その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2015/11/19 木曜日::

■[ラノベ]聖殲発動「ストライク・ザ・ブラッド 14 黄金の日々」

ストライク・ザ・ブラッド (14) 黄金の日々 (電撃文庫)
著者/訳者:三雲岳斗
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-11-10 )
作者サイト:mikumonographica
作者twitter:三雲岳斗(mikumo)さん | Twitter
絵師サイト:fotologue : gallery : manyaxmohu2
絵師twitter:マニャ子(manyak)さん | Twitter

Kindle版:[まとめ買い] ストライク・ザ・ブラッド(文庫版)

テロ集団”タルタロスの薔薇”の傷跡も色濃い絃神島。
疲れた人々の心を癒やすために絃神島を救った藍羽浅葱がローカルアイドルになり、
身近な人にとっては違和感のある姿で歌って踊って人気を博する中、古城たちは本人に会えないでいた。
そして雪菜も自身の身体の変調を自覚するようになり…

ついに”聖殲”とは”咎神カイン”とは”天部”とは。
今までストライク・ザ・ブラッドの世界で謎とされていた多くが、
今回一気に詳らかになりましたね。
第四真組の存在意義までわかったけれど、
古城の行動はいつも通りなのには安心しました。
ブレない主人公って良いですよね。

正妻戦争的には雪菜が一歩リードしたなぁ、と思うわけですよ。
浅葱は囚われながら絃神島のために色々頑張ったりしてたんだけど出番が少なかったし、
煌坂さんは幼馴染みプレイをやる気満々だったり、
冥駕が発動した”聖殲”の影響で酔っ払った煌坂さんは中々に魅力的ではあったのですが、
やはりお色気要員だなぁ、と。
一応バトル的にはちょっとは活躍できたんですけどね?
それでも自分がどうなろうと古城を助けるために行動し、
その結果として左手の薬指に指輪をゲットした雪菜が一番正妻度が高かったです。

さて、次巻で第一部完とのことです。
ここまで謎が詳らかになっておきながら第二部が用意されているのにも驚きですが、
ラブコメ的には第二部はどんと来いなので取り敢えずは次の15巻が楽しみです。
やっぱりラスボスはディミトリエ・ヴァトラーなのかしら。
取り敢えずは今まで登場してきたヒロインたちが再登場することに期待したいところです。
せめてラ・フォリアだけでもお願いします!

:: 2015/11/11 水曜日::

■[ラノベ]踊る大捜査線「魔法科高校の劣等生 18 師族会議編 (中)」

魔法科高校の劣等生 (18) 師族会議編 (中) (電撃文庫)
著者/訳者:佐島勤
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2015-11-10 )

箱根のホテルで会議中の十師族を狙った自爆テロ。
顧傑の死体を操る魔法によって起こされたその暴挙は、
マスコミが煽ったせいで反魔法団体が焚き付けられる世論が形成されるが、
十師族は黙っているだけではなく達也たちを使って顧傑を捕らえようとして…

死傷者が多数出る血なまぐさい事件が起こり殺伐としますが、
この事件の解決に向けて動く間にバレンタインもあるお陰で、
割りと甘いラブコメ臭も漂う中編でしたね。
ほのかの積極的な攻勢もさることながら、
相合傘をする真由美さんも良いラブコメ要員だったと思いますよ!
達也の手を握ろうとして握れないところとかも萌え度が高かったですしね!

一方メインヒロインである深雪さんですが…
今回はおとなしいと思ってましたが、
まさか妹から婚約者へとジョブチェンジしたことで、
立場を失う恐怖心が出てきたことで尻込みしていたとは…!
これもまた萌えるというか、深雪さん可愛い。
大丈夫、達也が深雪さんを捨てるだなんてありえないから!
微粒子レベルでも存在しないよ!

それにしても事件の方ですが…
花音の短絡的な発言には「まるで成長していない…」と感じましたね。(笑
五十里がいつも諭してくれるから成長していないのか、
五十里がいるからこの程度で済んでいるのか微妙なところです。
それに比べて七宝は精神的に成長したな、と。
達也に鼻っ柱をへし折られてから研鑽を積んできたのと、
やはり実家が十師族に選ばれたのが精神的な安定につながったのかと思います。

肝心の顧傑の事件ですが、
テロというのは実行側の方が有利だとはいえ、
達也以外の面子は後手後手に廻るどころか情報を得ることも出来てないとか、
これは四葉が突出していると見るべきか、他が不甲斐ないと見るべきか…
一条なんかはわざわざ関東まで出張っているだけにちょっと可哀想ではありますね。
深雪さんの眼中にもないのが更に物悲しいと言いましょうか… 哀れ…

