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夏! 海! 青春!
:: 2019/5/27 月曜日::

■[漫画]今も貴方に、恋をしている…「月の珊瑚」2巻

月の珊瑚2巻月の珊瑚2巻
出版社:星海社
原作者名:奈須きのこ
原作者サイト:竹箒
作者名:佐々木少年
作者twitter:佐々木少年 (@sasakishonen) | Twitter
連載サイト:『月の珊瑚』佐々木少年 原作/奈須きのこ | 最前線
Kindle版:月の珊瑚 (2)
DMM電子書籍:月の珊瑚 (2)

奈須きのこによって綴られ、佐々木少年によって生み出された漫画版「月の珊瑚」
その2巻にして完結巻が発売されました。
私は1,2巻の内容を同時収録し、判型も大きな愛蔵版を買いました。

月の珊瑚 愛蔵版 (星海社COMICS)

こちらの方が一気に読めるし、大きな画面で佐々木少年さんの緻密な筆致を楽しめますが、
そこそこのお値段がしますので無理に勧めることはしません。
でも、私は佐々木少年さんのファンなので買って良かったと思っています。

1巻では姫がおばあちゃんから語られた物語を自分の筆で綴ってましたが、
2巻ではおばあちゃんが惚れた地球の男の視点からの物語です。
貝殻に込められた地球の男の想い(願い)が得も言われぬ感情を刺激してきます。

ただの石にして装置だった月のお姫様が、
地球の男の言葉によって少しずつ変化していき、
腕を動かし、形を得て、表情も変わってくる…
そのどれもがとても愛おしく想います。

朗読劇では坂本真綾さんの声によって紡がれた叙情的な部分を、
漫画版では佐々木少年さんの丁寧で優しい筆致で描かれていて、
情感豊かな物語を読者の心に直接訴えかけてきます。

「月姫」や「Fate/stay night」のような激しく心を揺さぶる物語ではありません。
撫でるように優しく、それでいてしっかりと心を揺さぶってくる物語です。
佐々木少年さんだからこそ、コミカライズが出来たんでしょうし、
佐々木少年さんだからこそ、奈須きのこさんは任せることが出来たんだろうな、と思います。

そんな佐々木少年さんは現在少年エースでFGO新宿編のコミカライズをされています。
丁寧な仕事なのでどうしてもペースはゆっくりしていますが、
とても良い出来になっているので、そちらの単行本発売も楽しみです。

:: 2016/7/22 金曜日::

■[漫画]相克する螺旋「空の境界 the Garden of sinners」6巻

空の境界 the Garden of sinners(6) (星海社COMICS)
著者/訳者:天空 すふぃあ
出版社:講談社( 2016-07-22 )

公式サイト:最前線
原作者サイト:竹箒
作者サイト:SHIN-KUU index
作者twitter:天空すふぃあ(sphere_tk)さん | Twitter

臙条巴と式の奇妙な同居生活の終焉と、
マンションに秘められた真実と遂に現われる黒幕。
そして橙子さんに突きつけられた因縁と、
物語はついに佳境へと突入する…!

黒髪ツインテの鮮花も良いけれど、今のストレートロングも良いと思いました。(挨拶
原作のテイストを損なうことなく漫画として魅せてくれる本作ですが、
この6巻でもその実力を遺憾なく発揮してくれましたね。
黒桐の異常な調査能力に辟易&呆然とした感情をそのまま出している橙子さんが最高でしたし、
ロケットペンシルが黒桐に伝わらないジェネレーションギャップに衝撃を受けている橙子さんが、
その背中でショックを語っているところが大変良かったです。

そんな橙子さんの魅力は語り出したらきりが無いので、
本筋である式と臙条巴の二人が辿り着いた真実の前に立ちはだかる黒幕!
圧倒的な存在感がある荒耶宗蓮は圧巻ですね!

karanokyoukai_comic06_01

何か見てるだけで中田譲治ボイスが聞こえてくるようです。(笑

式が捕まり橙子さんが出陣と本当にクライマックスが近付いてきましたね。
ただ、ここからもそこそこ長いのでまだまだ楽しめると思いますので、
7巻以降も楽しみです。

:: 2015/8/24 月曜日::

