僕の心のヤバイやつ (10) 特装版 4月8日発売!
夏! 海! 青春!
:: 2010/8/22 日曜日::

■[ラノベ]あの人へ届け、恋の歌…「とある飛空士への恋歌」4巻

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
著者/訳者:犬村 小六
出版社:小学館( 2010-08-18 )
文庫 ( 360 ページ )
作者twitter:犬村小六 (inumura569) on Twitter
絵師サイト:ALL GREEN

仲の良かった級友の戦死に苛まされていたカルエルとクレアが、
偶然思い出の湖畔で再会し、お互いの気持ちを打ち明け合うも、
カルエルは自分の正体を明かすクレアに別れを告げられ困惑していると空族の夜襲が…
その夜襲の中、カルエルはクレアの瞳にある真実に気付いてしまう…
しかしそんな事情に関係なく空族の襲撃は激しさを増していき、遂に決戦の日がやってくる。
その時、少年達はどのような選択をし、行動するのか緊迫の第4巻!

3巻で見事に化け、興奮という名の熱量を胸に刻み込んだ「とある飛空士への恋歌」
その勢いを落とさずに興奮をまた別の切り口で魅せてくれる4巻は、
読み始めたら止まらず、睡眠不足必至な内容となっており、
1,2,3巻の積み重ねが面白さを演出する、シリーズ物ならではの魅力に溢れています。

今回も脇キャラだった級友、通行人ことノリアキと普段はクールなベンジャミンの二人が熱い!
決戦の日、大事な人を守るためにミツオが振り絞った勇気に奮起され、
今は亡き級友に負けないくらいに勇躍する様は鳥肌を立たせられましたよ!
しっかりと考察されて描写された空戦のリアリティさが迫力をより増幅させてくれるんですよね。

また、3巻で化けてきたカルエルですが、4巻で一皮剥けて見事な主人公になってくれたんですよ。
カルエルの人生に拭い難き闇として在った復讐を6年間さり気なく癒してきたアルバス家の人々、
そしてそれに気付かせてくれたアリエルの優しさに、反骨精神を抱かせてくれるイグナシオの行動…
そういった周りの人々に支えられ、最愛の母の最期の言葉を真に理解するに至り、
クレアへと投げかけられた言葉にはカルエルが成長したことを明確に感じさせてくれました。

そしてクレアもヒロインとしてこれでもかというほど魅力を解き放ってくれたんですよ!
罪悪感に苛まされ、真実を知り絶望して、人形に日々に一時戻ってしまっても、
アリエルという大好きな親友に励まして貰って、
一緒に思い出を培った級友の活躍に少しずつクレアとしての彼女を取り戻していき、
最後にはカルエルの一言で殻を破り、タイトルである”恋歌”を示してくれたのには感動させられました。

レヴァームと合流できて大団円に向かうかと思いきやイグナシオに告げられる言葉には、
カルエル同様困惑させられます。
次回で完結らしいですけど、一体どのような結末を見せてくれるのか予想が付きません。
ただ、名作になるのは間違いないと感じるので期待して待っていようと思います。
今年中に出ると良いなぁ…

:: 2010/8/21 土曜日::

■[ラノベ]そして、ボーイ・ミーツ・ガール「フルメタル・パニック!」ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)

フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫)
著者/訳者:賀東 招二
出版社:富士見書房( 2010-08-20 )
文庫 ( 252 ページ )
作者サイト:GATOH.COM blog style
作者twitter:賀東招二 (gatosyoji) on Twitter

足掛け何と12年という長きに渡ったこのシリーズですが、
最後のこの「ずっと、スタンド・バイ・ミー」が中々出なかったというトラブルはあったものの、
エンターテイメント作品と銘打たれた内容に恥じることなく、
一本筋が通った名作として見事に完結されました。
過去何度となくアニメ化された人気に頷かされる面白さでしたよ!

残る全兵力、全兵員を持ってアフガンの核施設とメリダ島を攻略するミスリル残党と、
それらを防ぎ、誰もが平和な世界を創ろうとするレナードたちという立場なんですが、
圧倒的戦力差の中で本当にしぶとく、諦めの悪い戦い方で前へ前へと進み、
泥にまみれ、煤にまみれ、スマートさは全然ないけどカッコイイ姿をソースケたちは見せてくれるんですよね。

あの小さくて間抜けだったテッサも実のところレナードよりも心が強かったり、
台無しな男が帰ってきたりと色々と驚かされる展開が目白押しなんですが、
でもそれが凄く気持ちよく感じるんですよね。
読んでて凄くワクワクする展開が多いっていうのは本当にエンターテイメント性が高いと思います。

エピローグのラストを飾る場所があそこってのもまた良いですよね。
約束を守ったソースケが相変わらずで、短編のノリも健在なのも面白かったし、
四季童子さんが見開きで描くってのも感無量でした。
本当に最後までボーイ・ミーツ・ガール作品で最高でした。
賀東先生と四季童子さん、本当にお疲れ様でした!

