僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2008/8/30 土曜日::

■[ラノベ]あぁ、素晴らしき文学少女の世界「“文学少女”と神に臨む作家 下」

“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)
著者/訳者:野村 美月
出版社:エンターブレイン( 2008-08-30 )
定価:¥ 651
文庫
ISBN-10 : 4757743718
ISBN-13 : 9784757743717
絵師サイト:nezicaplant

あぁ…、本当に美しい完結編だったなぁ…
どこまでも透き通り、琥珀色の輝きを持つガラス玉のように人を魅了し、
読み手の心の中でいつまでも綺麗な調べを奏で、和ませてくれる。
文句の付け所のない、珠玉の完結巻であり最高のシリーズでした。

書かなくて良い井上心葉を肯定してくれる恋人の琴吹さんと、
影からしっかりと支えてくれる頼もしい友人の芥川くん。
他にも今までに出会ったかけがえのない人たちとの出会った経験があったからこそ、
最後は主人公らしく、心葉は自分で歩いていけたんだと思います。
今までずっとヘタレだったからこそ、心葉の成長は嬉しかったなぁ。

終盤、複雑に絡まり合った遠子先輩の家庭の事情が少しずつほどけていき、
叶子さんの秘められた想い、結衣さんの澄んだ願い、
そして遠子先輩が天野遠子として存在している理由が明らかになっていく展開は感動しました。
また、それを解き明かすのが心葉というのも良かったなぁ。

最後の遠子先輩からの手紙は物語を締めくくるのに最高だったし、
エピローグの出来も素晴らしく、画竜点睛という言葉がぴったりのものでした。
あぁ、もう兎に角素晴らしいシリーズでしたよ。
この後も外伝や短編集といったものが出るらしいのですが、そちらも楽しみです。

いやー、本当に良い作品でした。
ファミ通文庫も侮れないレーベルだなぁ。

:: 2008/8/29 金曜日::

■[ラノベ]遠子先輩と狭き門「“文学少女”と神に臨む作家 上」

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)
著者/訳者:野村 美月
出版社:エンターブレイン( 2008-04-28 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4757741731
ISBN-13 : 9784757741737
絵師サイト:nezicaplant

“文学少女”シリーズも遂に完結編へ。
この上巻は4月に発売されていたのですが、
どうせなら上下巻一気に感想書いた方が良いかな、
という訳で今まで熟成していたのでした。

遠子先輩が受験シーズンに入り、卒業が間近に迫ってきた時、
心葉は琴吹さんと付き合い始め、幸せな日常を送っていたんだけど、
そこに現れたのは井上ミウの担当編集だった佐々木さん。
新作を書くのを断った事をキッカケとして次々と心葉に襲い来る事態。
遠子先輩が遠くなり、流人には翻弄され、傷ついていく…

何というか、琴吹さんと遠子先輩が可愛すぎるんですよね。
琴吹さんの典型的なツンデレがたまらなく可愛いんですよ。
心葉も表面のツンに隠されたデレに気付いたお陰で、
その可愛さは何倍にも増して読者のハートを射抜いてくるんですよ。
どこまでも一途に心葉を想う琴吹さんは正にレモンパイのような甘さ。

そして遠子先輩は今回は語り部ではなく、謎を抱えるヒロイン。
遠子先輩の可愛さは今更説明するまでもないと思うのですが、
どこまでも健気で、それでいて強い遠子先輩が愛おしくてたまりません。
琴吹さんも可愛いけど、遠子先輩には幸せになって欲しいと切に願ってしまいます。

しかしそんな二人のヒロインの可愛さとは裏腹に、
物語はどんどん複雑に絡まり合い、大きな謎を孕んだまま下巻へ続いていきます―

:: 2008/8/28 木曜日::

■[ラノベ]奈須きのこさんの病気が発覚!(笑)「Fate/ZERO material」

Fate/Zero material (書籍)Fate/Zero material (書籍)
定価:¥ 1,300
発売日:2008-08-08
ASIN : B001CHWTR2
JAN コード : 4944445031532

夏コミ前に買って、移動中に何度も読み返してたんだけど感想書くの忘れてたー

まず、内容なんですけど資料的にかなり充実していました。
Fate本編の資料集である「Fate/side material」とほぼ同等。
サーヴァントステータス、キャラ設定画、用語集、武器辞典。
また、「Fate/Zero material」特有の虚淵玄を交えた対談。
どれ一つとっても完成度が高く、読み応えがたっぷりです。

