のうりん 14巻 6月14日発売!
待望の、のうりん完結巻!
:: 2008/3/9 日曜日::

■[ラノベ]竹井10日は止まらない「らき☆すた オンライン」

らき☆すたらき☆すたオンライン (角川スニーカー文庫 183-4)
著者/訳者:美水 かがみ 竹井 10日
出版社:角川書店( 2008-03-01 )
定価:¥ 440
文庫
ISBN-10 : 4044712042
ISBN-13 : 9784044712044

メチャ薄っ!
と叫んでしまいそうなページ数の少なさですが、
気軽に読んで気負いなく楽しめるのが「らき☆すた」なので、
ある意味これが正解なのかもしれません。

それにしてもこの竹井10日ノリノリである。
文化祭の全体出し物案の決定権を賭けたオンラインゲーム、
という勢い重視のネタで豪快に突っ走るだけでなく、
相変わらず「ポケロリ」や「ひまチャき」と自作の宣伝も忘れない爆走っぷり。
…スニーカー文庫も懐が広いなぁ。

まぁ、そんな無茶をやりつつも「らき☆すた」ノベライズとして結構楽しめまして、
キャラクターの個性を正確に把握している描写は素直に上手いと思います。
まぁ、若干かがみんとこなたの百合度が上がってるかなぁ、とは思いますが、
それは原作を持ち味を昇華しているということで。(笑
個人的につかさのボケっぷりが素晴らしかったと思います。
ちょっと反則技というかページ数を稼ぎすぎだろうとは思いましたが…(笑

重厚なストーリーとは対極にある、気軽にサクっと読める作品です。
「らき☆すた」っぽさは出てるし、竹井10日さんの面白さも出ているのでお勧めかも。
できればこれを気に入ったら他の竹井10日さんの作品も手にとって欲しいなー
個人的には「ひまチャき」がお勧めです、ハイ。(笑

:: 2008/3/8 土曜日::

■[ラノベ]束の間の休息を「BLACK BLOOD BROTHERS」 S 5

BLACK BLOOD BROTHERS S 5―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (5) (富士見ファンタジア文庫 96-14)
著者/訳者:あざの 耕平
出版社:富士見書房( 2008-02-20 )
定価:¥ 588
文庫
ISBN-10 : 482913254X
ISBN-13 : 9784829132548

時系列で言えば第二部と第三部の途中。
ミミコがフリーの調停屋を改行し、クイーンM騒動を経て、
地道に弱小血族を支え始めた頃の物語。

第二地区の下町で吸血鬼と人間が争い事は絶えないながらも、
曲がりなりにも共存している―
そんな場所で、儲からないがやり甲斐はある仕事をミミコたちが持ち前の行動力で、
悪戦苦闘しながらもこなしていくのが頼り甲斐があり微笑ましいです。

そしてCHRONICLEの方では第二次世界大戦以降から香港聖戦までの歴史を、
次々と視点を変えながら語っていってます。
「豪王フォワード」の誕生や名前だけは出てきていた「南の朱姫」の話まで、
興味深いものばかりでした。

中でもあとがきであざのさんが書いていたようにとある老女のエピソードが良かったなぁ。
まさかこんな形でフォローされるとは思わなかった。
いやはや、やはり短編集と言っても侮れない面白さです。
面白い作品ですよ、BBB

:: 2008/3/6 木曜日::

■[ラノベ]ネット歴が長いほど色んな意味で心に響く「セキララ!!」

セキララ!! (ファミ通文庫 は 3-1-1)
著者/訳者:花谷 敏嗣
出版社:エンターブレイン( 2008-02-29 )
定価:¥ 630
文庫
ISBN-10 : 4757740115
ISBN-13 : 9784757740112
 
