その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2014/7/31 木曜日::

■[漫画]遠未来プロレスラー英雄譚「ギガントマキア」

ギガントマキア (ジェッツコミックス)
著者/訳者:三浦建太郎
出版社:白泉社( 2014-07-29 )
公式サイト:ギガントマキア|白泉社

「ベルセルク」の三浦建太郎が描く新シリーズ!
「ベルセルク」が終わってないのにどういうことなの?
という質問はしないようにしましょう。
誰しも気分転換はしたいものじゃないですか…

遥かな未来、人族と亜人族たちが暮らす世界で、
人類は帝国を築き旧時代の巨人兵器で世界を席巻していた。
砂漠で暮らす、虫との共生選んだ亜人族の聖虫族もまた、
一族の神を狙った帝国と最後の徹底抗戦に臨もうとしていた。
そんな聖虫族と人族の元闘奴・泥労守(デロス)と精霊の少女・風炉芽の二人が出会い…

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人族に対する恨み骨髄に徹す聖虫族の勇者・雄軍と泥労守の決闘は、
まさに肉弾戦という名が相応しい大迫力のものでしたし、
泥労守のプロレスっぷりは惚れ惚れするものがありました。
そして、それが巨人相手にも発揮されるんだからなぁ。
ただただ凄い、としか言い様がなかったです。

それにしてもやってることはプロレスだし、
異形の生物とのバトルだしと、やたら濃くていかにも三浦建太郎でしたが、
その根底にあるのがSF的世界観なのがびっくりしましたね。
ベルセルクがガチファンタジーなだけに意外性が強いというか。
でもやっぱり面白さに相違なしとも感じました。

これはこれで面白いし、何より世界観も壮大で続きが気になるんですよね。
ベルセルクと交代で良いから連載してみるとか…
…完結する未来が見えないな。(笑

:: 2014/7/30 水曜日::

■[漫画]真面目な方の沙村広明です「春風のスネグラチカ」

春風のスネグラチカ (F COMICS)
著者/訳者:沙村広明
出版社:太田出版( 2014-07-10 )

Kindle版:春風のスネグラチカ

沙村広明といえば「無限の住人」で有名ですが、
それ以外の作風でもよく知られています。
大別すると「無限の住人」のような真面目な方と、
「ハルシオン・ランチ」のようなクレイジーな方になります。
で、今回は前者の方になります。

時はソビエト連邦という国家が産声を上げて間もない1933年。
カレリア自治共和国の辺鄙な別荘に固執する車椅子の少女ビエールカと、
彼女に仕える従者・シシェノークの二人を中心に回り出す、
歴史の影に隠れたミステリーモノ。

ロマノフ王朝やラスプーチンといった、
当時の時代背景の最低限の知識を持っていないとさっぱり判らないと思いますが、
それらの知識があるととても面白い作品になっているんですよね。
ビエールカとシシェノークの正体とそこに至るロマンスとか、
中々に興味深いです。

どちらかというとマイナーな近代ロシア史を土台にして、
ここまできっちりと一本の漫画として仕上げてしまうあたり、
沙村広明さんの漫画家としての技量の凄さを感じさせられる思いです。

ちなみに今月のアフタヌーンから始まった「波よ聞いてくれ」ですが、
こちらの方はクレイジーな方な沙村広明になります。
アフタヌーン 2014年9月号 [2014年7月25日発売] [雑誌]

Kindleでも出てますのでサクっと読んで笑うことをオススメします。(笑

:: 2014/7/29 火曜日::

■[漫画]君のような女神にずっとそばにいて欲しい「ああっ女神さまっ」48巻

私と「ああっ女神さまっ」の出会いは今から丁度20年前の事でした。
部活の友人と面白い漫画を貸し借りした時に、
私が「3X3EYES」貸したら、友人は「ああっ女神さまっ」を貸してくれたんですね。
そこから私が自分で揃えるようになるのに殆ど時間は掛からず、
そして更にアフタヌーンを購読するようになるまでも時間が掛かりませんでした。

以来20年、ずっとアフタヌーンに載っていた「ああっ女神さまっ」も、
ついに完結を迎えることになりました。
途中で何度も絵柄が変わったり、新しく奇抜なキャラが出てきたりしましたが、
それらも全て、今より新しい何かをチャレンジしようとする、
作中のキャラたちと同じスピリッツを藤島康介さんから感じたような気がします。

