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:: 2016/1/28 木曜日::

■[ラノベ]史上最弱勇者のまったりスローライフ「我にチートを」1巻

我にチートを1 (アヴァロンノベルス)
著者/訳者:温泉卵
出版社:ホビージャパン( 2015-12-22 )

作者サイト:温泉卵
絵師サイト:FancyFantasia
絵師twitter:植田亮(@ueda_ryo)さん | Twitter
Kindle版:我にチートを 1

この作品は小説家になろうの18禁版であるノクターンノベルズからの書籍化作品ですが、
エロさは極端なほどに少ないです。
ToLOVEるダークネスどころかToLOVEる無印よりエロくないかもしれません。
植田リョウさんのイラストはエロいんだけど、
本文の方があっさりとしすぎているといいましょうか。
まぁ、エロの比重が極端に少ない作品ですからねぇ…

異世界に召喚されて勇者となって魔王を倒すことを望まれた天田三郎。
しかしそこは年間1000人も勇者が召喚される世界で、
更に三郎は器用さ以外は極端に能力値が低い上にボーナスポイントも運+1だけ。
史上最弱な上に職業をスターゲイザーというかっこよさげなモノにしたら、
実は戦闘職ではなく、戦闘用のスキルも全然覚えられないのでスライムすら倒せない。
それでも根っからの善人である三郎は腐らずにパートナーの人形姫のニーナさんと、
田舎のトヨアタ村でウズラ狩りをして日々を過ごしていて…

この作品は非常に牧歌的というかほのぼのとしています。
ステータスが低くても腐らずに、割りとのんきに過ごしているサブロウが中々にgoodなのです。
あとがきを読むと納得したんですが、
作者の温泉卵さんはTRPGのゲームマスターをしていたんですね。
淡々とした文体の由来が知れて妙に納得しました。

魔王や魔族が居るらしいけれど、
物語の中でもっぱら悪役なのは人間、しかも他の勇者なのは珍しいかも。
異世界召喚されて勇者になったから自分が特別だと勘違いした馬鹿の傍若無人な行いを、
ほぼチートなしのサブロウが小さな力を使って鎮圧するのはちょっとスッキリしましたね。

大きなドラマや派手なバトルや淫猥なエロは全くありません。
淡々とした牧歌的な物語が魅力なので、そういうのが好きな人はどうぞ。

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