その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2015/1/6 火曜日::

■[ラノベ]新入社員エミリの失敗「フレイム王国興亡記」3巻

小説家になろうからの書籍化作品の第3巻!

…なんですけど、この3巻は全部書き下ろしです。
いえね、Web版のストックはまだまだ3冊分くらいは余裕でありそうなんですよ。
ですが、作者がどうしても入れたかったみたいなんですよね、このエピソード。
やはりこの物語的にはエミリがヒロインという事なんでしょうか。

ソルバニアからの経済戦争に対抗するために港を作ろうとしたテラ領。
浩太が提案した株式会社というフレイム王国では聞いたことのない方式で、
王家の後押しもあり上手く行くかと思いきや現実はそんな順風満帆な訳はなく、
海千山千の商人や遠くソルバニアからの操り糸も暗躍して…

いやー、ホウレンソウって大事ですよね。
特にまだまだ新入社員というか新人の頃はね。
賢しくて度胸もあるソニアもその経験不足を突かれて大変な事態になっているし、
まだまだテラ領は発展途上なんだな、と痛感させられます。

しかしそこは日本での多種多様な詐欺の相手もしたことがある浩太ですから、
詐欺には詐欺を、ということで反撃してくれてスッキリさせてくれたのは良いんですが…
このヒキはちょっとなぁ…
ソルバニアの老獪さは解るけど、そこをラストに持って来られたら非常にモヤモヤします。
この終わり方をやって良いのは続刊がすぐ出せる時だけですよ!
読者のストレスを早急に解消させるためにも早めの4巻の発売が待たれます。

というか、ソニアってばまた懲りてないですね!
ホウレンソウの大切さをレインの詐欺事件で学んでないなこのお子様。
やはりこういった事件の後はなぜなぜ分析するなりして根本原因を理解しないとダメですね!
うーん、エミリの魅力は上がったけど、ソニアの株価はストップ安な3巻でした。
これはもうヒロインとしてはダメかもわからんね…

そうそう、ヒロインと言えば綾乃の伏線が張られてましたね。
絶対に敵わないと思わされた同期こと、綾乃の登場が待たれます。
うーん、このペースだと出るとすれば7巻か8巻くらいになるかな…
先は長いな…(´д`)

:: 2015/1/4 日曜日::

■[ラノベ]ロマネスクの会「ビブリア古書堂の事件手帖 6 ~栞子さんと巡るさだめ~」

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
著者/訳者:三上 延
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-12-25 )

作者サイト:馬的思考日記
作者twitter:三上延 (mikamien)さんはTwitterを使っています

古書と人とを繋ぐ事件手帖の6冊目。

長い時を経て、やっと付き合うようになった栞子さんと大輔。
それが文香ちゃんというスピーカーで拡散されて、
赤面しまくる栞子さんが可愛かったです。
しかし古書を巡る事件は待ってくれずに、因縁の太宰治の本が関わってきて…

今回は1巻で出てきた太宰治の「晩年」アンカットの出自が判る内容でした。
大輔と田中の祖父である田中嘉雄と縁があった人々の間に起こった四十七年前の盗難事件。
関係者も半分以上が他界し、盗難された稀覯本「駆込み訴へ」の実物も読めない状態で、
事件を見通す栞子さんは流石でした。

でも、事件は見通せても自分の人間関係は見通せない所は栞子さんらしかったですね。
久我山家の人々にどう思われているかを察することが出来ず、
自分の才能に無自覚な所とかは如何にも栞子さんらしいな、と。
そこが弱点でもあると思うので大輔にはきちんとフォローして欲しいですね。

また、太宰治に関してですが、作中に出てきた別PNの話とか新鮮でした。
そういえば最近でもハリーポッターの作者が別PNで推理モノ書いて、それがバレたとか何とか…
それと太宰治の心の弱さとか色々と興味深いエピソードが知られて面白かったです。

