殆ど死んでいるさんの「異世界おじさん」3巻は10月21日発売!
セガ公認メガドラミニ番外編も収録なるか?
:: 2015/12/19 土曜日::

■[漫画]キツネと猫と女の子「菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生」

菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生 (電撃コミックスNEXT)
著者/訳者:菅野マナミ
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-12-18 )
作者サイト:Pi.Pi.Pi

Kindle版:菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生

ひまわりさん」を大好評連載中の菅野マナミさんの短編集!
電撃大王GENESISにアオハルにコミックブレイドまで、
多種多様な雑誌でそれぞれのテーマにそった短編を描かれているんですが、
どの作品も菅野マナミさんの美しくも優しい描線で紡がれているので、
「ひまわりさん」ファンの人は気に入ること間違いなしですよ!

たった2ページの短編から18ページの普通の短編まで、
テーマもそれぞれ違ってますがどれも面白いですね。
その中でもお気に入りを挙げるとすれば表題作になっている「良い子さんと不良先生」でしょうか。

悪いことをしようとするもその発想が可愛らしすぎる良子さんもいいけれど、
普段はボサボサの髪型え眼鏡な山口先生が実は美人で、
しかもこんな笑顔を見せられたら良子さんじゃなくてもズキューンときちゃいますよ。

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それにしても山口先生、よく見ると良い身体してるなぁ…
ズボラに見えて節制した生活をしているのかしら。
ちなみにこの話はComicWalkerで無料で読めますのでぜひ読んで欲しいです。

そう言えばこのComicWalkerで読めるもう一つの短編「きつねとゆりこ」ですが、
単行本での後書き漫画で衝撃の事実が暴露されてて驚愕しました。
えぇー…? 全然気付かなかったよ…
どうしよう、色々と予想外すぎてどう考えれば良いのかわかんない…!

驚いたといえばアニメ「さくら荘のペットな彼女」でましろが描いていた漫画を、
菅野マナミさんが描いていたというのは知っていましたが、
それを収録してくれるとは嬉しい誤算でした。
改めて読んでみて思ったんですが、これってまんまさくら荘の男女逆転モノですよね。
ましろちゃん、ちゃんと客観的に自分を見ることは出来ていたのか…
そういう意味でも驚きでしたね。

そんな色々な驚きもありますが、菅野マナミさんらしい面白さは十二分にあるので、
「ひまわりさん」ファンの人は安心して買って読むべきだと思います!

:: 2013/3/27 水曜日::

■[漫画]片思いと勘違いの二重螺旋「エバーグリーン」2巻

エバーグリーン 2 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2013-03-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:カエル有人飛行new
作者twitter:カスカベアキラ (caskabe)さんはTwitterを使っています

残念ながら休刊してしまった電撃大王GENESISの中でもかなり面白かった「エバーグリーン」の第2巻!
電撃大王に移籍するので続きを読むことが出来るのは嬉しいんですが、
しかしこれで竹宮ゆゆこ作品が電撃大王で3つも同時連載することに。(笑
その上コラムも移籍したので実質4つも枠という事態にはゆゆぽ本人も今月の電撃大王のコラム上で、
「……ところでこの雑誌に私は居すぎではありませんか?」という疑問を持つほどに。(笑

電撃大王 2013年 05月号 [雑誌]
アスキー・メディアワークス (2013-03-27)

作品の根底に流れる学生同士の赤裸々なラブコメという面白さはどれも同じですが、
作画担当の方達の個性がどれも違っているので飽きない面白さがあります。

で、その中でもこの「エバーグリーン」はラノベ原作ではないので新鮮味があるんですよね。
ヒョロくて胸の手術跡とかコンプレックスの塊で得意なのは漫画の評論だけな吉松穂高と、
水泳部のエースにして真夏の女王な阿波谷仁希の二人が近付いたり離れたりする物語なんですが、
カスカベアキラさんの画風も手伝って爽やかさが感じられるのが良いですよね。

1巻ラストでは仁希が穂高の友達のイケメン野郎である蘇我に近付くために、
穂高と友達になったんじゃないかと疑問を持たれて蘇我ガールズ20人に囲まれてましたが、
2巻冒頭では豪放磊落な性格と背筋200kgの底力で豪快に跳ね返していて、阿波谷さんマジパネェっす。
そんな仁希も自分の恋心には不慣れで穂高が後輩の温ちゃんといい仲なんじゃと誤解して、
一気にタジタジになっちゃう所が可愛く思えちゃいますね。