この完結巻である48巻は丸々エピローグと言って良い内容です。
ベルダンディーの父の試練を乗り越え、異なる種族の二人が結ばれることになり、
地上に戻って女神(と魔族)の祝福の中で結婚式をとり行うという、
大団円と言える終わり方でした。

既に藤島康介さんはアフタヌーンで新作の「パラダイスレジデンス」を連載中ですが、
それでも「ああっ女神さまっ」が私の人生に及ぼした影響は色褪せることはありません。
大学の頃に自動車部に入ったのも間違いなく「ああっ女神さまっ」の影響ですしね!
まぁ、全然女の子が居なくてがっかりしたのも今となっては良い思い出…、なのかな…?(笑

この48巻の内容は詳しく語るのも無粋なので、ただ読んでください、としか言えません。
「ああっ女神さまっ」という作品に思い出がある人は、是非読んで欲しいです。

:: 2014/7/28 月曜日::

■[漫画]一生に一度の高校生ライフ「氷菓」7巻

氷菓 (7) (カドカワコミックス・エース)
著者/訳者:タスクオーナ
出版社:KADOKAWA/角川書店( 2014-07-25 )
原作者サイト:汎夢殿
原作者twitter:米澤穂信 (honobu_yonezawa)さんはTwitterを使っています
作者サイト:A/O LABO

Kindle版:氷菓 (1)
Kindle版:氷菓 (2)

Kindle版:氷菓 (6)
Kindle版:氷菓 (7)

「クドリャフカの順番」に入り、カンヤ祭が描かれることになった「氷菓」ですが、
その名前の元となった文集は間違って200部も刷った為に
奉太郎以外の古典部員は色々と頑張っているんだけど、
えるはちょっと空回ってる感じで…

輝かしい高校生ライフを思い出させてくれる「氷菓」は、
何度も観たいし、読み返したくなる本当に良い作品です。
でも、この7巻に収録されている摩耶花とナコルル先輩との口論だけは、
正直薄目でハイスピードで読んでしまいました。
えーと、実は私の高校時代の黒歴史を思い出してですね…(笑
あったなー…、私にもあんな時代が…
元気にしてるかな、M先輩…

それ以外の所はじっくり読みましたよ!
特にお料理研究会でのえるの活躍っぷりは何度読んでも良いものです。
黒髪でポニテというだけでも最強なのに、
要領よく次々と見事な料理を作りあげていく女子力の高さ!
それでいてちょっと抜けている所もある可愛らしさ!
もう、ホントに千反田えるという女の子は最高の嫁じゃないですか!

そんなえるとは違った女子力を持つ入須先輩も良かったです。
しかし彼女ってまだ高校生のはずなのに、
あの論理的思考力と人の心理を読むスキルの高さは凄すぎでしょう。
でも、ちょっと支配されてみたい気がしないでもない…

それにしても今回のお料理対決の作画資料のために実際に作ったのかー
ぎせ焼きとか名前すらも知らなかった料理だけなので、
今回改めてググってみたけど、美味しそうだったので食べてみたくなりました。
我が家にもえるが来てくれないかしら…

:: 2014/7/27 日曜日::

■[漫画]大覇星祭編、完結!「とある科学の超電磁砲」10巻

とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲 (10) (電撃コミックス)
著者/訳者:冬川基
出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス( 2014-07-26 )

7巻から続いた大覇星祭編もついに大団円!

序盤は『不在金属』の捜索というほのぼの展開だったのに、
後半からは食蜂操祈と木原幻生の思惑が入り乱れた大混戦になり、
遂には御坂美琴を素体とするレベル6へ至る実験が始まってしまい…!

いやー、終わってみれば大覇星祭編は食蜂操祈の贖罪の物語でしたね。
原作では『心理掌握』という能力だけが先に出てきて、
その人格とかは判らずに、その能力から冷酷な策謀家というイメージが合ったんですが、
9巻で少しずつその普通の女の子らしさが見えてきてましたけど、
この10巻で確信できましたね。
食蜂操祈は泣いたり笑ったりする人間味溢れる魅力的な女の子だということが。

まず、事態に勘付いた上条さんを見付けた時の食蜂さんのとろける笑顔がヤバイ!