ステータスではライダーのステータスにワクテカしてしまいます。
ある意味ライダー組はもう一人の主人公とも言えましたからね。
キャラ設定画では人妻ヒロインのアイリに更にトキメキを禁じ得なかったり、
女アサシンの素顔やバーサーカー化する前のあの人の素顔が見えたりと、
設定資料集ならではの楽しみがあります。

用語集もこれまた濃いものばかりで、
薄幸ロリ幼女アサシン没プロットがあったという事実に驚愕したり。
夏コミにコピ本出してたTYPE-MOON系サークルさんがこのプロットでのたうち回ってたけど、
その気持ちは痛いほどよく判りますよ!
他にも奈須きのこさんの萌えポイントにドストライクだというソラウネタとか!
個人的に舞弥が愛人と言われる所以が判ったのが心に残ったかな。
どこか舞弥と切嗣の救いのないエロを描いた同人誌とか出してくれませんかね。(ぉ

それと対談ですが、これもかなり面白いんですよ。
特に最後の奈須きのこさんのソラウ病には笑いを禁じ得ない。
っていうかどんだけ気に入ってるんだ、ソラウのこと。
最早不治の病なんじゃ…(笑

それはそうとマッチョな璃正パパは聖職者ということもありモズグス様にしか見えなくて困る。

それと、Amazon見てて気付いたんですが、Fate/ZEROって同人誌なのにAmazonでも買えるんですね。
確かAmazonは同人誌も登録すれば扱えるとは聞いてたけど、そういうことなのかな?

Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話- (書籍) Fate/Zero Vol.2 -王たちの狂宴- (書籍) Fate/Zero Vol.3 -散りゆく者たち- (書籍) Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍)

:: 2008/8/14 木曜日::

■[ラノベ]冷静になるな、勢いを感じ取れ!「ベン・トー」1,2巻

ベン・トー―サバの味噌煮290円 (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-3) ベン・トー 2 (2) (集英社スーパーダッシュ文庫 あ 9-4)

町の片隅、どこかのスーパーで繰り広げられる餓えた狼たちによる半額弁当争奪戦…!

この作品を一言で表すならこれ以上のものはないですし、
実際それ以上でもそれ以下でもないです。
半額弁当という極上の美食を求めて拳が、蹴りが、頭突きが繰り出される!
冷静に考えればたかが数百円の違いに命を賭けるなんてアホらしいし、
ぶっちゃけ犯罪じゃね? と思い至ってしまうのですが違うのですよ。
「冷静に考えたら負けかなと思っている」の精神で読むべき作品なのです。

1巻は主人公の佐藤洋が半額弁当を巡る戦いに触れ、狼となる序盤を描いた内容で、
先輩の”氷結の魔女”槍水仙との出会いと狼とは何かを識る物語がメインです。
2巻は東と西の狼が闘うバトルで、佐藤洋の従姉”湖の麗人”薯我あやめがもう一人の主人公。
生まれた時から一緒に居た二人の緊密な関係を見てると期待していまいますね。
その、ラブコメ的な意味合いなものが!
それと脇を固めるキャラの中でもBL好きの白粉花は頭一つ飛び抜けてると思うの。

唐突に繰り広げられる旧友との回想と、そこから導き出される比喩表現。
美味しんぼも真っ青な料理の美味しさを凝縮した圧倒的な文章力。
読む者にドラゴンボールの格闘を想起させる臨場感溢れるバトル描写。
それら全てを半額弁当争奪戦を盛り上げているのに使われている訳なのですよ。
人はそれらをこう呼びます。
即ち、「才能の無駄遣い」と…

熱く、面白く、楽しめる作品ですが内容に慣れる前に冷静な視点に戻ると苦労します。
主人公もバカだし健全にエロいし、何より熱き魂を持つ男なだけに好感が持てます。
個人的にあとこれでラブコメ展開が加われば最強なので、3巻以降は更に期待したいと思います。
2巻表紙から判るように薯我あやめもいいおっぱいをしていますしね!