温ちゃんは温ちゃんで蘇我との仲が微妙な感じにこんがらがって号泣してたりと、
穂高も含めてみんな情緒不安定で青春しまくりですね! ヤバイですね!
こう、傷付き泥沼を匍匐前進していくような青春模様を見てると、
やっぱり竹宮ゆゆこ作品だなぁ、と感じ入ります。

しかし穂高の亡き父が生前に素行が悪かっただの、仁希も父が死亡していたり、
穂高の父方の祖母に二人の孫がいたり、母方の祖母が阿波谷という名字を知ってたりと、
何か穂高と仁希が腹違いの兄妹フラグが立ってる気がして内心ドキドキですよ。
いやはや今後の展開がどうなるんだろう…

電撃大王での連載は隔月になるみたいなので今までと同じ刊行ペースになると思いますが、
これからもじっくりねっとりと竹宮ゆゆこ作品の濃い面白さと、
カスカベアキラさんの爽やかな作風のコラボレーションを楽しみにしていきたいと思います。

:: 2012/11/27 火曜日::

■[漫画]花の女子高生たちのゆるふわ友情ストーリー「はしっぽ花星」1巻

はしっぽ花星 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-11-27 )
コミック ( 190 ページ )
作者サイト:KGWandering:So-netブログ

先日惜しむらくも休刊となってしまった電撃大王GENESIS連載の「はしっぽ花星」ですが、
不幸中の幸いで電撃大王本誌に移籍することになったのでホッと一安心です。
かつてスクエニ系列の雑誌で主に活躍されていたこがわみさきさんですが、
電撃系列でも十二分にその魅力を発揮されているので旧来のファンにとっても嬉しいクオリティです。

今回のお話はちょっと変わったところはあるけれど、至って普通な女子高生たちのお話です。
主人公はくせっ毛がちょっとコンプレックスな葛巻小梅で、
ヒロイン格の少女は丹藤若葉というスタイルも良い大人っぽい少女。
初めはその大人っぽくて落ち着いた雰囲気から声を掛けずらかった若葉だけど、
クラスメイトたちとの恋と夢の百物語でその本性を見せることに…

千人斬り(めくり)の若

そう、若葉はかつて男の子として育てられた過去を持ち、
幾人もの女子のスカートをめくりにめくった「若」だったのだ…!

という訳で、そんな変わった過去を持ちながらも今は花の女子高生。
そのクセが抜けきらないせいでちょっと困ったり、
過去の出来事から人間関係の問題がちょっと出てきたりするけれど、
それも花の女子高生としての生活を彩る一つのエピソードになっているように思えます。

他のクラスメイトたちも良くてですね!
途中から眼鏡っ娘デビューする北見さんとか特に魅力的ですよ!
やはり恋している所が最高だと思います!
何より眼鏡っ娘ですからね!(←二回言った

正直、こがわみさきさんの漫画の魅力というものは実際読んでみないと伝わりにくいと思います。
ただ一度読んでみればハマる人は間違いなくハマる思う不思議な雰囲気があるので、
是非とも読んで欲しいんですよね!
うーん、電撃系列は第1話だけ試し読みというのが基本的にないのが惜しまれるなぁ…

少女漫画に近いんだけど、それとも絶妙に違ったテイストを含んでいるので、
男性読者と女性読者、どちらにも向いていると思いますよ。
オススメであります。

追記:
どうやら第一話の試し読みが出来るみたいです。
結構分かり難い所にあるので直リンしますね。
電撃コミックweb|はしっぽ花星(1) 試し読み(1/2ページ目)
こがわみさきさんの作品に触れたことがない人は是非とも読んでみてください!
面白いよ!