ちなみに一番笑ったのはアルの最後の台詞ですね。
トランザムってモロにアレじゃないっすか…(笑

:: 2010/8/10 火曜日::

■[ラノベ]浜面さん頑張る「とある魔術の禁書目録」21巻

とある魔術の禁書目録 21 (電撃文庫 か 12-25)
著者/訳者:鎌池 和馬
出版社:アスキー・メディアワークス( 2010-08-10 )
文庫 ( 323 ページ )
絵師サイト:rainbow spectrum

21巻だけじゃ中盤も良いトコで終わりやがったぜー!

という訳で良いトコで終わった21巻でございましたが、
超能力と魔術の大混戦で主人公たちも奮戦しまくりで大興奮な内容でした。
まぁ、それは相対的に上条さんの出番が控えめになるという訳なんですが、
そんな中でもサーシャ攻略を着実に進める上条さんはマジぱないと思います。

フィアンマのスケールがでかすぎる術式によって、
空中要塞「ベツレヘムの星」が起動し、更には大天使ガブリエルが降臨をもってして、
圧倒的戦力を持って蹂躙し始めるんですが、
上条さん初め、一方通行、浜面仕上、アックア、ステイルと主人公たちが活躍し、
少しずつですが盛り返していきます。

一番力がないのに一番勇気を持って行動する浜面さんですが、
そのご褒美とばかりに滝壺の当面の病状回復で喜ばしいばかりです。
とはいえ、表紙になってるようにヤンデレ化したむぎのんが追ってきてる訳で…
上条さんもフィアンマと対峙するまでに至ってるんですが、
トチ狂った主教が戦術核を持ち出して来ちゃうというとんでもない事態に。
しかし上条さんの危機にロシアまでやってきて、助けようと頑張る御坂さんマジ良い子。
人知れず内助の功を頑張るとかマジ健気。
このまま上条さんに知られないまま帰国とかにはならないで欲しいものですが…

しかし大天使vs英仏連合だけでなく、大天使vs風斬り&一方通行とか、
夢の大競演といった感じで正にクライマックスと感じさせる大バトルでしたね。
それでもまだ前半だけというから後半である22巻には期待が高まります。
果たして最近出番が少ない神裂ねーちんや五和の出番があるのか心配です!
姫神は…、まぁ…、無理だろうなぁ…(笑

:: 2010/8/7 土曜日::

■[ラノベ]キリトたんハァハァ「ソードアート・オンライン」5巻

ソードアート・オンライン 5 (電撃文庫 か 16-10)
著者/訳者:川原 礫
出版社:アスキー・メディアワークス( 2010-08-10 )
文庫 ( 297 ページ )
作者サイト:WORD GEAR
作者twitter:川原礫 (kunori) on Twitter
絵師サイト:-アベシバ- abecのイラストブログ
絵師twitter:BUNBUN (BUNBUN922) on Twitter

遂にヒロイン単体の表紙になるとは、ハーレム化が進行したのかなぁ…
とか思ったらまさか主人公がヒロイン化してたとは…
キリトさんは俺TUEEEE!だけじゃなく、私KAWAEEEEEE!まで達成してしまうとか、
本当にキリトさん無双ですね!
キリトたんハァハァ。

新章1冊目の前半はキリトが総務省の人間から銃のMMO、GGO内で囁かれている、
現実にも死をもたらすという都市伝説的な死銃(デスガン)の調査を依頼される経緯と、
アスナとの皇居デートという平和な日常と、
新ヒロインのシノンが抱える凄惨な子供時代のトラウマとその克服の為に、
GGOで指折りのスナイパーとして成長、活躍する様が描かれています。

そして後半からはGGOにキャラをコンバートしたキリトさんの話なんですが…
ALOで作り直したキャラだろうと容赦のないスペックを誇り、
あろうことか銃の世界で剣技を振るい、勝ち進むのはタイトルに偽りナシとはいえ、
正直チートな強さだと思いました。(笑
だが、それが良い。

新ヒロインのシノンも過去に深く暗いトラウマを抱えており、
そのせいで人間不信に陥ってる感がありますが、
キリトが同種で同質なトラウマを抱えていることでまたフラグが立ちそうな予感です。
というかキリトさん、目的のためだろうがアスナという彼女がいるのに、
ナチュラルにフラグを立てすぎだと思います!
だが、それが良い…

SAOのゲーム内の死と現実の死が等価だった頃に近いシリアス展開に合わせて、
SAOの負の遺産が登場したりと1作目の雰囲気に近くなってきたので、
原点回帰的な意味でも楽しみですわー
多分6巻は4ヶ月先でしょうけど、今から楽しみで仕方ありません。
キリトたんハァハァ。

