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:: 2009/8/28 金曜日::

■[ラノベ]ラスボスは麻奈実「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」4巻

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈4〉 (電撃文庫)
著者/訳者:伏見 つかさ
出版社:アスキーメディアワークス( 2009-08-10 )
定価:¥ 578
Amazon価格:¥ 578
文庫 ( 299 ページ )
ISBN-10 : 4048679341
ISBN-13 : 9784048679343
作者サイト:LUNAR LIGHT BLOG
絵師サイト:tabgraphics_blog

ちょっと遅くなったけど「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」4巻の感想なんぞを。
4冊目となって、流石にマンネリになってくるかなー、と思ってたらそんなコトはなく、
むしろ面白さがブレることなく加速してきて、終始笑いっぱなしでした。
見た目美少女の桐乃が萌え狂ってるのに無駄に共感しちゃったり、
YU-NOとかのパロには古いオタク的についつい昔を思い出しちゃったりしてね。

で、今回の第一印象として、桐乃があんなに京介を邪険にするようになったのは、
京介が麻奈実と仲が良すぎたから、兄を取られて長年嫉妬した結果では…
と、思ったんですがどうなんでしょうか。(笑
京介も黒猫攻略フラグが立って、攻略可能ルートに入った感じがしましたけど、
何だかんだで桐乃も黒猫もラスボスである麻奈実には勝てそうにない気がします。
地味で普通で大人しいけど、対京介戦に限れば麻奈実はほぼ最強ですよ…

桐乃は萌え狂ってアレな面が出たりと可愛いより笑えるキャラに若干傾いたけど、
黒猫は更に可愛さを増してきたなぁ…
特に桐乃との格ゲーで恐ろしいハンデを物ともせず優勢に進めておきながら、
自分そっくりのキャラが脱ぐかもしれない、ということに思い至ってからの取り乱し方が!
いやー、乙女だねぇ…、女の子だねぇ…
ラストで見せた表情といい、良い感じですよ。

しかし微妙に桐乃攻略から外れて黒猫ルートに入ったぽくてどうなるのかと思ったら、
まさかのアンケート結果によってこれからの展開を決めるという方針。
ジャンプ方式じゃないけど、これはアンケート出す人多いだろうなぁ。
取りあえず私も出しておいた方が良いかもですね。
第一希望は麻奈実ルートの18禁エンドで。(ぉ

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 Comments (1)

1 Comment »

  1.  四巻出ましたね! 一読者としてのこの巻の予想は、私は「短編の集合式でこれまでの伏線を公開、回収しつつ、ストーリーは進展させないショートショート」という予想だったのですが……、めっちゃくちゃストーリーが進展しちゃいましたね。吃驚。
     フランさんはやっぱり麻奈実派ですかー。私はやっぱり俄然、黒猫を応援してしまいますね~。あの本気で猫っぽい性格は反則でしょう。文句を言いつつしっかりと世話を焼いてしまう京介君には相性ばっちり! 特に本巻のメイド・イベントの黒猫の照れ方が壺でした。「違うのよ」は外角高めストレートの完璧な勝負球ですよ! フルスイングしても、球威に負けてポップフライで討ち取られてしまいました……。黒猫、恐るべし!
     しかし、確かに麻奈美の強さも確かにエスターク級ですからねぇ……。「空高く馬肥ゆる秋」を「7cm」という数字で表現する辺りの描写が、かなりぐさっと来ましたw