:: 2012/9/28 金曜日::

■[漫画]恋する乙女とバレンタイン「やさしいセカイのつくりかた」3巻

やさしいセカイのつくりかた 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉 久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-09-27 )
コミック ( 180 ページ )

季節は巡ってもう雪模様な冬。
もうすぐ学年末という季節ですが、天才の悠くんはボストンの街で、
恩師の教授の正論に打ちひしがれたクリスマスから、
加山先生に慰められてフラグを立てている訳で…

そんなことを知らないハルカが割りと不憫と言いましょうか…
恋する乙女で奥手ながら、葵の協力もあってデートっぽいことをしながらも、
服屋の店員さんもモロ判りなハルカの気持ちも悠くんはニブチンだから分かる事も無いわけで…
いやー、頑張ってるンだけどねぇ…、ハルカちゃん…
めっちゃ可愛いんだけど、それ故にバレンタインの件はホントいたたまれないですよ…
悠くんってば罪つくりな人だよなぁ。

そしてそんなハルカと違って押せ押せなのが冬子。
小野田先生も狙われた獲物状態で、中々に大変なことになってて不憫なような羨ましいような…
先生たちも人間だから怒ったり喜んだりお酒を飲んだりするんですよね!
とはいえ、そのせいで失敗するのも大人な訳で!
うーん、悠くん食べられちゃったのかしら…

いやはや次巻以降も気になりまくる状態で終わってしまいましたね!
ハルカの恋する乙女っぷりが全開で微笑ましいだけに、
悲恋にならないことを祈るばかりですが、悠くんと同類な葵のことがみんなにバレてなかったり、
今回の加山先生の件とか地雷が埋設されてるからなぁ。
色々と一筋縄ではいかない教師と生徒のラブコメ模様。
次巻も楽しみです。

:: 2012/5/30 水曜日::

■[漫画]竹宮ゆゆこ原作の青春グラフィティ「エバーグリーン」1巻

エバーグリーン 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2012-05-26 )
コミック ( ページ )
作者サイト:カエル有人飛行new
作者twitter:カスカベアキラ (caskabe) は Twitter を利用しています

「とらドラ!」で一世を風靡した竹宮ゆゆこさんが漫画原作として参加したのがこの「エバーグリーン」です。
作画担当のカスカベアキラさんと言えばイラストレーターとして有名で、
私もそういった認識だったんですが、マ王でテイルズのコミカライズもしてたりと、
実は漫画家としても活動されてたんですね。
道理でこんなに漫画として面白いはずですよ。

マンガ部部長の穂高と、穂高が部室からいつも見つめている水泳部エースの仁希。
そんな二人のボーイミーツガールで甘酸っぱくてもどかしい青春モノなんですが…
物語全体から如何にも竹宮ゆゆこだなぁ、と感じさせてくれるモノが溢れていて、
ゆゆぽテイストが好きな人にとっては堪らない内容になっています。

まだまだ物語の序盤なので話自体は動いてないし、
キャラ同士、特に穂高と仁希の二人に関しては交流も殆どないんだけど、
キャラ自体は凄く立ってて、欠点も含めて凄く魅力的に映るんですよね。
脇キャラだけど次期まんが部部長の温ちゃんも可愛いし、
これで物語が本格的に動き出したらどれだけ面白くなるのかと期待せざるを得ません。

カスカベアキラさんの画力と漫画としての面白さも十二分にありますので、
竹宮ゆゆこ初心者の人にも自信をもってお勧めできる作品です。
難点があるとすれば、掲載誌の電撃大王GENESISが隔月誌なので、
2巻の発売が恐らく1年後になることでしょうか…
待てない方はこの続きは現在発売中の電撃大王GENESISで読めますのでそちらをどうぞ。

電撃大王ジェネシス Vol.3 2012年 07月号 [雑誌]
アスキー・メディアワークス (2012-05-19)

 

ちなみに公式PVもありますのでそちらも良ければご覧下さい。

:: 2012/3/21 水曜日::

■[漫画]黒い霧と魅入られた少女「Monochrome Myst」1巻

Monochrome Myst 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:椎名 優
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-07-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:天球堂画報

椎名優の漫画作品と言えば昨年夏に発売されたこの「Monochrome Myst」
後書き漫画で担当さんに「もうちょっとです!」と言われてますが、
初めてのコミックスにしては充分漫画になっていると思いますよ。
まぁ、知名度的にはイラストレーターとしてのソレの方が圧倒的に上でしょうが、
それはキャリアから考えて当然なので仕方ないかと。

電撃大王GENESIS連載のこの作品は近代のヨーロッパ(と思われる)を舞台にした、
”人に見えないものが”見える少女・アンジェリカと、
彼女に頼られた売れないオカルト小説家・シルフレイヴの二人を軸とした物語です。

”人に見えないものが”見えることと、過去のことから影があるアンジェリカが、
シルフレイヴと出会うことで明るい表情を取り戻していく様は心温まるし、
何より美少女は明るい表情が似合うと思う訳ですよ!
シルフレイヴの指輪の女の子は表情がコロコロ変わって可愛いですしね!

