その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2013/5/19 日曜日::

■[ラノベ]CIA本部を攻略せよ!「ケモノガリ」6巻

ケモノガリ 6 (ガガガ文庫)
著者/訳者:東出 祐一郎
出版社:小学館( 2013-05-17 )
文庫 ( 291 ページ )
作者サイト:From dusk till dawn of the dead – livedoor Blog(ブログ)
作者twitter:東出祐一郎 (Higashide_Yu) on Twitter

ローマでの戦いを終え、遂に佳境に入ってきた「ケモノガリ」6巻
”クラブ”のメンバーも段々と逃亡する事が多くなり、
これからのサーチ&デストロイに不安が感じられる中、
ローマからアメリカのカンパニー(CIA)が怪しいとされる情報がもたらされ…

いよいよ”クラブ”の本丸である7人の”聖父”が明らかになり、
そこに攻め入ることになった楼樹たちですが、
まずはシャーリーが所属するCIAに蔓延る”クラブ”の根を絶やすことに。
そしてその為に抜擢されたハッカーがブラジルの貧民街ファヴェーラに住む、
楼樹とそう変わらない年の少女シャテアで…

楼樹を王子様として慕うシャテアの明るい所が可愛らしいんですが、
だからこそ、彼女がちゃんと今後生き延びられるのか心配になりながら読みましたですよ。
今回はシャーリーが結構活躍しましたね。
個人戦では師匠であるCIA長官に勝てなかったけど、
集団戦で一気に巻き返す所は人間という群れ社会での強みが出ていたように思えます。

これで”節制”の死からずっと健在だった”聖父”も、
”勤勉”と”慈愛”と一気に二人減ったことで残り四人となりましたが、
”無垢”のアストライアだけでなく”悲哀”という最強の生物も残っている上に、
楼樹とイヌガミはそれぞれ別の意味で人間としてのナニカが失われていきそうなのが気掛かりです。

というかシャテアがこのまま無事でいられるのかも心配なんだよなぁ…
何とか生き残って欲しいものなんですが…
まぁ、生き残ってもあやなと修羅場りそうな予感がヒシヒシと…
それはそれでアリなんですけどね、個人的には。(笑

:: 2013/5/16 木曜日::

■[ラノベ]冒険を、しよう。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」3巻 書き下ろし短編小説&ゲストイラスト集付き限定版

冒険を、しよう。
この譲れない想いのために。
僕は今日、初めて冒険をする。

新人冒険者のベルくんが恋した相手は最強の一角【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。
好きな人の背中に追いつきたいが為に努力を重ね、どん底から這い上がり飛躍する英雄譚の第一部クライマックス!

冒険を始めたばかりに出会った理不尽な死という名の圧倒的な恐怖、ミノタウロス。
フレイヤの差し金で再び現れた高すぎる、しかし乗り越えるべき恐怖を前にベルくんは、
まずは恐怖から硬直し、そして仲間を守るために奮戦、しかし及ばない実力と死への諦観へ。
されど恋する女性を前にして、これ以上格好悪いところを見せられないという、
どこまでもオトコノコらしい煮え滾るように沸き起こる恋心という感情をバネに、
一流冒険者が息を呑むほどの熱さで繰り広げるバトルが超絶に面白い!

私がWeb版でダンまちに惚れ込んだのはこの展開を読んだからなんですよね。
特にラストのミノタウロスの突進からの吶喊は手に汗握りまくりで、
私の脳内では漫画のコマ割りどころかアニメーションが再生されるほどで、
「あぁ、この小説は間違いなく商業化されて、アニメ化までされるな」
と思ったものです。

今回はWeb版からは結構変更点が入ってるんですが、
その中でも顕著なのがベルくんを鍛える師匠がリューさんじゃなくてアイズに変更されてる事。
ベルくんの成長を更に加速させる動機付けと、割りと影が薄いメインヒロインのキャラ作り、
そしてベルくんの大剣を使う伏線を組み込んでたりと、小説として洗練させた感じがしますね。
ただまぁ、割りとドS気味なリューさんのシゴキが結構好きだっただけに、
残念な気持ちがあるのも確かなので、次回以降でリューさんが活躍すると嬉しいかな。

また、現時点でのメインヒロインであるヘスティアもちょっと出番が増えてますね。
リリやアイズに嫉妬しながら、ベルくんを掌中の珠のように大事に見守り、
それでいてバトルの時には守られるポジションもしっかりとゲットしてたりと、
流石はロリ巨乳の女神と言わざるを得ないあざとさでしたね。(笑

他にもリリも可愛かったし、エイナさんの妄想とか他のヒロインも相変わらず良いです。
前巻でリリ相手に酷いことした外道なカヌゥたちも因果応報な結末を迎えたのもスカっとしたけど、
やっぱりこの作品の一番の魅力はどこまでも透明なベルくんという主人公でしょうね。
英雄になりたいという子供みたいな願いを抱くところも良いし、
惚れたアイズに対して一直線な一途なトコも良いです。
そして何より、情けない姿を見せながらも一生懸命頑張ってる姿を見てると自然と応援したくなるんですよね。