しかし最後の展開には驚いたなぁ。
これはエリカだけじゃなくて藤林さんも穏やかじゃなくなりそうだし、
一方で深雪に手を出そうとする輩どもは、
達也の逆鱗に触れまくりだと思うので、
下巻がどのような展開になるのかちょっと心配ですね。

:: 2015/11/9 月曜日::

■[ラノベ]突発的に意味なく性転換!?「Lady!? Steady,GO!! Special Edition」

Lady!? Steady,GO!! Special Edition (ファミ通文庫)
著者/訳者:井上 堅二
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2015-10-30 )
作者サイト:始まりは謝罪から
作者twitter:井上堅二(@Kenji_Inoue_)さん | Twitter
絵師サイト:丸新ぶろぐ(仮)
絵師twitter:丸新(@marusin0214)さん | Twitter

バカテスが終わったあとはぐらんぶるの原作を担当されたりアニメの脚本されたりと、
ライトノベルの場から遠のかれたのかな、と思っていたのですが、
この度は新作だけでなく、旧作であるバカテスの番外編も引っさげての、
堂々とした凱旋となっております。

で、新作はどんな感じかと言いますと…
ぶっちゃけバカテスみたいなもんです。
ぐらんぶるもそうですが、井上堅二さんはバカな男二人の掛け合いがあり、
そこに美少女が加わるというのがフォーマットになっていますね。
しかもそこに中性的な男が加わっているあたり、
いかにもバカテスだなぁ、と思う訳です。

跡取り競争だとか身分差とか先輩と後輩で幼馴染みだとか、
多少シリアスな設定とかはありますけど、
初っ端からクリスマスにヘリで街中を強襲してカップル狩りをするあたり、
内容というかテンションは推して知るべしといった感じでしょう。
まぁ、井上堅二さんですしね。

しかし主人公の相棒である先輩が唐突に性転換したり、
それ故に起こるアホな騒動とかは何とも私の好みだな! と思いました。
バカテスの番外編も性転換祭りだったし、
今回は性転換推しで行くのでしょうか!
いやー、楽しみだなー!

:: 2015/11/3 火曜日::

■[ラノベ]四妖精の生々しい生活「甘城ブリリアントパーク」7巻

相変わらず内容と表紙が全く一致してない甘ブリです。
むしろ6巻と表紙が逆じゃないのかと思います。
今回はエレメンタリオの4人の妖精たちにクローズアップした、
妙に生々しい短編集です。

そう、生々しいんですよ。
無駄にリアリティがあるんですよ。
いえ、4人が肌色タイツをしてない生肌さらしの痴女って意味ではなく、
描写が妙に共感できるというかなんと言いましょうか。

自宅が炎上してネット上でも炎上したサーラマが、
ミュースの家に泊めてもらおうとしての会話の流れと、
その後のギスギスしたところが非常に生々しいというか、
妖精どころかまんま女子大生あたりのノリと言いましょうか。

前回の飲み会でコボリーとの仲が妙な感じになったワニピー先輩の反応とか、
それに対するコボリーの態度だとか、
職場の飲み会に参加したミュースの心労が察せられてしまうというか。
おかしい、妖精さんたちがメインのはずなのに、
所帯じみたリアリティとかそういうものがビシバシと感じられちゃうんですよっ!

まぁ、それがむず痒くて面白いんですけどね。
そういったリアリティがあったからこそミュースの西也への想いがわかり、
萌え度が高まりまくるというのはあります。

ミュースと言えば飲み会帰りのワニピー先輩とのツーショット挿し絵ですが、
いかにも女子校出身の処女がバイト先の先輩にお持ち帰りされるビジュアルっぽくて、
そっちの意味でも生々しかったです、ハイ。
いすずやシルフィーの巨乳イラストといい、小生前かがみであります。

:: 2015/10/31 土曜日::

■[ラノベ]シロエの決断「ログ・ホライズン 10 ノウアスフィアの開墾」

ログ・ホライズン10 ノウアスフィアの開墾
著者/訳者:橙乃ままれ
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2015-09-30 )
作者サイト:m2lade JAM
作者twitter:橙乃ままれ(@marmalade_macro)さん | Twitter
絵師サイト:instantGarden
絵師twitter:hara(@harapand)さん | Twitter

ミノリが持ち帰ったロエ2からの手紙と、
ゲームには居なかった<典災>という新種モンスター
少しずつエルダーテイルという世界の真相に近付きながらも、
アキバだけでなく冒険者全体と大地人同士の諍いと、
問題は多く、シロエは悩み迷うんだけど…