最後は勝ち気な少女・ベロニカの登場に、
アンジェリカの身に迫る危機と中々気になるところで終わっています。
続きが待たれる所ですが…

いや-、それにしても表紙のイラストは流石の一言ですね。
ちなみにこのイラストも画集「ガーネット」に収録されていますが、
そっちはトリミング前なので雰囲気が違うのでよく見ると面白いと思います。

:: 2011/12/21 水曜日::

■[漫画]何はあれども麗しく!「うるわし怪盗アリス」1巻

うるわし怪盗アリス 1 (電撃コミックス)
著者/訳者:鈴見 敦
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-12-17 )
コミック ( ページ )
作者サイト:Acid Salt ENTER !!

ストーリー監修が田中ロミオっていうのに驚いたんですが、
今の所心を抉るような生々しい展開もないし、メルへんで不可思議な展開もなく、
盗まれた美術品の美しさを取り戻すアリスがハチャメチャに奔走するという、
シンプルで判りやすい展開となっております。

人に感動をもたらす数々の美術品の妖精(ビジュー)
その妖精が見えることで成功していた美術商の父を持つアリスが、
彼女の父が晩年、名誉を失墜させた原因が美術品に宿っていた妖精の盗難であると気付き、
父の顧客だった蒐集家の家にメイドとして侵入するなどして、
手鏡の妖精、牡丹を助手の如く扱き使って怪盗として麗しく活躍するストーリーです。

アリスの考え無しにしか思えない破天荒な行動と、それに振り回される牡丹という、
ある意味安定したコンビを見てるだけでも面白いのですが、
怪盗と言いながら盗むを働くのも父が盗まれたのを取り返すだけだし、
むしろ後半では取り戻しても結果としてこれからの美術商としての投資をして、
妖精と顧客と自分の3つのWin-Win-Winな結果を出すという麗しい内容で、
単なる怪盗モノではない面白さがあります。

妖精を盗んだ謎の女”クイーン”のこともあるし、
何しろ1巻の後半の時点で単なる怪盗モノじゃなくなってる上に、
何より田中ロミオが関わっているので先が読めないだけに続きが楽しみです。

:: 2011/11/27 日曜日::

■[漫画]ギフテッドたちの憂鬱「やさしいセカイのつくりかた」2巻

やさしいセカイのつくりかた 2 (電撃コミックス)
著者/訳者:竹葉 久美子
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-11-26 )
コミック ( ページ )

本作はギフテッドの青年講師の朝永悠が女子高で苦悩するお話です。(間違ってない説明

19歳の天才・悠に惚れちゃったハルカが妙に可愛いんですよね。
恋する乙女状態になって友達にからかわれたり玩具にされながらも、
精一杯の勇気を出して悠に近付こうとしている姿が愛らしいんです。

でも彼女の想いが報われるのか甚だ疑問な乙女心を解する能力がナッシングな悠…
そもそも悠は望んで講師になった訳ではなくて、
今回もアメリカから友人が訪ねて来るんだけど、
悠は教育者としての自分も感じているわけで…

そして悠と同じギフテッドでありながら周りに合わせて普通を演じる葵。
今回、彼女が普通を演じている理由が分かったんですが…
幼い頃に母親に気持ち悪がられ、カンニングの濡れ衣を着せられるとか確かにトラウマだよなぁ。
ギフテッドっていうのはその貪欲すぎる知識欲や探求心に依るところが大きいだけに、
悠と出会うまで凄いストレスを抱えていたことが容易に想像できますよ。

でもストレスを縛る枷が外れてきているだけに葵もどうなるのか不明なわけで…
悠・葵・ハルカの三人がどうなるのか気になって仕方が無いですね。

それとその他の面子も結構濃いわけなんですが、
新しい恋を見付けた冬子も面白いけど…
番外編で出てきた腐女子の大川さんと酒乱の加山先生が最高に良い味出してますよね!
しかし二つのエピソードが両方とも実話が元だなんて…
いやー、そんなことってあるんですねぇ。