絵師サイト:INFINITY DRIVE

「お前、瘴気の匂いがするぞ」

ダメだー! この冒頭の部分からして痛くて痛くて、そして面白くて爆笑!
いやー、中二病全開黒歴史をここまでネタとして笑いに昇華されたら文句言えませんよ。

主人公の拓巳はJ・JのHNで中学時代にネットで中二病全開の自作小説「邪王戦聖記」を発表し、
そこそこ人気があったんだけど、自己中な行動により炎上騒ぎになり逃走。
その後、その事件をキッカケに脱オタを図り、バンド活動してそれなりにモテるようになるも、
ある日唐突に黒歴史である自作小説のヒロイン”火琉奈”そっくりな女の子が現れ、
あろう事か小説内で使っていた理法(このネーミングも痛い)を使えてしまったからさあ大変。
小説通りの流れで主人公宅で同居することになる展開なんだけど…
もう兎に角、痛い! 痛すぎる! だがそれが面白い!(笑

元オタの拓巳が一線を退いたことで少々客観目線で
現役オタのクラスメイトな久実本やネットで知り合ったブタマルGTさんの痛さを見えるし、
炎上騒動の張本人であることを隠しているからこそ第三者の本音を聞いてしまい、
腹が立ったり脱力したりするのが面白くてたまらない訳なんですよ。

「いやー、ぼくの人生も、すっかり豊かになってきましたよ! これまでの二次元に費やしてきた人生は正しかった! 正しい先行投資ってヤツですよ!」
「J・Jに、感謝しないとな」
おれがさりげなーく言うと、久実本はぴたりと静かになった。
「それはありませんね。あいつがあんなことしなけりゃ、もっと面白くなっていたはずです。ぼくも参加していた同人誌計画がJ・Jひとりのせいで中止ですからね。ちょっと許せませんよ」
「そうですか…」

それに何だかんだで自分もオタの血が騒ぐのを抑えられないのが宿業というもので、
チャットで白熱してしまうトコとか抱腹絶倒。(笑
また、オマケみたいだったお淑やかな彼女の桜も中盤から強烈すぎる個性を発揮しており、
何というか類は友を呼びすぎだろって感じです。

これは若い頃からネットをやっていた人ほど、トラウマがあると思うのですが、
その痛みをエンターテイメントに昇華しているのが面白い。
中には苦笑いせざるを得ない人も多数に上りそうですが…(笑
それにブタマルGTさんの可愛い絵柄と本人とのギャップが激しさはオフ会ならではの出来事だし、
ネットでの活動歴が長い人ほど共感を得られる面白さが詰め込まれています。
最後も拓巳がちゃんと自分が悪かった所を見付けて成長するとこまで書かれてるし、
単なるネタで終わらなかったのは好感が持てました。

いやー、兎に角楽しかった。
ネットをやらない人だと面白さが1割も伝わるかどうか疑問だけど、
長期間やってる人には痛いでしょうが、それ以上に面白いと思われます。
しっかし、ファミ通文庫も凄い本出すなぁ…(笑

:: 2008/2/24 日曜日::

■[ラノベ]ひと夏の恋と空戦の物語「とある飛空士への追憶」

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫 い 2-4)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2008-02-20 )
定価:¥ 660
文庫
ISBN-10 : 4094510524
ISBN-13 : 9784094510522
 
作者サイト:ALL GREEN

「次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ」

昨日平和さんに勧められてその場で購入して読んだのですがこれが素晴らしかった。
これほど面白い作品は久々に出会いましたよ。
ガガガ文庫はこの作品を世に出しただけで創刊した意義が十二分にあります。
萌えとかそういった要素は少なめですが、物語の面白さは抜群。
青空のように綺麗で爽快な物語がこの1冊に詰まっています。

海を挟んだ2大国が戦争状態になり戦地に取り残された皇子の婚約者を、
敵の勢力圏内の1万2千キロという長大な距離を翔破するというシンプルなストーリー
ただそのシンプルな中に内包された面白さは半端なく、
流民上がりの飛空士シャルルと皇子の婚約者である公爵家令嬢ファナの恋、
そしてたった1機で大艦隊の追撃を振り切る空戦のサスペンスが盛り込まれています。

この作品の面白さはジブリ作品に近いものがあるんですよ。
「カリオストロの城」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」に通じる万人に向けた面白さがあります。
たった300ページ超にまとめられた綺麗なストーリーライン。
そして読後の余韻の爽やかさとどれをとっても素晴らしい。

