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:: 2012/8/13 月曜日::

■[漫画]30代男子必見!「ハイスコアガール」1巻

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
著者/訳者:押切 蓮介
出版社:スクウェア・エニックス( 2012-02-25 )
コミック ( 173 ページ )
作者サイト:カイキドロップ
作者twitter:押切蓮介 (rereibara)さんはTwitterを使っています

押切蓮介さんの漫画はホラー系と思い込んでまして、
ぶっちゃけ言いますと2巻発売当初にたまたま漫画喫茶で手に取るまでアウトオブ眼中でした。
でも、読んでみるとこれがまた私の世代に直撃セガサターンでして、
それもそのはず、押切蓮介さんって私と一歳しか違わないんですね!
いやー、通りで湾岸戦争やら雲仙普賢岳の噴火とか当時の思い出とリンクするはずですよ。

時代が動いた1991年、そんな世相とは関係なくゲーセン通いに没頭していたバカガキのハルオ(小六)が、
クラスで話題のお嬢様である大野さんとストIIで対戦するも、大野さんの実力が圧倒で敗色濃厚に。
そこで待ちガイルと投げハメを使ってでも意地でも勝とうとしたら、リアルファイトを食らうことから物語は始まります。

とはいえ、私は91年の頃はゲーセンには全く通ってなくて、
家でスーファミのストIIやるくらいだったのでそれほど詳しくないのですが…
それでもハルオたちが遊園地に行って、酔ってゲーセンに退避というシチュが、
修学旅行のエキスポで酔って吐いたI田くんが、ゲーセンに退避した思い出そのまんまで、
やたらと興奮したりするわけなんですよ!
そうだよなー、私も一緒にゲーセンに行って春麗で挑んだら、
I田くんのブランカにかじられて、M浦くんのザンギエフに吸い込まれたよ…

まぁ、私と違うのはハルオには大野さんという女の子が身近に居ることですね。
そこに小学生らしい、ラブコメ未満な子供たちなんだけど、
仄かに感じられる甘酸っぱい香りが何とも良い味を出しているのです!
具体的に言うと無口なのに目は口ほどにものを言う大野さん可愛い。

二人のゲーセンを通した交流は時にヘッドバッドだったり、足を踏んづけたりと、
割りと肉体言語なモノが多かったりするんだけど、確かにゲームを通して気持ちは通じ合っていて、
その時々の大野さんの気持ちが言葉はないのに透けて見えて愛おしいんですよね。

ハルオも大野さんが海外に転校する時にお別れ会では心にもないことを言ってしまうという、
小学生男子らしいカッコ悪さを見せながら、自分の心の中にいるガイルに諭されて、
ギリギリ見送りに間に合うという展開は胸にこみ上げてくるものがありますよ。

ラブコメ作品としても一級のモノがありますが、
ゲーセンに通っていた現在30代の男子なら当時の記憶を思い出すことができるので、
是非ともご一読を!

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