今回も「器量は悪くない」と大輔に天然で返されて赤面する栞子さんとか、
可愛らしい一面が沢山見られたので嬉しかったけど、
正直もっともっと見ていたいですね。

それだけにあと1,2冊で終わるっぽいのは残念だなぁ。
栞子さんの血縁とか判明した訳ですが、これがどう最後に収束するのか。
次巻もまた1年くらい先に出るかと思いますが、楽しみに待ちたいと思います。

:: 2015/1/3 土曜日::

■[ラノベ]6年半ぶりの新刊「紅 ~歪空の姫~」

紅 ~歪空の姫~ (ダッシュエックス文庫)
著者/訳者:片山 憲太郎
出版社:集英社( 2014-12-19 )
絵師サイト:SOYBEAN

Kindle版:
Kindle版:紅 ギロチン
Kindle版:紅 醜悪祭(上)
Kindle版:紅 醜悪祭(下)

正直、この作品の続刊が出ることは絶望視してました。
アニメ化するも原作クラッシャーで、そのせいか醜悪祭の下巻のあの有様。
これはもう作者の片山憲太郎さんは筆を折ったのでは…
と思っていたのですが、スーパーダッシュ文庫がダッシュエックス文庫として再始動するのを機に、
ちゃんと続きが出るとはなぁ…
醜悪祭のこともあったしこの新刊を読むまで楽しめるか不安でしたが、
読んでたらそんな不安が吹っ飛びシンプルに面白くて一気に読み進めてました。

星噛絶奈との戦いは引き分けに終わり、悪宇商会とは休戦状態になり平穏な日々が戻ってきたと思いきや、
世界は変わらず凶悪事件が蔓延り、駆け出しとは言え揉め事処理屋の真九郎は騒乱に巻き込まれることに。
今度は冤罪に苦しむ少女を救うという依頼と同時に、
裏十三家筆頭と言われる歪空の息女である歪空魅空にお見合いを申し込まれるも、
実はその二つが連動しており…、という展開。

歪空魅空の「紅」世界らしい狂った感性と思考回路に懐かしいと感じてしまいましたが、
それ以上に真九郎のモテモテっぷりに懐かしさを感じました。(笑
銀子と夕乃さんが溺愛するのはもちろん、紫も魅空に対抗してポニテ&スカート姿を見せたり、
お互いの思惑はともあれ、崩月、星噛、歪空の令嬢たちが真九郎を取り合って一触即発とか、
流石は真九郎だな、と。
あ、忘れちゃいけない、切彦ちゃんにもモテモテでしたね!

真九郎が巻き込まれた空港爆破テロへの糸口が見付かり、
この物語の大きな軸が見えてきた気がするんだけど…
このままちゃんと続きが出てくれるのかが心配です。
やっぱり面白い作品だと思うので、このまま完結まで頑張って欲しいです。
そして電波的な彼女の続きも何卒よろしくお願いします…!

:: 2014/12/24 水曜日::

■[ラノベ]少女の献身「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」外伝四 白銀の晶姫編

ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈外伝4〉白銀の晶姫編
著者/訳者:柳内 たくみ
出版社:アルファポリス( 2014-12-23 )

祝! TVアニメ化決定!

めでたい! 本当にめでたい!
この作品の面白さから考えるとメディアミックスがコミカライズだけで終わるはずがないと思ってましたが、
まさかドラマCDとか諸々を一足飛びにしてTVアニメ化まで行くとは思いもしませんでした。
確かに近年はミリタニーモノが流行っているし、ヒロインたちは萌えるしと要素は揃っているんですけど、
政治問題を扱ってるし国際問題あるしグロもあるからなぁ…
何より版元が実績のないアルファポリスというだけに半ば諦めていたんですが…
いやはや、これは嬉しい決定ですよ。
キャラデザが竿尾悟版と黒獅子版のどっちになるのか、声優が誰になるのかとか、
今から悶々としまくりですが、純粋に楽しみであります。

さて、この外伝4巻はレレイ編にして外伝最終章です。
如何にして門が再建され、日本と繋がることが出来たのかという、
結末はわかっているけれど、そこに至るまでの苦難の道のりが綴られています。

