その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2020/8/14 金曜日::

■[ラノベ]俺たちの労働はこれからだ!「はたらく魔王さま!」21巻

はたらく魔王さま!21巻はたらく魔王さま!21巻
出版社:KADOKAWA
作者名:和ヶ原聡司
作者twitter:和ヶ原聡司さん (@wagahara211) / Twitter
絵師名:029
絵師サイト:WORKS | 029
絵師twitter:029さん (@o2929) / Twitter
紙書籍通販:はたらく魔王さま! 21
Kindle版まとめ買い:はたらく魔王さま!
DMM電子書籍:はたらく魔王さま! 21

「はたらく魔王さま!」シリーズ完結!
いやー、正直まだまだのんびりと続けると思っていただけに、
一気に駆け抜けて完結させたのには驚かされましたね。
やるときはやるんだなぁ。

神討ちの戦いに挑むために天界に赴くことになった真奥たちだけど、
その前に佐々木家へのご挨拶と謝罪に赴くあたり律儀ですよね…
でもまぁ、それをしてこそ真奥たちだよなぁ、と思う訳ですよ。
まさか日本へ来た直後に佐々木パパから盗んだ1万円のネタが出てくるとは思いませんでしたがw

神討ちの戦いもラストということもあって、
今まで秘められていた設定とかが一気に明かされたのはスッキリしましたね。
イグノラが企んでいたことにも納得させられましたけれど、
セフィロトの樹はそんなスケールではなかったのには驚かされたというか。
まぁ、エンテ・イスラの人類にとってはハッピーエンドかな?

神討ちの戦いから3年後の真奥たちの生活と神討ちの戦いが交互に綴られていたので、
ちゃんとケリがついているのがわかっていたので気持ちよく読めましたが、
途中からちーちゃんと真奥の会話を読んで「なるほど」と思いましたね。
あぁ、敬語がなくなってるということはそういうことなんだな、と。
やはりちーちゃんは強かったんだなって。

それにしてもちーちゃんは包容力が半端なさすぎるというか。
自分を過小評価しているけれど有能すぎるというか。
正妻としての辣腕をしっかりと振るえる実力が垣間見えますね。
真奥はしっかりと尻に敷かれて頑張っていただきたいものであります。
たぶんそれは、みんなが幸せになれることだと思うから…

:: 2020/8/12 水曜日::

■[ラノベ]十二人の花嫁「ストライク・ザ・ブラッド 22 暁の凱旋」

咎神カインの遺産である眷獣弾頭を手に入れたMAR総帥シャフリヤル・レン。
同じ天部の末裔と共謀して全世界へ向けて宣戦布告と同等のことをするも、
吸血王の眷獣を受け継いだ元・第四真祖となった古城は諦めなかった。
しかしMARの眷獣弾頭を怖れた日本政府はゲートを破壊するために絃神島を破壊することを決め、
国の機関である獅子王機関は雪菜をキーストーンゲート破壊の任務に就かせ…

最終巻ということで今まで隠されていた設定が大盛りでしたね。
この設定の一つ一つで壮大なストーリーが作れそうですが、
サクっと見せるだけにしたのは勿体無いようなそうでないような…
ただ、少なくともラブコメメインのストブラでは確かに余計な情報なので、
このくらいに味気なく描写されるのが良いのかもしれません。

ラブコメと言えば煌坂さんがとても輝いてましたね…
チョロインの名を欲しいままにする彼女ですが、
結瞳に精神支配されたお陰でデレデレの本音がそのまま出てきたせいで、
煌坂さんのラブコメっぷりが今までで一番素晴らしかったと思いますw

もちろんヒロイン力は他の11人も素晴らしいものがありましたね。
ラストの古城を助ける為にみんながエロく悶えるシーンは、
お約束の展開とはいえとても生唾モノでありました。
そうそう、私はこういったシーンが読みたくでこのシリーズを読んでるんだよ!
と、思い知った次第です。

どこまでも古城のことを思いやる雪菜といい、
古城のためなら100年でも1000年でも一緒に生きていく覚悟が完了している浅葱といい、
ヒロイン力が高すぎる伴侶を見てるとこれからの物語が波瀾万丈になっても、
乗り越えていけるんじゃないかな、と思いますね!
未来からやってきた第二世代を見てると幸せになるようにしか思えないので、
古城には頑張ってヒロインたちと第二世代を作っていって欲しいものであります。

:: 2020/8/4 火曜日::

■[ラノベ]声優ファンのサイレントマジョリティ「声優ラジオのウラオモテ #02 夕陽とやすみは諦めきれない?」

アイドル声優のキャラを捨てることで千佳の声優生命を救った由美子だけど、
それでめでたしめでたしで全部丸っと収まるわけではなく、
事務所や先輩、それにファンなどに迷惑を掛けることになり、
更には予想以上に千佳の母がキレていて…

