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:: 2019/7/10 水曜日::

■[漫画]衰えたのか、成長したのか…「響 〜小説家になる方法〜」12巻

響 〜小説家になる方法〜12巻響 〜小説家になる方法〜12巻
出版社:小学館
作者名:柳本光晴
作者サイト:同人サークルTTT
Kindle版:響 ~小説家になる方法~ (12)
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50年ぶりに文芸誌を創刊することになり、
響のお蔵入りになった旧作を看板作品として打ち出そうとするも、
受験生なのに響はつい新作の構想を思いついてしまって、
編集のふみちゃんも編集の本能には勝てず依頼してしまう。
それとは別にマンガ部門では「お伽の庭」コミカライズ化が勝手に進行していて…

この作品は漫画なのでコミカライズは当然予想していましたが、
コミカライズ担当者の鏑木がかつてないほどにキレッキレのキャラですね。
ごっついガタイの女性作家という時点でもキレてますが、
響に負けず劣らずキレて暴力振るいやすいところとか、
漫画家版の響みたいだな、と思っちゃいますね。

コミカライズ作品と言えば昨今はラノベがメインですが、
文芸作品でも「春琴抄」は何度もコミカライズされてますし、
作品によっては漫画と相性が良いといことはあると思います。
とはいえ、作中の「お伽の庭」が相性が良いかというと、
面白さが響の文体に依るところが大きそうなので、
どうもそうは思えないんだけど、
それを「面白い」と周りに言わせるくらいに仕上げているあたり、
鏑木は漫画家としての実力は本物なんだな、と察せられます。

そうした作家としての才能と実力を見せつつも、
文芸と漫画、別ジャンルの編集者たちの在り方も見せてて面白いですね。
ふみちゃんは響を完全に特別扱いしているんだけど、
それを同僚に咎められ、それでも響を信じようとしているのが良いですね。
そして鏑木の担当の幾田は鏑木の漫画の面白さに信じさせられてるというか。
コンプライアンスとかよりも漫画の面白さを優先とか、
昭和の熱血編集みたいで嫌いではないんだけど…
今のご時世だと炎上ネタになりそうではあるというか。
まぁ、鏑木と編集も響はそういうことをしない、
と確信して動いているので炎上はしないだろうけど。
むしろ、そっちの方が酷い気がしないでもない。

それにしても響が黙って暴力を受け入れるとか、
トゲが無くなったとちょっと思わされましたけど、
あの響がそんなに大人しい人間なわけないですよね。
これからが大暴れの時間ですよ…!

あれだな、丸くなったんじゃなくて、
成長したんだなぁ、というのがわかりますね。
殴られたら殴り返すままの響でいて欲しいものであります。

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