■[漫画]お久しぶり、13歳のおかっぱメイドさん「シャーリー」2巻
シャーリー 2巻 (ビームコミックス)
著者/訳者:森薫
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン( 2014-09-13 )
Kindle版:シャーリー (1)
Kindle版:シャーリー (2)
何故か老人が集まる喫茶店の女主人であるベネット・クランリー(28)は、
自宅の屋敷に良く出来た住み込みの13歳のメイドがいる。
稀に失敗することもあるけれど、年齢の割に有能なシャーリーと、
大人の女主人の穏やかにして幸せな日々を描いた、
珠玉のメイド短編集が11年ぶりに発売!
メイド漫画を描くのが大好きな森薫さんは幸せで、
シャーリーのことが大好きな読者は幸せという、
これ以上ないくらいにWin-Winな関係を築くことが出来る本作ですが、
長いブランクを感じさせることのない、色褪せない面白さでした。
まぁ、単行本のブランクはあったけれど、
長年コツコツと描き続けてらっしゃいましたからね。
絵柄の変遷の違和感も殆どなかったかと思います。
この漫画の感想を一言で述べるならば「シャーリーが可愛い」の一言に尽きます。
レコードを引っ張りだしてきてベネットさんと一晩中ダンスを踊るシャーリーが可愛いし、
唐突な嵐で急いで洗濯物を懸命に取り込んでいるシャーリーが可愛いし、
ベネットが帰宅した音を聞いた瞬間笑顔になるシャーリーが可愛いし、
失敗して怪我をして凹んでも、ベネットさんの笑顔と感謝の言葉で笑顔になるシャーリーが可愛いし、
ベネットの喫茶店での立ち居振る舞いに感動するシャーリーが可愛いし、
ハイヒールに憧れる年相応の少女っぽい所があるシャーリーが可愛いです。
もうね、兎に角シャーリーが可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて仕方が無いんですよ!
それにね、ベネットさんとの関係性も微笑ましいんだよなぁ。
あまりにも二人で暮らすのが自然すぎて、お互いに給料のことを忘れてたりね。
ベネットさんがお財布を忘れて届けに行く回で、
喫茶店の常連に囲まれたシャーリーのことを「うちの子」と呼んでたけど、
この言葉はシャーリーにとって嬉しいんだろうなぁ、と思ったり、
ベネットさんが「私たちが合っている」と言った時の涙は、
心底嬉しかったんだろうなぁ、と思う訳ですよ。
このシーンはシャーリーに感情移入しちゃって、読んでて泣きそうになりました。
もちろん二人は恋人なわけではないし、
ただの主従というドライなものでもなし。
どちらかというと姉妹や母娘といった家族に近いんだけれど、それとも少し違う…
やっぱりベネットさんとシャーリーという二人の関係は、
唯一無二のものなんじゃないかなぁ、と思います。
1巻ともども何度読んでも面白いし、これからも何度も読み返すことになると思います。
それだけ読んでて飽きない不朽の面白さがある作品だと思いますので、
末永く本棚に居続けて欲しい作品です。
森薫さんにはスローペースで良いので是非これからも描き続けて欲しいですね。
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