それと今回の3巻の限定版には書き下ろし短編とゲストのイラストレーター描き下ろしのイラストが収録された、
小冊子が付属しています。

danmachi03_01

四季童子さんが描くロリ巨乳なヘスティアとか見所が多いので、
980円とそれほど高くない価格設定なので是非ともゲットすべきだと思います。

:: 2013/5/9 木曜日::

■[ラノベ]螺旋階段のその向こうに「ここから脱出たければ恋しあえっ」4巻

ここから脱出たければ恋しあえっ4 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店( 2013-04-27 )
文庫 ( 285 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
絵師サイト:雑記
絵師twitter:カレー (flat_fish_) on Twitter

竹井10日のラノベ作品として初の完結作となった「ここから脱出たければ恋しあえっ」ですが、
案外ちゃんと綺麗に完結しちゃったことにまず驚き、
次に1巻の頃から変らずずっと変態だったことに安心し、
そして最後に東京皇帝北条恋歌の完結はいつなのだろうと思いました。

孤島からの脱出してハーレムな日常になったと思ったら、
今度は名無しさんの中の人だった愛依と一緒にまた監禁されるという事態に!
他に新たな二人のヒロインが出てきた上に、
美羽たちハーレム要員は名無しさんとして登場し、
物語は意外な真実をもって収束に向かう…

1巻から割りと変態でしたけど、最後まで本当に変態でしたね。
これ、全年齢向けのラノベなの? と冒頭から疑問に思いましたよ。
なんだよ! 美少女におむつして放尿させることによっておむつに書かれた暗号文を浮かび上がらせるとか!
竹井10日さんってエロゲ書いてた時から思ってたけど最高にバカじゃないの!?
ありがとうございます!

まぁ、何にしても最後の展開はかなりぶっ飛んでて意外性が高かったですが、
それでもちゃんと曲がりなりにも整合性も取れてたしハーレムものとしてハーレムとして終わったし、
何だかんだでこれがハッピーエンドじゃないでしょうか。
願わくば他の竹井10日さんの他作品もこのようにハッピーエンドで終わって欲しいんだけど…
まずは東京皇帝北条恋歌からかなぁ…

:: 2013/5/7 火曜日::

■[ラノベ]ハッピーなファンタジーを、君に!!「デスニードラウンド」ラウンド1

デスニードラウンド ラウンド1 (オーバーラップ文庫)
著者/訳者:アサウラ
出版社:オーバーラップ( 2013-04-24 )
文庫 ( 287 ページ )
作者サイト:アサウラの生存観察室
作者twitter:アサウラ (asaura_seizon)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:てら速
絵師twitter:赤井てら (akaitera)さんはTwitterを使っています

アサウラさんがオーバーラップ文庫で送り出す新作ということで、
ベン・トーみたいなコメディ作品を期待していたらコレだよ!
いや、面白かったけどさ! どこがハッピーでファンタジーな内容だよ!
硝煙と臓物にまみれるクレイジーでデンジャラスすぎるネタのオンパレードじゃねーか!

葛ユリが両親の借金を返済するために騙されてやらされることになったのは、
硝煙弾雨の世界で生と死の狭間で踊る部隊に参加すること。
しかもユリが加入して初めに依頼された仕事はハンバーガーショップのマスコットキャラクターの、
ロナウダを暗殺するという、とんでもない仕事で…

人体改造された超能力者という設定のロナウダが虐殺しまくるという、
どこぞのハンバーガーショップに訴えられそうなネタだったり、
埋め立て地のテーマパークが禁忌として扱われたり、
何より女主人公の銃器モノという、紙一重なところを飛行するクレイジーさが凄い。

また、ベン・トーで培われた食事描写の巧みさがムダに折り込まれており、
読んでいるとお腹が減ってくること受け合いなんですが、
同時に血と臓物が溢れる内容なので相殺される可能性も高いです。

しかしラウンド1ということはこれからも刊行する予定があるんだろうけど…
一体どこまで攻め込むんだろう…

:: 2013/5/2 木曜日::

■[ラノベ]借金返済ラブコメディ「よろず屋退魔士の返済計画」1巻 100億の契約書

この作品の担当編集である平和さんは昔からの友人でして、昨日も一緒に飲んでたし、
明日も一緒に飲む予定の私がこの作品の感想を書いたらステマ臭がプンプンするのですが、
平和さんはムダに潔癖だから献本とかくれませんからね! くれても良いようなもんなのにね!
それに「”面白い”を伝えたい」というサイトのコンセプトからしたら、
やはり読んで面白いと感じたからには感想を書かざるをえないかな、と。
くやしい…、でも面白い…!(ビクンビクン