:: 2010/8/3 火曜日::

■[ラノベ]泡沫の恋「東京皇帝☆北条恋歌」6巻

東京皇帝☆北条恋歌 6 (角川スニーカー文庫)
著者/訳者:竹井 10日
出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2010-08-31 )
文庫 ( 292 ページ )
作者サイト:東京帝国立・八坂原学院/初等部
作者twitter:竹井10日 (tendays_takei) on Twitter
絵師サイト:el2

前巻で記憶喪失になった一斗ですが、
この作品のヒロインたちはそれでただ凹むだけのはずもなく、
特に夕鶴なんかはこれ幸いと恋人関係を結ぼうと画策したり、
フミさんなんか奥さんの座をゲットしようとしたりと、
やりたい放題なヒロインばかりです。(笑

四菜が復権したり、りせの魔法が暴発して全員記憶喪失になったり、
もう前半はこれでもかというくらいのコメディっぷりを発揮してかなり笑わされました。
また、幕間では厨二病全開の月面での会談とかラノベっぽい展開が続いただけに、
後半からのしんみりした良い話は不意打ちでしたね。
でもそれもまた面白かったです。

特に記憶喪失に関連したいい話ってのは「秋桜の空に」で一度使ってるんですよね。
そういった意味では竹井10日さんの十八番とも言える話だったと言えましょう。
個人的にカナ坊のエピローグはちょっとグッと来ちゃいましたしね。
しかしその際のヒロインに東雲十狼佐ちゃんが出てくるのはかなり意外でした。
大抜擢で大躍進で、それでいて凄く切なかったよ東雲ちゃん…

そんないい話で終わって一斗のハーレムっぷりが見せつけられたラストの挿絵から一転、
来珠の爆弾発言も霞む急転直下の事態が起こってしまう訳なんですが、
果たして今後の展開がどうなるのか、毎度の事ながらドキドキさせられます。
取りあえず7巻の表紙は四菜か夕鶴かが気になる所ですね。
意外とりせが来るかも知れないので油断はなりませんが…(笑

:: 2010/8/2 月曜日::

■[ラノベ]ヒュー! 妹パンツ最高ーっ!「猫物語 (黒)」

猫物語 (黒) (講談社BOX)
著者/訳者:西尾 維新
出版社:講談社( 2010-07-29 )
単行本(ソフトカバー) ( 324 ページ )
絵師サイト:青 春 電 繪 物 語 – 無名小站

冒頭から80ページ近くが萌える義妹、月火ちゃんとのメタを含めたダメトークという、
何とも物語シリーズらしいくだらなさっぷりなんですが、それがまたクセになる面白さ。(笑
まずシチュエーションからして二人とも下着姿で、しかもお互い正座とかどんだけなんだと。
しかもパンツの色に対してディスカッションとかこの兄妹マジで変態だな!
まぁ、阿良々木くんとその妹だから当然なんだけど!

そして中盤以降は満を持してのGWに羽川の身に起こった障り猫の怪異の話へ。
今まで散々匂わされてきた羽川に纏わるアレコレがつまびらかになったんだけど…
序盤での月火ちゃんとの軽快なノリとは一転して凹む話やで、ホント…
とはいえ、どんな時でも一気に話のノリを覆す阿良々木くんは健在でしたが。(笑

私は予てより羽川大好きな人ですので、どうしても羽川の不遇に同情してしまうのですが、
忍野が言った通り、羽川にストレスを与えていた両親も不幸だったというのは理解できます。
異常すぎる善性を持ち、異常なのに普通に振る舞おうとし、それを完遂できてしまう羽川が、
15年間も傍に居る、というのは本当に普通の人にはかなりのプレッシャーでしょう。
でも羽川が羽川であるのはもうどうしようもないので、全てが仕方がない不幸で…
それをそのまま肯定しちゃえる阿良々木くんはやっぱり凄いんだと思います。

しかし阿良々木くんの羽川への想いは月火ちゃんへの恋愛相談とか、
障り猫の騒動で阿良々木くん内部では落ち着いたみたいですが、
何というか、今まで耐性が無かっただけに恋をすっ飛ばして愛に飛んだ感じがしますね。
それが羽川にとっての一番の不幸だったような気がします。

羽川は全ての物語で出てきており、作者に愛されてるのが丸わかりなんだけど、
でも一番報われてなさそうなのがなぁ…
まぁ、そんな羽川だからこそより好きになっちゃうんですが!
猫物語 (白)とキャラ単体の本が2冊でるという優遇っぷりだし、
後に発売される予定の傾物語、花物語、囮物語、鬼物語、恋物語にも出るだろうし、
羽川に関してはまだまだ楽しめそうです。

当面は映像化が決定した傷物語が楽しみですね!
具体的には春休みの体育倉庫が!(笑

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