■[漫画]螺旋の矛盾「空の境界 the Garden of sinners」5巻

空の境界 the Garden of sinners(5) (星海社COMICS)
著者/訳者:天空 すふぃあ
出版社:講談社( 2015-08-11 )
公式サイト:最前線
原作者サイト:竹箒
作者サイト:SHIN-KUU index
作者twitter:天空すふぃあ(sphere_tk)さん | Twitter

今までの「空の境界」は全体からすると前半、というか序章。
この「矛盾螺旋」編から物語の真相へと入っていきます。

ダメな親を持ったがために、困窮を極めた元高校生の臙条巴。
好きだった走ることも分厚いメッキが剥がれて続けられず、
元同級生のワルたちに追いかけまわされて辿り着いた先が、
両儀式に拾われての不思議な同居生活で…

巴くんと式の同居生活って不思議だったなぁ…
巴くんが懸念するように、上っ面だけ見ると男女の同居ものなんだけど、
劣情を催す展開は全くなくて、
同居というよりも、たまたま同じ店で隣り合っただけみたいな雰囲気が、
紙面から漂ってきているように感じました。
少なくとも式はそういったように思ってたんじゃないかなー

それにしても黒桐に放っておかれて癇癪を起こす式がちょっと可愛かったですね。
でも、個人的にはそれ以上に病気で伏せっている橙子さんが可愛かったです。

karanokyoukai05_01

眼鏡をかけた病気の橙子さんを甲斐甲斐しく世話してあげたい…

ブラコン妹の鮮花が出てきて魔術師と魔法使いの違いだとか、
魔術協会の話とか出てきて世界観の説明が入ってきてますが、
ここら辺はTYPE-MOON作品で共通の世界観なので、
知ってる人が多いんじゃないかな?

「空の境界」という作品は正にここからが真骨頂なので、
今後が楽しみです。

:: 2014/9/17 水曜日::

■[漫画]誰かと二人で「空の境界 the Garden of sinners」4巻

空の境界 the Garden of sinners(4) (星海社COMICS)
著者/訳者:天空 すふぃあ
出版社:講談社( 2014-09-10 )
公式サイト:最前線
原作者サイト:竹箒
作者サイト:SHIN-KUU index
作者twitter:天空すふぃあ@4巻9/10発売(sphere_tk)さん | Twitter

3巻ラストから始まった「伽藍の洞」がこの4巻で完結!
このペースなら「殺人考察(後)」は7巻で収まるかな?
「未来福音」までやるなら全8巻くらいになるのかもしれないけど。

時系列的には「殺人考察(前)」の後になる「伽藍の洞」
大学に入学したけど隣りに式がいない日々を漫然と過ごしていた黒桐が、
ギャラリーでひっそりと展示されていた人形に式を見出し、
その製作者である蒼崎橙子を探し当て、縁を手繰り寄せた所から始まります。

前から思ってましたが、天空すふぃあさんが描かれる蒼崎橙子さんは魅力的すぎます。

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女性らしさを感じさせてくれる大きなおっぱいは当然として、
その腰からフトモモへの曲線も垂涎モノですし、
ふくらはぎに関してもほぼ満点と言って良いでしょう。
ハイヒールな所もポイントが高いです。

今回の「伽藍の洞」は目覚めた式の話なんですが、
同時に橙子さんの出番が多い章なんですよね。
だから橙子さん好きとしては凄く堪能出来た章でした。

もちろん、物語として非常に完成度が高かったですし、
何より画面の見せ方がOVA版に負けず劣らず素晴らしいんですよ。
式が目覚める直前と目覚めた直後の内面描写をはじめ、
今回は式の独白が多いんですが、飽きさせること読ませられますからね!
OVA版を観ていた人も満足出来ること間違いなしですよ。

今回で「伽藍の洞」が終わったということは次は「矛盾螺旋」ですね。
ということは臙条巴が出るのか…
一体どんな風に描かれるんだろう…
楽しみだわー

:: 2014/3/16 日曜日::

■[漫画]月の空には砕け散った海がある「月の珊瑚」1巻

月の珊瑚(1) (星海社COMICS)
著者/訳者:佐々木 少年
出版社:講談社( 2014-03-10 )
コミック ( 146 ページ )
連載サイト:『月の珊瑚』佐々木少年 原作/奈須きのこ | 最前線
原作者サイト:竹箒
作者twitter:佐々木少年 (sasakishonen)さんはTwitterを使っています