まずはその前に前回、他国の内戦に介入して内政干渉に近いことをした伊丹が、
なぁなぁで済まされないのが自衛隊という組織。
結局それは海自の江田島のとりなしと伊丹のガラス発見によって保留となったけど、
それが巡り巡ってレレイにしわ寄せがいっちゃうとはなぁ…

それにしても今回はフラストレーションが溜まりまくる展開でした。
悪役であるレディの動機が逆恨み&野心という下劣な所もそうですが、
彼女が巡らす策謀が政治機能がない自衛隊には致命的なものなのもそうだし、
無辜の民を苦しめ、何よりレレイの努力を踏みにじるという所がもうね…!
そしてレレイを守るべき組合が、組合を守るためにレレイを放逐とか、
ジョブズを追い出したアップルみたいで口惜しいったらありゃしない。

組合に必要ないと言われたと感じたレレイが泣いちゃう所とかもうね、何というかね!
守ってあげたくなって仕方がないですよ!
泣くレレイの傍に伊丹が居てくれて本当に良かった。
普段は鈍感で朴念仁でダメなヤツだけど、
こういった肝心な時に支えてあげるから伊丹はモテるんだろうなぁ。

感情の起伏が表情に出にくいレレイだけど、
炎龍編の時のアレや今回の泣いてしまうことからも判るように、
感情がないというわけじゃなく、その心の底がどうなっているのかわかるけど、
それによって俄然可愛さが増したと思うんですけど、どうでしょうか。
庇護欲を刺激されたと言いましょうか。
彼女の生い立ちを知ったことでより一層守ってあげなくては、と思わされます。

彼女の生い立ちと言えばレディの事情から考えると、
レレイの血筋も中々に複雑なことが伺えますし、
何より皇帝モルトもまだまだ野心を捨てきれないみたいなので、
門が再開通してもまだまだ物語が残されているように思えます。

正直言うと、ミュイの姉二人やレディにはもっと悲惨な目にあって欲しいというか、
汚物は消毒だー! とばかりに自衛隊無双な爽快感が欲しかったですが、
レレイが可愛かったのはそこら辺の爽快感は続編に期待したい所です。

いや、ありますよね続編?
期待していますよ!

:: 2014/12/22 月曜日::

■[ラノベ]はてなー向け短編も収録!「人類は衰退しました 平常運転」

人類は衰退しました 平常運転 (ガガガ文庫)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2014-12-18 )

絵師サイト:FRAGILE

Kindle版:人類は衰退しました 平常運転

この本は本編が完結した「人類は衰退しました」のアフター短編集です。
月から帰還して世界を色々と巡ったりする私が、
行く先々で立ち寄った村々のことの短編だったり、
くすのきの里でのちょっとした妖精事件のお話だったりします。

それにしても妖精さんたちはワーカホリック気味というか、
ブラック企業が大好きなためにブラックジョークが炸裂しまくりでしたね。
下請けを潰し、取っ替え引っ替えして利益を出す企業とか笑いたいけど笑えない…
でも「チーフアイランド・コーサク」には笑いました。
その要約も的確すぎて更に笑わされました。(笑

今回の短編集で一番気になったのはビキニアーマーな私…
ではなくて「三つの村における需要と供給とそれ以外の何か」でしょうか。
衣食住が満たされたジャングル村の人が承認欲求を満たすために本を書き、
物資を渡す代わりに引き篭もりのインドア村の人に読んでもらってレビューして貰い
その橋渡しを宅配業のカーゴ村の人に委託する、という素晴らしくエコな駄サイクル。
承認欲求を渇望する村人が他人の作品をディスりまくる姿とか、
まるではてな村奇譚のようでした。
いやー、クレイジーで気持ち悪いですねー

それにしてもこれで本当に終わりなんだと思うと寂しいですね。
イラストの使い方が絵本を彷彿とさせる面白さでしたし、
妖精さんのお陰でマイルドになったブラックジョークも好きでしたので。