この2巻は1巻の後始末というか、禊ぎのような内容でしたね。
私はどちらかというと声優さんの素の部分というか、
人間らしさを感じられる放送の方が好きなんで違和感がなかったんですが、
確かにキャラ作ってる方が好きな人もいるだろうなぁ、というのも判る気がします。
だって、アイドルって名詞がくっついてるんですもんね。

それにしても意外だったのが先輩声優のめくるんですよ。
いくら先輩だからって由美子に対してあんなにキツく言うなんてヒドくない!?
と思ってたんですが、まさかの正体というか…
うん… 最後の身を挺した行動といい、憎めないわこの人…

そして前回はキチガイ声豚のせいで印象が悪くなった声優オタクですが、
そんなキチガイばかりじゃない、ちゃんと心ある人もいるんだ…
という、希望が満ちている良い展開だったと思います。
まぁ、実際問題ファンなんだから護ってあげたくなるよね、そりゃ。
サイレントマジョリティはそうであって欲しいですしね。

それはそうと相変わらず千佳は由美子のおっぱいが好きですよね、ホント。
由美子の演技に感じ入っているところも好きですが、
由美子のおっぱいに興味津々なところはとても良いと思います。
できれば3巻にもおっぱい揉みシーンが欲しいですね。
1冊1おっぱい揉みをお願いしたいものです。(真剣

:: 2020/8/3 月曜日::

■[ラノベ]JK声優×百合「声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?」

清純派新人声優の歌種やすみこと佐藤由美子は普段はギャルな現役高校二年生。
努力はしているし実力もあると言われているけれどブレイクできない現状に焦りが募るある日、
新人ながらブレイク真っ最中の夕暮夕陽を相方にラジオMCにオファーされるも、
打ち合わせで出会ったのはどこからどう見ても同じクラスの根暗女の渡辺千佳で…

電撃マオウでやっているコミカライズからポロロッカしたんですが、
久しぶりに電撃文庫でハマれそうな作品が出てきたな、と思いました。

私は過去に東京ブギーナイトやうたわれるものラジオとか聞いていたいにしえのオタクで、
最近は月ノ美兎委員長や宝鐘マリン船長とかのVtuberの動画は見るけれど、
アイドル声優のラジオとかはトンと詳しくないのです…
なので実際のラジオがどんなものなのか想像は難しいですが、
この作品が百合であることは容易に察しがつきます…!

性格が正反対で毒舌の応酬が凄まじいJK二人組とか、
もうその時点で美味しすぎるし尊すぎますよ。
アイドル声優という仕事に対するスタンスの違いはあるけれど、
どちらも仕事を真摯で真面目なのは伝わってくるのも良いですよね。

まあ、千佳の方はその真面目さが変に炸裂して、
家風呂に入るわ、由美子のおっぱいを真面目に揉むわと、
何ともエキセントリックな百合っぷりを見せてくれますが、
それもまた良いと思うわけです。

ラストの展開も熱い友情が感じられてとても良かったですね。
お互いに反発しあいながらも、ちゃんと相方の意思はちゃんと察して、
全力で思いやってるとか、尊いにもほどがありますよ。
いやー、青春だねー…

それはそうと一つだけ謝りたいのは、
クラスメイトの声オタの木村くんのことをキモいと思ってたし、
中盤で二人の正体に気付いたところとかキモさがMAXだったんだけど、
二人のためにならないことはせず、むしろ護ろうとしていたのには感心しました。
うん、木村はキモいけどまともなオタクだったんだね…
多分、アニメになって同人誌が出るようになったら、
二人を脅迫してエロいことをする竿役になるも、
木村くんの妄想だったというオチが付きそうだけどな!
と思う吉宗であった…

:: 2020/7/22 水曜日::

■[ラノベ]それぞれの家庭「ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~」

ビブリア古書堂の事件手帖の新シリーズが本格的に開始です。
2030年頃、女子高生になった扉子ちゃんが、
父である大輔が記録した事件手帖を読み解くことで、
過去にあった事件を追体験するという形で物語が進みます。

今回のテーマは日本の探偵の代名詞とも言える金田一耕助を生み出した横溝正史。
そして横溝正史の作品の中でも数十年単行本化されていなかった「雪割草」
その伝説の著作を巡る旧華族の流れを組む鎌倉の旧家の遺産騒動に、
栞子さんが駆り出されてるんだけど、金田一シリーズのような展開になっていきます。