     前巻のコメントでも述べましたとおり、私は次巻の五巻で「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」が終了だと思っていたので、まさか読者のアンケート方式で人気が続き次第、このまま続けますよという結果にはかなり吃驚しました。嬉しい半面、そういう売り方をして良いのかしら? と少し、心配もしております。本来なら前巻の後書き通り、全五巻の予定だったところを天の声で続刊命令が下り、といっても続けるだけのネタもそこまで仕込んでいないため、苦肉の策として「読者からネタをもらう」という方式をとったのではないかと、些か邪推してしまいますよ……。作者様は元々、二巻の後書きで「全一巻の予定でした」と発言していらっしゃいますから、となると全体構想が崩れてしまうのも致し方無しか、と考えてしまうのです、ハイ。大丈夫ですかねぇ、作者様……?
     しかし……、四巻の読了後の完璧さからしますと、下手をすると「この巻で終わっておいた方が良かったのでは?」とさえ思えるような、見事なエンディング! 絶対にアレ、黒猫シナリオのグッドエンドですよ。四巻が凄く綺麗に纏まりすぎです(コンシューマーなら、あれ以上のエンディングは無いのでは? 成年指定ならありですけどね!)。
     あ、や、だってですね? フランさんが仰るとおり、例えばこれが一種の恋愛シミュレーションだとしましてですね、恐らく誰のフラグも立てずに麻奈美一本に絞れば、難しいイベントの一本すらなく、自然に麻奈美エンドが迎えられていたと思うんです。下手をすると、麻奈美ルートは一種のバッドエンドとも考えられるくらい、ゲームシナリオとしては簡単すぎます。基本的に「何もしなくてもいい」わけですから、その容易さは東鳩の親友エンディングに匹敵しかねません(け、決して麻奈美を否定しているわけでは無いのでご容赦を! あくまで客観論ですから! そして恐らく、ベストエンドを迎えるにあたってはきちんと「麻奈美ルート」を作りますから!)。
     しかし、京介君は迂闊にも玄関の遭遇イベントから発生する「妹ルート」に入ってしまいました。としますと、既に妹ルートに入った時点で、私が開発者なら「麻奈美ルートは無し!」にします。だって、妹ルートに登場するキャラクターの全員が独創的すぎですから、灰汁がありすぎて誰も彼も一筋縄にはいかない強者ばかり。となると、申し訳ないながら麻奈美には「一般人の代表格として、他のキャラクターの引き立て役に徹してもらう」シナリオを書きます。幸い、女性としてもばっちりの才能ですから、妹ルートの皆様に当て馬するにはもってこい――
     ああ、石を投げないで! あくまで一般論ですからー!
     ……ん、ゴホン。つまり、妹ルートに入ってしまった時点で自動的に、麻奈美ルートには入れず、所謂「妨害フラグ」を立ててしまうのですよ。実際問題としてとことん、麻奈美ルートは妨害されてますよね? ですがまぁ、これはあくまで「ゲームとして反復性がある」ことを前提としていますから、「終末は必ず一つ」である小説には当てはまりません。ゲームシナリオとして考えるのなら組み立ては簡単なのですが、「小説として綺麗に纏める」となると、確かにこれは難しい……。
     何となくですが、個人的に「女神転生if」も同時に思い出しましたねー。攻略する対象によって、ゲームの長さまでも変化するような印象を受けました。んで、恐らくはですが、京介君は妹ルートで桐乃フラグと黒猫フラグを双方、立て続けてきたんだと思います。となると途中で必ずヒロインがバッティングしてしまうわけで、必然的にどちらかのエンディング・ルートに絞るシナリオを書かなければならない。となると、本巻の結末を見るだに「桐乃ルートは黒猫フラグを立てすぎると、自動的に留学フラグが立ってしまう」と考えると、あら自然、実に整合性が合うわけですよ。というわけで、そんな考え方をすると自動的に、「アレは黒猫ルートのグッドエンドだなー」と思ってしまうわけです。黒猫応援派としましても!
     というわけで「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」をゲームとして考えるとこうなりますが、物語の進捗を考慮した上で「更に続く」とするなら、「黒猫が後輩になるまでの一年が全体で前編」という扱いをすると纏まりが良いかもしれません。そういう考え方をするなら今度は「京介君が大学合格通知を受け取るまでが後編」という考え方ができますので、自ずと物語の全体量が推して計れるわけです。但し、この考え方をすると「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は全十巻くらいの超大編になるのですが、……本当に大丈夫ですか、伏見つかさ先生?
     状況としては沙織の伏線も全く回収できていないですし、黒猫の家庭環境も意外と複雑そう。物語を続けるにあたって障害らしい障害は特になく、まず当面のストーリーとしては黒猫の伏線回収に入るでしょうが、私としましては「桐乃を留学させた」意図が全く読めず、「今後、桐乃をどの様にシナリオに絡ませてくるのか」がまるで予想がつかない状態です。どーすんだこれ? という感じでアンケートハガキを見ましたら問2に「黒猫メインのストーリーになった場合、桐乃は登場しません」。
     えー!? で、ですが、主題が「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」である以上、最終的には妹の桐乃に帰趨するのでは? と思うのですが、一方で桐乃を留学させた意図がやはり掴みきれず、「え!? 桐乃は下手をするとここでフェードアウト!?」という可能性も捨てきれません。「登場しない」といっても電話の一、二本くらいでは物語自体に登場するかもしれませんが、それで主幹のストーリーに絡めるとは到底思えず、逆に途中で物語に桐乃を本格復帰させるとなると、今度は「帰国イベント」の想像がつかない……! これって本当に全ての伏線が回収可能なんですか!? 下手をすると「このまま桐乃は帰国せず、テレビの向こうで妹の活躍を見守る京介君の図」が成立するのですが……。どうなるんですかー!?
     というわけで、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」は前巻までの「終末も大凡、予想済み」という状況から一転して、「一寸先は闇」状態に入ってしまいました。先が読めないので、大人しく次巻を待つことにします。「次巻はすこしだけ間が開いてしまいそうです」とのことですが、なるべく早めにお願いしますねー。うずうず。

