その着せ替え人形は恋をする 15巻(完結)は7月25日発売!
終わるのは寂しいけれど、五条くんと海夢ちゃんのグランドフィナーレを見届けよう!
:: 2012/8/19 日曜日::

■[漫画]残念ですが、ご臨終です…「さよなら絶望先生」30巻

さよなら絶望先生(30)< 完> (講談社コミックス)
著者/訳者:久米田 康治
出版社:講談社( 2012-08-17 )
コミック ( 162 ページ )

「かってに改蔵」の時は唐突に斜め上にかっ飛んだラストを見せてくれて、
多くの読者をポカーンとさせてくれましたが、
「さよなら絶望先生」では第1話から要所要所に伏線を仕込んで、
最後にそれを見事に風呂敷を畳んだ斜め上を見せてくれて、
別の意味で読者を呆然とさせてくれました。
久米田先生マジすげぇ。

という訳で「さよなら絶望先生」はこの30巻で完結です。
全300話というキリが良い数字で纏まっている上に、
最終巻が基本的にモノクロで遺影を思わせる徹底っぷりです。
カバー下の表紙もある意味ラストを飾る内容でした。(笑

それにしても風浦可符香の正体とか、
色々と細かいネタを仕込んでいるのには驚きです。
完結した今こそ、1巻からじっくりと読んでいけばその壮大な伏線に気付き、
新たな感動を噛みしめることが出来るのではないでしょうか。

そしてこの単行本では単行本折り返しのコメントは元より、
第30X話としての描き下ろしもあるので、雑誌しか読んでない人は必見と言えましょう。
紙ブログではああ仰ってますが、やはり今後も久米田先生の作品は読みたいので、
新作も楽しみにしたいと思います。
前前田くんも畑先生以外の仕事が欲しいと思いますしね。(ぉ
参考:ツイッターで漫画の描き手を募集したら 〈あさのますみ×畑健二郎 「それが声優!」1〉(エキサイトレビュー) – エキサイトニュース

:: 2012/8/18 土曜日::

■[漫画]ひとりでも想う、誰かのことを。「おひとり様物語」4巻

おひとり様物語(4) (ワイドKC)
著者/訳者:谷川 史子
出版社:講談社( 2012-08-10 )
コミック ( 146 ページ )

味わい深い谷川史子さんの中でもタイトルの通りの内容でいながら、
母子家庭から一人暮らしを始めた女性だったり、
幽霊だった同居人との思い出の話だったりと、
恋愛だけじゃない「おひとり様」を描いているのが情緒がありますよね。

第24話の掃除や洗濯、料理に対する情熱があっという間に冷めてしまい、
それが自分の為だけにやっているから、っていうのはよく分かるなぁ。
ある程度料理のレパートリーが増えちゃったらそれ以上頑張ろうという気力が、
一気に萎んでしまったことがあるので身に覚えがありすぎです。

とはいえ、第27話の汚部屋な女性の気持ちは全然分かんない…
気になる人が出来た時だけ片付けようとか、理屈は分からないこともないんだけど、
普段から片付けておけばすむだけの話なのになぁ…
とやくたいもなく考えてしまうわけであります。

勿論他にも色々と心に残る作品はあるんですよね。
偽装結婚カップルだったり、同窓会での話だったり、
人種が違うと決めてかかってた人が実は…、
な話だったりとカラフルな魅力が溢れる作品ばかりなので本当にお勧めですよ。
谷川史子作品にハズレ無し!

:: 2012/8/14 火曜日::

■[漫画]ハルオのゲーセン通いには女子分が多い「ハイスコアガール」2巻

ハイスコアガール(2) (ビッグガンガンコミックススーパー)
著者/訳者:押切 蓮介
出版社:スクウェア・エニックス( 2012-06-25 )
コミック ( 173 ページ )
作者サイト:カイキドロップ
作者twitter:押切蓮介 (rereibara)さんはTwitterを使っています

時は流れ、1993年。
Jリーグも開幕し、世界がまた動き出してもゲーセン通いを止めないハルオ。
しかしそんなハルオの隣には大野さんはおらず、
代わりに後ろにはハルオを見つめる日高小春がいて…