で、この作品のあらすじはというと、
退魔の名門「神堂家」で天才と謳われた母と、
神堂家と反目している「追儺家」で外道と言われていた父との間に生まれた主人公・追儺狗朗が、
「神堂家」から破門され、かつて住んでいた家に戻ったら、
幼馴染みの九十九みぎりに父の借金100億円のカタに扱き使われることに。
しかも、借金返済する為に仕事しようにも「神堂家」から破門されているのでまともな仕事が出来ないので、
巷で有名なインチキ霊能者を巻き込んで依頼人が幽霊専門の何でも屋をすることになるんだけど…

作者のSOWさんは元々ジャンプ作品のノベライズ等を手掛けた実績がある人なんですけど、
親の借金のカタ+除霊という組み合わせは「ハヤテのごとく!」と「GS美神」とサンデー作品を連想させますね。
まぁ、幽霊のお悩み第一弾のエピソードは「幽遊白書」の序盤のエピソードに近かったですが。(笑
某ジャンプの国民的な人気漫画が元ネタっぽい作品が多数出てきてますから、
ジャンプっぽい雰囲気は残っている気がしないでもないです。

とはいえ、やはりこの作品の魅力は少年誌的な燃えよりも萌えでしょう。
みぎりがあっという間にツン100%からツン(50%)デレ(50%)になったり、
絶壁まな板の葛はボクっ娘で自分の気持ちに無自覚でフラレナオン臭がぷんぷんして、
ラブコメ好きとしてはニヤニヤせざるをえない訳ですよ。
やはり女の子同士が修羅場ってるのは萌えですよね、萌え!
そして貧乳を気にする女の子も萌えですよ!

正直、この1巻を買った理由の大半は義理と人情だったりするのですが、
何か普通に面白かったので2巻以降が出るなら楽しみに待ちたい所存であります。

:: 2013/4/30 火曜日::

■[ラノベ]バグ満載のゲーム世界へようこそ!「この世界がゲームだと俺だけが知っている」1巻

この世界がゲームだと俺だけが知っている 1
著者/訳者:ウスバー
出版社:エンターブレイン( 2013-04-27 )
単行本 ( 451 ページ )
作者サイト:ウスバー
絵師サイト:『とくになし』イチゼンのブログ
絵師twitter:おっぱい村のイチゼン村長 (ichizen_works)さんはTwitterを使っています

1年ほど前にお勧めしたWeb小説が遂に書籍化ですよ!(ドヤァ
発売元はまおゆうやログホラで有名なエンターブレインなんですが、
他の作品以上に分厚い内容となっている上に、1巻から既にオーディオドラマ化しており、
帯の折り返しのURLにアクセスすればDLして視聴できるんですが、
前半部分はYouTubeでアップされているので、まだ買ってない人はそちらで確認していただければと思います。

主人公がいつも通りVRゲームをやっていたらひょんなことからゲームの世界に取り込まれるという、
割りとよく聞く設定なんですが、そこから伸身一回転捻りをしているのがこの猫耳猫です。
まず、そもそも取り込まれたVRゲームは「New Communicate Online」というタイトルなんだけど、
タイトルに反して一人用のオフラインゲームである上に、
制作者の悪意としか思えない極悪なクエストばかりなクソゲー of クソゲー!
しかし主人公の相良操麻はそんなクソゲーを愛し、大学生活も授業以外は猫耳猫に費やす重度のぼっち。
そんな操麻が即死級トラップ満載のゲーム世界でバグ技を駆使しながら冒険する、
痛快娯楽コメディ小説がこの「この世界がゲームだと俺だけが知っている」なのです!

初見殺しのイベントなんかまだ生温く、敵を攻撃したら回復するバグなんかもまだ可愛い方で、
剣カテゴリーのはずの武器なのに斧技しか出せないとかは常態化しており、
むしろ遭遇したら完全に詰んでしまうイベントも盛り沢山なゲームの完成度がムダに再現されている世界で、
NPCでなくなったキャラクターたちと、
元がゲームだと認識している操麻が繰り広げる冒険が面白いんだな、これが!

この1巻では冒険初期の困ったちゃんNPCのトレインちゃんがメインヒロインなんですが、
初期エリアの近くで長時間レベル上げをしていると悪意なくモンスターをトレインしてMPKしてくるという、
制作者の悪意としか思えない設定がされているんですよね!
それでも純真で可愛いのでヒロインとしての魅力はちゃんとあるんですが、
それにしたって困ったキャラですよ、ホント。

ちなみにこの作者のウスバーさんは非常に設定と伏線と叙述トリックが巧みなので、
今後更に面白くなってきますから、2巻以降も是非楽しみにしていただきたいですね!
まぁ、我慢が出来なくなったらWeb版を読めば良いんじゃないでしょうか!
ストックは残り3冊分くらい余裕である上にハイペースな執筆速度ですので、
期待出来るかと思います!

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