僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2009/8/6 木曜日::

■[漫画]笑顔とビールに溢れた「もやしもん」8巻

もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
著者/訳者:石川 雅之
出版社:講談社( 2009-07-23 )
定価:¥ 560
コミック
ISBN-10 : 4063522725
ISBN-13 : 9784063522723
作者サイト:石川雅之

8巻は丸々一冊がビール!
主役も武藤さんで、沢木は相変わらず空気です。

今回のテーマは「ビールとはなんぞや?」というもの。
日吉酒店に地ビールを売り込みにきたメガネっ娘の加納さんと、
地ビールに偏見を持つ酒豪の武藤さんが出会ったことを契機に、
農大、地ビール生産者、近隣の住民を巻き込んだ大掛かりなお祭りに!

自分含め馴染み深いはずのビールへの理解が足りないことを痛感した武藤が、
自分一人で奮闘するのではなく、色んな人と協力して、
人と人とが繋がり、大きな盛り上がりを見せたのは感動したなぁ。
自らの過ちを認め、それを挽回する意味もあったんだろうけど、
「ビールとは何か」に明確な答えを見付け、それを実現しようとする熱意こそが、
祭りの原動力になったんだと思う。

ちなみに今回の祭り―、ただただビールを飲むだけのオクトーバーフェストだけど、
実在の地ビール蔵や大手ビール会社も協賛している面白いものになってます。
うちの地元のビールも参加してたりしてちょっと嬉しかったりしました。(笑
巻末の協賛した地ビール蔵の一覧と説明があるので、
そちらをじっくり見てみるのも面白いと思います。

:: 2009/8/5 水曜日::

■[漫画]これにて無事に大団円「陽だまりのピニュ」5巻

陽だまりのピニュ 5巻 (ガンガンコミックス)
著者/訳者:こがわ みさき
出版社:スクウェア・エニックス( 2009-07-22 )
定価:¥ 600
コミック
ISBN-10 : 4757526067
ISBN-13 : 9784757526068

常春のチパルル王国のほんわか王女と、
日本の少年少女たちの緩やかで暖かな交流を描いた作品も、
これにて完結で大団円を迎えることに。
こがわみさきさんとしては初の長期連載となったので、
そういった意味でも記念すべき作品になったんじゃないかな。

チパルル王国に突如戻ったピニュを追いかけて、
湊と久慈くんが入国したと思ったらいきなり離ればなれに。
ピニュは儀式を受けている途中だけど、
痩せて成長したトーリが久慈くんの前に現れて…

と、途中色々とあったけど最後は綺麗に終わったんじゃないかな。
天然だったけどピニュも可愛かったし、
湊とピニュのお母さんが会ったトコは良かったなぁ。

好きな作品が終わったのは悲しいけど、
綺麗に終わったから残念というよりは、
新しい作品への期待の方が大きいかな。
また昔みたいに短編でも良いから、
これからもこがわみさきさんの作品を読んでいきたいです。

:: 2009/8/4 火曜日::

■[漫画]ジャコモの影とクローチェ事件「GUNSLINGER GIRL」11巻

GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)
著者/訳者:相田 裕
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 578
コミック
ISBN-10 : 4048679775
ISBN-13 : 9784048679770
作者サイト:JEWEL BOX

イタリアで数多くの重要なテロ事件の首謀者となってきたジャコモ=ダンテ。
その男が再びイタリアの地に舞い戻ったということで、
公社は俄然浮き足立ち、特にクローチェ事件で直接被害に遭ったジョゼとジョンは、
仇敵が目前にいるということで冷静さを欠いているのが一目瞭然でした。

ジャコモが主導するベテツィアでの鐘楼籠城事件の発生。
威信と意地を掛けた公社の突入作戦は義体の損耗を前提とした無茶なもので…
それでも義体の少女たちは恐怖を感じず臆せず突入し、
そして散って行くのは儚いという言葉だけでは表せないものがあります。

ジョゼなんかは普段はヘンリエッタを可愛がっているのに、
そんな仮面を被る余裕を無くしている辺りに憎しみの大きさが感じられるようでした。
だからこそ、トリエラとヒルシャーのお互いを想い合う姿は愛しかったし、
ペトラとアレッサンドロの情緒の豊かさが上手く対比されていたように思えたんですよね。

そして終盤では今まで断片的にしか語られなかったクローチェ事件が、
ジャンの回想で遂に全貌が現れていきます。
かつての祖父と両親、そして妹という家族。
堅物になったジョンの半生と、それを柔らかくした奔放な恋人との出会い。
結末を知っているからこそ切なさが半端なく、読んでて辛くなるのですが、
それでも読み進めてしまう面白さがあるんですよね。

あー、それにしてもヘンリエッタはどうなるんだろう…

:: 2009/7/31 金曜日::

■[漫画]フェチの塊「高校球児ザワさん」2巻

高校球児 ザワさん 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
著者/訳者:三島 衛里子
出版社:小学館( 2009-07-30 )
定価:¥ 550
コミック
ISBN-10 : 4091826695
ISBN-13 : 9784091826695
作者サイト:日刊ザワ

現在の規定では女子選手はマネージャー以外公式戦に出られないのに、
それでも強豪の硬式野球部で日々練習に励むザワさんこと都澤理紗。
そういった環境なのに悲壮な覚悟やら、公式戦に出られない悔しさはなく、
ただ淡々と野球漬けの毎日をフェチ魂溢れる描写で綴ったのがこの作品です。

