僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2008/1/13 日曜日::

■[ラノベ]ユキチが可哀想な「マリア様がみてる キラキラまわる 」

マリア様がみてるキラキラまわる (コバルト文庫 こ 7-56)
著者/訳者:今野 緒雪
出版社:集英社( 2007-12-26 )
定価:¥ 460
文庫
ISBN-10 : 4086011107
ISBN-13 : 9784086011105

今回は山百合会一行+αが兼ねての計画通り遊園地に行くお話。
まぁ、何というか由乃さんの爆走っぷりが凄いです。
そして祐麒が悲惨な目に遭いまくりというか。
…まぁ、いつも通りなのかな?

で、冒頭で全開の祥子様の不審な行動も全て判明。
比較的簡単だったので予想できた人も多いのではないでしょうか。
ちなみに私も予想してましたよ!(自慢になりません
しかし一体幾らするようなものをお爺さんは買ったのだろう…?

そうそう、個人的に一番良かったのは笙子ちゃんでした。
蔦子さんと笙子ちゃんのカップルが一番微笑ましいというか。
逆に祐巳と瞳子がほとんど絡まずにちょっと残念かなー、と思ったのですが、
ラストの僅かながらの邂逅で満足してしまった私はお手軽なのかも知れない。

しかしマリみてっていつまで続くのでしょうか。
好きなシリーズなだけにライフサイクル的に読んでいきたい作品なのですが、
流石にそろそろ祥子様たち卒業するしなぁ。
うーん、どうするんだろう…?

:: 2008/1/12 土曜日::

■[ラノベ]遠子先輩の魅力が溢れる「“文学少女”と月花を孕く水妖」

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ファミ通文庫を代表する名作の”文学少女”シリーズ。
「このライトノベルがすごい!」でも毎年上位にランクインする人気シリーズです。
前回の「慟哭の巡礼者」のあとがきに書かれていたように今回は番外編。
時系列的に少し遡った夏休みの出来事。
山奥の姫倉の別荘で起こった八十年前に起こった惨劇の再演は、
遠子先輩と心葉の心に何を刻み込むのか―。

「悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください」
そんな遠子先輩らしいSOSで呼び出された心葉くんが遭遇する一夏の事件。
姫倉に纏わる業に綴られた地で”文学少女”の想像で紐解かれる因縁。
語り明かされる悲劇の真相と”想像”される真実が魅惑的な面白さを体験させてくれます。

今回は「草迷宮」と「夜叉ヶ池」といった泉鏡花の作品をモチーフとされ、
泉鏡花の独特な文体を惜しげもなく賞賛し、作品への愛が溢れています。
ちなみに両作品を含めた泉鏡花の作品は青空文庫で閲覧可能です。
時間があったらこの”文学少女”と一緒に読んでみるのも良いかも知れませんね。

それにしてもやっぱり遠子先輩は良いです。
心葉くんもいつものトラウマ発現が無かったしさっぱりとした読後感でした。
しかし、エピローグの数年後の心葉くんが語った内容が気になるなぁ。
次巻で最終巻みたいだし、いやはや楽しみですよ。

:: 2007/12/29 土曜日::

■[ラノベ]年末恒例、ラノベBest5

今日はライトノベルのベスト5を発表ー
昨日のうちにやっておくべきだったとコミケで疲れた私は痛切に感じております。

5位:ゼロの使い魔

ゼロの使い魔13 (MF文庫 J や 1-16)
著者/訳者:ヤマグチノボル
出版社:メディアファクトリー( 2007-12-20 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840121109
ISBN-13 : 9784840121101

黒歴史のアニメのことはともかく、原作は最高です。
非常に頭の悪い短編もあったり、感動的な展開もあったりと楽しませてくれます。
まぁ、一番の魅力は何と言ってもルイズのツンデレなんですけどね。
ツンデレとはかくありたいものであります。

4位:とらドラ!

