僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2009/8/10 月曜日::

■[漫画]エクストリームよりエクスタシー「GAMBLE FISH」13巻

GAMBLE FISH 13 (少年チャンピオン・コミックス)
著者/訳者:青山 広美
出版社:秋田書店( 2009-08-07 )
定価:¥ 420
コミック
ISBN-10 : 4253209467
ISBN-13 : 9784253209465

マカオで開かれる獅子堂学園OB懇親会という名の世界一ギャンブラー決定戦。
杜夢の初戦の相手として現れたのは阿鼻谷に捕らわれているはずの父・夢一郎!?
日本に居るはずの母も出てきて、心中が穏やかでない状態で開始するギャンブルは、
味方を一人、命の危険に晒させる巨大な炎熱鉄球によるルーレットだった…!

という訳で13巻は杜夢の初戦が丸々収録されています。
優位に進めていたように思えるも、相手に一歩先を越されて迷うも、
月夜野の揺るぎない信用で立ち直る杜夢。
しかし、そんな杜夢を相手に遂に敵は正体を現し、卑劣な攻撃を仕掛けるも、
杜夢はギャンブラーの知恵と勇気で挑み、敵を下すことに。

この漫画の面白い所はやっぱり杜夢が窮地に追い込まれてからの、
無理無茶無謀なんだけど、一応理屈が通っている行動を取って、
最後には勝利をもぎ取る所なんですよね。
自らの命すらチップにする度胸は少年誌らしく、読んでいてドキドキします。

そしてもう一つの魅力且つドキドキである艶めかしい女性キャラの描写ですが、
次戦が女性ギャンブラー同士で、更に水着姿での対決ということでドキドキも加速です。
ダイス勝負のブラックジャックで、バーストしたらその分だけ、
吸血行動で快感を与えるヨガリウオが投入というカイザー水原大興奮な展開。
うーむ、流石はGAMBLE FISHだな!

:: 2009/8/8 土曜日::

■[漫画]映画を観た人にも是非読んで貰いたいコミカライズ「サマーウォーズ」1巻

サマーウォーズ (1) (角川コミックス・エース 245-1)
著者/訳者:杉基 イクラ
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2009-08-10 )
定価:¥ 588
コミック
ISBN-10 : 404715296X
ISBN-13 : 9784047152960
作者サイト:†††††いくら亭†††††

独特の神秘性を有していた直木賞作家の桜庭一樹作「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を、
息を呑むほどの傑作コミカライズに仕上げた杉基イクラさんが贈る漫画版「サマーウォーズ」
ヤングエース2ヶ月分で単行本1冊分の4話を描き上げる筆の速さも驚きですが、
それでいて圧巻のクオリティを有していて、ただただ感嘆の溜息が出るばかりです。

漫画として面白いのは勿論、原作である映画を見事なまでに補完しているんですよね。
本筋は全く変えず、勿論原作とは細部で違う所があるんですけど、
むしろ漫画的演出で「良い」と思う所だけ変えているように感じます。
それでいて、主人公が健二であることがより明確になるように描かれているのが凄いんですよね。
この漫画版「サマーウォーズ」は健二の成長物語としての側面が強いです。
でも、そこがまた良いんですよねぇ…

単行本1巻では原作の中盤までを描いているので、
このままのペースだと全2巻になると思いますが、今からその発売が楽しみでなりません。
原作の内容を知っているけど、むしろ知っているからこそどのような展開になり、
どのような結末に仕上げてくれるのか気になって仕方がないんですよね。

映画を観ていない人でも充分楽しめる内容なんですけど、
この漫画版「サマーウォーズ」は映画を観た人にこそ読んで欲しいなぁ。
じっくり読める漫画だからこそ、気付けなかった描写に気付けるし、新たな発見も多いので。
そして映画とはまた違った面白さも多くあるので是非読んで欲しいですね。
お勧めです。

:: 2009/8/7 金曜日::

■[漫画]ハリウッドの栄光とアメリカの大恐慌「王様の仕立て屋」23巻

王様の仕立て屋~サルト・フィニート~ 23 (ジャンプコミックスデラックス)
著者/訳者:大河原 遁
出版社:集英社( 2009-08-04 )
定価:¥ 540
コミック
ISBN-10 : 4088597877
ISBN-13 : 9784088597874

ズボン職人として良い腕を持ちながら、
いい歳して役者の夢を諦めきれないロドリーゴの兄貴が、
まさかまさかのハリウッドの世界的名監督最新作主演に抜擢。
世界大恐慌から第二次世界大戦の時期のハリウッドを描いたラブストーリーを、
織部たちは服飾の面から時代考証を演出することになるんだけど…

今回の一番凄い所は、シリーズ中に現実でリーマンショックが起こったこと。
大恐慌からの社会不安のネタやってら現実がリンクしちゃうという偶然。
単行本化が遅れたのは不謹慎と取られる可能性も考慮したのかな、とも思います。
しかし作品内では、その現実をも見事に取り込んだ内容に昇華してて、
流石は大河原遁だなぁ、と言わざるを得ません。