かつて「月姫」のメディアミックスで唯一と言っていいほどの評価を得た「真月譚 月姫」
ゲームのコミカライズというジャンルの歴史を塗り替えたと言っても過言ではない傑作ですが、
その偉業を成し遂げた佐々木少年さんがまたもやTYPE-MOONファンを喜ばせてくれました。
それがこの「月の珊瑚」のコミカライズです。

坂本真綾さんによる朗読館シリーズの一作として世に出た奈須きのこさんの短編SFですが、
「魔法使いの夜」や「空の境界」と同じ世界観ですが西暦3000年頃の遠未来が舞台です。
コンセプトは「月姫3000」とのことですが「月姫」が西暦2000年に発売されたことを考えると、
色々と深く考えてみることが出来るかもしれません。

人類が衰退しました的な世界で珊瑚が光る小さな島に住む姫と、
彼女に「かぐや姫」のように難題を出される求婚者たち。
姫は別にいじわるで難題を出しているのではなく、
人を愛することが理解できないから測りたいという想いから来るもの。
そんな人の愛を知らない無垢な姫が小さな配達人に出会い、
物語を紡ぎ出すストーリーです。

原作は坂本真綾さんの声の力によって読者に語りかける作品ですが、
このコミカライズは佐々木少年さんの絵の力によって読者に語りかけてくる作品です。

moon_coral01_01

特に大判サイズで単行本になることによって、
Webで公開されていた時以上に絵の魅力が伝わってきます。
初めは何故4コマ漫画の単行本と同じサイズなのか疑問でしたが、
実際に読んでみて納得しました。
この作品は絵に没入してこその世界観なのでこのサイズで正しいと。

ちなみに今現在でも最前線の連載サイトで全話読めますが、
しっかりと楽しみたいなら紙の本で読むことをお勧めします。
電子書籍がもて囃されて実際私も利用していますが、
紙で読むべき作品っていうのはまだあるものですね。
これは2巻も楽しみです。

:: 2013/7/19 金曜日::

■[漫画]凶つ瞳と直視の瞳「空の境界 the Garden of sinners」3巻

空の境界 the Garden of sinners(3) (星海社COMICS)
著者/訳者:天空 すふぃあ
出版社:講談社( 2013-07-10 )
コミック ( 192 ページ )
公式サイト:最前線
原作者サイト:竹箒
作者サイト:SHIN-KUU index
作者twitter:天空すふぃあ (sphere_tk) は Twitter を利用しています

最前線で連載している「空の境界 the Garden of sinners」の3巻目は、
痛覚残留編の後半部分と伽藍の洞の第一回までを収録。
劇場版も丁度現在TVで放映中ですのでタイミングが良い発売ですね。
TYPE-MOONの原点とも言える作品なのでFate/Zero等で最近入った人は、
この良質なコミカライズを入り口にするのも有りなのではないでしょうか。

痛覚残留での主要人物はもちろん浅上藤乃なんですけど、
式とは似て非なるヒロインなんですよね、本当に。
異能を宿す一族に生まれ、異能を望まれた式と望まれなかった藤乃。
殺人を嗜好する式と殺人に快楽を求める藤乃。
そして一番決定的な違いは黒桐幹也に選ばれた式と選ばれなかった藤乃。
そんな二人の常軌を逸した争いは読んでいて少々切ない気持ちにもなりましたね。

それにしてもこの二人の戦いなんですが、既に原作、劇場版と体験していたこともあり、
十分心構えが出来ていたつもりだったので驚くつもりは全くなかったんですが…
ぶっちゃけて言うとWeb上で読んだ時、かなりの衝撃を受けましたね!
あぁ、漫画ってこういった表現まで可能なんだ!
って感じで興奮しましたよ。
これは是非実際に読んで体験して欲しい種類の衝撃度ですよ、ホント。

そもそも奈須きのこ作品って漫画にするのって凄く難しいと思うんですよ。
それを佐々木少年さんが「月姫」やり遂げただけでも凄いのに、
天空すふぃあさんも「空の境界」を文句なしのクオリティで成し遂げるだけでなく、
更に読者の想像を上を行く内容を仕上げてきて素晴らしいの一言ですよ。
原作ストックはまだ半分以上残っているのでこの先も最後まで描ききって欲しいですね。
追いかけて行きますので!

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