とらドラ 6 (6) (電撃文庫 た 20-9)
著者/訳者:竹宮 ゆゆこ
出版社:メディアワークス( 2007-12-10 )
定価:¥ 578
文庫
ISBN-10 : 4840241171
ISBN-13 : 9784840241175

青春ラブコメの決定版!
若人たちの青春群像劇として非常に読み応えがあります。
竹宮ゆゆこさんの小気味良い文体とヤスさんの魅力的なイラスト。
電撃文庫を代表する作品と言って過言はないでしょう。
ちなみに私の最近のお気に入りは独身(30)です。(笑

3位:狼と香辛料

狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)
著者/訳者:支倉 凍砂
出版社:メディアワークス( 2007-12-10 )
定価:¥ 599
文庫
ISBN-10 : 4840241147
ISBN-13 : 9784840241144

来年からアニメ化が決定している作品。
今が正に旬の作品ですよ。
経済主体のファンタジー作品という異色ながら面白さは正統派。
やはり一番の肝はホロの可愛さですよね。
ホロ可愛いよホロ。

2位:BLACK BLOOD BROTHERS

BLACK BLOOD BROTHERS 8 (8) (富士見ファンタジア文庫 96-13)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2007-10 )
定価:¥ 693
文庫
ISBN-10 : 4829119683
ISBN-13 : 9784829119686

ライトノベルとして非常に完成度が高い名作。
スロースターター、あざの耕平の真骨頂ですよ。
富士見ファンタジアの面白さを色濃く受け継いだ作品でもあります。
吸血鬼モノでまだこれほどまでに面白い作品が書けるだなんて!
ちなみにおっさん連中が非常に魅力的で困ります。(笑

1位:バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫 い 3-1-3)
著者/訳者:井上 堅二
出版社:エンターブレイン( 2007-08-30 )
定価:¥ 588
文庫
ISBN-10 : 4757736827
ISBN-13 : 9784757736825

今年一番の注目株はこの「バカとテストと召喚獣」でしょう。
エンターテイメントに徹した非常にバカな作品。
まだ新人ということで荒削りな部分は多々ありますが、
その面白さは注目すべきものがあります。
結構ラブコメ色が強いのも個人的にグッド。

イチオシ:人類は衰退しました

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2007-12-19 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4094510443
ISBN-13 : 9784094510447

田中ロミオの作品というだけで買う価値が個人的にあります。
ガガガ文庫という新興レーベルの看板足りうる作品かと。
ほのぼのな絵柄と文体でありながらブラックでシュールな要素も織り交ぜている怪作。
田中ロミオを知らない世代の人間こそ買って読んで欲しいです。

:: 2007/12/25 火曜日::

■[ラノベ]Nice Cream! 「ゼロの使い魔 13巻 聖国の世界扉」

ゼロの使い魔13 (MF文庫 J や 1-16)
著者/訳者:ヤマグチノボル
出版社:メディアファクトリー( 2007-12-20 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840121109
ISBN-13 : 9784840121101

いゃっほう! ルイズ最高!!!

黒歴史となったアニメでしたが、とても大切なものを僕たちに残してくれました。
それは、釘宮理恵です。
ただでさえ、13巻ではデレ度が90%を超え至高のツンデレを見せるルイズ嬢ですが、
脳内登録された釘宮ツンデレボイスで妄想した日には現世に戻って来れなくなるでしょう。

最高に頭が悪い(誉め言葉)12巻の次はルイズの魅力120%の13巻でした。
デレっぷりが極まり、マルコリヌに邪見にされるくらいのバカップルなルイズとサイト。
しかし単にデレなだけではここまでの破壊力はりません。
長く険しいツンの道のりを経て辿り着いた先にあるデレだからこそ至高の味わいがあるのです。
そう、これぞツンデレの真骨頂とも言えよう。

そして物語的には重要な転機を迎えます。
前半のルイズとサイトのバカップルぶりで身悶え、
中盤はバトルがあって盛り上がってきて、
後半でノートPCやガンダールヴの槍といった伏線や虚無の担い手といった伏線が回収され、
そして最後にルイズが見せる楽しそうだけど切なく悲しい行動に涙を流してしまいます。
好きだからこそ優しい嘘をつくお互いの姿は不覚にも感動してしまいました。
良い話だー

好きだから、サイトの為に帰る方法を探してあげたいけど、帰って欲しくないルイズ。
元の世界に帰りたいけど、友人やルイズといった好きな人が出来、心残りがあるサイト。
具体的に帰る方法が提示されたことで揺れるルイズの心の機微がいとおしい。
この二人が終盤に取った行動が丁度7巻と逆になっているのが絶妙ですね。
今まで二人が結ばれるまでの障害を一つずつ取り除いてきましたが、これが最後の壁です。
サイトには舞台と駒が揃っているので、次回は最高に盛り上がることを期待してしまいます。
うーん、14巻が楽しみだー