社会不安とどん底からの奮起を力強く感じさせたり、
多少厳しく聞こえてもビシっとする痛快さはこういった社会情勢だからこそ面白いです。
スポンサー企業の一片の勇気、監督の侠気。
そしてジラソーレのジリ貧からの逆転の勇気ある一手は豪快で爽快でした。

個人的にはラウラのご母堂とのご対面とかも楽しめました。
ラウラは好きなキャラクターなんですよねー、ツンデレだし。
もうちょっとそこら辺の恋心とか描いて欲しい気もするけど、
流石にそこら辺は高望みかなぁ。

…でも読んでみたいですよね?(ぉ

:: 2009/8/6 木曜日::

■[漫画]笑顔とビールに溢れた「もやしもん」8巻

もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
著者/訳者:石川 雅之
出版社:講談社( 2009-07-23 )
定価:¥ 560
コミック
ISBN-10 : 4063522725
ISBN-13 : 9784063522723
作者サイト:石川雅之

8巻は丸々一冊がビール!
主役も武藤さんで、沢木は相変わらず空気です。

今回のテーマは「ビールとはなんぞや?」というもの。
日吉酒店に地ビールを売り込みにきたメガネっ娘の加納さんと、
地ビールに偏見を持つ酒豪の武藤さんが出会ったことを契機に、
農大、地ビール生産者、近隣の住民を巻き込んだ大掛かりなお祭りに!

自分含め馴染み深いはずのビールへの理解が足りないことを痛感した武藤が、
自分一人で奮闘するのではなく、色んな人と協力して、
人と人とが繋がり、大きな盛り上がりを見せたのは感動したなぁ。
自らの過ちを認め、それを挽回する意味もあったんだろうけど、
「ビールとは何か」に明確な答えを見付け、それを実現しようとする熱意こそが、
祭りの原動力になったんだと思う。

ちなみに今回の祭り―、ただただビールを飲むだけのオクトーバーフェストだけど、
実在の地ビール蔵や大手ビール会社も協賛している面白いものになってます。
うちの地元のビールも参加してたりしてちょっと嬉しかったりしました。(笑
巻末の協賛した地ビール蔵の一覧と説明があるので、
そちらをじっくり見てみるのも面白いと思います。

:: 2009/8/5 水曜日::

■[漫画]これにて無事に大団円「陽だまりのピニュ」5巻

陽だまりのピニュ 5巻 (ガンガンコミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:スクウェア・エニックス( 2009-07-22 )
定価:¥ 600
コミック
ISBN-10 : 4757526067
ISBN-13 : 9784757526068

常春のチパルル王国のほんわか王女と、
日本の少年少女たちの緩やかで暖かな交流を描いた作品も、
これにて完結で大団円を迎えることに。
こがわみさきさんとしては初の長期連載となったので、
そういった意味でも記念すべき作品になったんじゃないかな。

チパルル王国に突如戻ったピニュを追いかけて、
湊と久慈くんが入国したと思ったらいきなり離ればなれに。
ピニュは儀式を受けている途中だけど、
痩せて成長したトーリが久慈くんの前に現れて…

と、途中色々とあったけど最後は綺麗に終わったんじゃないかな。
天然だったけどピニュも可愛かったし、
湊とピニュのお母さんが会ったトコは良かったなぁ。

好きな作品が終わったのは悲しいけど、
綺麗に終わったから残念というよりは、
新しい作品への期待の方が大きいかな。
また昔みたいに短編でも良いから、
これからもこがわみさきさんの作品を読んでいきたいです。

:: 2009/8/4 火曜日::

■[漫画]ジャコモの影とクローチェ事件「GUNSLINGER GIRL」11巻

GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)
著者/訳者:相田 裕
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 578
コミック
ISBN-10 : 4048679775
ISBN-13 : 9784048679770
作者サイト:JEWEL BOX

イタリアで数多くの重要なテロ事件の首謀者となってきたジャコモ=ダンテ。
その男が再びイタリアの地に舞い戻ったということで、
公社は俄然浮き足立ち、特にクローチェ事件で直接被害に遭ったジョゼとジョンは、
仇敵が目前にいるということで冷静さを欠いているのが一目瞭然でした。

ジャコモが主導するベテツィアでの鐘楼籠城事件の発生。
威信と意地を掛けた公社の突入作戦は義体の損耗を前提とした無茶なもので…
それでも義体の少女たちは恐怖を感じず臆せず突入し、
そして散って行くのは儚いという言葉だけでは表せないものがあります。

ジョゼなんかは普段はヘンリエッタを可愛がっているのに、
そんな仮面を被る余裕を無くしている辺りに憎しみの大きさが感じられるようでした。
だからこそ、トリエラとヒルシャーのお互いを想い合う姿は愛しかったし、
ペトラとアレッサンドロの情緒の豊かさが上手く対比されていたように思えたんですよね。

そして終盤では今まで断片的にしか語られなかったクローチェ事件が、
ジャンの回想で遂に全貌が現れていきます。
かつての祖父と両親、そして妹という家族。
堅物になったジョンの半生と、それを柔らかくした奔放な恋人との出会い。
結末を知っているからこそ切なさが半端なく、読んでて辛くなるのですが、
それでも読み進めてしまう面白さがあるんですよね。

あー、それにしてもヘンリエッタはどうなるんだろう…

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