というわけでログホラのアニメ2期の方が先になったけど、
原作の方も第2部完結的な10巻が出たぞー
内容としてはアニメとほぼ同じなんだけど、
流石に原作の方が説明とかが多くて判りやすくなっているし、
何より各スピンオフとの連携が見事なのです。
やっぱりこの物語は群像劇なんだなぁ。

初めはどうなることかと思ったけど、
最後はシロエが主人公らしくきっちりと良い所を見せてくれたのが良かったですね。
特にアカツキとの連携がバッチリはまってるのが最高でした。
かつてはにゃん太班長とシロエがやりながらも自分ではできないと言っていたアカツキが、
それをシロエと打ち合わせなしにやったという所がグッときますね。
成長してるんだなぁ。

シロエは作品内で語られている通りクラスティみたいに特別優秀な人ではないんですよね。
5割凡人というのは言い得て妙だと思います。
ただ、凡人だからと悩みながらも歩みを止めずに地道に経験を重ね、
仲間を得たりした結果として今のシロエがあるんですよね。
そしてそんなシロエを仲間たちは期待してくれているんだよなぁ…
うん、良いギルドだ。

しっかし、アニメで先に知ってたとはいえカナミが子持ちだったのは意外だったなぁ。
海外に移住した理由は予想通りだったけど、色々と斜め上でしたよ。
流石は茶会の中心人物だなぁ、と改めて認識しましたね。
これは振り回されていたであろうシロエたちも大変だったことでしょう。
やっぱり恋心はあったんだと思うんだけど、今回のこれで吹っ切れたでしょうね。
アカツキとミノリは今が狙い目だと思いますよっ
頑張れ、恋する乙女たちっ

:: 2015/10/26 月曜日::

■[ラノベ]家族の形「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~」第二部 神殿の巫女見習いI

本好きの麗乃が異世界に兵士の娘マインとして転生するも、
そこは本は貴重で植物紙もなく、識字率も低い世界。
しかもマインの身体は虚弱で不治の病にも罹っているというハンデだらけ。
それでもめげずに”本を読む”という目的のために幼馴染みのルッツだけでなく、
やり手の商人のベンノまで巻き込み邁進しまくりだったが、
不治の病のために近付く死期は待ってくれず…
しかし半ば諦めていたマインは洗礼式で赴いた神殿で延命の手段と、
マインにとっての地上の楽園である図書室を見つけて…

第二部はマインが平民でありながら神殿で魔力持ちの貴族に準ずる青色巫女見習いとして、
常識違いの場所で奮闘しつつ、周りを巻き込んで盛大にかき回すお話です。
初めはあまりの常識の違いと側仕えの横柄な態度に挫けそうだったんだけど、
支えてくれるルッツや叱ってくれるベンノに、
愛してくれる大好きな家族がいるからマインは頑張れるんですよね。

手のつけられない悪ガキのギルと出会った当初は無関心だったのに、
あっという間に手懐けるマインの手腕は傍から見ると聖母みたいだと思いましたね。
もっともマインは誰よりも年下なんだけど、そのギャップすらも超越しているというか。
また、孤児院の飢える孤児たちを救うためルッツたちの助言を受けて、
自力救済できるように計らう事業も聖母みたいですが、
その動機が罪悪感に苛まされずに気兼ねなく読書をするためというのが、
マインの筋金入りの本好きっぷりを表していて面白かったです。(笑

それとマインの暴走(?)が神官長を動かして、
ディスコミュニケーションからスレ違いこじれていたルッツの家族の仲を、
見事に修復した展開は鮮やかでしたね。
急速にマインの性格を把握する手腕といい、神官長の有能さが光るラストでしたが、
神官長の有能さはまだまだこれからが見せ所なので、
今後の展開にも期待したいところです。

また、書籍化書き下ろしのエピローグと短編2つも良かったです。
ルッツの父ディードの視点で語られたエピローグでは、
ディードがディードなりにルッツとすれ違っていたのを懸念しながらも、
言葉を重ねることでわだかまりを解消するという手段が思いつかなかった、
というのが判って妙に得心しました。
お互い理解するためには心の中をしっかりと言葉にするのは当然のように思ってましたが、
その手段すらも知らなければわからない、というのはなるほど納得だな、と。
また、マインの姉トゥーリの視点で語られた短編の方ですが、
トゥーリがマインの姉としてマインに置いていかれないように、
必死に努力する姿がわかってほっこりしましたね。

今世では病弱で虚弱で貧乏と大変なハンデを負っているマインだけど、
前世と同じく家族には恵まれているのは本当に良かったですね。
だからこそ第二部のラストは涙なしには語れないのですが…
まぁ、そこは続きをお楽しみに、ということで。

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