この作品は劇場アニメにして作り上げて欲しいです。
たった1冊なので是非手にとってこの面白さを体験して欲しい。
2008年で一番お勧めしたい作品です。

:: 2008/2/22 金曜日::

■[ラノベ]物語はセミファイナルへ「フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム 」

せまるニック・オブ・タイム (富士見ファンタジア文庫 92-20 フルメタル・パニック)
著者/訳者:賀東 招二
出版社:富士見書房( 2008-02-20 )
定価:¥ 651
文庫
ISBN-10 : 4829132663
ISBN-13 : 9784829132661

富士見ファンタジアの一番の稼ぎ頭、フルメタの最新刊。
ついに長編も終盤に差し掛かり、ウィスパードの謎といった物語の核心に迫り、
波乱が波乱を呼ぶ急展開となっています。
いつもより厚めの400ページ超というボリュームになっていますが、
あまりの面白さに物語の中にグイグイと引き込まれています。

シリアスの中にコメディを入れ、お色気要素まであり、
メカも銃のアクションもSFも当然入ってたりと、
エンターテイメントの塊のような圧倒的な面白さ。
何度もアニメ化された魅力の源泉がここにあるのです。

何かを語ろうとするとどうしてもネタバレになってしまうので、
あまりに多くを語れませんが、今回の主役はクルツなのではないかと。
最初の方でどう考えてもヤバイフラグが立っちゃってますが…
何というか美味しすぎるだろ、こいつ。

終盤、かなり気になる展開になり次巻で一体どうなるのか。
ソースケはカナメは、そしてテッサはどんな結末に向かうのか?
どこか欠けてしまったレナードはどういった役回りになるのか?
ソースケとカリーニン師弟の対決も残っており最終刊の展開が気になって仕方ありません。
ただ前巻が出てから半年以上経ってから出たからなぁ。
2008年中に出ることを祈っております。

:: 2008/2/20 水曜日::

■[ラノベ]音楽で出会い、傷付き、通じ合うボーイ・ミーツ・ガール「さよならピアノソナタ」

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変人な音楽評論家を父に持つ、オーディオ製品を直すのが趣味の主人公ナオが、
粗大ごみに囲まれた中で魂を震わすかのようなピアノを弾く真冬と出会うことで始まる物語。
音楽界から姿を消した天才ピアニストの真冬は転校生として再会するも傲然で、
ナオが自分用に整備し無断使用していた空き教室を占拠し、
ピアノ曲を何故かギターで超速弾きばかりするようになる。
ナオは神楽坂先輩の助言の押し売りもあり、部屋を取り戻すためという口実のもと、
ベースでギターと対決するという奇妙な衝突をしながらも二人の距離も縮まっていく―。

計算し尽くされた楽譜のようにそれぞれのキャラが絡まりあいながら一つの曲を作り出しています。
始まりと終わりが繋がってたり、途中で転調したりとまるで音楽のようで面白い。
爽やかで透き通っているかのような印象を受ける素晴らしく綺麗な作品で、
全体を通して見ると一つの完成された楽曲のような形を感じることができます。

主人公のナオが思春期の若者らしい未熟なとこがあり好感が持てました。
ヒロインの真冬も結構間の抜けたトコもあるんだけど、そこもまた魅力的に感じられ、
その刺々しい態度も事情を知ると愛おしくなってきます。
そしてラストでナオ宛に送ってきた曲に込められたメッセージとか最高です。

青春している二人を軸に神楽坂先輩や哲郎といった個性的な脇キャラを配置し、
この1冊で非常に綺麗にまとまった作品となっています。
作品内で音楽を扱っていますが、知識がそれほどなくても充分面白いです。
“文学少女”シリーズが文学を知らなくても面白いのと似ていますね。

ボーイ・ミーツ・ガールとして非常によく出来た作品の1巻でしたが、
来月発売の2巻がどうなるのか興味深いです。
今回あまり出番がなかった千晶の活躍にも期待したいトコロ。

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