2巻ではラブコメ濃度が更に濃くなりましたが、
ゲーセンの記憶を褪せることなく思い出せる描写も満載です。
もうすぐ中3になろうかというハルオを見つめるのは、
人付き合いが苦手で熱中できるものがなく、
ゲームに熱中するハルオにある種の憧憬を抱いていたら、
いつの間にか恋心が芽生えてしまっていた日高小春。

とはいえ、ハルオは根っからのゲームバカの唐変木なので、
後ろから見ているだけでは気持ちが通じるはずもなく…
自分がハルオの目に写ってないと自覚していながら、
好きな気持ちを諦めたくないという恋する女の子していて凄く可愛いのです。

そんな小春の前に現れるのは帰ってきた大野さん。
帰国直後に稼働したばかりのスパIIXで豪鬼を選択して圧勝しながらも、
ハルオの隣に小春が居るのを見てしまいヤキモチ焼いてハルオとの対戦を拒否したりと、
行動の端々がヤバイくらいに可愛くて悶絶してしまいます。
うーん、小春も大野さんもそれぞれの可愛さがあって選ぶのが難しいですよ…
スパIIで春麗とキャミィのどちらを選ぶかくらいの究極の選択!
今後の展開が気になりますよ!
まぁ、小春の方が報われないオーラ出てますけど!(ぉ

余談ですがスパIIXが出た当時なら私が丁度ゲーセン通いを友人に連れられて始めた頃ですね。
スーファミで鍛えたからと中途半端に自信を持って春麗で挑んだら、
友達が操る豪鬼に瞬殺された覚えがあります…
いやー、当時はソッコーで小遣いが無くなっていったっけなぁ…
懐かしい…

:: 2012/8/13 月曜日::

■[漫画]30代男子必見!「ハイスコアガール」1巻

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
著者/訳者:押切 蓮介
出版社:スクウェア・エニックス( 2012-02-25 )
コミック ( 173 ページ )
作者サイト:カイキドロップ
作者twitter:押切蓮介 (rereibara)さんはTwitterを使っています

押切蓮介さんの漫画はホラー系と思い込んでまして、
ぶっちゃけ言いますと2巻発売当初にたまたま漫画喫茶で手に取るまでアウトオブ眼中でした。
でも、読んでみるとこれがまた私の世代に直撃セガサターンでして、
それもそのはず、押切蓮介さんって私と一歳しか違わないんですね!
いやー、通りで湾岸戦争やら雲仙普賢岳の噴火とか当時の思い出とリンクするはずですよ。

時代が動いた1991年、そんな世相とは関係なくゲーセン通いに没頭していたバカガキのハルオ(小六)が、
クラスで話題のお嬢様である大野さんとストIIで対戦するも、大野さんの実力が圧倒で敗色濃厚に。
そこで待ちガイルと投げハメを使ってでも意地でも勝とうとしたら、リアルファイトを食らうことから物語は始まります。

とはいえ、私は91年の頃はゲーセンには全く通ってなくて、
家でスーファミのストIIやるくらいだったのでそれほど詳しくないのですが…
それでもハルオたちが遊園地に行って、酔ってゲーセンに退避というシチュが、
修学旅行のエキスポで酔って吐いたI田くんが、ゲーセンに退避した思い出そのまんまで、
やたらと興奮したりするわけなんですよ!
そうだよなー、私も一緒にゲーセンに行って春麗で挑んだら、
I田くんのブランカにかじられて、M浦くんのザンギエフに吸い込まれたよ…

まぁ、私と違うのはハルオには大野さんという女の子が身近に居ることですね。
そこに小学生らしい、ラブコメ未満な子供たちなんだけど、
仄かに感じられる甘酸っぱい香りが何とも良い味を出しているのです!
具体的に言うと無口なのに目は口ほどにものを言う大野さん可愛い。

二人のゲーセンを通した交流は時にヘッドバッドだったり、足を踏んづけたりと、
割りと肉体言語なモノが多かったりするんだけど、確かにゲームを通して気持ちは通じ合っていて、
その時々の大野さんの気持ちが言葉はないのに透けて見えて愛おしいんですよね。

ハルオも大野さんが海外に転校する時にお別れ会では心にもないことを言ってしまうという、
小学生男子らしいカッコ悪さを見せながら、自分の心の中にいるガイルに諭されて、
ギリギリ見送りに間に合うという展開は胸にこみ上げてくるものがありますよ。

ラブコメ作品としても一級のモノがありますが、
ゲーセンに通っていた現在30代の男子なら当時の記憶を思い出すことができるので、
是非ともご一読を!