ザワさんは顔も良いし、スタイルも普通より筋肉が多めなの以外は理想的。
なのに、レーパン(ユニフォームの下に着るスパッツ風下着)で男性コーチの前に出たり、
放課後が近付いてくるとスカートの下にユニフォームを着たりと、
普段は女の子らしさが薄いように見えるんだけど、
だからこそたまに見せる女性らしさの描写にドキドキしてしまうんですよね。

それに自分が好きなプロテインのことをクラスメイトの女子にまずいと言われ、
どんどんと目つきが剣呑になっていく所とか妙に愛嬌があるんですよねぇ。
そんなザワさんを見る、タメの楠本と守口のもやぁっとした想いとかも、
この作品の魅力だと思います。

この2巻で個人的にこの作品の魅力を端的に表していると思うのは、
守口と先輩の長谷さんがボソボソと会話してたあの回ですね。
ザワさんがノーブラかどうかの議論とザワさんの胸元描写。
ユニフォーム越しにどうなっているのか注視して妄想を膨らませてしまいますよ。
ザワさんなら有り得そうなだけに、ホント色々想像してしまいます。
うーん、描き方上手いなぁ…

:: 2009/7/30 木曜日::

■[漫画]ノーラが想像以上に可愛い「狼と香辛料」3巻

狼と香辛料 3 (電撃コミックス)
著者/訳者:小梅 けいと 支倉 凍砂
出版社:アスキー・メディアワークス( 2009-07-27 )
定価:¥ 599
コミック
ISBN-10 : 4048679635
ISBN-13 : 9784048679633
作者サイト:小梅けいとの原典皆既

原作の面白さを十二分に引き出し、丁寧に書き綴る小梅けいと版「狼と香辛料」
この3巻では原作1巻のクライマックスを見事に描ききり、
更に次のエピソードに入る前に重要な役割を狙うノーラの日常を描くことによって、
違和感なく、そして期待値を高めてくれる原作補完の美麗さを見せてくれて惚れ惚れします。

メディオ商会に追われ、地下道を逃げまどうホロとロレンス。
ホロが雄叫びを上げ、犬を追い払う場面での表情は凛々しいものがあったけど、
窮地でヤレイがロレンスを魅力的な条件で買収しようとした際は、
諦観と不安が入り交じった切なそうな表情をしていてそのギャップが魅力的なんですよね。

その後のロレンスの契約を大事にする言葉で歓喜に震える表情や、
ミローネ商会で再会した時の照れが入った表情には身悶えしてしまいます。
原作やアニメ版で散々ホロの魅力に充分参ったつもりだったけど、
小梅けいとさんがホロの表情を描くことで別の側面に気付かされてもうメロメロですよ。
それに桃の蜂蜜漬けの事を聞いてる時の涎を垂らしてしまう程に陶然としている表情とか、
もう最高の一言ですよね。

そして原作では重要な役割を担うのに少々影が薄かったノーラですが、
リュビンハイゲンで辛い目に遭い、涙を流しながらも慎ましく日々を生き、
時には街で機織りをして生活する同年代の女性に憧れを抱くという、
原作になかった描写をすることで、ぐっと感情移入をすることが出来て、
予想以上の可憐さに気付かされて心が鷲掴みされてしまいましたよ。

うーん、私もやっぱり馬鹿な雄だなぁ。(笑

:: 2009/7/29 水曜日::

■[漫画]高卒自堕落無気力ニート症候群「空の下屋根の中」1巻

空の下屋根の中 (1) (まんがタイムKRコミックス)
著者/訳者:双見 酔
出版社:芳文社( 2009-07-27 )
定価:¥ 860
コミック
ISBN-10 : 4832278282
ISBN-13 : 9784832278288
作者サイト:とどかない そら

作者の双見酔さんと言えば、うちのサイト的にはコミティア等で面白い同人誌を出す人であり、
うちのサイトのイラスト描いてくれたガンジス川さんとペアでサークル参加する人であり、
何より伺かのデフォルトシェルに関わった一人である訳です。
つまりは古くからのファンが多い訳で、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。

笹川香奈絵は高校卒業したら何になるかと言えば…
やりたいことも何もないのでニート街道まっしぐらなのでした…
資格もないし、やる気も…、あるのかないのか微妙…
そんな彼女が金がないという現状を痛感し、
一念発起して社会復帰に励む作品…、な訳ないんだよなぁ。

起きたら15時、お金がないからやることがない…
今日は履歴書を買ったから一日の仕事は終了なハードルな低さ…
ハローワークの使い方から勉強しないと判らない…
社会人の一日の生活を想像してみて絶望感を味わう…
そんなニートの共感したくないけど理解ができてしまう生活を、
暗くなりすぎない程度に淡々と透明感のある内容に描ききっている訳ですよ。
無職なだけに透明感…(ぉ

無職という正に0からの出発であり、
でもいきなり正社員は責任が怖いのでまずは母の勧めに従いバイトから…
と、多少なりとも勤労意欲を持ちニートから脱出していくという、
一応ながらも成長物語なのです。
…多分。

ニートの少女が主人公で、やけにニート生活とかがリアルだけど、
暗い雰囲気ではない、双見さんらしい漫画なので双見さんの漫画を読んだことがないなら、
一度手にとって欲しいかなー

HTML convert time: 0.147 sec. Powered by WordPress