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:: 2013/1/31 木曜日::

■[ラノベ]メカヲタプログラマーの異世界転生ロボット戦記「ナイツ&マジック」1巻

ナイツ&マジック 1 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:天酒之瓢
出版社:主婦の友社( 2013-01-30 )
文庫 ( 344 ページ )
作者サイト:絵師空域 — Index
作者twitter:天酒之瓢 (Amazake_Write)さんはTwitterを使っています
絵師サイト:D.S.B.
絵師twitter:黒銀 (kkkkurogin)さんはTwitterを使っています

本作はヒーロー文庫というレーベルから分かる通りここ最近多いWeb小説の書籍化の一つです。
ここらへんの話ははてなで記事を書いたのでそちらを参照して貰うとして、
この作品の魅力を簡単に説明すると、メカモノのアクションというフルメタ的な面白さと、
主人公が異世界に転生して俺TUEEE的なWeb小説によくある痛快さにあるのではないでしょうか。

原作であるWeb小説は現在も公開中ですが、書籍版を買っても満足感は高いと思います。
まず、イラストレーターの黒銀さんは魔法戦記リリカルなのはForceのメカデザ等でも活躍されている、
メカと美少女が描ける第一線の人なので挿し絵が素晴らしいです。
ヒーロー文庫は一線級のイラストレーターさんを採用するコトが多いですが、流石ですね。
それとWeb版を読んでいれば分かると思うのですが、大幅に加筆修正されており前半はほぼ別物になっています。
もちろん大筋は一緒なんですけれど、文章がかなり洗練されている印象を受けます。
そして特に冒頭なんてほぼ書き下ろしになっていますし、
随所で主人公の特性や行動に説得力を持たせようとしてますね。
また、Web版では賛否が分かれていた主人公の脳内関西弁は無かったことにされているようです。

物語は敏腕プログラマーの主人公である重度のメカヲタクな倉田翼がデスマ明けに趣味のプラモを買って帰宅途中、
暴走する飲酒運転の車に撥ねられて死亡するところから幕が上がります。
異世界に美少年、エルネスティ・エチュバルリアとして転生するも中世レベルの文明に意気消沈していたら、
3歳の頃に魔法の力で動くホンモノの巨大人型ロボット、幻晶騎士(シルエットナイト)に出会い、
それに第二の人生を賭すことを決意し、前世の知識を駆使してセルフ英才教育を施し頑張ることになるんだけど…

前半はエルが双子の幼馴染と出会い、家庭や学園で精力的に勉強に励む描写がメインですが、
双子の異母兄という子安ボイスが似合いそうな卑怯な悪役を相手にスカっとする展開があります。
後半は演習先で魔獣の暴走と遭遇し、獅子奮迅の働きをすることになるばかりか、
その後現れた巨大魔獣・ベヘモスと遭遇戦を繰り広げることになるのですが…
このバトルが非常に熱血するんですよね!
幻晶騎士を半ば奪う形で搭乗して熱望したロボットの操縦を実現して狂喜しながらの、
エルネスティの精密にして繊細なバトルには手に汗を握らざるを得ません!
実は読んでいる間、モンハンでジエン・モーランを相手に、
初期装備で延々とノーダメで戦い続ける姿を脳内で想像してました。(笑

ラブコメ成分も増量していますし、何よりバトル展開もかなり熱く仕上がっているので、
商業ライトノベルとして充分なクオリティがある言えましょう。
Web版の前半に多かった一人称視点での語りもほぼ無くなっているので、
正直ちょっと戸惑いはありましたけど、むしろ商業ラノベだとこれが普通なので、
よりよい改良ではないでしょうか。

原作のストックがそこそこあるので3巻までは早めに出ると思いますけど、
この分だと改修作業が多そうなのでもう少しスパンが開くかもしれませんが、
1巻の出来を見る限りだと問題ないどころかむしろ歓迎したいクオリティの向上さでしたので、
多少時間が掛かっても良いので納得のいく作業をして頂ければと思います。

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 Comments (1)

1件のコメント »

  1. 天酒之瓢 ナイツ&マジック1

     ちょっと前、コンビニで天酒之瓢先生の小説「ナイツ&マジック」をチラ見して、思いっきり引き込まれたので買いまして、昨日ようやく1巻を読み終えましたので早速感想を書きます。

    トラックバック by たかいわ勇樹の徒然なる日記 — 2013/6/9 日曜日 @ 18:41:07

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