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元々記憶を失う前の上条さんと食蜂さんの面識があったというのは有名ですが、
この笑顔はただ面識があったというだけではすまされない笑顔ですね!
食蜂操祈さんマジ可愛い。

そしてドリーの悲劇を繰り返さないため、『妹達』のために、
生存率が高い策を放棄して、自分自身をも賭けにして幻生に挑む覚悟力!
これは緊迫感のある心理戦だった!

で、最後に描き下ろされた第70話「約束」におけるドリーへの懺悔。
懺悔の内容もそうですけどドリーに向ける表情を見れば、
ただそれだけで食蜂操祈という女の子がどういった心を持っているか。
それが心に伝わってくるようです。

それにしても9巻の59話と60話に載ってたドリーとのエピソードって、
ああいった伏線が張られていたとは、この70話を読むまで気付きませんでした。
てっきり操祈だから「みーちゃん」だったんだと思ってたんですよね。
『心理掌握』で自分と友達だという記憶をドリーに植え込んだとばかり思ってたんだけど、
そういうことだったとは…
言われて見れば二つの液体が入った瓶で遊ぼうとしたのも、

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なるほど、それは68話で警策看取がその能力を使ってドリーと一緒に遊んでいたモノだからで…

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これも前の友達が使っていたモノで遊ぼうとしていただけかと思ってたんだけど、
それもこれも『心理掌握』をああいう風に使ってたからなんだなぁ…

そして、その優しい嘘に気付いたのは匂いを嗅いだ時で、
だからこそ最期に名前を聞いたんだなぁ…

うん、この70話の描き下ろしを読んで本当に良かったです。
食蜂操祈という女の子の魅力がこれ以上ないほど伝わってきたし、
そして何より、かつて傷付いた少女たちが怪我だらけになり遠回りしながらも、
幸せな未来を掴み取ったという結末が本当に感動的で素晴らしかったです!

まぁ、お陰で御坂&上条さんの印象が相対的に薄くなってしまったのは否めませんが…(笑
御坂さんの婚后さんへのお見舞いと謝罪という描き下ろしも微笑ましかったし、
何より上条さんと軍覇の二大ヒーロータッグ戦はかなり燃えたんですけどね!
都市伝説の『不在金属』が現出したりと面白かったし!

でもまぁ、やっぱりこの大覇星祭編のヒロインは食蜂操祈だったなぁ、と感じました。
もう一度じっくり読んだら更なる伏線とかに気付けそうだし、
あとでゆっくり読み返して食蜂操祈という女の子の魅力を堪能したいと思います。

:: 2014/7/26 土曜日::

■[漫画]魔族よりも恐ろしい人間の狂信「まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」」11巻

やつらはマスケットを携えてやってきた。

11巻となって表紙のデザインも一新され、魔王様がまた表紙に。
作中ではたまに傷跡が描かれてましたが、表紙では綺麗な胸のままで安心しました。
やはりこの世界的至宝であるおっぱいは美しいままが良いよね。
帯で隠れちゃってるのはちょっと残念だけど。

白夜を落とした蒼魔の軍を迎え撃つため、
三国同盟改め南部連合は女騎士を総司令にした精鋭を組織することに。
圧倒的な戦力差を埋める為に戦術を練って臨む女騎士だが、
この戦いには蒼魔を討つべく魔界からの獣牙の軍と、
背後を狙うマスケットを持つ聖王国軍も詰めてきており…

巨大な軍が思惑はそれぞれにぶつかり合うのは悲しいことですが、
その裏で妖精女王と三国のトップが会談を持つことが出来たのは喜ばしいことでもありますね。
きっかけは蒼魔の暴走とはいえ、これで少しずつでも魔族との対話が進めば良いと思いますが、
鉄腕王のような先入観で固まった人が多いだろうから、まだまだ困難は多いと思います。
それでも会談が持てたということ自体が一歩進んだという証左なので、
希望が持てますよね。

しかし、そんな裏では中央の聖王国軍が不気味に前進してきましたけど、
やはり狂信を利用した軍隊というのは気味が悪いですね。
そして勇者と刻印王の人外の戦いにすら干渉出来るとか、
人間の集団の悪意には怖気が走るようです。

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凝り固まった正義にほど悪意を感じざるを得ない。
物語は佳境に入ってきたのでこれからの展開から目を離せません。
特にメイド姉はキーパーソンになってくるので今後も注目したいです。
何の武力もないけど、自ら成長する強さを持つ彼女が物語をどう導いていくのか、
見守っていきたいですね。

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