新作はまた違った剣と魔法のファンタジーという今流行りの要素が入った、
パックが出ている時のベルセルクくらいのファンタジー風味みたいですけど、
田中ロミオ作品というだけで期待出来ますので楽しみです。

:: 2014/12/16 火曜日::

■[ラノベ]熱血のクールビューティー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 3」小冊子付き限定版

アニメ化決定済みの大人気作品「ダンまち」の外伝3巻目!
外伝と言いながら本編以上にダンジョンしていますよ!
この外伝は本編とほぼ同じ時系列をアイズ視点で語られているんですが、
第一級冒険者のアイズですからベルとは違ったスケールでの冒険が待っているので、
本編とは別の面白さがあります。

そういった冒険の面白さもありますが、それよりもまず冒頭のアイズが可愛い!
膝枕をしてあげたベルに逃げられてマジで凹んでいるアイズが可愛くて可愛くて!
これはもう恋しちゃってると言って良いのでは…!
と思わなくもないですが、アイズは女の子である前に冒険者だからなー
たとえ自覚したとしても現時点ではベルくんに芽はないのかもしれない。

そして冒険の物語はアイズがベルくんを助けるために10階層に行ったことから始まります。
ソロの所に2巻に出てきた胎児が眠る宝玉に関係がある依頼を謎の黒衣の人物から受け、
同じ依頼を受けたヘルメス・ファミリアと同行してモンスターが大発生している24層の食料庫に行くんだけど…

いやー、熱いですねー
見た目はクールビューティーなアイズですが、中身はベルくんに勝るとも劣らない熱血ですよ。
2巻で敗北を喫した赤毛の女レヴィスに負けないために偉業を成し遂げたアイズですが、
その偉業の経験値によりLv6にランクアップしたことでレヴィスと同等以上に戦えるように…!
敗北した相手に修行して成長して再戦を挑むとか正に王道の熱血展開!
こういった所はベルくんと似ているというか、
アイズもベルくんと同じ冒険者なんだなぁ、と思わされます。

そしてアイズ以外も面白い面子が揃ってて、中でもアイズの後輩にして成長株の魔法使いレフィーヤ。
今回は口が悪いベートと、別ファミリアのエルフであるフィルヴィスとの板挟みで心労がマッハみたいでしたが、
それが原因というわけではないですが、精神的にまたひとつ成長出来たようで何よりです。
そしてLv.3ながら魔法剣士としてバランスが良いフィルヴィスですが、
彼女もトラウマを乗り越えることが出来たみたいなので、今後の再登場にも期待したい所です。

それにしてもベートが口だけじゃなくてちゃんと活躍していたのに驚きました。(笑
いや、まぁ、流石にロキファミリアで第一級冒険者やるだけはあると思ってましたが、
ちゃんと有言実行なんだねあの犬野郎…
しっかし、何故あんなに口が悪いのか…
そこにも何かドラマがあったりするのかな?

そして物語の謎ですけどアイズの生誕の秘密も含めて「精霊」がキーになっているみたいですね。
今回の悪役であるオリヴァスが行った6年前の27階層の悪夢も絡んで来るのかな。
そして6年前の悲劇は本編5巻でリューさんが語っていたアレなんでしょうか?
うーん、色々気になるなぁ。

それと限定版についていた小冊子ですが…、
これは良いですね!
アマゾネスのティオナが主人公の短編なんですが、そこに出てきた言葉が重要なんですよ!
本の名前の「理想郷譚」ってダンまちが連載していたArcadiaのことですし、
ティオナが名乗った偽名の「エルナ」はWeb版の時の名前なんですよね。
これはWeb版からのファンはニヤリとするサービスですよ!(笑

余談ですが、Web版の時はエルナという名前だったのに、
何故書籍化の際にティオナという名前になったかですが、
私がインタビューした時に「エイナ、エルナ、エルマと名前が似てますよね」とツッコミを入れたからだと思います。(笑

HTML convert time: 0.148 sec. Powered by WordPress