まず「雪割草」のことについては過分にして知らなかったんですけど、
2017年に発見されてニュースになってたんですね。

横溝正史、幻の長編小説「雪割草」見つかる…金田一耕助の“モデル”も登場(1/2ページ) – 産経ニュース

横溝正史作品の中でも異色の家庭小説らしいですが、
それが物語にきちんと落とし込まれた上で面白く仕上げているのは、
流石は「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズだな、と感心させられました。

登場人物たちの人間臭さが相変わらず凄く出てましたね。
孫もいる歳になったのに変に頑固で意地になるだけでなく、
子供の頃の過ちを数十年に渡って謝ってない素直じゃないところとか、
とても人間だなぁ、と思いましたね。

そしてこの作品にとって一番欠かせないのが栞子さんの魅力ですが、
人妻になってもその可愛らしさは相変わらずでしたね…
大輔を夫として紹介するだけであんなに緊張するとか、
結婚して半年経っても可愛らしすぎるし、
子供が出来てもビデオ通話越しにあんなことを伝えてくるとか、
萌え殺しに来ているとしか思えないくらいに可愛かったです…

それにしても家庭小説を綴った「雪割草」を巡る事件では家庭が引き裂かれ、
殺人事件を扱った推理小説の「獄門島」を巡る事件では扉子ちゃんに親友が出来るとか、
何とも皮肉なものだなぁ、と思います。

今後も扉子ちゃんによる追体験による回想という形で進むのか、
それとも扉子ちゃんが謎を解くことになるのか、まだわかりませんが、
IIになっても面白いシリーズだと確信できたので、
続きを読むのがとても楽しみです。

:: 2020/6/24 水曜日::

■[ラノベ]少年少女の淡い青春物語「大嫌いな君に、サヨナラ」

大嫌いな君に、サヨナラ大嫌いな君に、サヨナラ
出版社:PHP研究所
作者名:筏田かつら
作者twitter:筏田かつらさん (@ysk1120e) / Twitter
DMM通販:大嫌いな君に、サヨナラ

筏田かつらさんの新作ですが、名義が「いかだかつら」と平仮名になってますね。
主要人物が小学六年生だし、児童向けの作品だからでしょうか。
それにしても本屋を何件巡っても置いてないしAmazonも送料かかる所しかなかったので、
結局ヨドバシ通販で購入してやっと読んだ次第です。
児童向けだからなのか電子書籍版がないのがちょっと不便でした。

主人公の末長嵐は瀬戸内海を望む愛媛県肱川沿いの田舎町に住む小学六年生。
ちょっと怒りっぽいけど優しいところもある、ちょっと身長の低さが気になる男の子。
5歳の時に海外の交通事故で亡くなった父の月命日の墓参りに行って出会った、
東京から来た転校生の都波かれんとの衝突しまくりの日々の物語です。

舞台が肱川の河口近くということは伊予長浜のあたりですね。
平成の大合併の前ということは2005年以前なので今から20年前くらいでしょうか。
私は松山出身ですが南予方面にはそれほど行く機会はなかったですが、
それでも何度か行ったことがあるので大体の地理はわかります。
ちなみに数日後に新刊が出る「熱帯魚は恋に焦がれる」の舞台もほぼ同じ場所です。

作中に出てきた赤い橋もこの作品でも出てきますので、
舞台が気になった人は読んでみると良いかもしれません。

それと愛媛出身者だと色々とわかる箇所がありましたね。
西日本だと多いらしい学校の標準服の存在とか、
四国山地から吹き下ろす風が強いので、風に強い里芋を作る農家が多いとか。
流石に読みやすくするためか方言は少なめでしたけど。
(実際の長浜のあたりは結構方言が強かった憶えがあります…)

嵐くんとかれんちゃんの衝突っぷりも小学生らしい青臭さでゾクゾクしちゃいましたね。
自分が素直なのと経験値が少ないため言葉の裏を読むことができない嵐くんと、
度重なる転校で傷つきやすくなってるかれんちゃんのツンデレっぷりが、
上手いこと噛み合わなくなってすれ違ってしまうところはモヤモヤしましたが、
それ故に、最後のシーンはグッとくるモノがありましたよ。
うーん、このカタルシスを感じるのが物語の醍醐味だよなぁ。

あと、地味に良いと思ったのは嵐くんの幼馴染みの文人くんですね。
嵐くんにとっての一番の幼馴染みなんだけど、優しいだけの少年ではなく、
見栄を張ることがあるし、独善的なところもあるところが、
とても人間らしく、子供らしくて可愛かったです。
そんな文人くんを責めるのではなく、受け止めることができる嵐くんはイケメンやで…

私のリアルの幼馴染みは数ヶ月だけ一緒だった転校生と20年以上経っても未だにメールで連絡取り合ってるので、
嵐くんはとてもいい子だし、インターネット環境も整ったので、
かれんちゃんとメル友になっていつか会いに行ってくれても良いと思うんだ…!

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