:: 2012/8/9 木曜日::

■[漫画]残念だけど肉は美味しい。「僕は友達が少ない+」2巻

僕は友達が少ない+ 2 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:田口 囁一
出版社:集英社( 2012-08-03 )
コミック ( 212 ページ )
公式サイト:感傷ベクトル -sentimental vector-
作者twitter:田口囁一 (sasa1) on Twitter
絵師twitter:春川三咲 (harulll3saki) on Twitter

現在転換期を迎えている原作「僕は友達が少ない」
そしてそのアナザーストーリーな「僕は友達が少ない+」ですが、
全2巻という短さながら、真っ当な青春ラブコメとして突っ走り、
非常に爽やかな内容(*除く)で締めくくられました。

正直言いましてこのコミカライズが始まった時は、
「原作が星奈ルートに入ったから夜空ルートを補完するのかなー」
などと太平楽に考えてたら1巻の表紙が星奈で、
更に2巻ではどう見ても星奈エンドです、本当にありがとうございました!

でも2巻で一番輝いていたのは夜空だと思うんですよね。
子供の頃の思い出を小鷹は忘れていると思い、拗ねていた夜空が、
小鷹との仲を深めるために自分から一歩踏み出すあのシーン!
見開きの演出もあって凄く印象深かったです。
最終回で小鷹の背中を押しながら一人泣いてたりととかホンマに夜空ってば良い女過ぎですよ…
いやー、青春だなぁ…

まぁ、それだけに後日談的に収録されている外伝の外伝な「僕は友達が少ない*」はそれを見事にぶっ壊し、
ある意味原作らしいぶっ飛びっぷりでかなり笑わされましたんですけどね。(笑
理科ファンとしては少ないながらも出番があったのに安心しつつ、
田口囁一ver.の理科はこれだけ面白いキャラなのにもう見ることが出来ない事に残念に思います…

■[漫画]音楽と紡がれる物語「シアロア」

シアロア 田口囁一・春川三咲 連作集 (ジャンプコミックス)
著者/訳者:春川 三咲 田口 囁一
出版社:集英社( 2012-08-03 )
コミック ( 204 ページ )
公式サイト:感傷ベクトル -sentimental vector-
作者twitter:田口囁一 (sasa1) on Twitter
絵師twitter:春川三咲 (harulll3saki) on Twitter

「僕は友達が少ない+」の田口囁一+春川三咲タッグが描く、
音楽をフィーチャーしたオムニバス形式のコミック「シアロア」
元々感傷ベクトル -sentimental vector-のWebサイトで公開していた作品群ですので、
「僕は友達が少ない+」ほどではないかも知れませんが、
知っている人も結構いるのではないでしょうか。

「シアロア」という名前以外一切謎に包まれたWeb上のバンドの曲を巡り、
進路に迷う優等生をバンドに誘うアウトローとの話や、
人と話すだけの勇気も中々持てない少女と、その友人のSFチックな話や、
先輩と後輩な男女の恋の閾値を越えなかったり越えたりな話だったりと、
概ね青春の匂いが漂ってくる短編がメインです。

どんな漫画かは一々説明するよりも公式サイトで全話公開中なので読んだ方が早いです。
個人的に好きなのは、やはりラブコメ好きですので第7話「ラストシーン(cut:B)」でしょうか。
憧れで終わるはずだったのに、先輩に好きな人が居るということを知ってから膨らむばかりの恋心と、
冬空の下で炸裂する青春とか蜂蜜のような甘さと檸檬のような酸っぱさがありますよ。
いやー、青春ラブコメってのは良いもんだよなぁ、ホント。

それとこの作品の特徴的な所は物語の中だけでなく、
現実でも音楽が作者たち本人の手によってコラボレーションしているんですよね。
イラストレーターのかんざきひろさんが鼻そうめんPとして活躍しているように、
田口囁一さんも漫画家だけじゃなく、音楽家としての側面もあるんですよね。
ですので、そちら一緒に楽しむと何倍も面白くなると思います。

シアロア(通常盤)
シアロア(通常盤)

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ちなみに限定版にはコミック『「シアロア」case10.5』 が付いてくるのでそちらの方がオススメです。

シアロア(DVD、コミック付き初回限定盤)
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というか現時点ではAmazonだと値引きの関係で限定版の方が安いですね…

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