■[漫画]BL、ノーマル、異種族、姉弟「私に見えない恋心」
私に見えない恋心 (バンブーコミックス)
著者/訳者:仙石 寛子
出版社:竹書房( 2015-09-30 )
作者サイト:空豆人間
作者twitter:1059165(@Saubohne1059165)さん | Twitter
Kindle版:私に見えない恋心
仙石寛子さんの漫画は基本的に”恋愛”を軸にしているんですが、
BLからノーマル、人外との交流までと多種多様なジャンルに及んでいます。
そして短編集ではその面白さの多彩さがよく判る一冊になっているのです。
まず初っ端の「気の迷いなら早く」からしてBLっぽいです。
可愛い浴衣を着た友達が夏祭りに誘いに来るんですが…
うん、とってもBLだね!
それでもガチな感じじゃないのでライトに楽しめますし、
男同士とはいえ隠された一方通行なだけに、
心の機微にはニヤニヤしちゃうものがあります。
そして「恋を恐れて」というのが中々にシュール。
等身大のカマキリと女性がお互いの恋を語り合うという、
どこの世界観なのかサッパリわからないけれど、
何とも軽妙な面白さがある短編になっています。
他にも恋と友情と三角関係な青春っぽいものから、
不思議なボーイミーツガールや、BL的なモノまで本当に色々あるんですが、
ノーマルなものだと「月よりは近い」が良かったですね。
遠距離恋愛でちょっと倦怠期っぽい感じのカップルの話なんですが、
彼氏さんの行動力がちょっと格好良かったです。
うーん、遠距離恋愛にはこういった行動力こそが肝心だよなぁ…(しみじみ
一般的には淡白に見えるけれど、二人にはこの距離感が丁度良いのかも。
あと個人的に好きだったのは「寒い間はお楽しみ」ですね。
姉弟の話なんですが、それ以上に黒ストの話でした。
ストッキングの濃さをデニール度というのは業界では有名ですが、
それを姉へのプレゼントに選んで目の前で履いてもらうとか、
よく考えれば非常にマニアックだと思うのです。
ちなみに私としては80デニールくらいが良いと思います!
仙石寛子さんらしい、とても面白い単行本でした。
不思議な恋愛モノが好きな人にお勧めです。
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