取りあえず3巻に期待したいのは薯我あやめよりいい乳をしているという茶髪のイラスト化です。
これが為されるまで読むのをやめる訳にはいかない…!

:: 2008/8/13 水曜日::

■[ラノベ]秋のイベントラッシュと恋の五重奏「さよならピアノソナタ」3巻

さよならピアノソナタ 3 (3) (電撃文庫 す 9-9)
著者/訳者:杉井 光
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-08-10 )
定価:¥ 641
文庫
ISBN-10 : 4048671820
ISBN-13 : 9784048671828
著者サイト:杉井光・公式サイト NEET TEEN
絵師サイト:FancyFantasia

合唱コンクールに体育祭、そしてフェケテリコ晴れの舞台の文化祭。
音楽を愛する学生にとって、どれも大切なイベントなのに、
惜しげもなく一冊に詰め込んだ恋と音楽と革命が織り成す物語の第3弾。

相も変わらず主人公のナオは鈍感極まりなくてもどかしいですな!
真冬に千晶に神楽坂先輩と三人もヒロインが揃っててそれぞれ好意を示しているのに、
誰の気持ちにも気付かないとは、ある意味ラノベの主人公らしいです。
一応恋のライバルキャラのユーリが出てきたんだけど、
ライバルキャラというよりもヒロインがもう一人増えたって感じが…
いや、だってナオに好きだって言ってるし、女顔だし、何より女装似合うし…、ねぇ…?

しかし一番のヒロインはやっぱり真冬ですよねー
もうホントね、真冬がいじらしいんですよ。
ナオに対する可愛い嫉妬の応酬とかも勿論なんですが、
ラストで判明する指が治った経緯を聞いたらもうたまらなくなりましたよ!
あぁー、抱きしめたい…! そして長い栗色の髪の匂いを嗅ぎたい…!(変態

一応終盤でナオは自分の中の真冬への気持ちを自覚したけど、
まだまだ話は転がせると思うんですよね。
音楽もマニアックな話題が多いけど、素人でも判りやすく書かれてるし、
ラブコメ作品としても秀逸なのでそういった作品が好きな人は読んでみると良いかと!

:: 2008/8/12 火曜日::

■[ラノベ]妹が居るヤツが羨ましいです→結論「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639))
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキー・メディアワークス( 2008-08-10 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4048671804
ISBN-13 : 9784048671804
著者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog

かーずの野郎…!(挨拶

平凡であることを望み、凡庸な生き方に幸せを感じる主人公・高坂京介。
茶髪にピアスとイマドキの女子中学生の妹、高坂桐乃。
どこにでも居る「兄を邪険にする妹」と「妹に無関心な兄」の二人なんだけど、
妹の桐乃が実は誰にも言えない秘密を持っており、
京介がそれをたまたま知ってしまったことから物語は始まります。

まぁ、桐乃の秘密ってのは帯の乃木坂春香さんのコメントから判るように、
「生粋のオタ」、な事なんですよねー
しかもアニメだけでなく、妹もののエロゲーをこよなく愛するという超ディープな!
アキバblogをはてなアンテナに登録し、DVDのBOXセットを購入し、
エロゲーの妹に感情移入し、自分の好きなモノを勧めてくる。
何というかここまで共感というか行動パターンが自分と被るヒロインは初めてですよ。
これが14歳だなんて将来有望すぎだろ。

しかし主人公の京介は凡庸であることを望む事から判るようににオタではなく、
むしろ今まで偏見を持ってたんですけど、それが嫌には感じないんですよね。
妹の事なんかどうでも良いと言いながら、悪態をつかれながらも面倒見が良いし、
特にラストで桐乃の為に親父に対してぶつかる姿は正直カッコイイと思いました。

恐らく読者の多くは桐乃の言葉や親への反抗心に深く共感すると思います。
そして兄への好感度がマイナスに振り切れている桐乃だからこそ、
最後に見せる一場面がもの凄く輝き、そこに萌えるんですよね。
かんざきひろさんの可愛らしい絵柄も手伝い最高に面白かったです。
2巻が出るなら是非とも読みたいですねー
そして目指せ、2巻での自サイト登場。(笑

ただ一つだけ合点がいかないのは京介に地味だけど可愛い幼馴染みの麻奈実が居ることですね!
どこが凡庸なんだよ、コンチクショウ…(つД`)

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