     ……本格的に桐乃のフラグを立てていいと仰るなら「桐乃の挫折にわざわざアメリカまで京介君がお節介を焼きに行く」というシナリオが考えられるのですけれどね……。現実的なお話をしますと、陸上の短距離走は特に、日本人には向きません。この競技に必要な筋瞬発力では、絶対的に黄色人種は劣るのですよ。その代わり、マラソンなどの長距離走は大得意で筋持久力の分野ではかなりトップを争えます。
     ……が! 世界陸上のレベルで戦える人間はそれこそ、「東大に入学して各省庁にキャリア入庁する以上に稀少」です。つまり、裏を返して「努力だけでは決して解決できない現実に膝を屈したとき」が京介君の出番なのではないかなー? と思っているわけですよ。勿論、努力に天運も才能も味方して「一度の挫折も無しに一角の立身を果たした」場合は、京介君の出番はないのですけれどね。今度はきちんと「選択肢を間違えずに」SOS信号をキャッチしなさいねー? 勿論、そんなことになった場合は、完全に桐乃ルートどっぷりだと思いますけど! 下手をすれば麻奈美ルートまでうっちゃって、京介君までアメリカの大学に留学しかねないかも……(京介君の位置付けとしては「桐野の帰る場所を守る」キャラクターなのでしょうが、可能性としては考えられなくもないです)。

     ていうか桐乃、君の年でYU-NOを知っているなんて、何処までやり込みゲーマーなんですか、君は……。MS-DOSの16色時代まで知っているとは……。486マシンなんて、そうそう手に入るものではないですから、エミュレーターでしょうかね?(あ、MS-DOS環境のエミュレーターは無料で公開されていますから、違法性は一切御座いませんよ。念のため。……あれ? YU-NOってWindows版が出てましたっけ?) ひょっとしたらサターンかも知れませんが、逆にそちらの方がコアという印象も。下手をすると「慟哭、そして……」とかまでプレイ済みそう……。従来の16色しか知らない人間が初めてYU-NOの色彩技術を目にしたときは、それはもうその美麗さに本気で息を呑みましたからねぇ……。

    >桐乃があんなに京介を邪険にするようになったのは、京介が麻奈実と仲が良すぎたから、兄を取られて長年嫉妬した結果では…と、思ったんですがどうなんでしょうか。(笑

     フフフ、伊達に昔から黒い九月事件ですとか北アイルランド問題ですとか米国黒人問題などですとか、どろどろ惨劇ばかりを追ってはいませんよー……(小学校高学年くらいから、既にこういうものを読んでいた変態です、私は)。この三人の関係は推察するに恐らく、かなり根が深いものと存じます。麻奈美の発言に「昔はよく遊んでいた」というものがありますので、一時期まではそこまで仲が悪くはなかったのでは無いでしょうか? となると、「ある一点で感情がひっくり返るほどの事件があった」と考える方が自然で、三人を見るだに「桐乃だけがそれを自覚している」点がポイントでしょう。ここで桐乃が陸上を始めた曰く「超……っ、ムカつくことがあって……」と絡むかどうかが一つの論点ですね。

    「ナメんなバカ」

     この「ナメんな」に京介君が含まれているのだとすれば、自動的に陸上を始めた理由にも京介君が絡むことになります。が、京介君は、

    「すっげえな」

     と桐乃を認めてしまったので、「ナメんな→馬鹿にするな→見返してやる」為の相手の一人である京介君を、桐乃は六年がかりで晴れて見返すことに成功したわけです。そこで漸く桐乃の気が晴れたのか、四巻の終盤では桐乃が素の自分を見せて、京介君も「ああ、そういえばこいつって、昔はこんなヤツだったな」と思い出したわけですが、問題は「桐乃が京介君を見返したかった」という点を、京介君が自覚していない事です。そして、見返してやる原因となった発端に麻奈美も知らず荷担していたとすると(勿論、個人の感情の問題なので二人に罪があるかどうかは別問題です)、かなり根が深いと想像できるわけですよ。あやせとの問題が自分だけでは解決しないと知ったときの桐乃が見せた様な感情を、ずっと胸に秘めてそれをバネに今まで頑張ってきたのではないでしょうかね、桐乃は?
     然るに、次のターニング・ポイントは「京介君が如何にしてそれを思い出すことができるか」に係っているでしょう。六年に渡る妹の悪態の発端が自分だと知れば、何らかの行動は起こすでしょうから。
     ……という予想です! あくまで私の予想です。が、桐乃が京介君を好いていたのは、これは一点の曇りもなく間違いないと思いますよ。ですが、それがとある一点でひっくり返ってしまって、更にそういった想いが生来の頑固さが思春期の感情に絡みついて、京介君に排他的な態度をとってしまったのではないかと、これもかなり確実で合っているのではないかなと思ってはおります。
     予想していなかったのは「そこまで話を掘り下げる」事でして、過去はどうあれ現時点で仲良くなって終わり、と思っていたのです。どうなるかなー。どうなるかなー?
     というわけで、次巻を期待して待ちましょう。
     しかし、桐乃がいなくなってしまったので、間接的な接点しかないあやせは今後、物語に絡みづらくなってしまいましたね。麻奈美とは全く逆で「現代常識人の象徴」という感じのキャラクターだったため、ちと残念です。

    Comment by Mya — 2009/8/29 土曜日 @ 15:18:26

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