:: 2007/12/18 火曜日::

■[ラノベ]みんな大好き田中ロミオの新作「人類は衰退しました(2)」

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
著者/訳者:田中 ロミオ
出版社:小学館( 2007-12-19 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4094510443
ISBN-13 : 9784094510447

天才エロゲシナリオライターの田中ロミオ氏がライトノベルを執筆!
というコピーで期待を集めた1巻が好評だったみたいで無事2巻の発売です。
新人類となった妖精さんと旧人類となった人間さんのまったりマロン風味のお話。
ちなみにマロンは雰囲気と語感が重要で意味はありません。

1話目は妖精さんが作った意味不明で意味がない道具を回収して片っ端から使ってみたら、
妖精さんサイズに縮んでしまい、「私」が弱肉強食な世界を体験する「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」 
弱肉強食という酷く世知辛く厳然とした世界をミクロでコミカルに書き綴っているのですが、これが凄い。
「私」が突飛な行動したり、鳥に食べられそうになったり、ハムスターさんと交流したりと、
随所に細部まで考えられているのが見て取れるのですが、総括するとほのぼのとして面白い。
このバランス感覚が素晴らしいです。

2話目は助手の人を迎えに行ったら妖精さんのせいで時間を繰り返してしまう、
田中ロミオファンにとってはC†Cでお馴染みのループモノ「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」
二度寝三度寝が当たり前で自堕落という言葉がぴったりな上に、
対人恐怖症もとい、人見知りな「私」が異性の助手に会うという大仕事を全うする壮大なストーリー
…という訳でもなく、何となくバナナで滑って転ぶお話ですな。
こんだけダメ人間の主人公なのによくこれだけ面白い話ができるなぁ、と感心する話でもあります。

この作品には一応SF的なものが散見されますが、それはメインではありません。
喩えるならSFはバニラエッセンスなようなものでしょうか。
香りだけを楽しむもので、直に味わったら苦いだけで美味しくない、みたいな。

まぁ、兎にも角にも田中ロミオさんの作品というだけでもお勧めなのに、
これが面白いとなったら強烈プッシュというものですよ。
まだ2巻目ということで手を出しやすいですし、その面白さに触れてみては如何でしょうか。

:: 2007/12/17 月曜日::

■[ラノベ]上等シリーズのタッグが挑む新シリーズ「聖剣の刀鍛冶」

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (#1) (MF文庫J (み-01-09))
著者/訳者:三浦 勇雄
出版社:メディアファクトリー( 2007-11 )
定価:¥ 609
文庫
ISBN-10 : 4840120838
ISBN-13 : 9784840120838

「上等。」シリーズを作り上げた三浦勇雄と屡那のタッグが送る新シリーズ。
かつての大戦の傷が癒えた頃、平和な独立交易都市を舞台にした剣と魔法のファンタジー
ライトノベルの王道ともいえる世界観ですが、三浦勇雄の熱血っぷりは王道でこそ活躍するように思えます。
主人公が女性騎士(巨乳:重要)なのも見逃せません。

剣を探していた自衛騎士団の新米騎士セシリーが出会った鍛冶屋のルーク。
彼の鍛えた「刀」に魅せられたセシリーが自分の一本を鍛えて貰おうとする事から物語が始まります。

新米らしく未熟な所が多いセシリーですが、「上等。」シリーズの主人公の系譜を受け継ぐキャラで、
ヘタレながらも一本筋が通った生き方をしており好感が持てます。
過去に何かあったらしく「刀」を鍛えることを拒むルークですが、
助手のリサと共に割と強引なところがあるセシリーによって、
大戦の忌むべき遺物”悪魔契約”した者が関わる事件に巻き込まれていきます。

3部構成になっていて、第一話がセシリー、第二話がリサ、第三話が魔剣アリアの短編。
その中でも第一話「騎士 Knights」と第三話「魔剣 Sword」は熱い展開。
そして泥を啜ろうとも傷を負おうとも信念を貫き、人以外とも友情を育むセシリーの姿は、
「上等。」シリーズに通じるものがあると感じました。

安定した面白さはありますが、「熱血」以外は王道ファンタジーですね。
これから化けるかどうかにも注目していきたいです。

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