余談ですがゴルゴ31さんは自分の同人誌の売り子してたら中学の同級生とバッタリ出会ったそうです。
いやー、そんなことってあるんですねぇ。

:: 2011/9/29 木曜日::

■[漫画]星間愛情物語「あかとき星レジデンス」

あかとき星レジデンス (電撃コミックス)
著者/訳者:犬上 すくね
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-09-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:docile -犬上すくねファンサイト-
作者twitter:犬上すくね (sukuneinugami) on Twitter

犬上すくねさんの新作とか電撃大王GENESISは的確に私を狙ってるとしか思えない。

恋愛漫画の伝道師と言われちゃったりする犬上すくねさんの新作は、
公団住宅「あかとき星レジデンス」に住む異星からの移住調査員たちが織り成す、
地球人との愛の絆のオムニバスストーリー
ちょっと不思議な要素を入れるのは昔からありましたが、
異星からっていうのは珍しいですね。
キャラクター原案を担当した「かしまし」以来じゃないでしょうか。

とはいえ異星云々はあまり物語的に重要な要素ではないんですよね。
確かに第1話の野見山夫妻の話では帰星することが物語の核になってますが、
それ以外の話だと異星からの調査員という主人公の自覚が表に出ているだけで。
一番重要なのは地球人との間にいつの間にか絆ができていて、
それを愛おしいという気持ちなのではないかと思います。

どの調査員もはじめは淡々としており、美形なのに薄味というか地味で。
でも、それがいつの間にか感情を顕にしていくのが微笑ましかったり切なかったりするんですよね。

野見山夫妻の夫婦の絆はどこか暖かく。
本田春乃はふとした事から同級生の依鈴勇悟に興味を持ち、
いつの間にか二人の仲が近づいていく若い青春の絆は微笑ましく。
羽取秋馬はその細君と出会い、そして永遠に会えなくなるも、
目を閉じると彼女のことばかりを思い出す絆には切なくなる…

そんな一人ひとりが違う絆の姿を見せてくれて面白かったです。
ちなみに最後の早川姉弟と磯山親子の家族ぐるみの話は、
描き下ろしの更に3年後な話が非常によかったです。
恋する小姑なまそらちゃん可愛い。(笑

:: 2011/9/28 水曜日::

■[漫画]どろんこプランセスがやってきた「空声」

空声 (電撃コミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:アスキー・メディアワークス( 2011-09-27 )
コミック ( ページ )
作者サイト:KGWandering:So-netブログ

こがわみさきさんの新作が読めるとは電撃大王GENESISはじまったな!

という訳で、久しぶりのこがわみさきさん新作は電撃大王GENESIS発の「空声」
「空耳」に近い造語なんでしょうが、こういったちょっと不思議なところが、
こがわみさきさんの漫画にはあるんですよねー
水を封じ込めた水晶のような透明感がありながら、
その音は澄んでいて、高いけれど耳に優しい趣があるんですよね。

今回は「空声」というキーワードのオムニバス形式で綴られる、
若人たちの恋だったり青春だったり不思議だったりなお話たちなのです。

トップバッターは中学校の部活で浮いているトランペット少女の明津さんが主人公。
部長の言葉に納得できず、河川敷でやけくそ気味に吹いてたら、
怪我だらけのドラム少年(どう見ても小学生)がドラムしながら乱入してきたと思ったら、
美声のお姉さん(たぶん高校生)が号泣しながら陽気な歌を悲しげに歌い始めるという、
よくわからないけど、勢いのある流れに押し流されて、
いつの間にか読み終わり、そして笑ってしまうような短編でした。

それと早朝の電車で会うだけで名前も知らない少女に恋するという、
ありきたりなんだけど、とびきりに面白い短編。
こがわみさきさんのこういった話に私は弱いんですよねー
特にラストの締め方にキュンっときちゃうんだなぁ、これが。

また、バカな篠原くんと気持ちが伝わらない宮野さんの短編も良かったですが、
この短編の主人公は都先生と大石先生なのではなかろうかと愚考する次第です。(笑

それとラストの短編(中編?)は不思議要素がたっぷり入ってましたが、
こういうのもこがわみさきさんだよなぁ、と思いました。

なんというか全体的に「こがわみさき」という作家のエッセンスが凝縮されていて、
ファンにとっては非常に嬉しい一冊ではないかと。
オムニバス形式は合っていると思うので今後とも頑張って欲しいと思います。

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