなりにあるんですよ。
もっぱらフェルンとシュタルクしかいないんだけど。
ただ、そのシーンの演出というかな?
そういうのがとても控え目な見せ方なんですよね。

長年ジャンプのエロコメ漫画を読みすぎた結果、
パンチラがないラブコメ演出には驚かされるというか。
僕ヤバといい、あからさまではないさり気ない見せ方がトレンドなんでしょうか?
言わぬが花、という言葉が思い浮かぶ描写なんですよね…

3巻では文化どころか生態や思考回路そのものが違う、わかりあえない魔族が描かれてましたが、
この4巻では人間同士は言葉を交わして話し合うことでわかりあえることが描かれてましたね。
フェルンとシュタルクしかり、オルデン卿しかり。
でも、亡くなってしまった相手とは言葉を交わすことができないことを、
ヒンメルは教えてくれたんだよなぁ…
フリーレンに送った指輪といい、ヒンメルは言わぬが花がすぎますよね…

終盤からは一級魔法使い試験編に入りましたが、
今度はなろう小説にありそうな話になってきましたね。
魔王を討伐した最強魔法使いが今更の試験に参加とか、とてもなろうっぽい。
でも、フリーレンが事前に釘を刺した通り、魔力が強いだけで戦いは決まるわけではないので、
どんな試験結果になるのか楽しみですね。

:: 2021/1/24 日曜日::

■[漫画]人間時代のこと「よふかしのうた」6巻

よふかしのうた6巻よふかしのうた6巻
出版社:小学館
作者名:コトヤマ
作者twitter:コトヤマさん(@cot_510) / Twitter
紙書籍通販:よふかしのうた (6)
Kindle版まとめ買い:よふかしのうた
DMM電子書籍:よふかしのうた (6)

吸血鬼のキクさんに惚れたマヒルくんは、
キクさんの眷属となるかどうかに悩んでしまう。
同じ吸血鬼になりたい仲間であり親友であるコウに相談したら、
コウは助っ人を呼んだんだけど…

その助っ人はメンヘラさんだった…!

いやまぁ、メンヘラさんは人選的に間違ってはないですよ。
ごく最近、人間から吸血鬼の眷属になったばかりだし、
サンプルとしては理に適っているんですが…
メンヘラさんだからなぁ…
まぁ、マヒルくんとは馬が合っているみたいなので良いのですが…

そんなわりと平和な人間と吸血鬼の日常にぶっ込んできたのが、
吸血鬼殺しの探偵さんです。
一気に殺伐とした雰囲気になりますが、
エグい展開になったまんまで終わるわけではないです。

でも、中々にセンセーショナルな情報は入ってきますね。
なるほど、そういう弱点か…
十字架とかそういうのではないんですね。
十字架が弱点だというのも、西洋では人間だった頃に愛用していた可能性が高いから。
とかいう裏設定なのだろうか…

弱点克服のためにナズナちゃんの人間時代の記憶を探ることになったんですが、
そこからまさかのカブラちゃんが出てきて、
ナース服回になったのは眼福ですが、
また厄介そうな事態に入ってきましたね。
ナズナちゃんの忘れ去られた過去は次の7巻で語られることになるでしょう。
ちなみにサンデー本誌ではつい先週に詳らかにされましたので、
先が気になる人はバックナンバーを買って読んでみましょう。

:: 2020/12/21 月曜日::

■[漫画]生涯を賭けた戦略「葬送のフリーレン」3巻

葬送のフリーレン3巻葬送のフリーレン3巻
出版社:小学館
原作者名:山田鐘人
作者名:アベツカサ
作者Twitter:アベツカサさん (@abetsukasa) / Twitter
連載サイト:葬送のフリーレン
紙書籍通販:葬送のフリーレン (3)
Kindle版まとめ買い:葬送のフリーレン
DMM電子書籍:葬送のフリーレン (3)

魔王を倒した勇者パーティーのエルフの魔法使いフリーレン。
僧侶ハイターに託された人間の弟子フェルンと、
戦士アイゼンに任された臆病だけど実力はあるシュタルクと供に大陸北部を目指す旅路で立ち寄った街で、
断頭台のアウラが率いる魔族たちとの戦いに巻き込まれて…

この漫画は叙情的なところが面白いと思ってましたが、
アウラとの魔法使い同士の戦いにもワクワクしながら読んでしまいましたね。
こういうところ、少年漫画だなぁ、と思います。

フリーレンが伝説の魔法使いフランメの弟子だったことは2巻で語られましたが、
魔法を教えるだけでなく、魔族との戦い方を教えていたのには驚かされました。

何故フランメがこのような戦い方をすることにしたのか。
魔族という生物の社会構造を観察し、理解した上で立てられた方策で、
それが予想以上にハマったことには納得感がありましたね。

人間と魔族の違いは2巻で描かれてましたが、
そこから更に一歩踏み込んでおり、考察の深さは感心するばかりです。

そして、それらが結実してアウラを倒すシーンは圧巻でしたね。
これほど手に汗握るというか、グッと来るバトルを読めるとは思いませんでした。
この漫画は面白さはまだまだ奥が深い…!

後半からは北部への旅路を再開してますが、
僧侶エルフと出会ったのは何かの伏線なのでしょうね?
肉体派エルフとかかなりギャップが凄いんですが、
今後どう関わってくるんだろう…

そして勇者ヒンメルのエピソードも挟まれてましたが、
やっぱりヒンメルは凄いと思わされましたね。
心折れず、真っ直ぐに生きた人だったんだなぁ、と思わされます。
フリーレンの心に強く残り続けるのもわかりますよ。

最後に新しい仲間になりそうなキャラが出てきますけど、
ハイターとは違った生臭坊主みたいで…
うーん、今後どうなるんでしょうね。
先が読めないだけに楽しみです。

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